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困惑の一日目
最初の犠牲者
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「ぴぎゃあああああああああああああ!」
唐突に聞こえた悲鳴に、誰もが身を固くして動きを止めた。
この館の防音性はそれなりに高いはずなのに、それでも聞こえるほど大きな悲鳴。この場にいないのは一井と野田の二人だけなので、悲鳴の主はそのどちらか。そして、この場にいる者が今どこにいるかもわからない人間にキラースペルを唱える可能性は限りなく低いので、実行犯も自ずと決まってくる。
廊下に出て、何が起こったのかを確認すべきだと脳が告げている。しかし、その思いに反して金縛りにあったかの如く体は動かず、誰かが動き出すのをただ見守ることしかできない。
最初に正気を取り戻したのは佐久間だった。
やや青ざめた表情ながらも、悲鳴の発信源を見に行こうと出口へとすり寄っていく。だが、佐久間が廊下に出るよりも先に、勢いよく扉が開き毬のような球体のものが大広間に投げ込まれた。
投げ込まれた毬は、二度ほど軽く床を飛び跳ねたあとカーペット上を転がり、やがて勢いを失い静止した。
たまたま毬が飛んできた場所に立っていた藤城は、反射的に毬に視線を移した後、その正体に驚き、「ひっ」と呟いて腰を抜かした。
一見毬のように見えたものは、丸々と肥え太った男の頭部。首から下はなく、その顔は涙と鼻水にまみれ白目をむいた見るに堪えない有様だった。ついさっき殺されたことを示すかの如く、切断面からは今も血があふれ出ている。
藤城からやや離れた位置にいた明には、毬のようなものが人間の頭部であることしか判別できなかった。
だが、今はそれが誰なのかを確認している余裕などない。その頭部をこの場に投げ込んだ殺人者が、堂々と大広間に足を踏み入れてきたのだから。
右手には血で濡れた大ぶりの斧を持ち、左手は首から上のなくなった肥えた人間を引きずっている。
入ってきたのは、金色の骸骨が刺繍された赤のタンクトップに、紺色のカーゴパンツを穿いたゴリラみたいな男。佐久間の言っていたことが正しければ、この男こそが一井譲だろう。必然的に、首を切られた方は野田風太ということになる。
斧から真っ赤な血を滴らせ、ニタニタと笑みを浮かべながら入ってくる一井。その笑みは明たちの驚きようが面白くて仕方がないといった様子であり、人を殺したことへの罪悪感は一切見受けられなかった。
数歩広間に足を踏み入れたところで今更ながら重たいと思ったのか、一井は左手でつかんでいる首なし死体に目を向けると、躊躇うことなく手を放した。「ドサリ」という音と共に、重力に従い野田の体はカーペットに沈み込む。
ピクリとも動かないその巨体を見て、ようやく最初の犠牲者が出たのだという共通認識が皆に芽生えた。
ただ、やはりさすがというべきか。殺人者である彼らの中には、誰一人として悲鳴を上げる者はいなかった。皆怯えた表情をするでもなく、斧を持った殺人者に鋭い視線を投げかけていた。
参加者全員から注目の的となった一井は、準備運動をするかの如く斧を持った腕を軽く回し始める。
一回、二回、と腕が回るたびに、斧に付いた血が飛散していく。
その光景を見てより彼から距離を取ろうとするものが現れる中、硬い表情ながらも佐久間だけは近寄り、話しかけた。
「い、一井君。これはどういう状況なのかな? さっそく君はキラースペルを使って野田君を殺してしまったと、そう考えたらいいのか……。仮にそうだとして、今君が持っている斧は一体――」
疑問を呈しながら佐久間が近づく。その距離が一メートルほどと迫った時。一井は笑顔のまま、佐久間の脳天に向かい返事の代わりに斧を振り下ろした。
