118 / 172
第四章 ― 革命 ―
第115話 カトレア
しおりを挟む
夜から降り出した雪は次の日の昼になっても止むことを知らず、フィラディルフィアを白く塗り潰そうとしていた。
アルーラ城の最上階、地上から高さ100mに位置する謁見の間。
横30m、縦50mとその空間は走り回れるほど広大だ。一面黄金でできた天井は花や鳥の形に彫刻が施され、シャンデリアがいくつか吊るされている。天井の中央には円形の虹を模したステンドグラスがあり、光を7つの色に着色して屋内に取り込んでいる。
部屋の出入り口を除く三方の壁がアーチ型にいくつも切り抜かれており、外の景色がよく見通せた。
五代目女王カトレアは、アーチ状の切り抜きから続くバルコニーで、白い息を吐きながら街を見下ろしていた。雪化粧された街を鑑賞しているわけではない。焦燥感からくる苛立ちで、茹でた玉子の如く熱された頭を冷やそうとしていたのだ。
『一体如何ほど予定を遅らせれば気が済むのだ? 本来であればアノフリタス渓谷までドロップスカイの増設は完了していたはずだが?』
と、カトレアは脳内で語るが、一人で考え事をしているのとは違う。
『も、申し訳ありません。女王陛下』
魔法石による『精神感応』で、ドロップスカイの工事全体を監督する人物と連絡を取り合っていた。
『着工時はバミューダ手前まで進んでいる計画だったというのに。遅れに遅れて、ついに渓谷までも工事が間に合わぬか』
『もうし――』
『繰り言は好かぬ。失態に対して、いかにして挽回する腹積もりかだけ述べよ』
『えと、その、工事体制は既に限界まで切り詰めておりまして、作業員は食って寝るだけの生活で、その睡眠時間すらも削っていまして、これ以上は……』
「ふん」
カトレアから呆れが籠もった息が漏れる。
『何を悩む必要がある。就寝の時間を無くせばよいだけではないか』
『ッ!』
『質の良い料理関係のチート能力を用いれば、2日は眠ることなく作業が行えるだろうて』
『お言葉ですが陛下! そんなことをすればが暴動が起きかねませんよ!』
『ならば、反逆の種がある者たちにはこう伝えよ。生か死か、好きな方を選べとな』
『お、お待ちくだ――』
『問答はこれまでだ』
カトレアが『精神感応』を切断した。
「ふん」
不満げな鼻息を一つ鳴らすと、バルコニーから謁見の間へと戻る。
外の寒さに反して謁見の間は暖かい。これほど開放的な空間であるにも関わらず部屋が暖かい理由は、二つのチート能力にある。一つは『魔法反射』、もう一つは『温度変化』だ。『温度変化』は周囲にある魔力を熱したり冷やしたりできる能力で、それにより謁見の間に漂っている魔力を温めている。その温めた魔力が外に漏れないようアーチ状に切り抜かれている箇所に『魔法反射』が張られているのだ。
カトレアは謁見の間にある玉座に、腰を降ろした。
足を組んで黒地に赤の入ったドレスを揺らし、手の甲で頬杖をする。面持ちは声をかけるのが躊躇われるほど剣呑で近づき難く、つり目は普段よりも険しさを増していた。
カトレアは焦っていた。
国から魔人に対する恐怖心が薄れていることに。
魔人との最後の戦いから25年余り。その年月は確実に人々から魔人の記憶を奪っている。
西区の4割以上の建物が全壊したことも、北区や南区も決して小さくない被害が出たことも、多くの人間が命を落とし、家族を失い友人を失い恋人を失い人生が狂わされた者がいることも。
無かったことになりつつある。
先程のドロップスカイの件は、それがよくわかる代表的な例だろう。
工事の進行スピードがどんどん遅くなっている。国が莫大な額を支払って労働者を増やしているのにも関わらずだ。
原因は魔人に対する危機感の喪失。これに尽きる。
ドロップスカイも建設を始めたばかりの頃は、魔人に復讐せんと志熱き者たちが多勢いたが、今となってはその意思も長きに渡る平穏で冷めてきている。
