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プロローグ
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『……で……は…ソナタはこの世界を救う救世主になるのじゃ』
なんだ…この声……。俺は一体どうなったんだ……。
なんだか体がだるい。なんとか体を動かしてみるとぼやけた視界に俺の両手が映る。グーパーをして動かしてみる。大丈夫そうだ。俺は横たわっていた体を起こし、立ち上がる。
そういえば先程から頭に響くこの声はなんだ……?
声の主は意外と目の前に立っていた。真っ白いローブのようなものを纏った老人のように見えるその姿はとてつもなく神々しく光っている。まさか…。
「貴方は……神……?」
光る老人はゆっくり頷く。そして先程から俺に話していたであろう続きを話始める。
『では、ソナタに特別なスキルを与えるとしよう。』
そういうと神は俺の額に手をかざす。
「ま、待ってください。俺、どうしてこんなところに来たのか分からなくて…スキルって一体なんのことで……」
俺が話終わるか終わらないかのところで俺の目の前は強く眩い光に包まれる。その瞬間、俺は全てを思い出した。思い出した…?いや……これは……。
俺は全てを知ってしまった。
*
「ふ……ふふ……なるほど」
『どうじゃ、なにか自分でも分かる変化があるか?』
「ああ、分かるぜ…むしろ分かりすぎたと言っても過言では無い……」
『ふむ、ならばいざゆかん!救世主よ、新たな世界で懸命に励むのd……』
「うるせえ、黙ってろ」
『な、なんじゃと…?』
神は唐突な暴言に少し戸惑いを見せた。
『ソナタ、神に向かってなんと言う乱暴な言葉遣いを……!』
「なにが神だ。神なんかより俺はもっと上の存在にたった今なり遂げたんだよ」
『……!?ええい!スキルの1つごときでいい気になりおって…!』
神はとてつもなくお怒りの様子だ。だが俺には関係ない。なんだったらコイツを今から始末してやれる程のスキルが俺にはあるのだ。
「おい、神。創造主はどこだ?」
『何を言う。目の前におるではないか。』
「ちげぇよ。お前はこの世界に作られたただの神だろ?この俺に最初にガイドするよう作られたそんじょそこらのちっぽけな存在だ。」
『貴様、無礼にも程があるぞ!いいだろう……そこまで神の罰を受けたいのならばとくと思い知るが良い……!』
神は俺に向けてイナズマのようなものを
「おい、創造主」
イナズマ…。
「おい、お前だよお前。スマホでポチポチして文字打ってるお・ま・え」
……
「やっと気づいたかよ。孤独で夜になると小説書いて悦に浸ってる作者さんよぉ」
…………
って私いいいいいいい!?ええええええ!?
「うるせえなぁ。アンタだよな、むらびっと。」
『な、なんじゃ…?誰と話しておるのじゃ……?』
神は急に俺が天に向かって話しかけ始めるという奇行に走っているようにしか見えないらしい。
「神には聞こえない設定か。まあいい。どうせ俺は前にいた世界でトラックにでも轢かれて都合のいい様に異世界転生させられて世界でも救うんだろ?」
し、知りませーん……。
「しらばっくれても無駄だぜ?アンタはつい最近母親に「異世界転生ものとか良くなーい?」って言われてなんとなくの浅い知識で「書いてみるかー、もしかしたら人気出るかも(笑)」みたいな軽いノリで書いているのがモロバレだ。しかもプロローグ書いてみてそれ以降分からないことがあれば「後で調べればいいよね」って思っている」
ギクッ
「異世界転生ものをあまり嗜まない癖に人気ジャンルだからって軽く手を出すとは愚かなもんだな。やれやれ」
な、なんで……
「あ?」
なんでそこまで知ってるんだよおおおおおうわああああ!!!
「なぜ知ってるかって?それは……それが俺のスキルだからだ!」
え!?そんなスキルアリなの!?
『え!?ワシが与えたスキルって天に向かって独り言語り始めるものじゃったの!?』
クックック……と俺は不敵な笑を零したあと、声高らかに向かって天に叫ぶ。
「俺のスキル!その名もSuper understand the intention(作者の意図・考えがものすごーく分かる)だ!ちなみにこのスキル名も20分程かけて色々検索した結果「読めないけど英語ってかっこいいよね」というなんとなくフワッとした理由でつけられたことも俺は知っている!」
ぎゃあああああああああ!言うなああああああ!
「つまり創造主のお前が何を考えていようと何をしようとお見通しなんだよ!」
ううっ……
「フッフッフ。この力さえあれば俺は神以上になれるかもしれない…!異世界転生先で俺は最強に……!」
『あの……』
神が不意に俺の肩を叩き、おずおずと話始める。
『ソナタ……大丈夫か?先程スキルを与えた衝撃で脳に異常でも来たしたか?』
本気で俺を気遣っているようだが今はそんなことすら煩わしい。
「ふん、お前の役割はここまでだ。どうせこの後お前がいなくとも俺は異世界に飛ばされてウハウハな人生が待っているんだからな。創造主!この神を今すぐ消し炭にしろ!」
…………。
「おい聞いてるのか創造主!今すぐこの老人を消し炭に……!」
あのー、盛り上がってるところすみません……そういうのは流石にちょっと……
「なんだ?言うことが聞けないのか?なら読者にお前の恥ずかしい過去をここで述べてもいいんだぞ?」
えぇ……でも神様殺すとかそういうのはやっぱりまずいというかなんと言うか……それと……
「あ?」
もしかしたら主人公変更しちゃうけど大丈夫そ?
「は?」
何言ってんだこの作者は…?俺を脅しているのか……?
「そんな中途半端なことがまかり通るわけないだろ!ここまでやっておいて恥ずかしくないのか!それが大の大人のやることか!?」
いやー、やっぱり主人公らしくウハウハとか考えないで純粋に世界の平和守って欲しいなーって思うわけですよ、はい
『本当に大丈夫か?なんか飲むか?』
神は俺をもはや気がとち狂った可哀想な病人を介護するかのような目で見てくる。なんだよこれ……なんなんだよこれ……俺が……俺だけが変なやつみたいじゃねえか……。俺はただ作者の思考を読み取ってバトルやらクエストやら簡単にそつなくこなして周りのヤツらにキャーキャー言われて英雄扱いされたいだけなのに……。
「………っ」
それであのー、お話なんですが……
「……っなんだよ!」
俺はちょっとだけ泣きながら天に問いかける。
あのですね?ちょっと表向き、字ズラだけでも良い奴になって頑張って切磋琢磨して世界救うカッコイイ主人公になってくれませんか?そしたらこちらとしても助かるなーなんて
「……そしたらなんだよ……。俺の望み叶うのかよ……」
まあ、偏見ですけど結構異世界転生ものって女の子に囲まれるのがセオリーみたいなところありますし?そこら辺はなんとか頑張って見せようかなって?
「…………」
『…………』
………
もはや神も創造主も何も言いはしなかった。そりゃそうだ。勝手に自分の思うようになると思ってはっちゃけて勝手に思い通りにならなくて泣くやつにかける言葉など無いだろう。傍から(この創造された世界から)見れば俺は気の触れた情けない1人の平凡な男だ。
だがそれでも創造主は俺にチャンスをくれると言う。このまま痛い勘違いクズ野郎のまま主人公の座を降ろされるか、それとも創造主の言う傍から見れば真っ当でカッコイイ主人公になるか、どちらがいいかは最早考える余地もないほど明確な答えが出ていた。
「…………わかったよ」
はい?
「なってやろうじゃねえか!アンタの思う真っ当で強くて優しくてイケメンで、それ以外はまだ構想途中で何するかもわかってない設定あやふやな主人公に!」
……はい!
「その代わり!ちゃんと俺の望むハッピーエンドをしっかり迎えろよな!」
はい!よろしくお願いします!
「おう!」
『なにか決意は固まったようじゃな。主人公とか設定とかワシ分からんが』
俺が拳を天に突き上げてるのを見てなにかを察したのか神はもう俺を哀れんではいなかった。少し咳払いをし、神は続ける。
『では…救世主よ。次の世界へ旅立つ準備はできておるかの?』
「ああ、思いっきりやってくれ」
『うぬ。』
神が1つ返事をし、両手を高く掲げる。すると神の全身から強い光が溢れ出し、俺の体が飲み込まれ、遂にその時は訪れる。ふわりと意識が飛びそうになるさなか、俺は最後に創造主の声を聞いた気がした。
ま!やる気起きなければプロローグで終わるかもだけどね!
「…………」
俺は何も聞かなかったことにして意識を手放した。
なんだ…この声……。俺は一体どうなったんだ……。
なんだか体がだるい。なんとか体を動かしてみるとぼやけた視界に俺の両手が映る。グーパーをして動かしてみる。大丈夫そうだ。俺は横たわっていた体を起こし、立ち上がる。
そういえば先程から頭に響くこの声はなんだ……?
声の主は意外と目の前に立っていた。真っ白いローブのようなものを纏った老人のように見えるその姿はとてつもなく神々しく光っている。まさか…。
「貴方は……神……?」
光る老人はゆっくり頷く。そして先程から俺に話していたであろう続きを話始める。
『では、ソナタに特別なスキルを与えるとしよう。』
そういうと神は俺の額に手をかざす。
「ま、待ってください。俺、どうしてこんなところに来たのか分からなくて…スキルって一体なんのことで……」
俺が話終わるか終わらないかのところで俺の目の前は強く眩い光に包まれる。その瞬間、俺は全てを思い出した。思い出した…?いや……これは……。
俺は全てを知ってしまった。
*
「ふ……ふふ……なるほど」
『どうじゃ、なにか自分でも分かる変化があるか?』
「ああ、分かるぜ…むしろ分かりすぎたと言っても過言では無い……」
『ふむ、ならばいざゆかん!救世主よ、新たな世界で懸命に励むのd……』
「うるせえ、黙ってろ」
『な、なんじゃと…?』
神は唐突な暴言に少し戸惑いを見せた。
『ソナタ、神に向かってなんと言う乱暴な言葉遣いを……!』
「なにが神だ。神なんかより俺はもっと上の存在にたった今なり遂げたんだよ」
『……!?ええい!スキルの1つごときでいい気になりおって…!』
神はとてつもなくお怒りの様子だ。だが俺には関係ない。なんだったらコイツを今から始末してやれる程のスキルが俺にはあるのだ。
「おい、神。創造主はどこだ?」
『何を言う。目の前におるではないか。』
「ちげぇよ。お前はこの世界に作られたただの神だろ?この俺に最初にガイドするよう作られたそんじょそこらのちっぽけな存在だ。」
『貴様、無礼にも程があるぞ!いいだろう……そこまで神の罰を受けたいのならばとくと思い知るが良い……!』
神は俺に向けてイナズマのようなものを
「おい、創造主」
イナズマ…。
「おい、お前だよお前。スマホでポチポチして文字打ってるお・ま・え」
……
「やっと気づいたかよ。孤独で夜になると小説書いて悦に浸ってる作者さんよぉ」
…………
って私いいいいいいい!?ええええええ!?
「うるせえなぁ。アンタだよな、むらびっと。」
『な、なんじゃ…?誰と話しておるのじゃ……?』
神は急に俺が天に向かって話しかけ始めるという奇行に走っているようにしか見えないらしい。
「神には聞こえない設定か。まあいい。どうせ俺は前にいた世界でトラックにでも轢かれて都合のいい様に異世界転生させられて世界でも救うんだろ?」
し、知りませーん……。
「しらばっくれても無駄だぜ?アンタはつい最近母親に「異世界転生ものとか良くなーい?」って言われてなんとなくの浅い知識で「書いてみるかー、もしかしたら人気出るかも(笑)」みたいな軽いノリで書いているのがモロバレだ。しかもプロローグ書いてみてそれ以降分からないことがあれば「後で調べればいいよね」って思っている」
ギクッ
「異世界転生ものをあまり嗜まない癖に人気ジャンルだからって軽く手を出すとは愚かなもんだな。やれやれ」
な、なんで……
「あ?」
なんでそこまで知ってるんだよおおおおおうわああああ!!!
「なぜ知ってるかって?それは……それが俺のスキルだからだ!」
え!?そんなスキルアリなの!?
『え!?ワシが与えたスキルって天に向かって独り言語り始めるものじゃったの!?』
クックック……と俺は不敵な笑を零したあと、声高らかに向かって天に叫ぶ。
「俺のスキル!その名もSuper understand the intention(作者の意図・考えがものすごーく分かる)だ!ちなみにこのスキル名も20分程かけて色々検索した結果「読めないけど英語ってかっこいいよね」というなんとなくフワッとした理由でつけられたことも俺は知っている!」
ぎゃあああああああああ!言うなああああああ!
「つまり創造主のお前が何を考えていようと何をしようとお見通しなんだよ!」
ううっ……
「フッフッフ。この力さえあれば俺は神以上になれるかもしれない…!異世界転生先で俺は最強に……!」
『あの……』
神が不意に俺の肩を叩き、おずおずと話始める。
『ソナタ……大丈夫か?先程スキルを与えた衝撃で脳に異常でも来たしたか?』
本気で俺を気遣っているようだが今はそんなことすら煩わしい。
「ふん、お前の役割はここまでだ。どうせこの後お前がいなくとも俺は異世界に飛ばされてウハウハな人生が待っているんだからな。創造主!この神を今すぐ消し炭にしろ!」
…………。
「おい聞いてるのか創造主!今すぐこの老人を消し炭に……!」
あのー、盛り上がってるところすみません……そういうのは流石にちょっと……
「なんだ?言うことが聞けないのか?なら読者にお前の恥ずかしい過去をここで述べてもいいんだぞ?」
えぇ……でも神様殺すとかそういうのはやっぱりまずいというかなんと言うか……それと……
「あ?」
もしかしたら主人公変更しちゃうけど大丈夫そ?
「は?」
何言ってんだこの作者は…?俺を脅しているのか……?
「そんな中途半端なことがまかり通るわけないだろ!ここまでやっておいて恥ずかしくないのか!それが大の大人のやることか!?」
いやー、やっぱり主人公らしくウハウハとか考えないで純粋に世界の平和守って欲しいなーって思うわけですよ、はい
『本当に大丈夫か?なんか飲むか?』
神は俺をもはや気がとち狂った可哀想な病人を介護するかのような目で見てくる。なんだよこれ……なんなんだよこれ……俺が……俺だけが変なやつみたいじゃねえか……。俺はただ作者の思考を読み取ってバトルやらクエストやら簡単にそつなくこなして周りのヤツらにキャーキャー言われて英雄扱いされたいだけなのに……。
「………っ」
それであのー、お話なんですが……
「……っなんだよ!」
俺はちょっとだけ泣きながら天に問いかける。
あのですね?ちょっと表向き、字ズラだけでも良い奴になって頑張って切磋琢磨して世界救うカッコイイ主人公になってくれませんか?そしたらこちらとしても助かるなーなんて
「……そしたらなんだよ……。俺の望み叶うのかよ……」
まあ、偏見ですけど結構異世界転生ものって女の子に囲まれるのがセオリーみたいなところありますし?そこら辺はなんとか頑張って見せようかなって?
「…………」
『…………』
………
もはや神も創造主も何も言いはしなかった。そりゃそうだ。勝手に自分の思うようになると思ってはっちゃけて勝手に思い通りにならなくて泣くやつにかける言葉など無いだろう。傍から(この創造された世界から)見れば俺は気の触れた情けない1人の平凡な男だ。
だがそれでも創造主は俺にチャンスをくれると言う。このまま痛い勘違いクズ野郎のまま主人公の座を降ろされるか、それとも創造主の言う傍から見れば真っ当でカッコイイ主人公になるか、どちらがいいかは最早考える余地もないほど明確な答えが出ていた。
「…………わかったよ」
はい?
「なってやろうじゃねえか!アンタの思う真っ当で強くて優しくてイケメンで、それ以外はまだ構想途中で何するかもわかってない設定あやふやな主人公に!」
……はい!
「その代わり!ちゃんと俺の望むハッピーエンドをしっかり迎えろよな!」
はい!よろしくお願いします!
「おう!」
『なにか決意は固まったようじゃな。主人公とか設定とかワシ分からんが』
俺が拳を天に突き上げてるのを見てなにかを察したのか神はもう俺を哀れんではいなかった。少し咳払いをし、神は続ける。
『では…救世主よ。次の世界へ旅立つ準備はできておるかの?』
「ああ、思いっきりやってくれ」
『うぬ。』
神が1つ返事をし、両手を高く掲げる。すると神の全身から強い光が溢れ出し、俺の体が飲み込まれ、遂にその時は訪れる。ふわりと意識が飛びそうになるさなか、俺は最後に創造主の声を聞いた気がした。
ま!やる気起きなければプロローグで終わるかもだけどね!
「…………」
俺は何も聞かなかったことにして意識を手放した。
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アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
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めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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