ブサイクは祝福に含まれますか? ~テイマーの神様に魔法使いにしてもらった代償~

さむお

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アリシア編

無作法

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 夜……馬車でマイホームまで送ってもらった俺は、アリシアを抱えて素早く家に入った。


「ふぅ。誰にも見られなかったはずだ――」
「カーッ!!」
「ホー」


 暗闇に浮かぶ4つの光る目……レスキューバードことカークとネロの奇襲であった。


「おうおう、ただいま。家族が増えるぞ」
「……よろしくお願いします」


 マイペットたちは、アリシアを見て目を驚いたらしい。
 まばたきを忘れ、羽ばたきも忘れる。
 カークは不時着し、ネロは壁に激突した。


 墜落した二羽を横目に寝室に入って、ベッドの上にアリシアを寝かせる。
 明かりをつけると、アリシアの姿がよく見える。
 そこでようやくカークとネロは我に返った。

 やばいじゃんこれどうなってんの? そんな視線を向けてくるので、主人から聞かされた概要を話すと……。

 カークは血の涙を流し、ネロはネズミの死骸をアリシアの横に置いた。


「ネロは気持ちだけにしような……」


 奇妙なことに場が和んだ気がしたので、改めて自己紹介としよう。


「俺はクロノ・ノワールだ。知っての通り闇と光の魔術師だ。一応、アルバのギルド職員なんだが、事情があって休職中だ」
「アリシアです。純血のエルフです。精霊弓士です。闇と火属性以外の魔術なら使えます」
「強いわけだ。俺の名前は呼べないから、オークでもブタ野郎でも好きに呼んでくれ」
「……では、ご主人さまと呼ばせてください」
「いや、ブタ野郎でいいんだぞ? 遠慮してるのか?」
「役立たずの私を買ってくれた方の悪口を言うのは心苦しいです」
「他の呼び方がいいなぁ……」
「では、旦那様でどうですか?」
「もっと嫌だ」


 嫌いなんだよね。媚びられるの。
 怯えた目でさ、ご機嫌取りで必死になってるやつ。
 そう言おうとしたが、今の状況では言っても無駄か。


「もう何でもいいや。好きにしてどうぞ」
「はい、ご主人さま」
「話は変わるが、これからの生活について話そうか」
「……はい」
「アリシアの待遇は、苗床よりはましになると思う。移住食は保証するし、虐めたりもしない。だが、めちゃくちゃセックスする」


 普通の人なら、穏やかに語りかけ、傷ついた心に配慮し、出来る限り寄り添うものだろう。
 だが、それは手の施しようがない場合に取る手段である。

 心なんざ知らん。体が治る以上の喜びなどない。
 荒治療こそがお互いにとって最良の選択だと思う。


 俺は【エクスヒール】が使える。今はまだ使えないが、【吸魔】のスキルで絶頂した相手に触れているとき、確率で自分の限界を超えるMPを蓄えることが出来る。
 デメリットとして相手のレベルが下がるが、アリシアの場合は安いもんだろう。

 もっとも、それを言うつもりはない。そのほうが楽しそうだから。


 もうひとつ重要な目的がある。
 アリシアは自信を失っている。だから腐っている。

 まずは女としての自信を取り戻して貰う。
 ひとつ自信を取り戻すごとに、アリシアという人が見えてくるはずだ。

 可哀想だから、痛ましいからと壁を作ってはいけない。
 アリシアで抜かねば無作法というもの。そういう話なのだ。


「お、お役に立てるのでしたら、どんなことでもさせてください」
「嫌だと言ってもいいんだぞ。何を言おうとヤるし待遇は変わらないし」
「苗床にならずに済むだけありがたいです」
「そっかー。それはともかく、願い事ある? どんな願いでもひとつだけ叶えてやろう」
「願い事……? 要望でしょうか……?」
「そのまんまの意味だ。ひとつだけだぞ」
「人に……誰にも会いたくないです」
「自分の姿を誰にも見られたくないってことか」
「はい。それが私のお願いです……」
「分かった。俺は嘘つきだが、約束は守る。可能な限り配慮する」
「ありがとうございます」
「ちなみに、光の適正あるんだよな? メディック使える?」
「【メディック】【ヒール】【キュア】が使えます」
「それ、いつ習得した? レベル的な意味で」
「……? 覚えていませんが、昔です。子供の頃に習得しました」


 ヤりまくってレベルが下がってもスキルが消えることはなさそうだ。
 これで安心してヤりまくれるぞ。


「オーケー。それじゃ、ヤるぞ!!」
「は、はい……」


 アリシアとヤるプレイは、話をしているときに決めた。
 誰にも会いたくないなら、目隠しプレイをすればいいじゃない。


 まず服を脱がし、パンティーは履かせたまま。代わりに黒い布で目隠しする。
 目隠しをされ、裸で横たわるアリシアの姿は――。


「おいおい、犯罪じゃん!! めちゃくちゃエッチじゃん!!」
「な、何ですか!?」
「ごめん。こっちの話」


 犯罪的な光景を見れば、もうすけべのことしか考えられない。
 鼻息を荒くして、アリシアの股に顔を埋める。
 アリシアが緊張から身をすくませるが、ない足は閉じられない。


「スーハースーハー……奥から芳醇な香りが……しないな?」


 よほど清潔にしていたのか、おパンティー越しには布の匂いしかしない。
 アリシアの秘所を包み込んでいる白い布をクイっと横にずらし、露わにする。


「おぉ……きれいだ」


 俺は呼吸を忘れてアリシアのあそこを凝視する。
 アリシアの年齢は知らないが、初対面のときは170センチくらいだったはず。
 大人の女性と言うにはやや童顔だが、背丈や体付きからしてテレサちゃんより年上だ。
 年相応のあそこかと思いきや、下の唇は肉薄にくうすで、くすみひとつない透明感のあるピンク色だった。


「このおまんこ……宝石のようなアリシア……」
『いきなりキモすぎない?』


 ナイトメアのツッコミは無視して、あそこに頬ずりをする。
 毛の生えてない滑らかな肌に、ぷにぷにとした弾力が心地いい。
 内ももの触り心地も含めて、どんな生地も霞んでしまう。
 そこに口づけをしながら、少しずつ上っていき、割れ目に鼻を突っ込むように顔を埋めた。


「スーハースーハー……熟成されたメスの香りが……ふむ?」


 不思議なことに、何の匂いもしなかった。
 エルフという種族を抱くのは初めてだが、こういう体質なのだろうか。

 一応、ハーフエルフなら日頃から接している。俺の大恩人のギルド長である。
 すれ違いざまにギルド長の残りがを胸いっぱいに嗅いだことはあるが、匂いが薄い感じがしたので、やはり種族特有の体質なのかもしれない。
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