ブンッ、と風を切る音が聞こえるほどの、強烈な一撃。佐久間は間一髪のところでその斧を避けるも、腰を抜かしたのかカーペットに尻餅をついた。
渾身の一撃が空を切ったものの、一井は楽しそうな表情のまま再び斧を振りかぶる。そして、躊躇することなく佐久間めがけて今一度斧を振り下ろした。
佐久間は何とか手足をばたつかせてこの攻撃も回避。だが、懲りることなく一井がまた斧を振りかぶったのを見て、泣きそうな顔で制止するよう呼びかけた。
「い、一井君! お、落ち着くんだ! こんな殺人ゲームに巻き込まれてイライラしてしまう気持ちは分かるが、ルール上暴力は禁止されている! もしこれを破れば、私ではなく君が殺されてしまうことになるんだよ! まずはその斧を置いて、ここからいち早く出られるよう話し合いをしようじゃないか!」
両手を前に突き出し、目と鼻から涙を垂らしての必死な説得。
すると、佐久間の必死さが伝わったのか、意外にも一井は振りかぶっていた斧をゆっくりと下ろし始めた。自分の呼びかけが伝わったことに安堵したのか、佐久間がホッと息を吐く。
だが、次の瞬間。一井はゴルフクラブをスイングするかのようにして、斧の柄で佐久間の頭を殴りあげた。
予想していなかった一撃に、佐久間の体はまるで漫画のごとく宙を飛んでいく。そして、重力に負け勢いよく床に叩きつけられた。
数秒の間、この後起こるであろうペナルティを予想して全員の視線が一井に集中した。しかし、明のとき同様。どれだけ待っても一井に異変は現れなかった。
一井はニタニタと笑みを浮かべながら、楽しくて仕方がないという様子で口を開いた。
「おいおいおい。揃いも揃って何驚いた顔してんだよ。お前らも人殺しなら別にこんな光景珍しくもないだろ。それともなんだ。もしかして俺がルール違反で殺されないのを不思議がってんのか? だったら答えは単純だぜ。俺のキラースペルはルール無視を行える『規則無視』ってスペルなんだよ。くくく、傑作だろ」
誰もが表情を硬くしている中、一井だけが失笑を続ける。
そして、笑いがやむと同時に冷徹な殺人者の顔に変わり、斧の先をコンパスのように揺らし始めた。
何度かゆらゆらと彷徨う斧。やがてその矛先は止まり、次の標的が決定した。
「よし。そこのおしゃれ女。次はお前を殺す。それからその後はそっちの金髪男だ。そのおしゃれな紫タキシード、真っ赤に染めてやるから楽しみにしとけ」
「きゃあああああああ!」
「な、なんで俺が! つうか暴力禁止ってルールはマジでどうなってんだよ! 喜多嶋の言ってたことは嘘だったのか!」
一井の殺害予告を受け、静けさから一転。大広間に喧騒が広がっていく。それを受け一井はますます悦に入ったようだ。ニタニタ笑いを再開し、ゆっくりと焦らすように歩き始めた。
一井が自身に近づいてくるほどに姫宮の悲鳴が大きくなる。誰かに助けを求めようと周りを見回すが、この状況で姫宮を助けようとする善人など一人もおらず、目すら合わせることは叶わなかった。
そしていよいよあと数歩のところまで一井が迫ってきたとき、急に姫宮の前に一人の男が割り込んできた。
「貴様! 武器を持たない女性を斧で斬り殺そうなど、どれほど性根の腐った悪人だ! 正義の使者であるこの俺が、貴様に死の制裁を与えてやる!」
「正義の使者ねえ。お前面白いな。いいぜ、死の制裁とやらを加えてみろよ」
自身に勝るとも劣らない筋肉を前にしても、ゴリラは余裕の笑みを浮かべたまま。その挑発に乗り、宮城は本格的に戦う姿勢に切り替えた。
宮城乱入を機に、姫宮は叫ぶのをやめ二人から足早に距離をとる。
宮城対一井。
今回のキラースペルゲームきっての武闘派二人。ルールを聞いた時には考えもしなかった純粋な肉弾戦への予感に、各プレイヤーから息をのむ声が聞こえてくる。
