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第三章 ― 筆頭勇者と無法者 ―
第91話 バミューダ港
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馬車がバミューダの通りを進む。
「バミューダの街って綺麗だねー。フィラディルフィアよりずっと田舎だと思ってたのにー」
俺もちょうどジェニーと同じことを考えていた。
「だよな。バミューダの方が道は広い上に全面石畳だぞ。家も石造りのしっかりしたものばかりだし」
流石にフィラディルフィアの中央区並に栄えてはいないが、少なくとも東区よりは都会だ。
「バミューダは別名"始まりの街"とも言われている」
待ってました、オルガ解説。
「フィラディルフィアの街が建てられ始めたのは今から75年前だ。それより以前はこのバミューダ港が人類最大の拠点であり都市だった」
「へぇ、じゃあ昔は皆バミューダに住んでたんだ?」
「いくつか村もあったそうだが、当時の人口の9割以上はバミューダに集中していたそうだ」
「すげぇ」
確かにそれだけ大都市だったなら、この風景にも納得がいく。……あれ? だったら何でだ?
「それなら何でフィラディルフィアに都市を移したんだ? そのままバミューダを中心に栄えても良かったんじゃないのか?」
フィラディルフィアはフィラディフィアで場所的に意味のある拠点なのだろうとは思うが、わざわざ首都機能まで移す必要があったのか?
「滅びかけたのさ。バミューダは一度。76年前の第二次魔人戦争でな」
な、魔人だって?!
「魔人“アクアリット”により街の半分が海に沈められた後、当時の二代目女王は早々の首都機能の回復と魔人の対策を打ち立てるため、都市の移動を余儀なくされたと文献には記されている」
ま、マジかよ。街を半分……。
俺は馬車の全部から顔を出して、街全体を見渡す。
街の地形が海に向かって下り坂になっているのと一階建ての建物が多いことから、視線が遮られずに街の端までよく見える。
バミューダはフィラディルフィア全土に比べたら小さいが、それでも俺が住む東区と比べれば間違いなく大きい街だ。
昔と今じゃ街の大きさも違うだろうけど、これほど巨大な港街を半分も沈めたなんて。
魔人、一体どれほどの力を持ってるんだ。
「ナベウマ、海の方を見てみろ」
「……あれは、壁か?」
かなり遠くにあるため空気の層に隠れて今まで気づかなかった。
海の向こうにあるのは水平線ではなく灰色の壁だった。 バミューダ港をグルリと囲むような形で壁が並んで立っていた。
おそらく、あれでは海に沈む日は拝められないだろう。
「あの壁は第二次魔人戦争の後すぐに建設されたそうだ。復興もまだ禄に進んじゃいなかった頃にな。あの壁には76年前に惨劇に立ち遭った人々の想いが込められているわけだ」
想い……恐怖……か。
だが、今一番それを感じるのはオルガ自身からだ。
オルガはいつもそうだ。魔人の話をするとき、声色が変わる。
これまで聞いた話だと、オルガは25年前の魔人戦争で仲間とパートナーを失っているという話だし恐れを持つのは当然だ……けど、オルガの恐怖にはそれ以上のものがあるように感じられる。
*
ディックが指定していた宿に着いた。
ここまで運んでくれたエボニーとアイボリーを労い馬繋場へ預けた後、宿屋の敷地内へと入った。
「うわー、めっちゃ和風」
緑葉樹の中に紅葉樹。岩、池、池の上に架けられた赤い橋、枯山水など。見事な日本庭園がそこにあった。
そこへ宿の案内人がやってきて、部屋まで案内される。どうやら一人一部屋が当てられているようだ。ディックのやつ旅館だっていうのに、何だってわざわざ金のかかることを。
ポケットに入れていたスマホがブルッと震えた。
ディックからか?
俺はスマホを確認する。
『ぃようっ(^o^)/ 宿にはもう着いたかよ? 感謝しろよぉ(`・ω・´)シャキーン お前のために部屋を個別にしてやったんだ😘 その方が女連れ込みやすいだろ(๑•̀ㅂ•́)و✧ 健闘を祈ってるぜ』
俺はスマホをそっとスリープさせた。
……どこからツッコんでいいものか……あれだな、新しい玩具が手に入ってウキウキしてるんだな。顔文字とか絵文字をやたらと捩じ込んでるあたり。
アイツ、スタンプとか買ったら、そのスタンプだけで会話しようとしてきそう。
あまり返信する気も起きない内容ではあるが、既読スルーはばつが悪いので、一応返事はしておく。
『誰が連れ込むか』
「参ったな。部屋が足りんぞ」
市川を抱き抱えていたオルガが言った。
どういうことだ? ディックたちの分を考えれば部屋は余ってるはずだが。
まさかアイツらはここに泊まる気がないのか?