25年は長い。
戦後に産まれた者がちょうど社会で活躍し始め、世を動かす主役になりつつある時期だ。一方で魔人と最前線で戦っていた30代前後の戦士たちは50を過ぎ前線から退いていっている。
魔人を知らない世代が、社会の中心になろうとしているのだ。
実際に、「魔人なんて襲ってこないのに、ドロップスカイの建設は税金の無駄遣いでしかない」と主張する国民まで現れるほど、その傾向が顕著になってきている。
打倒魔人を掲げるカトレアをかつては多くの人々が支持していたが、その数は年々減り続けている流れだ。
カトレアの三つ編みのカチューシャで短くまとめられた紫色の髪の上でティアラが虚しく光る。
カトレアはわずかに顎を上げて、天井に設けられた虹のステンドグラスを見やる。
キリスト教において、虹は神のメッセージ、洪水が肉なる者を滅ぼすことは決してないという神からの契約の徴であるとされている。
その話を知っていたカトレアは、神が自分たち人間を守ってくれるようにと願い、天井に虹のステンドグラスを設けた。
神よ、どうか我々に魔人という洪水を消し去るチート能力を授けたまえ。
ステンドグラスが目に映る度に、カトレアはそう願わずはいられなかった。
「女王陛下! ルーノール様が御成りになりました!」
扉の向こうから騎士の声が響き、カトレアは「通せ」と答えた。
人が10は並んで歩いても余裕で通れるであろう幅を持つ大きな両開きの扉が、騎士たちによって開かれた。
謁見の間に、初老の男が入ってきた。灰色味を帯びた白い鎧を着ており、髪は赤色のオールバックで鼻と口の間に髭を生やしている。
人類最強の男、ルーノール・カスケードである。
ルーノールはカトレアの前まで歩くと、跪いて頭を垂れた。
「ジャイアントサンドワームおよびグランドエント、トリフリックバジリスク、クラーケンの討伐の任を果たし、帰参つかまつりました」
「面を上げよ」
カトレアに言われ、ルーノールはその金色の瞳を前に向ける。
労いの言葉でもかけるであろう場面だが、カトレアの頭にあるのは一点だけだった。
「して、レベルは上がったか?」
「いいえ、レベル777から変わっておりませぬ」
「ッ!」
カトレアの目元が引き攣る。
「変わっておらぬだと……ふざけたことをぬかすでない!」
突如、激昂して立ち上がるカトレア。
「ワイバーンよりも強力なモンスターをそれだけ斃しておきながら何の成果も得られなかったと申すか! 貴様、真に己の力のみでモンスターと対峙したのか! パーティの助勢を得たのではないか?!」
「……そうお思いになられますか?」
「ぐっ……」
ルーノールが自分のパートナーとなって25年が経つ。カトレアは十分過ぎるほどルーノールがどんな人間かわかっていた。
決して我が身可愛さに手を抜く卑怯な男ではない。鍛錬であろうと命懸けでこなす男。故に、人類最強なのだ。
わかっている。レベルは高くなればなるほど、次のレベルに至るまでの道のりが長くなる。
わかっているのだ。
しかし、それ以上に焦りの感情が大きく、理性的になれない。
魔人。
人間よりも遥かに高い戦闘力を持った存在で、雑兵クラスでも勇者に匹敵する。中でも、とりわけ別次元の強さを有しているのが魔人ガイゼルクエイス、魔人エーアーン、魔人アクアリットである。76年前にバミューダを襲ったアクアリットに関してはカトレアも歴史書でしか知らないが、ガイゼルクエイスとエーアーンは自身の眼に焼き付けたためよく知っていた。奴らに生半可な攻撃は通じない。そして、今現在、有効な一撃を与えられるのはルーノールしかいない。
そう、頼れるのはこの男しかいないのだ。
雑兵の相手をする程度であれば、ドロップスカイとここまで育て上げてきた騎士団で十分対応は可能だ。だが、トップに君臨する魔人を前には赤子同然。
