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雷鳴轟く四日目
佐久間の提案
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ワゴンを押して登場した佐久間に、早速全員の視線が集まる。
佐久間は満面の笑みでそれらの視線を受けとめながら、広間に置かれた四つの円卓のうちの一つにワゴンを隣接させた。
水差しに入った液体をグラスに注いでいき、注ぎ終わったグラスから順に円卓の上に並べていく。計八個のグラス全てに水を注ぎ終えると、佐久間は広間を見渡し、全員に呼びかけた。
「それでは皆様! 『みんな笑顔で生きて帰ろう作戦!』の準備が整いました! こちらの円卓にお集まりください!」
誰一人として嬉しそうな表情を浮かべる者はいないが、呼びかけを無視することなく全員が佐久間のもとに集まっていく。架城もこの茶番を終わらせることを最優先に考えたのか、鬼道院を睨むのを止め颯爽と歩きだした。
鬼道院も琥珀石の数珠に触りながら、架城の後ろをついていく。
歩きながら佐久間の表情をじっと観察してみる。一体どこまで本気でこの提案をしているのか。本当に全員が助かることを望んでいるのか。
彼の完成された作り笑いの前には何一つ情報を得ることができない。
今更ながら、得体の知れない人だなと鬼道院は思った。
全員が円卓の周りに集まると、佐久間は満面の笑みと共にグラスの一つを手に持った。
「では早速、『みんな笑顔で生きて帰ろう作戦!』の具体的な方法についてお話ししたいと思います! 方法は実に単純! 今しがた私が注いだこれらの水を、この場にいる全プレイヤーが同時に飲むのです! するとあら不思議。次に目が覚めた時にはこの館から無事に脱出していることでしょう!」
ショーに成功したマジシャンのように両腕を大きく広げ、一人ひとりの顔を見渡していく。
しかし、当たり前というべきか。佐久間に向かう視線は険しく冷たい。予想していた通りと言えばそれまでだが、もう少しましな提案が為されるものだと考えていたためだ。
呆れ過ぎて誰もが口を開けずにいると、佐久間は何度か目をぱちくりさせた後、なぜか鬼道院に視線を合わせてきた。
「教祖様。なぜ皆さん何も仰らないのでしょうか? 無言というのはこの場合肯定と受け取ればいいのか否定と受け取ればいいのか? それが分からないことにはこの先の――」
「否定に決まってるでしょう」
直接尋ねられた鬼道院でなく、横でそれを見ていた架城が口を挟む。
どうやら佐久間の反応を見て呆れが怒りに変わったらしい。眉間に深いしわを寄せて、佐久間を睨み付けていた。
「この状況で、っていうかそんな提案に一人でも頷く人がいると思ってるの? あなたの頭の中はお花畑なのかしら? 幼稚園児でもまだましな提案をするでしょ普通。本当にもう……下らな過ぎる。これ以上私の貴重な人生を浪費したくないから、他に提案がないなら部屋に戻らせてもらうわ。いえ、他に提案があっても帰らせてもらうわ。どうせ糞の役にも立たないでしょうから」
そう云い捨てて架城は素早く身を翻す。彼女の言葉が本気であると察し、佐久間は慌てて彼女を呼び止めた。
「ちょっと待ってくれ架城さん! 何か勘違いをしているんじゃないかい! ここで言う館からの脱出は決して天国へ逃げるなんて意味ではないからね! 勿論地獄でもない! リアルの今まで過ごしてきた場所への生還という意味であって――」
「そんなことわかってるに決まってるでしょ!」
佐久間の的外れな弁解が結果として功を奏し、架城は苛立ちを滲ませながらも立ち止まった。プライドの高い彼女としては、バカみたいな勘違いをしていると思われるのは我慢ならなかったようだ。
架城は気持ちを静めようと大きく深呼吸をし、それから佐久間でなく周りにいるプレイヤーを眺めた。そして東郷で視線を止め、意地の悪い笑みを浮かべた。
「ねえそこのあなた。悪いんだけれど私の代わりにそこの馬鹿に説明してもらえないかしら。なんで馬鹿の提案を皆が拒否するのか」
唐突に話を振られた東郷は、面倒そうに顔をしかめる。
「どうして俺がわざわざそんなことをしないといけない」
「それはあなた以外、まともに反論できそうな人がいないからよ。佐久間とチームを組んでいる奴らは論外だし、教祖様はこの提案に好意的かもしれないわ。残りの二人はお子様と世間知らずさんだから佐久間に言いくるめられる可能性が高いし。だからあなたぐらいしかいないのよ、東郷君」
邪気に満ちた、ある意味輝かしい笑み。
これに逆らっていてはそれこそ時間の無駄と判断したのか、東郷はため息をつきながらも素直に架城の言葉を呑み、佐久間に視線を戻した。
東郷と真っ向から視線を合わせた佐久間は、なぜか笑みを深めて肩を揺らしている。まるでその姿は餌を前にした犬の様であり、東郷からの否定の言葉を待ち望んでいるようにさえ見えた。
今一度ため息をついてから、東郷は口を開く。
「取り敢えず、お前の提案はこういうことだろ。そこに用意された水には、スペルで作った特殊な毒物が加えられている。それを飲めばすぐに、もしくは一定時間後に仮死状態に陥る。カメラ越しで見ている主催者どもは俺らが死んだと判断し、ゲーム終了の合図を出す。その後死体として館から出されたところで、仮死状態から復活。悠々と元の日常へ帰還する」
淡々と述べられる東郷の推測に、佐久間は大きく手を叩きながら驚嘆の声を上げた。
「そう! まさにその通りだよ東郷君! やはり君は頭が良い! たったあれだけの説明で私の策をすっかり理解してしまうんだから! でもそこまでわかっていたなら、主催者にそれがばれないように黙っててくれればよかったのに。そうすれば今頃――」
「この作戦にはいくつか問題がある」
佐久間の言葉を遮り、東郷は問題点を挙げ始めた。
「まず一つは、そんな都合のいい毒が作れているかどうかの保証だ。カメラ越しで見ている観客共の目を誤魔化せるような仮死状態になれる毒なんてものが、果たして作れているのか。これが不完全なものだった場合、目を覚ます場所は地獄になっているだろうな。
次に、もしそんな毒を作れたとしても、本当にお前がその毒を加えたかの信用問題がある。殺傷能力のある毒を使って自分たち以外のプレイヤーを殺そうとしている可能性は排除できないからな。毒を作れるスペルがあるなら、解毒薬を作ることだって可能なはず。全員が同時に飲んだとしても、お前らだけが後で毒を解除するかもしれない。
さらに、そもそも主催者どもを騙せるのかという点。この水を飲んだ後全員が死亡すれば、見ている奴らは当然怪しむ。死んでいるのはふりなんじゃないかとな。そうして疑問に思われしばらく放置されている間に仮死状態が解けて蘇れば、状況は何も変わらないままだ。かといって死んでいると判断された場合も危険だ。起きるタイミングが遅ければ、死体として焼却炉に放り込まれ焼き殺されることになるかもしれないからな。
そして一番の問題は、仮に計画が全てうまくいったとしても、やはり日常生活には戻れず殺される危険性が高いということだ。キラースペルなんて機密情報を知り、さらにはその能力まで持っている奴らを放置しておくわけがない。生きていることがばれればすぐに追っ手を仕向けられ殺されることになるだろう。つまり策が成功しても、今以上に絶望的な逃亡生活を送る羽目になる。
以上のことからお前の提案を呑む奴は一人もいない、という結論が導き出されるわけだ」
想像以上に懇切丁寧な説明。
神楽耶や姫宮はそこまで理解していなかったようで、途中何度か驚いた表情を浮かべていた。かくいう鬼道院も、作戦が成功しても日常に戻れないという事実には気づいていなかったため、東郷の話を聞き落胆を禁じ得ないでいた。
架城だけは自身の言いたいことを全て代弁してもらえてご満悦の様子だが、全体としてはどこか暗い雰囲気が広間を覆ってしまう。
全員が助かるなどという世迷い言を本気で信じてはおらずとも、それぞれ微かな期待ぐらいは持っていたのだろう。それが東郷の言葉で完全に打ち砕かれ、失意の念が滲み出てしまっていた。
しかし、そんな中。最も落ち込んでしかるべき計画立案者は、依然余裕の笑みを浮かべたまま東郷を見つめていた。
そして笑顔を浮かべたまま、仏のように穏やかな声で、
「でもそれは、ゲームに勝利しても同じじゃないでしょうか」
と、小鳥の羽のように軽い調子で言ってきた。
それは実際、全員が内心で思っていたこと。しかし考えすぎると戦う気力が失われてしまうため、ずっと考えずに心の奥底で眠らせていたこと。
いわばタブーに軽々と足を踏み込んだ佐久間に、東郷含め誰も反論できず固まった。
すると佐久間は大きく手を叩き、「一度予定を変更しましょう!」と大きく叫んだ。
「やはり私は思うのです! こんなデスゲームに巻き込まれてしまった以上、もう命は諦めた気になって楽しく過ごした方がよいのではないかと! 本来なら人が殺し殺される場所で『楽しさ』を追い求めるなど、非人道的だというそしりを免れることはできません。しかし、しかしです! この状況。悪いのは本当に私たちでしょうか! 自身が生き残るために醜く人を騙し、殺していく私たちこそが悪なのでしょうか! いいえ! 違います! 悪いのはこんなゲームを強いる主催者たちに他なりません! ならば私たちが彼らに気兼ねし、彼らを喜ばせるような争いをする必要がどこにあるでしょうか! むしろ見せつけてやるのです! このクソみたい状況下でも楽しく笑い合い、最後の最後まで人生を謳歌し続ける、真に強き心を持った人間という者の在り方を! そして最後は、彼らに怯えながら死ぬのではなく、一縷の奇跡にかけながら笑って自ら死を選ぼうではありませんか!」
佐久間は満面の笑みでそれらの視線を受けとめながら、広間に置かれた四つの円卓のうちの一つにワゴンを隣接させた。
水差しに入った液体をグラスに注いでいき、注ぎ終わったグラスから順に円卓の上に並べていく。計八個のグラス全てに水を注ぎ終えると、佐久間は広間を見渡し、全員に呼びかけた。
「それでは皆様! 『みんな笑顔で生きて帰ろう作戦!』の準備が整いました! こちらの円卓にお集まりください!」
誰一人として嬉しそうな表情を浮かべる者はいないが、呼びかけを無視することなく全員が佐久間のもとに集まっていく。架城もこの茶番を終わらせることを最優先に考えたのか、鬼道院を睨むのを止め颯爽と歩きだした。
鬼道院も琥珀石の数珠に触りながら、架城の後ろをついていく。
歩きながら佐久間の表情をじっと観察してみる。一体どこまで本気でこの提案をしているのか。本当に全員が助かることを望んでいるのか。
彼の完成された作り笑いの前には何一つ情報を得ることができない。
今更ながら、得体の知れない人だなと鬼道院は思った。
全員が円卓の周りに集まると、佐久間は満面の笑みと共にグラスの一つを手に持った。
「では早速、『みんな笑顔で生きて帰ろう作戦!』の具体的な方法についてお話ししたいと思います! 方法は実に単純! 今しがた私が注いだこれらの水を、この場にいる全プレイヤーが同時に飲むのです! するとあら不思議。次に目が覚めた時にはこの館から無事に脱出していることでしょう!」
ショーに成功したマジシャンのように両腕を大きく広げ、一人ひとりの顔を見渡していく。
しかし、当たり前というべきか。佐久間に向かう視線は険しく冷たい。予想していた通りと言えばそれまでだが、もう少しましな提案が為されるものだと考えていたためだ。
呆れ過ぎて誰もが口を開けずにいると、佐久間は何度か目をぱちくりさせた後、なぜか鬼道院に視線を合わせてきた。
「教祖様。なぜ皆さん何も仰らないのでしょうか? 無言というのはこの場合肯定と受け取ればいいのか否定と受け取ればいいのか? それが分からないことにはこの先の――」
「否定に決まってるでしょう」
直接尋ねられた鬼道院でなく、横でそれを見ていた架城が口を挟む。
どうやら佐久間の反応を見て呆れが怒りに変わったらしい。眉間に深いしわを寄せて、佐久間を睨み付けていた。
「この状況で、っていうかそんな提案に一人でも頷く人がいると思ってるの? あなたの頭の中はお花畑なのかしら? 幼稚園児でもまだましな提案をするでしょ普通。本当にもう……下らな過ぎる。これ以上私の貴重な人生を浪費したくないから、他に提案がないなら部屋に戻らせてもらうわ。いえ、他に提案があっても帰らせてもらうわ。どうせ糞の役にも立たないでしょうから」
そう云い捨てて架城は素早く身を翻す。彼女の言葉が本気であると察し、佐久間は慌てて彼女を呼び止めた。
「ちょっと待ってくれ架城さん! 何か勘違いをしているんじゃないかい! ここで言う館からの脱出は決して天国へ逃げるなんて意味ではないからね! 勿論地獄でもない! リアルの今まで過ごしてきた場所への生還という意味であって――」
「そんなことわかってるに決まってるでしょ!」
佐久間の的外れな弁解が結果として功を奏し、架城は苛立ちを滲ませながらも立ち止まった。プライドの高い彼女としては、バカみたいな勘違いをしていると思われるのは我慢ならなかったようだ。
架城は気持ちを静めようと大きく深呼吸をし、それから佐久間でなく周りにいるプレイヤーを眺めた。そして東郷で視線を止め、意地の悪い笑みを浮かべた。
「ねえそこのあなた。悪いんだけれど私の代わりにそこの馬鹿に説明してもらえないかしら。なんで馬鹿の提案を皆が拒否するのか」
唐突に話を振られた東郷は、面倒そうに顔をしかめる。
「どうして俺がわざわざそんなことをしないといけない」
「それはあなた以外、まともに反論できそうな人がいないからよ。佐久間とチームを組んでいる奴らは論外だし、教祖様はこの提案に好意的かもしれないわ。残りの二人はお子様と世間知らずさんだから佐久間に言いくるめられる可能性が高いし。だからあなたぐらいしかいないのよ、東郷君」
邪気に満ちた、ある意味輝かしい笑み。
これに逆らっていてはそれこそ時間の無駄と判断したのか、東郷はため息をつきながらも素直に架城の言葉を呑み、佐久間に視線を戻した。
東郷と真っ向から視線を合わせた佐久間は、なぜか笑みを深めて肩を揺らしている。まるでその姿は餌を前にした犬の様であり、東郷からの否定の言葉を待ち望んでいるようにさえ見えた。
今一度ため息をついてから、東郷は口を開く。
「取り敢えず、お前の提案はこういうことだろ。そこに用意された水には、スペルで作った特殊な毒物が加えられている。それを飲めばすぐに、もしくは一定時間後に仮死状態に陥る。カメラ越しで見ている主催者どもは俺らが死んだと判断し、ゲーム終了の合図を出す。その後死体として館から出されたところで、仮死状態から復活。悠々と元の日常へ帰還する」
淡々と述べられる東郷の推測に、佐久間は大きく手を叩きながら驚嘆の声を上げた。
「そう! まさにその通りだよ東郷君! やはり君は頭が良い! たったあれだけの説明で私の策をすっかり理解してしまうんだから! でもそこまでわかっていたなら、主催者にそれがばれないように黙っててくれればよかったのに。そうすれば今頃――」
「この作戦にはいくつか問題がある」
佐久間の言葉を遮り、東郷は問題点を挙げ始めた。
「まず一つは、そんな都合のいい毒が作れているかどうかの保証だ。カメラ越しで見ている観客共の目を誤魔化せるような仮死状態になれる毒なんてものが、果たして作れているのか。これが不完全なものだった場合、目を覚ます場所は地獄になっているだろうな。