「とりあえず、一つは少年少女たちの部屋にするとして、もう一つ相部屋にする必要があるな」
「ならば俺様がジェニーの部屋へ行ってやろうではないか」
「いやーん、メシュ君のエッチスケッチワンタッチ」
「なぬぅ?! な、何故だ! もともと同じ部屋で毎晩寝ているではないか!」
やれやれ、いつもどおりからかわれてるなぁ。ちょっぴり同情するぞ、メシュ。
「あの、私とミカちゃんが相部屋になりましょうか」
マリンが手を上げて言う。
まあ、それが一番無難なところだろう。
「わーい、マリンさんと一緒だ!」
ミカがマリンに胸元に抱きつき、マリンがミカの頭を撫でる。なんていうか、姉妹って感じだなぁ。実際の姉妹がどんなものか知らないが。
オルガが市川をベッドの上に寝かせる。その横に俺が男の子を横たわらせる。
「さて、この子達は俺が看ていよう。お前さんたちは先に身体を流してくるといい」
「いや、待った。オルガ」
ピシャリと言う俺に、オルガが目をパチクリとさせる。
「俺が知る市川は、起きてすぐ目の前にムキムキマッチョメンな大男がいたら卒倒しちまう。オルガは不適格だ」
「はいはい! なら私が二人の様子を看るよ!」
「ミカー? ミカかー。ミカはなぁ、何か市川にちょっかいしないか心配なんだよなぁ」
「えぇ! 私って信用なしー?!」
「でしたら私が」
「マリンはなあ。髪が青いからなあ。外国人だと勘違いしてパニックになりそう」
「そんな……」
マリンが残念そうに肩を落とす。
ぶっちゃけこの中で一番市川をビビらせない人物と言ったら――
*
「ん……」
市川 結が異世界ウォールガイヤにおいて二度目の目覚めを迎えた。どこかの屋内に居ること、仰向けの状態であること、柔らかな布団が自分を包んでいることから、市川はすぐに自分がベッドの中で寝ている状態であることを理解する。
どうしてこんなところにいるのだろう?
頭の中は霧がかかったようにモヤモヤしている。そんなぼやけた脳内を明るく照らすための手がかりが、部屋のどこかにないか探そうと顔を横に傾けた。
そのときだった。
「やー、目が覚めたんだねー。良かった良かったー」
黒い髪をウェーブさせた女性と目が合った。
彼女のノミの心臓が萎縮する。
突然の邂逅に息をするのを忘れかける市川だったが、どうにか指で片方の手のひらに高速で“人”という文字を書きそれを飲み込むことで窒息を免れた。
「……………」
ベッドのそばにある椅子に腰掛けているその女性に、勇気を持って声をかける市川。
だったが。
「なぁにー聞こえんなー」
消え入るような市川の声は、全く女性の耳に届いていなかった。
「もっかい言ってー」
女性は、今度は耳に手を当てて、市川に近づいた。
市川としては近づかれるだけでも威圧感を受けて血の気が引いてしまうのだが、黒髪ウェーブの女性はそんなこと露知らず。
しかし、こちらとしても状況を把握しないままでいるわけにはいかないと考えた市川は再度挑戦する。
「…………」
この一言に、黒髪ウェーブの女性は……。
「ワタナベくーん、この子全然何しゃべってるかわかんないよー」
「………………」
「ジェニーのアホォ! 俺の名前呼んだら意味ないだろおぉ!」
「あ、ショウマ様! 今出てしまったら!」
扉を開けて部屋に飛び込んできた渡辺と市川の視線が交差した。
「――はうぅ」
「だーっ! また市川が気絶したあ!」
「貴様あぁ! ジェニーをアホ呼ばわりするとは何事かあ!」
「……あふ……お姉ちゃん……ユイお姉ちゃんだぁ」
「男の子が目を覚ましたよショウマ!」
「オイィ! これ以上事態をややこしくするんじゃねえぇ!」
「ワッハッハッハ!」
「バミューダの街って綺麗だねー。フィラディルフィアよりずっと田舎だと思ってたのにー」
俺もちょうどジェニーと同じことを考えていた。
「だよな。バミューダの方が道は広い上に全面石畳だぞ。家も石造りのしっかりしたものばかりだし」
流石にフィラディルフィアの中央区並に栄えてはいないが、少なくとも東区よりは都会だ。
「バミューダは別名"始まりの街"とも言われている」
待ってました、オルガ解説。
「フィラディルフィアの街が建てられ始めたのは今から75年前だ。それより以前はこのバミューダ港が人類最大の拠点であり都市だった」
「へぇ、じゃあ昔は皆バミューダに住んでたんだ?」
「いくつか村もあったそうだが、当時の人口の9割以上はバミューダに集中していたそうだ」
「すげぇ」
確かにそれだけ大都市だったなら、この風景にも納得がいく。……あれ? だったら何でだ?
