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 そのような生活が何年間もつづいた。とうとうシエルも15さいになった。ルナとかぞくになってからもずっとまほうをつかうれんしゅうをしていたが、まったくできなかった。そんなシエルにルナはいっしょにいるだけでいいと言っていたが、できないことをおちこんでいた。また、ルナが空をとぶことにあこがれているのも何回も何回もに空を見上げているようすから気がつき、空をとばせてあげたいと思うようになっていた。

 そこでシエルはルナがしゅうかいに行っている間にべんきょうをし、空をとぶことができるのりものを作ることを考えた。まほうをつかうことはできないから、まほうをつかわないほうほうで空をとぶのりものだ。あたためるとふくろなどがうくことがわかったので人をのせてもうくことができるものを作ろうと考えたのだ。

 人がのってもこわれないかごを作り、そこにおおきなふくろをとりつけ、中からあたためることで空をとぶのりものを作ることにした。ききゅうのようなものだ。このかごを作るために、家のまわりにはえている木をすべてためしてみた。ほかのところに行ったらもっといい木があるかもしれないが、ルナにひみつでよろこばせたかったのであきらめたのだ。かごのざいりょうは人がのってもこわれなくてかるいものにした。ふくろもきちんとうくように気をつけて作った。うっかりもえてしまうとあぶないのでもえないざいりょうで作ることにも気をつけた。
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