過去には魔人エーアーンと善戦を繰り広げられるほどの猛者――四大勇者の一人で最強の弓使いであったアディール・シャンがいたが、彼女も最後には殉じてしまった。
だからこそ、どうしてもルーノールには今よりも強くなってもらい、確実に最上位クラスの魔人三人を一人で討ち取ってもらう必要があるのだ。場合によっては三人同時に相手をしなければならない可能性もあるだろう。ルーノールには絶対的な強さが求められる。
カトレアは国を守るため、女王として、ルーノールの主人として、次の命令を口にしようとした。
すると、
「同行者らに旅の支度をさせた後、自らの足でモンスターを探しに出立します」
カトレアが伝えようとした内容を、そっくりそのままルーノールが声に出した。
「……よくわかっておるではないか」
「陛下のパートナーであれば当然のことであります。それに、私とて内にある思いは同じ。そのために私は今日まで剣を握ってきたのです」
「……ふん、ならば往くがいい。人類の守護神よ」
ルーノールは踵を返し、謁見の間を後にした。
*
「お……ろ……らくじかん……おき……」
「……ん……」
眠っていた渡辺が、呼びかけによって目を覚ます。
アルカトラズのベッドの上。
あれから、渡辺はまた牢獄に入れられてしまっていた。
まだ『回復魔法』の反動が残っており、目覚めの気分は最悪だ。
「起きたか? 起きたなら、お仕事の時間だ」
鉄格子の向こうにいた男が、牢獄の鍵を開けながら言った。
アルーラ城の最上階、地上から高さ100mに位置する謁見の間。
横30m、縦50mとその空間は走り回れるほど広大だ。一面黄金でできた天井は花や鳥の形に彫刻が施され、シャンデリアがいくつか吊るされている。天井の中央には円形の虹を模したステンドグラスがあり、光を7つの色に着色して屋内に取り込んでいる。
部屋の出入り口を除く三方の壁がアーチ型にいくつも切り抜かれており、外の景色がよく見通せた。
五代目女王カトレアは、アーチ状の切り抜きから続くバルコニーで、白い息を吐きながら街を見下ろしていた。雪化粧された街を鑑賞しているわけではない。焦燥感からくる苛立ちで、茹でた玉子の如く熱された頭を冷やそうとしていたのだ。
『一体如何ほど予定を遅らせれば気が済むのだ? 本来であればアノフリタス渓谷までドロップスカイの増設は完了していたはずだが?』
と、カトレアは脳内で語るが、一人で考え事をしているのとは違う。
『も、申し訳ありません。女王陛下』
魔法石による『精神感応』で、ドロップスカイの工事全体を監督する人物と連絡を取り合っていた。
『着工時はバミューダ手前まで進んでいる計画だったというのに。遅れに遅れて、ついに渓谷までも工事が間に合わぬか』
『もうし――』
『繰り言は好かぬ。失態に対して、いかにして挽回する腹積もりかだけ述べよ』
『えと、その、工事体制は既に限界まで切り詰めておりまして、作業員は食って寝るだけの生活で、その睡眠時間すらも削っていまして、これ以上は……』
「ふん」
カトレアから呆れが籠もった息が漏れる。
『何を悩む必要がある。就寝の時間を無くせばよいだけではないか』
『ッ!』
『質の良い料理関係のチート能力を用いれば、2日は眠ることなく作業が行えるだろうて』
『お言葉ですが陛下! そんなことをすればが暴動が起きかねませんよ!』
『ならば、反逆の種がある者たちにはこう伝えよ。生か死か、好きな方を選べとな』
『お、お待ちくだ――』
『問答はこれまでだ』
カトレアが『精神感応』を切断した。
「ふん」
不満げな鼻息を一つ鳴らすと、バルコニーから謁見の間へと戻る。
外の寒さに反して謁見の間は暖かい。これほど開放的な空間であるにも関わらず部屋が暖かい理由は、二つのチート能力にある。一つは『魔法反射』、もう一つは『温度変化』だ。『温度変化』は周囲にある魔力を熱したり冷やしたりできる能力で、それにより謁見の間に漂っている魔力を温めている。その温めた魔力が外に漏れないようアーチ状に切り抜かれている箇所に『魔法反射』が張られているのだ。
カトレアは謁見の間にある玉座に、腰を降ろした。
足を組んで黒地に赤の入ったドレスを揺らし、手の甲で頬杖をする。面持ちは声をかけるのが躊躇われるほど剣呑で近づき難く、つり目は普段よりも険しさを増していた。
カトレアは焦っていた。
国から魔人に対する恐怖心が薄れていることに。
魔人との最後の戦いから25年余り。その年月は確実に人々から魔人の記憶を奪っている。
西区の4割以上の建物が全壊したことも、北区や南区も決して小さくない被害が出たことも、多くの人間が命を落とし、家族を失い友人を失い恋人を失い人生が狂わされた者がいることも。
無かったことになりつつある。
先程のドロップスカイの件は、それがよくわかる代表的な例だろう。
工事の進行スピードがどんどん遅くなっている。国が莫大な額を支払って労働者を増やしているのにも関わらずだ。
原因は魔人に対する危機感の喪失。これに尽きる。
ドロップスカイも建設を始めたばかりの頃は、魔人に復讐せんと志熱き者たちが多勢いたが、今となってはその意思も長きに渡る平穏で冷めてきている。
25年は長い。
戦後に産まれた者がちょうど社会で活躍し始め、世を動かす主役になりつつある時期だ。一方で魔人と最前線で戦っていた30代前後の戦士たちは50を過ぎ前線から退いていっている。
魔人を知らない世代が、社会の中心になろうとしているのだ。
実際に、「魔人なんて襲ってこないのに、ドロップスカイの建設は税金の無駄遣いでしかない」と主張する国民まで現れるほど、その傾向が顕著になってきている。
打倒魔人を掲げるカトレアをかつては多くの人々が支持していたが、その数は年々減り続けている流れだ。
カトレアの三つ編みのカチューシャで短くまとめられた紫色の髪の上でティアラが虚しく光る。
カトレアはわずかに顎を上げて、天井に設けられた虹のステンドグラスを見やる。
キリスト教において、虹は神のメッセージ、洪水が肉なる者を滅ぼすことは決してないという神からの契約の徴であるとされている。
その話を知っていたカトレアは、神が自分たち人間を守ってくれるようにと願い、天井に虹のステンドグラスを設けた。
神よ、どうか我々に魔人という洪水を消し去るチート能力を授けたまえ。
ステンドグラスが目に映る度に、カトレアはそう願わずはいられなかった。
「女王陛下! ルーノール様が御成りになりました!」
扉の向こうから騎士の声が響き、カトレアは「通せ」と答えた。
人が10は並んで歩いても余裕で通れるであろう幅を持つ大きな両開きの扉が、騎士たちによって開かれた。
謁見の間に、初老の男が入ってきた。灰色味を帯びた白い鎧を着ており、髪は赤色のオールバックで鼻と口の間に髭を生やしている。
人類最強の男、ルーノール・カスケードである。
ルーノールはカトレアの前まで歩くと、跪いて頭を垂れた。
「ジャイアントサンドワームおよびグランドエント、トリフリックバジリスク、クラーケンの討伐の任を果たし、帰参つかまつりました」
「面を上げよ」
カトレアに言われ、ルーノールはその金色の瞳を前に向ける。
労いの言葉でもかけるであろう場面だが、カトレアの頭にあるのは一点だけだった。
「して、レベルは上がったか?」
「いいえ、レベル777から変わっておりませぬ」
「ッ!」
カトレアの目元が引き攣る。
「変わっておらぬだと……ふざけたことをぬかすでない!」
突如、激昂して立ち上がるカトレア。
「ワイバーンよりも強力なモンスターをそれだけ斃しておきながら何の成果も得られなかったと申すか! 貴様、真に己の力のみでモンスターと対峙したのか! パーティの助勢を得たのではないか?!」
「……そうお思いになられますか?」
「ぐっ……」
ルーノールが自分のパートナーとなって25年が経つ。カトレアは十分過ぎるほどルーノールがどんな人間かわかっていた。