しかし、彼らの予感に反し、二人の勝負は一瞬にして決着がついた。
唐突に大広間に響き渡った、
「大脳爆発」
という声とほぼ同時に。
一井の頭が爆発し、死亡してしまったから。
唐突に聞こえた悲鳴に、誰もが身を固くして動きを止めた。
この館の防音性はそれなりに高いはずなのに、それでも聞こえるほど大きな悲鳴。この場にいないのは一井と野田の二人だけなので、悲鳴の主はそのどちらか。そして、この場にいる者が今どこにいるかもわからない人間にキラースペルを唱える可能性は限りなく低いので、実行犯も自ずと決まってくる。
廊下に出て、何が起こったのかを確認すべきだと脳が告げている。しかし、その思いに反して金縛りにあったかの如く体は動かず、誰かが動き出すのをただ見守ることしかできない。
最初に正気を取り戻したのは佐久間だった。
やや青ざめた表情ながらも、悲鳴の発信源を見に行こうと出口へとすり寄っていく。だが、佐久間が廊下に出るよりも先に、勢いよく扉が開き毬のような球体のものが大広間に投げ込まれた。
投げ込まれた毬は、二度ほど軽く床を飛び跳ねたあとカーペット上を転がり、やがて勢いを失い静止した。
たまたま毬が飛んできた場所に立っていた藤城は、反射的に毬に視線を移した後、その正体に驚き、「ひっ」と呟いて腰を抜かした。
一見毬のように見えたものは、丸々と肥え太った男の頭部。首から下はなく、その顔は涙と鼻水にまみれ白目をむいた見るに堪えない有様だった。ついさっき殺されたことを示すかの如く、切断面からは今も血があふれ出ている。
藤城からやや離れた位置にいた明には、毬のようなものが人間の頭部であることしか判別できなかった。
だが、今はそれが誰なのかを確認している余裕などない。その頭部をこの場に投げ込んだ殺人者が、堂々と大広間に足を踏み入れてきたのだから。
右手には血で濡れた大ぶりの斧を持ち、左手は首から上のなくなった肥えた人間を引きずっている。
入ってきたのは、金色の骸骨が刺繍された赤のタンクトップに、紺色のカーゴパンツを穿いたゴリラみたいな男。佐久間の言っていたことが正しければ、この男こそが一井譲だろう。必然的に、首を切られた方は野田風太ということになる。
斧から真っ赤な血を滴らせ、ニタニタと笑みを浮かべながら入ってくる一井。その笑みは明たちの驚きようが面白くて仕方がないといった様子であり、人を殺したことへの罪悪感は一切見受けられなかった。
数歩広間に足を踏み入れたところで今更ながら重たいと思ったのか、一井は左手でつかんでいる首なし死体に目を向けると、躊躇うことなく手を放した。「ドサリ」という音と共に、重力に従い野田の体はカーペットに沈み込む。
ピクリとも動かないその巨体を見て、ようやく最初の犠牲者が出たのだという共通認識が皆に芽生えた。
ただ、やはりさすがというべきか。殺人者である彼らの中には、誰一人として悲鳴を上げる者はいなかった。皆怯えた表情をするでもなく、斧を持った殺人者に鋭い視線を投げかけていた。
参加者全員から注目の的となった一井は、準備運動をするかの如く斧を持った腕を軽く回し始める。
一回、二回、と腕が回るたびに、斧に付いた血が飛散していく。
その光景を見てより彼から距離を取ろうとするものが現れる中、硬い表情ながらも佐久間だけは近寄り、話しかけた。
「い、一井君。これはどういう状況なのかな? さっそく君はキラースペルを使って野田君を殺してしまったと、そう考えたらいいのか……。仮にそうだとして、今君が持っている斧は一体――」
疑問を呈しながら佐久間が近づく。その距離が一メートルほどと迫った時。一井は笑顔のまま、佐久間の脳天に向かい返事の代わりに斧を振り下ろした。
ブンッ、と風を切る音が聞こえるほどの、強烈な一撃。佐久間は間一髪のところでその斧を避けるも、腰を抜かしたのかカーペットに尻餅をついた。