次に、もしそんな毒を作れたとしても、本当にお前がその毒を加えたかの信用問題がある。殺傷能力のある毒を使って自分たち以外のプレイヤーを殺そうとしている可能性は排除できないからな。毒を作れるスペルがあるなら、解毒薬を作ることだって可能なはず。全員が同時に飲んだとしても、お前らだけが後で毒を解除するかもしれない。
さらに、そもそも主催者どもを騙せるのかという点。この水を飲んだ後全員が死亡すれば、見ている奴らは当然怪しむ。死んでいるのはふりなんじゃないかとな。そうして疑問に思われしばらく放置されている間に仮死状態が解けて蘇れば、状況は何も変わらないままだ。かといって死んでいると判断された場合も危険だ。起きるタイミングが遅ければ、死体として焼却炉に放り込まれ焼き殺されることになるかもしれないからな。
そして一番の問題は、仮に計画が全てうまくいったとしても、やはり日常生活には戻れず殺される危険性が高いということだ。キラースペルなんて機密情報を知り、さらにはその能力まで持っている奴らを放置しておくわけがない。生きていることがばれればすぐに追っ手を仕向けられ殺されることになるだろう。つまり策が成功しても、今以上に絶望的な逃亡生活を送る羽目になる。
以上のことからお前の提案を呑む奴は一人もいない、という結論が導き出されるわけだ」
想像以上に懇切丁寧な説明。
神楽耶や姫宮はそこまで理解していなかったようで、途中何度か驚いた表情を浮かべていた。かくいう鬼道院も、作戦が成功しても日常に戻れないという事実には気づいていなかったため、東郷の話を聞き落胆を禁じ得ないでいた。
架城だけは自身の言いたいことを全て代弁してもらえてご満悦の様子だが、全体としてはどこか暗い雰囲気が広間を覆ってしまう。
全員が助かるなどという世迷い言を本気で信じてはおらずとも、それぞれ微かな期待ぐらいは持っていたのだろう。それが東郷の言葉で完全に打ち砕かれ、失意の念が滲み出てしまっていた。
しかし、そんな中。最も落ち込んでしかるべき計画立案者は、依然余裕の笑みを浮かべたまま東郷を見つめていた。
そして笑顔を浮かべたまま、仏のように穏やかな声で、
「でもそれは、ゲームに勝利しても同じじゃないでしょうか」
と、小鳥の羽のように軽い調子で言ってきた。
それは実際、全員が内心で思っていたこと。しかし考えすぎると戦う気力が失われてしまうため、ずっと考えずに心の奥底で眠らせていたこと。
いわばタブーに軽々と足を踏み込んだ佐久間に、東郷含め誰も反論できず固まった。
すると佐久間は大きく手を叩き、「一度予定を変更しましょう!」と大きく叫んだ。
「やはり私は思うのです! こんなデスゲームに巻き込まれてしまった以上、もう命は諦めた気になって楽しく過ごした方がよいのではないかと! 本来なら人が殺し殺される場所で『楽しさ』を追い求めるなど、非人道的だというそしりを免れることはできません。しかし、しかしです! この状況。悪いのは本当に私たちでしょうか! 自身が生き残るために醜く人を騙し、殺していく私たちこそが悪なのでしょうか! いいえ! 違います! 悪いのはこんなゲームを強いる主催者たちに他なりません! ならば私たちが彼らに気兼ねし、彼らを喜ばせるような争いをする必要がどこにあるでしょうか! むしろ見せつけてやるのです! このクソみたい状況下でも楽しく笑い合い、最後の最後まで人生を謳歌し続ける、真に強き心を持った人間という者の在り方を! そして最後は、彼らに怯えながら死ぬのではなく、一縷の奇跡にかけながら笑って自ら死を選ぼうではありませんか!」
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