「それなら何でフィラディルフィアに都市を移したんだ? そのままバミューダを中心に栄えても良かったんじゃないのか?」
フィラディルフィアはフィラディフィアで場所的に意味のある拠点なのだろうとは思うが、わざわざ首都機能まで移す必要があったのか?
「滅びかけたのさ。バミューダは一度。76年前の第二次魔人戦争でな」
な、魔人だって?!
「魔人“アクアリット”により街の半分が海に沈められた後、当時の二代目女王は早々の首都機能の回復と魔人の対策を打ち立てるため、都市の移動を余儀なくされたと文献には記されている」
ま、マジかよ。街を半分……。
俺は馬車の全部から顔を出して、街全体を見渡す。
街の地形が海に向かって下り坂になっているのと一階建ての建物が多いことから、視線が遮られずに街の端までよく見える。
バミューダはフィラディルフィア全土に比べたら小さいが、それでも俺が住む東区と比べれば間違いなく大きい街だ。
昔と今じゃ街の大きさも違うだろうけど、これほど巨大な港街を半分も沈めたなんて。
魔人、一体どれほどの力を持ってるんだ。
「ナベウマ、海の方を見てみろ」
「……あれは、壁か?」
かなり遠くにあるため空気の層に隠れて今まで気づかなかった。
海の向こうにあるのは水平線ではなく灰色の壁だった。 バミューダ港をグルリと囲むような形で壁が並んで立っていた。
おそらく、あれでは海に沈む日は拝められないだろう。
「あの壁は第二次魔人戦争の後すぐに建設されたそうだ。復興もまだ禄に進んじゃいなかった頃にな。あの壁には76年前に惨劇に立ち遭った人々の想いが込められているわけだ」
想い……恐怖……か。
だが、今一番それを感じるのはオルガ自身からだ。
オルガはいつもそうだ。魔人の話をするとき、声色が変わる。
これまで聞いた話だと、オルガは25年前の魔人戦争で仲間とパートナーを失っているという話だし恐れを持つのは当然だ……けど、オルガの恐怖にはそれ以上のものがあるように感じられる。
*
ディックが指定していた宿に着いた。
ここまで運んでくれたエボニーとアイボリーを労い馬繋場へ預けた後、宿屋の敷地内へと入った。
「うわー、めっちゃ和風」
緑葉樹の中に紅葉樹。岩、池、池の上に架けられた赤い橋、枯山水など。見事な日本庭園がそこにあった。
そこへ宿の案内人がやってきて、部屋まで案内される。どうやら一人一部屋が当てられているようだ。ディックのやつ旅館だっていうのに、何だってわざわざ金のかかることを。
ポケットに入れていたスマホがブルッと震えた。
ディックからか?
俺はスマホを確認する。
『ぃようっ(^o^)/ 宿にはもう着いたかよ? 感謝しろよぉ(`・ω・´)シャキーン お前のために部屋を個別にしてやったんだ😘 その方が女連れ込みやすいだろ(๑•̀ㅂ•́)و✧ 健闘を祈ってるぜ』
俺はスマホをそっとスリープさせた。
……どこからツッコんでいいものか……あれだな、新しい玩具が手に入ってウキウキしてるんだな。顔文字とか絵文字をやたらと捩じ込んでるあたり。
アイツ、スタンプとか買ったら、そのスタンプだけで会話しようとしてきそう。
あまり返信する気も起きない内容ではあるが、既読スルーはばつが悪いので、一応返事はしておく。
『誰が連れ込むか』
「参ったな。部屋が足りんぞ」
市川を抱き抱えていたオルガが言った。
どういうことだ? ディックたちの分を考えれば部屋は余ってるはずだが。
まさかアイツらはここに泊まる気がないのか?
「とりあえず、一つは少年少女たちの部屋にするとして、もう一つ相部屋にする必要があるな」
「ならば俺様がジェニーの部屋へ行ってやろうではないか」
「いやーん、メシュ君のエッチスケッチワンタッチ」
「なぬぅ?! な、何故だ! もともと同じ部屋で毎晩寝ているではないか!」
やれやれ、いつもどおりからかわれてるなぁ。ちょっぴり同情するぞ、メシュ。
「あの、私とミカちゃんが相部屋になりましょうか」
マリンが手を上げて言う。
まあ、それが一番無難なところだろう。
「わーい、マリンさんと一緒だ!」
ミカがマリンに胸元に抱きつき、マリンがミカの頭を撫でる。なんていうか、姉妹って感じだなぁ。実際の姉妹がどんなものか知らないが。
オルガが市川をベッドの上に寝かせる。その横に俺が男の子を横たわらせる。
「さて、この子達は俺が看ていよう。お前さんたちは先に身体を流してくるといい」
「いや、待った。オルガ」
ピシャリと言う俺に、オルガが目をパチクリとさせる。
「俺が知る市川は、起きてすぐ目の前にムキムキマッチョメンな大男がいたら卒倒しちまう。オルガは不適格だ」
「はいはい! なら私が二人の様子を看るよ!」
「ミカー? ミカかー。ミカはなぁ、何か市川にちょっかいしないか心配なんだよなぁ」
「えぇ! 私って信用なしー?!」
「でしたら私が」
「マリンはなあ。髪が青いからなあ。外国人だと勘違いしてパニックになりそう」
「そんな……」
マリンが残念そうに肩を落とす。
ぶっちゃけこの中で一番市川をビビらせない人物と言ったら――
*
「ん……」
市川 結が異世界ウォールガイヤにおいて二度目の目覚めを迎えた。どこかの屋内に居ること、仰向けの状態であること、柔らかな布団が自分を包んでいることから、市川はすぐに自分がベッドの中で寝ている状態であることを理解する。
どうしてこんなところにいるのだろう?
頭の中は霧がかかったようにモヤモヤしている。そんなぼやけた脳内を明るく照らすための手がかりが、部屋のどこかにないか探そうと顔を横に傾けた。
そのときだった。
「やー、目が覚めたんだねー。良かった良かったー」
黒い髪をウェーブさせた女性と目が合った。
彼女のノミの心臓が萎縮する。
突然の邂逅に息をするのを忘れかける市川だったが、どうにか指で片方の手のひらに高速で“人”という文字を書きそれを飲み込むことで窒息を免れた。
「……………」
ベッドのそばにある椅子に腰掛けているその女性に、勇気を持って声をかける市川。
だったが。
「なぁにー聞こえんなー」
消え入るような市川の声は、全く女性の耳に届いていなかった。
「もっかい言ってー」
女性は、今度は耳に手を当てて、市川に近づいた。
市川としては近づかれるだけでも威圧感を受けて血の気が引いてしまうのだが、黒髪ウェーブの女性はそんなこと露知らず。
しかし、こちらとしても状況を把握しないままでいるわけにはいかないと考えた市川は再度挑戦する。
「…………」
この一言に、黒髪ウェーブの女性は……。
「ワタナベくーん、この子全然何しゃべってるかわかんないよー」
「………………」
「ジェニーのアホォ! 俺の名前呼んだら意味ないだろおぉ!」
「あ、ショウマ様! 今出てしまったら!」
扉を開けて部屋に飛び込んできた渡辺と市川の視線が交差した。
「――はうぅ」
「だーっ! また市川が気絶したあ!」
「貴様あぁ! ジェニーをアホ呼ばわりするとは何事かあ!」
「……あふ……お姉ちゃん……ユイお姉ちゃんだぁ」
「男の子が目を覚ましたよショウマ!」
「オイィ! これ以上事態をややこしくするんじゃねえぇ!」
「ワッハッハッハ!」
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