渾身の一撃が空を切ったものの、一井は楽しそうな表情のまま再び斧を振りかぶる。そして、躊躇することなく佐久間めがけて今一度斧を振り下ろした。
佐久間は何とか手足をばたつかせてこの攻撃も回避。だが、懲りることなく一井がまた斧を振りかぶったのを見て、泣きそうな顔で制止するよう呼びかけた。
「い、一井君! お、落ち着くんだ! こんな殺人ゲームに巻き込まれてイライラしてしまう気持ちは分かるが、ルール上暴力は禁止されている! もしこれを破れば、私ではなく君が殺されてしまうことになるんだよ! まずはその斧を置いて、ここからいち早く出られるよう話し合いをしようじゃないか!」
両手を前に突き出し、目と鼻から涙を垂らしての必死な説得。
すると、佐久間の必死さが伝わったのか、意外にも一井は振りかぶっていた斧をゆっくりと下ろし始めた。自分の呼びかけが伝わったことに安堵したのか、佐久間がホッと息を吐く。
だが、次の瞬間。一井はゴルフクラブをスイングするかのようにして、斧の柄で佐久間の頭を殴りあげた。
予想していなかった一撃に、佐久間の体はまるで漫画のごとく宙を飛んでいく。そして、重力に負け勢いよく床に叩きつけられた。
数秒の間、この後起こるであろうペナルティを予想して全員の視線が一井に集中した。しかし、明のとき同様。どれだけ待っても一井に異変は現れなかった。
一井はニタニタと笑みを浮かべながら、楽しくて仕方がないという様子で口を開いた。
「おいおいおい。揃いも揃って何驚いた顔してんだよ。お前らも人殺しなら別にこんな光景珍しくもないだろ。それともなんだ。もしかして俺がルール違反で殺されないのを不思議がってんのか? だったら答えは単純だぜ。俺のキラースペルはルール無視を行える『規則無視』ってスペルなんだよ。くくく、傑作だろ」
誰もが表情を硬くしている中、一井だけが失笑を続ける。
そして、笑いがやむと同時に冷徹な殺人者の顔に変わり、斧の先をコンパスのように揺らし始めた。
何度かゆらゆらと彷徨う斧。やがてその矛先は止まり、次の標的が決定した。
「よし。そこのおしゃれ女。次はお前を殺す。それからその後はそっちの金髪男だ。そのおしゃれな紫タキシード、真っ赤に染めてやるから楽しみにしとけ」
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一井の殺害予告を受け、静けさから一転。大広間に喧騒が広がっていく。それを受け一井はますます悦に入ったようだ。ニタニタ笑いを再開し、ゆっくりと焦らすように歩き始めた。
一井が自身に近づいてくるほどに姫宮の悲鳴が大きくなる。誰かに助けを求めようと周りを見回すが、この状況で姫宮を助けようとする善人など一人もおらず、目すら合わせることは叶わなかった。
そしていよいよあと数歩のところまで一井が迫ってきたとき、急に姫宮の前に一人の男が割り込んできた。
「貴様! 武器を持たない女性を斧で斬り殺そうなど、どれほど性根の腐った悪人だ! 正義の使者であるこの俺が、貴様に死の制裁を与えてやる!」
「正義の使者ねえ。お前面白いな。いいぜ、死の制裁とやらを加えてみろよ」
自身に勝るとも劣らない筋肉を前にしても、ゴリラは余裕の笑みを浮かべたまま。その挑発に乗り、宮城は本格的に戦う姿勢に切り替えた。
宮城乱入を機に、姫宮は叫ぶのをやめ二人から足早に距離をとる。
宮城対一井。
今回のキラースペルゲームきっての武闘派二人。ルールを聞いた時には考えもしなかった純粋な肉弾戦への予感に、各プレイヤーから息をのむ声が聞こえてくる。
しかし、彼らの予感に反し、二人の勝負は一瞬にして決着がついた。
唐突に大広間に響き渡った、
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