ブサイクは祝福に含まれますか? ~テイマーの神様に魔法使いにしてもらった代償~

さむお

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自由編

壁ハメ #49

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 住み込み嬢が出ていったことで、店の広さは3倍になった。狭い部屋を半分に区切って誤魔化す必要がなくなり、店は本番行為が解禁された。


 店は繁盛を極め、巷では今最も熱い娼館ともっぱらの噂である。閉店したら俺の性感帯開発を受けてから帰路につく。


 店としては順調そのものだったが、多忙の日々を過ごした嬢たちに緩みが出る頃合いだろう。


 もうすぐ開店の時間なのに、嬢が姿を見せない。アーネだけは、いつも通り時間ギリギリにやってきた。


「おはざーす。あれ? 誰も居ないし。今日休みなん?」

「いや、もうすぐ開店だ」

「みんな遅刻なん? どうする? 開店遅らせるん?」

「店は時間厳守だ。いつも通り開店する。柱として頑張ってくれ」

「うへっ、捌けるわけないじゃん。うちも遅刻すりゃ良かった」

「安心しろ。頑張ってるやつがバカを見るのは士気に関わる。遅刻者には、ちゃんと地獄を見せる」



 遅刻した嬢たちを、舎弟くんたちに拉致らせる。リフォームしたばかりの、通称『シベリア』に運ばせた……。


「お客様、おまたせしてしまい誠に申し訳ございません。店長のマスク・ド・クロノと申します。お詫びとして、本日限定の新プラン……いえ、裏プランにご招待致します」

「裏プラン? お高いんじゃないの……えぇっ、そんなに安いのか!? 裏プランを頼むよ!」


 客とともに入ったのは、1階の端に作った大部屋だ。扉を開けるなり、ムワッとした臭気が鼻につく。


「うわっ、何だこれ……」


 大部屋の中心の分厚い壁から突き出たみっつの生尻。それに群がる全裸の客たちが、代わる代わるおっ立てたイチモツをぶち込み、力任せに腰を打ち付けている。


「シベリアへようこそ。簡単な説明をさせていただきます。あの壁に埋められた嬢たちは、自分勝手に遅刻し、お客様を待たせた罰を受けております」

「ば、罰……?」

「言葉は不要。ただやりたいように、突き出た生尻に、気が済むまで腰を打ち付ければいいのです」


 会話なし、前戯なしの即ハメサービスは、質の低い店では珍しくない。しかし、このシベリアは、ひとつの大部屋で行うことで、通常では見られない強烈な光景を作り出している。


「お、おう。それにしても、すげぇ光景だ……ごくり」

「心ゆくまで、ハメ比べをお楽しみください。掃除が必要でしたら、隅の係員にお申し付けいただければ、すぐにでも」


 部屋の隅では、ズタ袋を被り、モップとバケツを持ったロックが待機している。ズタ袋の切れ目から見える瞳は、濁っているが、ちゃんと自分の役割はこなしているらしい。


 これは体育会系の悪しき伝統・連帯責任である。嬢の教育不足は、店長の責任でもある。俺は仮初の店長だし、誰かが店のことをしないといけないから例外だ。


「うひゃー、近くで見るとすげぇ……」


 俺が案内した客が、ようやく自分の番が回ってきたようだ。


 壁から突き出た生尻は、汗と精液でドロドロになっている。あそこはもちろん、尻の穴からも精液を垂れ流し、床には体液の混ざった染みもある。


「このデカ尻に、ハメるっ……おぉぉっ、すっげ!?」


 いくつものイチモツにハメ倒された膣内は、欲望のままに突っ込んだブツをたやすく受け止めた。膣内はとびきり熱く、かつてないほどに濡れ、熟しきっているのだ。


 力任せの腰振りで、嬢の意思とは関係なく、執拗にアクメさせられた膣内は痙攣を繰り返し、受け入れたばかりのブツを甘く激しく締め付ける。


「あっ、ヤバ! これヤバイ……すぐ出るっ!!」


 お預けを食らっていた客は、あっという間に果ててしまう。もちろん、なりふり構わず腰を突き出して、一番奥に精液を注ぎ込む……。


「はぁはぁ! スッキリした……あっ」


 射精を終えて一息つこうとした客だったが、隣にやや小ぶりな生尻を見てしまった。痙攣する膣内も合わさり、男のモノは未だ形を保っている……。


「お客様、まだ物足りないようでしたら、どうぞ隣の尻をお使いください。どうやら、それが正しい順番のようですので」


 始めのうちは客が好き放題にハメ倒していたが、人が増えれば秩序が必要だ。客たちが待ち時間で独自に編み出したのが、入った順にハメていき、横にスライドし、次の尻にハメる……いわばハメ比べプレイというわけだ。


「おぉっ、この小さい尻……とんでもない締め付けっ! この生意気ま○こはっ、ガラナちゃんだな! オラっ、いつも調子乗りやがって! 俺のチンポで教育してやるっ! パンパンッ!!」


 始めのうちは異常な光景に尻込みする客も多いが、一度ハメれば慣れる。顔を合わせず、腰だけをぶつけ合うからこそ、本音で語れることもある。


「あっ! 先にイきやがって……俺もイカせろっ! このクソ雑魚ま○こが!」


 ガラナちゃんであろう小尻は、並んだ尻の中でも一際、赤く染まっている。メスガキ属性がよほどお気に召したのか、何度も尻を平手打ちしながら、力強い腰振りで、大人の遺伝子を注ぎ込んでいた……。


「いやー、ハメたハメた。終わったらまた最初から並んでもいいのか?」

「お疲れ様でございます。次の部屋にお進みください。ひと味違う楽しみをご用意しております」


 尻部屋の隅の扉を開け、客を送り出し、扉を閉める。俺は入らずとも良い。シャドーデーモンを介して、店内の様子はすべて見えるのだ。


「凄い人だかりだ。ここは何が楽しめるんだ……?」

「よく来たな。しこたまハメたのに帰らずここに来たってことは、あんたも俺も同類だ。仲良く並んで、楽しむとしようや」

「あ、あぁ……よろしく。しかしまた並ぶのか」

「しー、静かに。ここはお喋りする場じゃねぇ。耳を済ませてみろ」


 客はハッとした。この人だかりにも関わらず、誰も無駄口を叩かない。言われた通りに口を閉ざし、耳を済ませると……。


「んぶっ、うぶぉ……じゅるるるっ!!」


 くぐもった声と、水音。それも激しく吸い立てる音で、客も気づいたはず。先ほどの部屋で散々ハメ倒した生尻は、誰のものなのか。その裏手にあるのは、何なのか……。


 ここは表。嬢たちの顔が見え、意思のある世界。客たちは裏部屋という非日常の世界から、正しい世界へと戻ってきたのだ。


「んん~っ!? あぶぉっ、ちゅぶ……げほっ、じゅぽじゅぽ……っ」


 いや、ここもまたまともではない。現実と非現実が混ざり合う、より混沌とした世界だ。


 先客にイチモツを喉奥までねじ込まれ、苦しそうにしゃぶるドゥーエの表情に、新入りは同情するだろう。しかし、それも一瞬だ。気づけば使い込んだモノは反り立ち、自分の番を待ちわびている。


 異常な光景を見せられ、列を待つ間はお預けの時間。見るだけで高ぶる。だからこそ、いざ自分の番がくると、欲望のままに行動するしかなくなる。


 咳き込み、先客に注がれた精液を吐き出しているドゥーエの下がった頭を、両手でしっかりと固定し、根本まで腰を埋める。苦悶の声に比例して、締りがよくなる。


「あぁ……最高だな……っ」


 気づけば喉奥に射精し、角度を変えて肉に擦り付けていた。ゆっくりと引き抜き、粘性の橋が切れたら次の口に移動する。


 次の口オナホは、ガラナちゃんだ。先客たちがメスガキに分からせているかと思ったが、そうではなかった。


「ガラナちゃん、喉乾いただろ? ほ~ら、お水だよ?」

「あ、ありがとうございます……美味しい、です……っ」


 壁に埋まった嬢たちは、身動きが取れない。だから客がオプションとして買い与えている様子だった。


 あの生意気なメスガキが、たかが銅貨1枚の水で心から感謝する。精神的に支配された様子を見て、客たちは笑顔で頷く。


「お、お礼に……いっぱいシコシコする……しますから、どうか気持ちよくなってください……」


 水を与え、眺める時間はロスとなる。その後の手コキでふたり同時に捌ける。だから回転率は落ちていない。腰を振るのに疲れた客たちにも、良い癒やしとなるだろう。


「あ……そこのお客様……精一杯おしゃぶりしますから……もし、よろしければ……」


 ガラナは水を与えて貰った。ここで客にイチモツをぶち込まれると、拒絶反応から吐き出してしまう。だからガラナは、自衛のために、自らでろでろのイチモツを咥え、刺激するようになっていた。


 あのメスガキが見る影もなく、口で執拗に奉仕してくる。その優越感と新鮮味が、より良い射精を促した……。


「き、貴重なザーメンをっ、飲ませていただき……ありがとうございました……」

「ふぅ、これに懲りたら次はもっとサービスしろよ。さて、最後のひとりは誰だたか……あぁ、元貴族が残っていたなぁ」


 これまでは自分の番が来たら、横にスライドして連続して体験ができた。しかし、ここだけは違う。異常なまでの人だかり……ニヤつく先客たちの横顔もまた異常である。


 背伸びした男が見たのは、憔悴しきったマリーの表情だ。元貴族が、ここまで落ちぶれた様子を見れる……そういう体験だと思っていた。マリーが、か細い声を出すまでは。


「あぁぁっ、いや……動かないで……太いちんぽでっ、わたくしの奥を突かないで……っ」


 ここは表の世界。裏では、別の誰かがまた腰を打ち付けている。自分が裏に居たときは、嬢の反応など、とろけた膣内と、汗ばむ尻の痙攣くらいしかなかった。欠けていたピースが、カチりとはまった。


 自分が裏で腰を振っていたとき、あの気高いマリーはここで、メスの声をあげながらよだれを垂らしていたのだ。


 ここまでは、誰でも想像が付く。しかし、異常なまでの人だかりは、マリー独自の反応にある。


「イキたくない……イキたくないのに……こんなっ、力任せのピストンにっ、わたくしが……イグッ!!」


 ギュッと目を閉じ、歯を食いしばり、震えるマリー。ただマリーと寝ただけでは見られない表情に、客たちは夢中だ。それでいて、なぜだか絶頂したくないと耐えながらも、呆気なく果ててしまう様子がたまらない。


「お゛ぉぉ……イック、イグ……っっっ!!」

「……どうしてイキたくないんだ?」


 マリーは答えない。惚けながら、ポタポタとよだれを垂らすだけ。そしてすぐにまた裏でぶち込まれ、感じるマリーの表情を拝むことができる。先客たちはそれをおかずに、自ら竿をしごくのだ。


 こうして、俺が案内した客は満足した。鼻歌混じりでシベリアを出ていく。


「いやー、最高だった。最初はハメられればそれでいいと思っていたけど、やっぱり反応を見るのも楽しいもんだなぁ」


 オナホと出会い、やがて人と認識する。性欲のはけ口に違いはないが、客の心はこの体験を持って豊かになるだろう。俺が育てるのは、何も嬢だけではないのだ。



 あとがき

抜き納めはブサ祝でおなしゃす
それでは良いお年を
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