202 / 230
自由編
始動
しおりを挟む
店の全貌は把握した。あとは店長同士の作戦会議が必要だ。
「まずは喜べ。嬢たちにマグロは居なかった。個性も豊かだし、磨けば光る曲者揃いだ」
「へへっ、自分のことのように嬉しいや。底辺だろうと、あいつらだって店のトップ張ってやすからね……」
「何を他人事のように言ってるんだ。彼女たちの今後は、お前にかかっているんだぞ」
「俺が……? な、何をすればいいんで?」
「彼女たちは圧倒的に経験値が足りていない。体作りは俺が担当し、性技指導はお前がするんだよ」
「俺が技術指導で!? アニキのようには、流石に……」
「じゃあお前が性感帯を開発するか? 毎日あれを出来るか?」
「もっとムリで! あんなの毎日続けていたら、勃たなくなっちまいそうで……俺、情けねぇなぁ」
「じゃあ指導担当はロックで決まり。方向性は俺が決めておく。ロックはただ、自分がされて気持ちいいことを、根気よく嬢に説明するんだ」
「さっきのアニキみたいにですかい……?」
「そうだ。何もできないなら体を張るしかない。お前はそうやって、慕われてきたんじゃないのか? 口で言うのは簡単だ。俺も体を張るタイプだ。その辛さが分かるから、お前に一目置いていたが、見込み違いだったか?」
「!! 任せてくだせぇ!」
単純なやつは扱い易くていいなぁ。このチョロさも魅力ってことにしておくか。
あとは店の運営方針を決めなければ。磨き上げた宝石を輝かせる最高の場所にしたいものだ。元店長のロックの話を聞けば、俺がどうするか分かるだろう。
ロックの話では、リニューアルオープンは1ヶ月後の予定らしい。見ての通りボロい娼館なので、雨漏りなど補修も兼ねているそうだ。
それらにかかる費用は、なんとほぼゼロだ。ロックはスラムのボス的存在である。他の現場などで安月給でこき使われている舎弟たちが、善意から余った資材を持ち寄り、どうにかやりくりしているとのこと。
その御礼の意味もあり、店の売上の一部はスラムの人々に還元される。吹けば飛びそうな外観ではあるが、大事な屋台骨であり絆の象徴か。
「なるほどな。そこは加味しよう。でも一番にはしない。売れる店を作るのが最大の恩返しだ」
「それはもちろん、願ったり叶ったりってやつで。それで、店の全容としちゃ……」
住み込みで働く嬢たちがいるので、2階は埋まっている。すぐに改築はできない。これも仕方ない。元より俺の狙いは1階だ。
1階の空き部屋を見せて貰ったが、物置だった。古いベッドやら、使えるかも分からないエログッズがぎっしり詰まっていた。空き部屋の定義を見直せ。
「……これ、全部捨てていいよな?」
「まだ使えるものもあるんで……たぶん」
「そうか。お前の命を捨てるか、このゴミを捨てるか。今すぐ選べ」
「よーし、部屋の片付けで! 暇なやつ呼んでおきますんで!」
しばらくすると、ぞろぞろと人がやってきた。どんだけ暇なんだろう。まぁ、人手が足りているのは助かるな。
次々とゴミが運び出され、まっさらになった物置を見渡したところで、頭に思い描いていたプランが現実的になった。
「リニューアルオープンは、7日後とする。雨漏りなどの致命的な補修に人員を割き、若干名で4部屋を作ろう」
「7日後ォ!? 4部屋ァ!? 嬢たちの引っ越しを考えるとまずムリで!」
「2階の嬢たちはしばらくそのままでいい。急な引っ越しは士気に関わる」
「だったら4部屋なんて土台ムリな話で……」
「この1階にある空き部屋を、区切る。それで1部屋が2部屋になる。隣のゴミ部屋も片付ければ、合計4部屋になる」
「そいつぁ名案だと思いやすが、客と入れば満足に寝返りもできねぇ広さで」
「うん、だから手コキ専門店としてオープンする。プレオープンってやつ」
まずは手コキ専門店として始め、口技の解禁、1夜買いの解禁と、段階的に店を広げる作戦である。
「資金稼ぎ・嬢の育成・店のリニューアル・客という土台作り……これらを同時進行する。異論があれば聞く。聞くが、殺す」
「ありやせぇん!! でも、ちと不安が。手コキ専門って、イメージが悪いもんで、客を捕まえるのは骨が折れそうで」
「なぁに、悪いイメージを消し飛ばせばいい。質問だが、どこまで値引きしていいんだ?」
「問題はそれなんで。1晩で銀貨1枚。これ以下にすると同業者から妨害に合うもんで……組合の約束は無視できねぇっす」
「まじで? 喜べロック。この戦いは、すでに勝っている」
7日後……手コキ専門店としてプレオープンをした我が店は、人で溢れかえっている。これらはすべて、客なのだ。いきなり大繁盛していた。
俺がしたことはシンプルだ。ボロい店の外観を、ペイントして巨大な看板とした。
――手コキ15分、中銅貨1枚。イけなかったら全額返金致します!!