決して我が身可愛さに手を抜く卑怯な男ではない。鍛錬であろうと命懸けでこなす男。故に、人類最強なのだ。
わかっている。レベルは高くなればなるほど、次のレベルに至るまでの道のりが長くなる。
わかっているのだ。
しかし、それ以上に焦りの感情が大きく、理性的になれない。
魔人。
人間よりも遥かに高い戦闘力を持った存在で、雑兵クラスでも勇者に匹敵する。中でも、とりわけ別次元の強さを有しているのが魔人ガイゼルクエイス、魔人エーアーン、魔人アクアリットである。76年前にバミューダを襲ったアクアリットに関してはカトレアも歴史書でしか知らないが、ガイゼルクエイスとエーアーンは自身の眼に焼き付けたためよく知っていた。奴らに生半可な攻撃は通じない。そして、今現在、有効な一撃を与えられるのはルーノールしかいない。
そう、頼れるのはこの男しかいないのだ。
雑兵の相手をする程度であれば、ドロップスカイとここまで育て上げてきた騎士団で十分対応は可能だ。だが、トップに君臨する魔人を前には赤子同然。
過去には魔人エーアーンと善戦を繰り広げられるほどの猛者――四大勇者の一人で最強の弓使いであったアディール・シャンがいたが、彼女も最後には殉じてしまった。
だからこそ、どうしてもルーノールには今よりも強くなってもらい、確実に最上位クラスの魔人三人を一人で討ち取ってもらう必要があるのだ。場合によっては三人同時に相手をしなければならない可能性もあるだろう。ルーノールには絶対的な強さが求められる。
カトレアは国を守るため、女王として、ルーノールの主人として、次の命令を口にしようとした。
すると、
「同行者らに旅の支度をさせた後、自らの足でモンスターを探しに出立します」
カトレアが伝えようとした内容を、そっくりそのままルーノールが声に出した。
「……よくわかっておるではないか」
「陛下のパートナーであれば当然のことであります。それに、私とて内にある思いは同じ。そのために私は今日まで剣を握ってきたのです」
「……ふん、ならば往くがいい。人類の守護神よ」
ルーノールは踵を返し、謁見の間を後にした。
*
「お……ろ……らくじかん……おき……」
「……ん……」
眠っていた渡辺が、呼びかけによって目を覚ます。
アルカトラズのベッドの上。
あれから、渡辺はまた牢獄に入れられてしまっていた。
まだ『回復魔法』の反動が残っており、目覚めの気分は最悪だ。
「起きたか? 起きたなら、お仕事の時間だ」
鉄格子の向こうにいた男が、牢獄の鍵を開けながら言った。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
モブです。静止画の隅っこの1人なので傍観でいいよね?
紫楼
ファンタジー
5歳の時、自分が乙女ゲームの世界に転生してることに気がついた。
やり込んだゲームじゃ無いっぽいから最初は焦った。
悪役令嬢とかヒロインなんてめんどくさいから嫌〜!
でも名前が記憶にないキャラだからきっとお取り巻きとかちょい役なはず。
成長して学園に通うようになってヒロインと悪役令嬢と王子様たち逆ハーレム要員を発見!
絶対お近づきになりたくない。
気がついたんだけど、私名前すら出てなかった背景に描かれていたモブ中のモブじゃん。
普通に何もしなければモブ人生満喫出来そう〜。
ブラコンとシスコンの二人の物語。
偏った価値観の世界です。
戦闘シーン、流血描写、死の場面も出ます。
主筋は冒険者のお話では無いので戦闘シーンはあっさり、流し気味です。
ふんわり設定、見切り発車です。
カクヨム様にも掲載しています。
24話まで少し改稿、誤字修正しました。
大筋は変わってませんので読み返されなくとも大丈夫なはず。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる