犯罪者の山荘

天草一樹

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第六話:捜査

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 俺たち五人は、リビングに行き、それぞれ昼食時に座っていたのと同じ席に着いた。

 再び訪れそうになった沈黙を嫌い、まず俺が口火を切った。

「とりあえず、俺たちが取れる選択肢は大きく分けて二つだよな。一つ、今すぐ警察を呼ぶ。常識的に考えたらこれだな。で、二つ、金光の死体を俺達で隠して、今回の集まりはなかったことにして解散する」

「……正直俺は警察を呼びたくねぇな。どうして俺らがここに集まったのかとか、俺らとあの男がどういう関係なのかを絶対に聞かれるだろうからな」

 飯島の発言に、藤宮がやけ気味に答える。

「あんた自分が何言ってんのか分かってんの? それって金光をこのまま放置して逃げるってことでしょ。あんたが犯人なのかどうかは知らないけど、このまま放置して逃げるってことは、新たに犯罪を犯すってことになるのよ」

「死体遺棄罪になるんでしょうか……」

 水谷が小声で呟くと、またしても沈黙が訪れた。

 俺は水谷の言った死体遺棄罪の問題より、藤宮が言ったある言葉が気になっていた。おそらく俺と同じことを考えていたのだろう、涼森が沈黙を破り、新たな問題を提示した。

「皆さん、今後の行動を考えるのもいいのですが、日暮さんが提示した二つの案のどちらを取るにしても、私たちが知っておいたほうがいいことがあると思うんです」

「知っておいたほうがいいこと? 何だよそれは」

 涼森は一瞬そのことを言うかどうか悩んだようだが、結局口を開いた。

「……金光を殺した殺人犯が一体誰なのか、ということです」

 涼森の言葉を聞いて、俺以外の三人が一瞬怯えた顔をした。

「分かっていると思いますが、今この山荘には死んだ金光を除けばここにいる五人しかいません。外部から謎の殺人鬼がやってきた可能性がないわけではありませんが、その場合わざわざ私たちの部屋の鍵を開けた理由がわかりません。それに鍵を開けたにもかかわらずドアは開けずに帰った、というのもおかしな話ですよね」

 おずおずとだが水谷が言い返す。

「その、涼森さんが言ってることももっともだけど、もし殺人犯が今日の集まりを知っていて、その上で金光の殺害を企てていたのだとしたら……。もしそうなら今回の行動にも筋が通るんじゃないかな」

「それはないな」

 俺は水谷の言葉にすぐに反駁する。

「え、何でだい?」

「さっきの現場を思い出してみろ。何なら今から行ってもいいけど、金光はトロフィーで頭を殴られて殺されたんだ。あのトロフィーが元からあの部屋にあったものかどうか知るすべはないけど、少なくとも元から殺害を計画してきたやつがその凶器にトロフィーを使うとは到底思えない。あれは計画的なものじゃなくて突発的なものだ」

 俺が話し終えるのと同時に、飯島が怒鳴り始めた。

「おい、なんで犯人当てを始めてんだよ! 今はそんなことよりこの状況をどうするかを考えるべきだろ!」

 涼森がちらりと俺を見てくる。おそらく理由の説明をしろってことなんだろうが、自分で言えよ。俺は一度ため息をついてから話し始めた。

「飯島さん、ちょっと考えてみてください。警察に通報するにしても、金光の遺体を隠すにしても、殺人犯が誰か分かっていたほうが、俺たちのリスクは著しく減るんですよ。俺たちはお互いに警察に知られるとまずい事情があるわけですけど、それが何かまでは分かっていません。だから、警察を呼ぶ際に、真犯人を逮捕させて、残りの人で口裏を合わせれば、俺たち自身のことを詳しく調べられる確率は著しく減ります。

 それに、警察を呼ばなかったとしても、金光がこの集まりのことを誰かに漏らしていたのならば、いづれはばれてしまうかもしれない。その時真犯人を知っていれば、そいつに脅されたとか何とか言って罪を減らせるかもしれない。少なくとも殺人犯という最悪の汚名をかぶることはなくなるんだから。

 あ、でも、金光がこの集まりについて誰かに言っていたとしても、俺たちのことまでは話していないと思うから安心していいと思いますよ。なんせ金光自身も脅迫っていう犯罪を行っている真っ最中だったんだから」

 俺の言葉に言い添えるように、涼森が続ける。

「日暮さんが重要なことを言ってくれたから、私も皆さんに提案します。金光がこの集まりを誰かに話していた可能性、それがある以上やっぱり警察を呼ぶべきだと思うんです。そして、警察を呼ぶなら犯人が誰か分かっていたほうが絶対にいいはずです」

 俺は一度手をたたき、話のまとめにかかる。

「俺も涼森さんと同じ意見かな。この集まりが金光の知り合いに知られていないという確証がない以上、死体を隠してこの集まりをなかったことにして解散するっていうのは、リスクが高すぎると思う。かといって、犯人が誰かわからずに警察を呼ぶのは、それはそれでリスクが高すぎる。だから今は犯人探しをするのが最適だと思うんだけど、この考えよりももっといい案を思いついた人はいるかな? もしあるのなら、是非聞かせてほしい」

 誰も他にましな意見を思いつかなかったようだ。不承不承ではあるが犯人捜しをしたほうがいいという結論に達したらしい。すると、藤宮が手を上げた。

「私も犯人捜しをすることに異論はないけど、どうやって犯人を見つけるのかのあてはあるの? あなた達の考えからすると、この中に金光を殺した犯人がいるってことみたいだけど、その犯人を除いて他の奴は誰も自分の部屋から出てないはずでしょ。目撃証言なんてあるはずないし、物音だって全く聞こえてこない。犯人を捜すなんて無理じゃないのかしら」

「まあ、簡単じゃあないと思うけどね。とりあえず皆が金光に最後に会ったのは何時だったのか言っていこうよ。それで金光の死亡推定時刻だって絞れるはずだし」

 俺はまず藤宮に話すように促した。

 藤宮は一瞬嫌そうな顔をするも、拒むことなくあっさり話し始めた。

「私が最後に金光に会ったのは、確か十二時半ごろだったわね。……ああ違うか、十二時半ってのは金光が私の部屋に入ってきた時間のことだったわ。それから二十分間話して、ちょうど十二時五十分に金光が出て行ったんだわ。それが私が金光に会った最後の時刻ね」

 涼森がふと顔を上げ、藤宮を見つめる。

「よく金光が入ってきた時間と出て行った時間をそんなに正確に覚えてますね」

 藤宮は不快そうに涼森を見返す。

「なにかしら、私を疑ってるの? 別に時間を覚えてたのは金光が入ってきたときも出て行くときも、わざわざ時計を見て時刻を告げたからよ。そうじゃなきゃ私だって覚えてやしないわよ。ま、そうはいっても暇だったからね、ちょくちょく時計を見て時間を確認してたってのもあるけど。他にも何か質問があるのかしら?」

 涼森は首を横に振る。

「いえ、それだけです。では、次は私が金光に最後にいつ会ったのかを言いたいと思いますが、残念ながら私は昼食後、自分の部屋に入って以降は一度も金光には会っていません。指定された時間を過ぎても金光が私の部屋にやってこなかったので、それで変に思って扉が開くかどうか試したらすんなりと開きました。その後は皆さんに説明したとおりです」

 涼森の話が終わると、次に水谷が話し始めた。

「僕も涼森さんと一緒で、金光さんとは食事のあとは会っていません。約束の時間を過ぎても金光さんがやってこなかったのは不思議に思いましたけど、でも十八時までは絶対に扉を開けられないと思っていたので、部屋から出ようとは全く考えませんでした」

 フンフンと頷き、俺は目で飯島を促した。飯島は舌打ちをしたものの、素直に答えた。

「俺んとこには金光は来たぞ。藤宮が言ってたが、俺ん時も金光は入るときと出るときにわざわざ時刻を言ってたな。入ってきたときは一時で、出てった時は一時半だったな」

 俺は頭の中でいくつかの仮説を考えながら、自分の番になったので口を開いた。

「俺のところには金光は来ませんでした」

「……それだけか」

 飯島がいぶかし気に俺を見てくる。俺は飯島の視線を無視して、皆の意見をまとめた。

「ここまでの発言が正しいとすると、金光に最後に会ったのは飯島さんだと。その時刻は一時半。つまり一時半以降に金光は殺されたってことになりますね」

「そうすると、私は犯人じゃないみたいね」

 藤宮が満足げに言う。

「飯島が一時に金光と話したってことは、少なくとも私と金光が話した後も金光が生きていたってことの証明になるわね。それに、そのあとまだ三人も金光と話していない奴がいるってことは、もう一度金光が私の部屋を訪ねてきてないってことの証明にもなるんじゃないかしら。つまり、犯人は私以外の四人のうちの誰かってことだわ」

「ちょっと待てよ。それなら俺だって犯人じゃねぇよ。もし俺が金光を殺した犯人なら、金光が部屋に来たなんて言うわけねぇからな」

「あなた頭悪そうだから、そこら辺のこと特に考えずに、あったことをそのまま口走ったんじゃないの。もしくは、その言い訳をするためにわざわざ証言したとか」

「はぁ! そんなわけねぇだろ!」

 飯島と藤宮の言い争いが激しくなりそうなのを見て取って、涼森が割って入る。

「二人とも落ち着いてください。現時点で誰が犯人かを、いや、誰が絶対に犯人足りえないのかを決めることは不可能です。藤宮さんにしたって、金光との対話時に、部屋を出られるように交渉したのかもしれません。方法は分かりませんが」

 藤宮は視線を飯島から外し、今度は涼森を睨み付ける。

「じゃあ私が殺したって言いたい分け? 私からしたら、金光に会っていないとか言ってるあなた達三人のほうがよっぽど怪しいわよ」

 突然矛先が自分に向いたことに慌て、水谷がおどおどしながら言う。

「ぼ、僕はやってませんよ! か、金光を殺す動機だってないし、ほんとに僕の部屋には金光は来てないんです!」

「皆ちょっと落ち着こうか。皆に一つ聞きたいこともできたし」

 俺は興奮しかけている場を静めるために話題を変えた。

「涼森さんには一度聞いたことだから、他の人に答えてもらいたいんだけどいいかな。三人が金光に脅されることになった事件っていうのは、今からどれくらい前のことなの」

「それがこの事件に何か関係あんのかよ」

 飯島が凄む。

「理由は後で説明するから。あ、時期だけでいいよ。どんなことをしたのかは言わなくていいから」

「そんなことわざわざ言われなくたって教えねぇよ。はぁ……、俺が起こした事件は今から一年前だよ」

 藤宮が続けて言う。

「あなた随分古いことで脅されてるのね。まあ私もあんまり人のこと言えないけど。私は約半年前よ」

 水谷も続く。

「……僕のは今から大体一週間前です。えっと、これで何かわかるんですか?」

 俺は二・三度うなずいてから言った。

「今の質問をした理由だけど、水谷の言葉から思いついたんだよね。金光を殺す動機ってやつで。最初は俺を含めてここにいる全員、十分に金光を殺す可能性があり得るかと思ってたけど、よくよく考えてみたら、金光を殺すほどの動機を持っている人は少ないんじゃないかと思ってね。特に俺の脅されてる事件なんていくらでも言い訳の余地があるし、金光を殺して得られるものはほとんどないんだよ。

 だから、もし金光を殺すほどの動機を持っている人がいたとしたら、つい最近事件を起こしたばかりで、いまだにパニック状態の人か、かなり前のことだけど、警察に告げられると言い訳の余地なくまずいことになる人物じゃ――」

 俺がそこまで言った時点で、飯島と水谷が抗議の声を上げた。

「要するに俺が犯人って言いたいのかよ! だったら証拠を見せろよ!」

「ぼ、僕は殺してませんよ! 確かにこの中では一番最近に事件を起こしたかもしれませんけど、金光を殺してしまうほどパニックにはなっていません!」

「二人とも落ち着いてください」

 激昂しかけている二人を落ち着けるために、静かな声音で涼森が話し出す。

「日暮さん、あなたの考えは真犯人を当てるには憶測が入りすぎてます。そもそも、この状況で動機方面から犯人を捜そうなんて無謀な行いです。もっとだれの目にも見える、物質的な証拠を発見しないと、犯人を確定させることはできないと思います」

 俺は両手を上げて涼森の意見が正しいと認めつつ、新たに意見を述べる。

「確かに、涼森さんの言ってることは正しい。動機から犯人を探し出すのはこの状況では適していないようだ。じゃあ、犯人につながる証拠を探すために、金光の部屋を含めて全員の部屋を見て回ってみませんか。涼森さんの言う物質的な証拠を発見するには必須のことだと思うんですけど」

 俺の提案に各自が思い思いに頷く。俺はそれとなくみんなの表情を見ていたが、見るからに慌てた様子を見せる人物はいなかった(水谷は最初からおどおどしているが)。金光を殺してから余計な証拠を処分する時間はたっぷりあっただろうから、そんなに不思議なことではないが。

 その後、俺たちは右奥の部屋(水谷がいた部屋)から順に反時計回りで部屋を見ていったが、これといって犯人と決めつけられるようなものは出てこないまま、再び金光の部屋の捜索となった。

 俺は金光の部屋に入る直前に、一つ、リビングにいた際に気付いたことを皆に話した。

「そういえば、皆気づきました? 金光の部屋に落ちてる壊れた時計、最初は金光の部屋にあったものだと思ってましたけど、リビングに行ったら以前リビングに会ったはずの時計がなくなってたんですよ。つまり、金光の部屋に落ちてた時計は、もともとリビングに会った時計だった、ということだと思うんだけど、なんでだと思います?」

 俺の問いかけに対し、全員首を横に振る。

「あなたはどうしてだと思ってるの?」

 藤宮が逆に聞き返してくる。

「いやー、正直全然わかりません。ただ、現状あまりにも犯人につながりそうなものが見つかってないから、ちょっとしたことでも報告しておこうかなーと思って」

「んなよく分かんねぇ報告はいいから、さっさと金光の部屋探して、なんか犯人につながる証拠を見つけ出せよ」

 ピリピリした雰囲気を和ませようと、少しだけ砕けた口調で話したが、あまり効果はなかったようだ。逆に飯島に凄まれたので、俺は口を閉ざして金光の部屋に入っていった。

 当然金光が蘇っているはずもなく、死体発見時と変わらぬ光景が存在した。後ろのほうでウップと、吐きそうになっている声がするが、とりあえず無視して落ちているものに目をやっていく。後ろから吐きそうになりながら入ってきた水谷が、デスクの上に置いてあるパソコンに触ろうとしたとき、涼森の声が飛んできた。

「みなさん、この部屋にある物には極力触らないでください。まだ警察を呼ぶことには賛成でない人もいるかもしれませんが、もし警察を呼ぶという結果になった際、この部屋に私たちの指紋がたくさんついていたら、少しばかり不自然に思われるかもしれません。もちろん、警察を呼んだ際に、私たちと金光の関係をありのまま話すわけではありませんが、私たちと金光がつい最近知り合った程度の仲であることはすぐにばれてしまうと思います。なので、金光の私物に私たちの指紋がついてしまうと、警察に対して虚偽の証言を増やさざる負えず、余計に疑われる原因となりかねません。ですから皆さん、最初に言ったようにできるだけこの部屋にある物には触れないようにしてください」

 水谷はパソコンに触れようとしていた手を引っ込めて、爪先立ちで部屋を動き始めた。飯島はそもそも部屋に入ってこず、部屋の外から退屈そうに中を眺めている。藤宮も似たようなもので、部屋の中には入ってこそいるものの、中にあるものを散漫と見ているだけで、あまりやる気は無いようだ。涼森は金光の死体周辺を特に念入りに見ているが、めぼしいものは見つからないようで、眉間にしわが寄っている。かくいう俺は、正直犯人につながるような証拠が残っているとは思えず、半ばあきらめ顔で、部屋の奥にある箪笥に血でもついていないかと眺めていた。

 すると、突然〝ドン〟という音が、俺がちょうど見ていた箪笥の中から聞こえてきた。俺以外の奴らは、俺がこけて箪笥にでもぶつかったのだろうと、やや非難する目を向けてきたが、俺はそんなことを気にかける余裕もなくなっていた。

 なにせ、俺は箪笥に全く触れていないから。つまり、この中には何かが、いや、誰かがいるかもしれないのだから。俺たちが既にその存在を否定したはずの〝七人目〟が。

 俺の表情に異変を覚えたのか、全員が不思議そうにこちらを見つめる中、再び〝ドン〟と箪笥の中から音がした。この二度目の音を聞き、この不審な物音は俺が立てたものではないと気付いたのか、部屋の外にいた飯島を含め、全員がこの箪笥に近寄ってきた。

 俺に責任があるわけではないが、箪笥の前に初めから立っていたのが俺だったからか、俺に箪笥を開けるようにという念が送られてきた(ような気がした)。

 俺は内心の不安と興奮を抑え込みながら、一息で箪笥の戸を開けた。

 箪笥の中には、両手と両足を縄で縛られ、口にガムテープを付けた高校生くらいの少女が一人、入っていた。



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