「フハハハハ! ちょろいちょろい! 立地の悪さは巨大看板でカバー。イメージの悪さはサービスで一蹴!」
「流石、アニキ! 逆転の発想てなもんで!」
1晩あたりの値段は破れない。だが15分あたりの値段なら問題ない。初日の宣伝価格なので、グレーゾーンには同業者も目をつぶってくれるだろう。
当然、客を取られて面白くない店のサクラや、質の悪い客も中には居るわけだが、損失は15分だけ。まぁ、今のところその手の輩は出てきていない。
「アニキ、アンケート上がりやした!」
割引にはアンケートに答えるのも条件に入っている。内容も実にシンプルだ。
――①店が狭い。②狭いが問題なかった。
――①満足できなかった。②満足した。
「ご苦労。どれどれ……ほとんど②を選んでいるな」
「満足してやすね。ただ、人気すぎて客が溢れてるもんで。どうしやしょう?」
「行列もまた看板だ。わざとやった。だが、もういいだろう。初発組が我先にとすけべ仲間に手コキの素晴らしさを説く。今すぐ店を改築するぞ」
「はぁ!? 改築って……客を叩き出すんで!?」
「いや、出口を作る」
これまで終わった客は、店内を経由して店の外に出ていた。当たり前のことだが、実は目的がある。中で順番を待つ客とすれ違うことで、顔つきからサービスの質を次の客に悟らせるためであった。これも大事な宣伝だったのだ。
今は繁盛しすぎて、店のキャパシティを超えている。出ていく客が邪魔になってしまう。この無駄を省くために、専用出口が必要になる。
「誘導ってことで! して、どこに作りやしょう?」
「プレイルームの後ろ。外に面してるから、発射したらそのまま帰って貰う」
「がってんで! おう、おめぇら、頼んだぞ!!」
待機させていた舎弟は、土属性の適正を持つ、魔術師なのだ。土の魔術師は、特定の建材を音もなく自在に変えられる。俺は有名なので表に顔は出さないが、シャドーデーモンを介してちゃんと見ているぞ。
「アニキ、改築が終わりやした! 客の流れが驚くほどスムーズで! 最初から作っておいても良かったかもしれやせんね」
「ダメダメ。最初から作っておくと、野次馬が出口に群がる」
「な、なるほど。野次馬が集まってきたら、追い返しやしょうか?」
「目に余らない限り、放っておけ。明日は知らんが、今日は客にならない連中だからな」
「追い返せば、並ぶかもしれやせんよ?」
「客の流れは作ったが、嬢の捌きには限界がある。今の行列の最後尾を区切りとして、午前の営業を終える。不満が出たら整理券を渡しておけ」
まだまだ客は来るだろう。しかし、嬢は機械ではない。先週まで素人同然だった彼女たちが、朝からぶっ通しで手コキを続ければ、どうなるか。ロックに語るまでもないだろう。
「はい、みんなお疲れ様。君たちの努力が、先ほどの繁盛だ。つまり力を付けてきたわけだ。今なら、話を聞いてやろう」
震える手を上げたのは、マリーだ。
「いつまで続けるつもりですの? もう、手が動かないのだけれど……」
「他の嬢たちも頷ける気力があるなら余裕だな……冗談だ。このミーティングが終われば、夕方までは休憩とする」
「このわたくしに、何でも聞いてくださる?」
手は動かなくとも、掌返しは凄いもんだ。もうこれドリルスピン。
「手応えは、あったか?」
「ありましたわ。いつもは偉そうな男たちが、腰を引きながら喜んでいる様を見るのは圧巻ですわね」
「うむ、これもロックが辛抱強く指導したおかげだ。これからも言葉と体……あらゆる方法を使って、相互理解を深めて欲しい」
これでミーティングは終わり。嬢たちには待ち望んだ休憩時間がやってくるわけだが……。
「食事が済み次第、口技のレッスンを行う。参加は自由だ。ここで終わりたいやつは、やらなくていいぞ」
「断れないやつですわね……」
項垂れる嬢たち。うむ、これが見たかった。不満がありながらも受け入れる様子は、伸びしろですねぇ。自分に何が必要か理解しているのだ。
この調子なら、大口叩いた売上10倍も夢じゃないかもしれないな……。
「まずは喜べ。嬢たちにマグロは居なかった。個性も豊かだし、磨けば光る曲者揃いだ」
「へへっ、自分のことのように嬉しいや。底辺だろうと、あいつらだって店のトップ張ってやすからね……」
「何を他人事のように言ってるんだ。彼女たちの今後は、お前にかかっているんだぞ」
「俺が……? な、何をすればいいんで?」
「彼女たちは圧倒的に経験値が足りていない。体作りは俺が担当し、性技指導はお前がするんだよ」
「俺が技術指導で!? アニキのようには、流石に……」
「じゃあお前が性感帯を開発するか? 毎日あれを出来るか?」
「もっとムリで! あんなの毎日続けていたら、勃たなくなっちまいそうで……俺、情けねぇなぁ」
「じゃあ指導担当はロックで決まり。方向性は俺が決めておく。ロックはただ、自分がされて気持ちいいことを、根気よく嬢に説明するんだ」
「さっきのアニキみたいにですかい……?」
「そうだ。何もできないなら体を張るしかない。お前はそうやって、慕われてきたんじゃないのか? 口で言うのは簡単だ。俺も体を張るタイプだ。その辛さが分かるから、お前に一目置いていたが、見込み違いだったか?」
「!! 任せてくだせぇ!」
単純なやつは扱い易くていいなぁ。このチョロさも魅力ってことにしておくか。
あとは店の運営方針を決めなければ。磨き上げた宝石を輝かせる最高の場所にしたいものだ。元店長のロックの話を聞けば、俺がどうするか分かるだろう。
ロックの話では、リニューアルオープンは1ヶ月後の予定らしい。見ての通りボロい娼館なので、雨漏りなど補修も兼ねているそうだ。
それらにかかる費用は、なんとほぼゼロだ。ロックはスラムのボス的存在である。他の現場などで安月給でこき使われている舎弟たちが、善意から余った資材を持ち寄り、どうにかやりくりしているとのこと。
その御礼の意味もあり、店の売上の一部はスラムの人々に還元される。吹けば飛びそうな外観ではあるが、大事な屋台骨であり絆の象徴か。
「なるほどな。そこは加味しよう。でも一番にはしない。売れる店を作るのが最大の恩返しだ」
「それはもちろん、願ったり叶ったりってやつで。それで、店の全容としちゃ……」
住み込みで働く嬢たちがいるので、2階は埋まっている。すぐに改築はできない。これも仕方ない。元より俺の狙いは1階だ。
1階の空き部屋を見せて貰ったが、物置だった。古いベッドやら、使えるかも分からないエログッズがぎっしり詰まっていた。空き部屋の定義を見直せ。
「……これ、全部捨てていいよな?」
「まだ使えるものもあるんで……たぶん」
「そうか。お前の命を捨てるか、このゴミを捨てるか。今すぐ選べ」
「よーし、部屋の片付けで! 暇なやつ呼んでおきますんで!」
しばらくすると、ぞろぞろと人がやってきた。どんだけ暇なんだろう。まぁ、人手が足りているのは助かるな。
次々とゴミが運び出され、まっさらになった物置を見渡したところで、頭に思い描いていたプランが現実的になった。
「リニューアルオープンは、7日後とする。雨漏りなどの致命的な補修に人員を割き、若干名で4部屋を作ろう」
「7日後ォ!? 4部屋ァ!? 嬢たちの引っ越しを考えるとまずムリで!」
「2階の嬢たちはしばらくそのままでいい。急な引っ越しは士気に関わる」
「だったら4部屋なんて土台ムリな話で……」
「この1階にある空き部屋を、区切る。それで1部屋が2部屋になる。隣のゴミ部屋も片付ければ、合計4部屋になる」
「そいつぁ名案だと思いやすが、客と入れば満足に寝返りもできねぇ広さで」
「うん、だから手コキ専門店としてオープンする。プレオープンってやつ」
まずは手コキ専門店として始め、口技の解禁、1夜買いの解禁と、段階的に店を広げる作戦である。
「資金稼ぎ・嬢の育成・店のリニューアル・客という土台作り……これらを同時進行する。異論があれば聞く。聞くが、殺す」
「ありやせぇん!! でも、ちと不安が。手コキ専門って、イメージが悪いもんで、客を捕まえるのは骨が折れそうで」
「なぁに、悪いイメージを消し飛ばせばいい。質問だが、どこまで値引きしていいんだ?」
「問題はそれなんで。1晩で銀貨1枚。これ以下にすると同業者から妨害に合うもんで……組合の約束は無視できねぇっす」
「まじで? 喜べロック。この戦いは、すでに勝っている」
7日後……手コキ専門店としてプレオープンをした我が店は、人で溢れかえっている。これらはすべて、客なのだ。いきなり大繁盛していた。
俺がしたことはシンプルだ。ボロい店の外観を、ペイントして巨大な看板とした。
――手コキ15分、中銅貨1枚。イけなかったら全額返金致します!!
「フハハハハ! ちょろいちょろい! 立地の悪さは巨大看板でカバー。イメージの悪さはサービスで一蹴!」
「流石、アニキ! 逆転の発想てなもんで!」
1晩あたりの値段は破れない。だが15分あたりの値段なら問題ない。初日の宣伝価格なので、グレーゾーンには同業者も目をつぶってくれるだろう。
当然、客を取られて面白くない店のサクラや、質の悪い客も中には居るわけだが、損失は15分だけ。まぁ、今のところその手の輩は出てきていない。
「アニキ、アンケート上がりやした!」
割引にはアンケートに答えるのも条件に入っている。内容も実にシンプルだ。
――①店が狭い。②狭いが問題なかった。
――①満足できなかった。②満足した。
「ご苦労。どれどれ……ほとんど②を選んでいるな」
「満足してやすね。ただ、人気すぎて客が溢れてるもんで。どうしやしょう?」
「行列もまた看板だ。わざとやった。だが、もういいだろう。初発組が我先にとすけべ仲間に手コキの素晴らしさを説く。今すぐ店を改築するぞ」
「はぁ!? 改築って……客を叩き出すんで!?」
「いや、出口を作る」
これまで終わった客は、店内を経由して店の外に出ていた。当たり前のことだが、実は目的がある。中で順番を待つ客とすれ違うことで、顔つきからサービスの質を次の客に悟らせるためであった。これも大事な宣伝だったのだ。
今は繁盛しすぎて、店のキャパシティを超えている。出ていく客が邪魔になってしまう。この無駄を省くために、専用出口が必要になる。
「誘導ってことで! して、どこに作りやしょう?」
「プレイルームの後ろ。外に面してるから、発射したらそのまま帰って貰う」
「がってんで! おう、おめぇら、頼んだぞ!!」
待機させていた舎弟は、土属性の適正を持つ、魔術師なのだ。土の魔術師は、特定の建材を音もなく自在に変えられる。俺は有名なので表に顔は出さないが、シャドーデーモンを介してちゃんと見ているぞ。
「アニキ、改築が終わりやした! 客の流れが驚くほどスムーズで! 最初から作っておいても良かったかもしれやせんね」
「ダメダメ。最初から作っておくと、野次馬が出口に群がる」
「な、なるほど。野次馬が集まってきたら、追い返しやしょうか?」
「目に余らない限り、放っておけ。明日は知らんが、今日は客にならない連中だからな」
「追い返せば、並ぶかもしれやせんよ?」
「客の流れは作ったが、嬢の捌きには限界がある。今の行列の最後尾を区切りとして、午前の営業を終える。不満が出たら整理券を渡しておけ」
まだまだ客は来るだろう。しかし、嬢は機械ではない。先週まで素人同然だった彼女たちが、朝からぶっ通しで手コキを続ければ、どうなるか。ロックに語るまでもないだろう。
「はい、みんなお疲れ様。君たちの努力が、先ほどの繁盛だ。つまり力を付けてきたわけだ。今なら、話を聞いてやろう」
震える手を上げたのは、マリーだ。
「いつまで続けるつもりですの? もう、手が動かないのだけれど……」
「他の嬢たちも頷ける気力があるなら余裕だな……冗談だ。このミーティングが終われば、夕方までは休憩とする」
「このわたくしに、何でも聞いてくださる?」
手は動かなくとも、掌返しは凄いもんだ。もうこれドリルスピン。
「手応えは、あったか?」
「ありましたわ。いつもは偉そうな男たちが、腰を引きながら喜んでいる様を見るのは圧巻ですわね」
「うむ、これもロックが辛抱強く指導したおかげだ。これからも言葉と体……あらゆる方法を使って、相互理解を深めて欲しい」
これでミーティングは終わり。嬢たちには待ち望んだ休憩時間がやってくるわけだが……。
「食事が済み次第、口技のレッスンを行う。参加は自由だ。ここで終わりたいやつは、やらなくていいぞ」
「断れないやつですわね……」
項垂れる嬢たち。うむ、これが見たかった。不満がありながらも受け入れる様子は、伸びしろですねぇ。自分に何が必要か理解しているのだ。
この調子なら、大口叩いた売上10倍も夢じゃないかもしれないな……。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる