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自由編

マリーとヤる #52

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 自分の過去に苦しむマリーを救うには、セックスしかない。正確には、マリーの母親が体験したであろう出来事を、追体験させる。


「わ、わたくしはもう帰りますわ――」

「おっと、どこへ行くつもりだ」


 逃げるように扉に向かうマリーを、背後から抱きしめる。


「はっ、離して!」


 さて、このままレイプしても良いわけだが、これはカウンセリング。甘く優しい言葉を、耳元で囁いてやらないとな。


「お前、母親が駆け落ちしたのは、快楽に負けたからだと思ってるな? 自分も堕落するんじゃないかと、怯えてるんじゃないか?」

「えぇ、そうよ。そうですわよ。もう怖い。わたくしの意思なんて、消し飛んでしまいそうなほど、甘く強い快感……それを教え込んだのはあなた。だから、あなたにだけは、抱かれたくありませんわ……」


 わぉ、泣いちゃった。そそるなぁ。


 頬を伝う涙を舌で拭き取り、乳首をひと擦り。たったそれだけで甘い声を出すのだから、自分を保つなんて無茶な話だ。


「嫌……もうっ、止めて……お願いだからぁ……っ」

「お前の母親も、こうされたのかもしれないぞ? 拒絶しても男の力に負けて、乱暴されたのかもしれない」

「っ!?」

「周囲に言いふらす……脅されたかも知れないな。口止めとして、何度も体を求められたかも知れない」


 胸を揉みしだきながら、可能性を囁く。こいつは母親を軽蔑し、なお憎めずにいる。信じたいのだ。優しかった母親を。自分を愛してくれた母親を。だから、耳障りのいい言葉に聞き入ってしまう。


「お前は美しい。母親譲りだろう。母を奪ったクソ男も、強引な手を使って自分の物にしようとしたはずだ……おっと、帰るんだったか?」

「つ、続けて……」


 それは胸の愛撫か、悪魔の囁きか。どちらもだろう。続けてやるとも、カウンセリングなのだから。


「お前の気高さも、母親譲りだろう? 過去の出来事が、手にとるように分かる。乱暴をされた母親は、自分だけで問題を解決しようとした。周りに助けを求めなかった。だから、付け込まれた」

「ど、どのように……?」

「クソ男ってやつは、大体似たようなもんだ。期間を設けたり、条件を付けたり。耐えれば終わると思い込ませた。こっそりと危ないクスリも使ったかも知れないな」

「クスリを……?」

「クスリってやつは厄介でね。人の精神を破壊する。そして快楽っ! この同時攻めに耐えられるのは、遊び人だけだ。真面目なやつは、耐えられない」


 充血していた乳首をキュっとつまみ、言葉に抑揚を付ける。先ほどまでの抵抗は消え去った。


「なぁ、俺とヤろうぜ? 俺はクスリは使わない。清く正しい息抜きで、耐性を付けてやるよ。そうすれば、お前は負けない。どれだけよがっても、コトが終われば気高くて美しいマリーに戻る。切り替えが肝心さ」

「た、耐性を付ければ……」

「俺はさ、お前が心配なんだよ。お前は俺が嫌いかも知れないが、俺はお前の気高いところが好きでね。力になりたいんだ」


 首筋に口づけをしながら、優しい言葉を送り込む。すると、マリーは何も言わなかったが、後ろに居る俺に体を預けてきた。


「俺さ、優しいから女をレイプする趣味はないんだよね。ヤりたいなら、えっろいキスで、その気にさせてくれよ」


 俺は舌を突き出して、動かない。はたから見れば間抜けに思われるだろうが、マリーにはどう見えるだろうか。


 マリーは知っている。キスの味を。この突き出た舌と、自分の舌を重ねるだけで、どれだけ気持ちよくなれるのか。毎日のように刻み込まれている。


「はぁ、はぁ……」


 振り返ったマリーは、目を見開く。早い呼吸をしながら、ぬらりと光る俺の舌に釘付けだ。揺れ動く心の様も、また別のメス顔である。


 マリーがゆっくりと顔を近づけてくる、そして、自ら舌を出した。


「れろ……っっっ」


 ただ一度、舐め上げただけ。それでスイッチが入る。もう一度、あの快楽が欲しくなる。


「れろっ、れろ……れろれろれろ……っ」


 何度も舌を上下し、俺の舌と擦り合わせるマリーの表情は、何ともそそる。分かっていても止められない。でも抵抗しないといけない。弱い刺激で我慢すれば、乗り切れると思っている。


 もちろんムリだ。本気の快楽を知っているから、物足りなくなる。俺の舌を咥え込み、口に含んで味わう舌フェラを始めたのがその証拠だろう。


「れろ……ちゅぅ、ちゅぅぅ」


 目を閉じて誤魔化しているが、何ともすけべなメス顔だ。舌の動きが俺を求めている……負けたぜ。



「んんっ……ちゅぱ……ぴちゃっ、ちゅるぅ」


 華奢な体を思い切り抱きしめ、俺自ら舌をねじ込み、絡め合う。するとマリーは、驚きから身を硬直させたものの、すぐに脱力し、体を預けてきた。


「これ……これがっ、ちゅぱ……いけないのっ。気持ちよくて……何も考えられなく……じゅるぅ」


 マリーが飽きる様子がない。放っておけば、いつまでも続けてしまいそうだ。俺は肩に手を置いて、距離を取ろうとする。抵抗が激しいが、閉じていた目が開いていくにつれて、少し理性が戻ったらしい。


「お前ばかり楽しんでないで、舌を出せ」

「わ、わたくしったら……こ、こう……?」


 ちろりと出た舌。唾液まみれの舌先を指で摘んで、引っ張り出す。そこに、自分の舌を重ねて、何度も擦り合わせる……。


「はっ、あっ……これ……えっち、ね……っ」


 舌伝いに流れる唾液が、こね上げられて粘度を増す。出来上がったら、マリーの舌ごと咥えこんだ。ごちそうのお礼として、マリーの舌を口内で転がす。舌フェラをしてやると、うっとりとした表情も見せてくれた。


「お前も味わってみるか?」


 大口を開け、だらりと舌を出す。マリーは俺の表情を見て、自分がさっきまでしていた表情が、淑女のものでないと気づいた。少し迷ったようだが、マリーの答えは、目を閉じることだった。


 マリーもまた口を大きく開き、舌を出す。俺の舌に表面を重ね合わせて、ねっとりと舐めあげる。何度も何度も繰り返し、育ちきっていたものを熟成させてから、俺の舌ごといただいた。


「こえ……凄くっ、濃厚で……っ、ちゅぅ、ちゅぅ……っ」


 このキスはそれほど快感が強くない。というか、好みが分かれる。マリーとしては、適度な快感に浸りつつ、自分を見失わずに済むから気に入ったのだろうか。


「マリー、マリー……ベッドに行こうか」

「……あっ。後で……またしてくださる……?」

「後でな。足腰が立たなくなるまでハメまくったら、飽きるほどしてやるよ」

「はい……っ」


 揉みしだく巨乳越しに伝わるマリーの鼓動が、この先の行為にどれだけ期待しているかを物語っている。


 ベッドに横たわらせ、スカートに手を入れる。マリーの顔を見ながら、水色の上品なレース柄のパンティをゆっくりと下ろしていく。脱がされる様子を、マリーもまた食い入るように見ていた。


 脱がしきったパンティのクロッチは、どろりと濡れている。メスの香りをプンと漂わせて誘ってくるじゃないか……。


 クロッチを顔に近づけて、粘っこい粘液を舐めあげると、マリーは自分の指を咥えて、自らのクロッチに嫉妬していた。


 スカートの中に頭を突っ込むと、ムワッとした熱気と、その奥から漂うフェロモンに吸い寄せられるように顔を近づけていく。


 暗くてよく見えないが、想像は付く。念入りに舌でお掃除をしてあげようとすると、両足が閉じられ、太ももに顔を挟まれた。


「ま、待って……」

「嫌なのか? クンニ好きだろ?」


 股の付け根をチロチロと舐めながら抗議すると、マリーは腰をくねらせながら呟く……。


「今はっ、いいですわ。あなたのおちんぽ……おちんぽを受け入れてっ、思いっきり突いて欲しくて……っ」

「何だ、次はもっと早く言えよぉ?」


 股ぐらから抜け出て、マリーに覆いかぶさる。見下されたマリーは、目を見開いたまま、ただ息を荒げる。こうなる前に発散できるようになれば、男を手玉に取れるのにな。


 俺はベルトを外し、ズボンを脱いだ。解き放たれた息子は反り返り、生意気にも脈を打っている。


「早く……早く来て……んっ、あっぁぁぁ!」


 根本まで突き入れたマリーの膣内は、3ヶ月前のあの頃とは別物だ。火傷しそうなほど熱く、愛液にまみれている。解きほぐされた肉のヒダが、柔らかくも力強く張り付き、締め付けてくる……。


「良い女になったな。これで4位なんて、客はまだまだ見る目がないらしい」


 マリーが何かを言うよりも早く、俺は腰を振り始めた。突くたびに喜びの声をあげるマリーだったが、すぐに身を硬直させ、体が跳ね上がった……。


「まだちょっとしか擦ってないぞぉ?」

「っはぁ、はぁっ、はぁぁ……っ」


 息が止まるほど良かったらしい。覆いかぶさった俺の腰に、マリーのしなやかな足が巻き付いてくる。やがて呼吸が落ち着き、足の力も緩んだが、まだ離れるつもりはないようだ。


「あ、あなただって……わたくし膣内で果てましたわ……」


 紅潮した顔を背けて、駄々っ子のようだった。


「知ってるだろ? 男は2回目からが長いんだ。本番はこれからだぞ」


 マリーに深く覆いかぶさり、右手と左肘で重い体をしっかりと支え、また腰を振り始める。俺もまた、あの頃とは違う。片手に慣れたのだ。


「あぁっ、んくっ、あっ、あの頃と……全然違っ――」

「ククク、悪かったな。あの時は調子が出なくてね。今は本気だっ」

「おぉっ、奥……っ、ダメ……っっっ! もっと……っ」


 抵抗をしようとしたマリーだったが、コツンと奥に当たった。それで本音が漏れてしまったようだ。


「言われなくても続けるぞぉ。さっさとメス顔を見せてくれよォ」

「だ、ダメ……おっ、メス顔だなんて……んひっ、はしたない顔なんて……おっおっ!」

「気持ちいいか? 嫌いな男に好き放題されて、気持ちいいか?」

「あっ、あなたのことは……っ、それほど嫌っているわけでは……あぁっ!」

「本当かぁ? どれ、探ってみるか」


 腰振りに少し体重を乗せて、種付プレス。ばちゅん、と肉がぶつかる音が響くと、マリーは口を開けたまま、震えている……。


「おっと、強くやりすぎたかな?」

「……っと。もっと……それっ、凄くいいですわ……っ」

「……これかぁ!?」

「お゛ォォっ! これっ、これですわ……っ。体の芯まで響く……快感っ。わたくしのっ、弱いところぉ゛、当たって……イッ、イクゥッッッ!!」


 マリーがまた抱きついてくる。俺はそれを撥ね退けるように腰を振り続ける……。


「おっおっ、お゛ぉ゛ォォ! おっ……ッグ!」


 やがてマリーから言葉が失われ、発するのは汚いメス声。そしてアクメの絶叫だ。


 度重なるアクメの快楽で、マリーの表情が緩み始めた頃、遠くで鳥が鳴いた……。


「……もう朝か。せっかくだし、みんなに見てもらう、なっ?」

「オ゛ウ゛っっっ!」

 ぶちゅんと腰を打ち付けると、マリーは汚い声で了承した。
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