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自由編
花形とヤる #41 ※微エロ
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元貴族のマリーと入った部屋は、この店のVIPルーム。二部屋分の広さを誇り、若干のくたびれを感じさせるものの、内装や家具も豪華である。恐らくはマリーの趣味だろう。
すけべなおじさんとしては、豪華な調度品よりも女の体だよね。あとは部屋の中心にあるキングサイズのベッドだな。
「ふふっ、いかがかしら。わたくしの寝室よ」
自分の寝室、か。これがプレイの一部なのか、本気で思っているのかは定かではないが、いつもと違う景色は楽しい。アロマの甘ったるい香りと女の匂いが混ざり合い、なかなかに興奮させてくれるじゃないか。
「悪くない。でも部屋はおまけだ。本命は、お前だ」
「せっかちね。今日のわたくしは、あなたのものよ」
腰を抱き寄せて口づけをしようとすると、間に人差し指を入れて、お預けをするマリー。なんともお上品な焦らし方だ。
もう一度、腰を抱き寄せると、マリーは目を閉じた。やや顔を上げて、口づけを待っているようだ。
唇の柔らかな感触を貪り、舌を入れる。温かい口内を舐め回し、小さな舌を絡め取ると、熱い吐息が俺の顔をくすぐった。
「ふふっ、お上手なのね」
「……あぁ、服は脱がせなくていい。お前もその格好がよく似合う」
キスの合間に服を脱がせようとしたマリーだったが、そこは止めた。着たままするほうが都合が良い。俺の存在しない左腕は見せられないのだから。
ロマンチックなキスをしたまま、少しずつベッドに移動する。白いシーツが視界の端に見えたとき、マリーを抱き締めたまま横に倒れ込んだ。
ネグリジェの隙間から右手を差し込み、透明感のある肌を堪能する。細くくびれた腰に触れ、骨盤を確かめてから、上へと登っていく……。
柔らかな谷間の感触を楽しむ。手に吸い付くような滑らかで豊満な胸越しに伝わってくる、マリーの鼓動。どんどん早くなっている。こころなしか、重なる唇にも力が入っていた。
左手で股ぐらに手を伸ばそうとしたとき、左腕がないことを思い出した。いくらシャドーデーモンで手を再現しようとも、世間的に手がない事実はすぐに明るみに出るだろう。そのときに矛盾が生じてしまうと困る……。
胸から手を離し、自分の顔をマリーの股ぐらに近づける。ゆっくりと鼻を押し当てて、下着越しに深呼吸だ。アロマと香水とメスの匂いが混ざり合う。これこそが別の女を抱く醍醐味だろう。
たまらず下着を脱がそうとするも、やはり左手は使ってはいけない。視線をあげて、マリーの顔を覗くと、乱れた吐息のまま、熱っぽい瞳を天井に向けている。これなら両手で脱がしても良さそうだ。
「おぉ、キレイなもんだ」
年相応の小陰唇は、鮮やかなピンク色だ。経験の浅そうな部位を指で広げ、全体を瞳に焼き付けてから、奥を覗き込む。前戯が短かったのか、さほど濡れてはいない。人差し指を突っ込んで横にずらすと、より一層の熱気を感じた。
奥の方にもメス汁が溜まっていない。意外と緊張しているのかもしれない。解きほぐすには、親愛の口づけだろう。まだ鳴りを潜めている陰核に、そっと唇を当てて、マリーと目が合ったところで唾液をまとわせた舌を当てた。
「あぁっ、こんなの知らないわ……っ」
ただのクンニで大げさなやつだ。それとも、これもプレイなのか。分からないが、聞くのは野暮ってものだろう。わざとらしく音を立てて舐め回し、目の前の少女を育て上げるとしよう。
「はぁぁ、はぁ……あぁっ、そっ、こ……っ」
マリーの吐息は増すばかりで、目の前の少女が大人になった頃には、口を抑えて声を押し殺していた。
粘っこいメス汁が奥から湧き出てきたし、そろそろ良いだろう。ベルトを外して息子を開放する。片手でやるのは不便だったが、焦らしプレイの一種と思えばどうということはない。割れ目に擦り付けて最後の仕上げといこう。
「旦那さまのそこ……大きいのね……っ」
「まだ弄ってやったほうがいいか?」
「もう十分だわ。きて……っ」
マリーはベッドに体を預けると、横を向いてわずかに両足を開く。恥じらいは満点だ。普段は堪え性のあるおじさんも、『旦那さま』と呼ばれて興奮している。いつもと違う女は、こういうことがあるから止められないな。
「んっ、んんっ……あぁっ!」
予想より狭い肉壁をこじ開けるように挿入する。この様子だと娼婦になってからまだ日が浅いのだろう。いや、そうじゃないか。ようやく分かってきたぞ。
今はおじさんが旦那さまなのだから、いわば新婚だ。これからねっとり愛を注げば良いではないか。
プレイとは、思い込みを激しくしたほうが楽しくなる。鼻息を荒くしながら、腰を振るおじさんだったが、いつもの調子が出ない。左腕が使えないせいで、バランスを崩しそうになる……。
「マリー、動きに合わせてくれ」
「え、えぇ……お手の物よ」
言葉とは裏腹に、拙い動きであった。体をぶつけ合うたびに少しずつズレていく。しかし、新婚だからセーフ。
いつもと違う部屋で、いつもと違う女を抱き、いつもと違う甘い体験をしていると、刺激に反してすぐに射精感がこみ上げてきた……。
ややバランスを崩しながらも腰を振りまくり、最後のひと突きは力任せに行う。最奥に精液を吐き出しながら、マリーの体に倒れ込んだ……。
行為を済ませた俺たちは、別々にシャワーを浴びて部屋を出た。すると、ロックが頭を下げてお出迎え。せっかく夢見心地だったのに、一気に最悪の気分だ。もう野郎の顔を見るだけで腹が立ってくるぜ。
「アニキ! お疲れ様です! どうでしたか!?」
「あー、良かったぞ」
「せっかく1日店長なんすから、たっぷり楽しんでも良かったんですぜ。それとも、別の女にしやすか?」
「うーん、間に合ってる。それより、お前に話がある。仕事の話だ」
「へ、へい。マリーは部屋に戻ってろ。仕事の話らしい」
「いや、マリーも居ろ。さて、ロック……マリーのリピート率はどれくらいだ?」
「リピート? なんですかい、それは?」
「マリーをご指名した客が、1ヶ月以内に2回以上マリーを指名した比率だ」
「帳簿を見た限りだと、ひとりっすね。俺も知ってる。初老の爺さんだ」
こいつ、デリカシーないなぁ。いかに娼婦と言えど、行為を終えたばかりで前の男を具体的に想像させるのは止めてください殺すぞ。まぁいいや、仕事の話をしよう。
「やっぱりそうか。マリーが売れない理由が分かった」
「わたくしは花形よ? 売れてないんじゃないの、男たちが見る目がないのよ。でもあなたは見る目があったわね。わたくしを抱いて、すぐに果ててしまったんですもの。オーッホッホッホ!」
「そういう話はまた今度な。マリーのセックスは、拙い。まるで新人のようだ」
「そうですかい? 店に来て半年なんで、普通だと思いやすが。俺も何度か抱いたことありやすけど、そこまで悪いもんですかい? まさかマリー、手抜きをしたんじゃねぇだろうな?」
「そんなわけないでしょう。わたくしは、わたくしよ。むしろあなたのほうが早かったくらいね」
「何だと!」
「仕方がないことよ。わたくしがそれだけ良い女ということなのですから」
「ここまで落ちぶれて何言ってやがる。その態度のせいでどの店からも追い出されたんだろうが」
「何ですって!? 環境が合わなかっただけですわよっ!」
互いにプライドを傷つけられたのか、激しく言い争っている。こいつら仲良しだな。まぁ、それを利用するとしても今じゃないな。
「今から大事な話をする。ロック、喋ったら殺す」
「へ、へい! あっ、今の返事はなかったことにしてくだせぇ!!」
「うるさい黙れ」
俺の容姿は人によって違って見える。大半がオークかゴブリンらしいが。そんな俺をいざ行為が始まれば拒絶せず、キスも嫌がらなかった。そして何より、玄人童貞クロノ死す……かなり甘めに採点して、100点をあげるところだ。
「マリー、お前は本気で貴族に返り咲きたいのか?」
「余計なお世話よ。放っておいてちょうだい」
「あっそ。話を戻すか。ロック……マリーのリピート率が低い理由を、知りたくはないか? 返事は許可する」
「もちろんで!」
「まずマリーの売りは、元貴族という地位だ。マリーを抱くと、自分が貴族になった気分になる。違うか?」
「分かりやすぜ。俺みたいな底辺でも、貴族どころか王様になった気分でさぁ!」
「そんなに好評なのに、リピート率はほぼゼロ。何か原因があるわけだ。マリーの一夜は、いくらだ? 他の嬢は?」
「えーっと、マリーが銀貨5枚で、他の嬢がだいたい1~2枚で」
「なるほど。よく分かったよ」
マリーは夢を見せてくれた。嬢としては合格だろう。しかし、他の男の視点からすると、どうだろうか?
「マリーのセックスは、相手に身を委ねきっている。肉体的な快楽が弱い。料金と比較して、何度も抱きたいとは思わないのさ」
「わ、わたくしが……飽きられたとでも……っ!?」
怒りこそが自己防衛だ。誰だって自分が劣っているなんて思いたくはない。しかし、マリーには夢がある。今のままでは叶わぬ夢。少女のおめでたい妄想でしかない。
もし仮に、奇跡が起きてマリーが貴族に返り咲いたとしても、また没落するだろう。今のままではダメだ。この子には、力が必要だ。吹き荒れる嵐の中を、自分で生きていく力が必要なんだ。
「今のお前は信じないだろうな。だが、明日はどうかな? おいロック。お前に頼みがある。明日のこの時間に、マリー含めて嬢を全員集合させろ」
「分かりやした! 引きずってでも連れてきやす!」
良い返事だ。俺も準備をしなければ。この店の連中を納得させるだけの材料集めに、再び外に出た……。
すけべなおじさんとしては、豪華な調度品よりも女の体だよね。あとは部屋の中心にあるキングサイズのベッドだな。
「ふふっ、いかがかしら。わたくしの寝室よ」
自分の寝室、か。これがプレイの一部なのか、本気で思っているのかは定かではないが、いつもと違う景色は楽しい。アロマの甘ったるい香りと女の匂いが混ざり合い、なかなかに興奮させてくれるじゃないか。
「悪くない。でも部屋はおまけだ。本命は、お前だ」
「せっかちね。今日のわたくしは、あなたのものよ」
腰を抱き寄せて口づけをしようとすると、間に人差し指を入れて、お預けをするマリー。なんともお上品な焦らし方だ。
もう一度、腰を抱き寄せると、マリーは目を閉じた。やや顔を上げて、口づけを待っているようだ。
唇の柔らかな感触を貪り、舌を入れる。温かい口内を舐め回し、小さな舌を絡め取ると、熱い吐息が俺の顔をくすぐった。
「ふふっ、お上手なのね」
「……あぁ、服は脱がせなくていい。お前もその格好がよく似合う」
キスの合間に服を脱がせようとしたマリーだったが、そこは止めた。着たままするほうが都合が良い。俺の存在しない左腕は見せられないのだから。
ロマンチックなキスをしたまま、少しずつベッドに移動する。白いシーツが視界の端に見えたとき、マリーを抱き締めたまま横に倒れ込んだ。
ネグリジェの隙間から右手を差し込み、透明感のある肌を堪能する。細くくびれた腰に触れ、骨盤を確かめてから、上へと登っていく……。
柔らかな谷間の感触を楽しむ。手に吸い付くような滑らかで豊満な胸越しに伝わってくる、マリーの鼓動。どんどん早くなっている。こころなしか、重なる唇にも力が入っていた。
左手で股ぐらに手を伸ばそうとしたとき、左腕がないことを思い出した。いくらシャドーデーモンで手を再現しようとも、世間的に手がない事実はすぐに明るみに出るだろう。そのときに矛盾が生じてしまうと困る……。
胸から手を離し、自分の顔をマリーの股ぐらに近づける。ゆっくりと鼻を押し当てて、下着越しに深呼吸だ。アロマと香水とメスの匂いが混ざり合う。これこそが別の女を抱く醍醐味だろう。
たまらず下着を脱がそうとするも、やはり左手は使ってはいけない。視線をあげて、マリーの顔を覗くと、乱れた吐息のまま、熱っぽい瞳を天井に向けている。これなら両手で脱がしても良さそうだ。
「おぉ、キレイなもんだ」
年相応の小陰唇は、鮮やかなピンク色だ。経験の浅そうな部位を指で広げ、全体を瞳に焼き付けてから、奥を覗き込む。前戯が短かったのか、さほど濡れてはいない。人差し指を突っ込んで横にずらすと、より一層の熱気を感じた。
奥の方にもメス汁が溜まっていない。意外と緊張しているのかもしれない。解きほぐすには、親愛の口づけだろう。まだ鳴りを潜めている陰核に、そっと唇を当てて、マリーと目が合ったところで唾液をまとわせた舌を当てた。
「あぁっ、こんなの知らないわ……っ」
ただのクンニで大げさなやつだ。それとも、これもプレイなのか。分からないが、聞くのは野暮ってものだろう。わざとらしく音を立てて舐め回し、目の前の少女を育て上げるとしよう。
「はぁぁ、はぁ……あぁっ、そっ、こ……っ」
マリーの吐息は増すばかりで、目の前の少女が大人になった頃には、口を抑えて声を押し殺していた。
粘っこいメス汁が奥から湧き出てきたし、そろそろ良いだろう。ベルトを外して息子を開放する。片手でやるのは不便だったが、焦らしプレイの一種と思えばどうということはない。割れ目に擦り付けて最後の仕上げといこう。
「旦那さまのそこ……大きいのね……っ」
「まだ弄ってやったほうがいいか?」
「もう十分だわ。きて……っ」
マリーはベッドに体を預けると、横を向いてわずかに両足を開く。恥じらいは満点だ。普段は堪え性のあるおじさんも、『旦那さま』と呼ばれて興奮している。いつもと違う女は、こういうことがあるから止められないな。
「んっ、んんっ……あぁっ!」
予想より狭い肉壁をこじ開けるように挿入する。この様子だと娼婦になってからまだ日が浅いのだろう。いや、そうじゃないか。ようやく分かってきたぞ。
今はおじさんが旦那さまなのだから、いわば新婚だ。これからねっとり愛を注げば良いではないか。
プレイとは、思い込みを激しくしたほうが楽しくなる。鼻息を荒くしながら、腰を振るおじさんだったが、いつもの調子が出ない。左腕が使えないせいで、バランスを崩しそうになる……。
「マリー、動きに合わせてくれ」
「え、えぇ……お手の物よ」
言葉とは裏腹に、拙い動きであった。体をぶつけ合うたびに少しずつズレていく。しかし、新婚だからセーフ。
いつもと違う部屋で、いつもと違う女を抱き、いつもと違う甘い体験をしていると、刺激に反してすぐに射精感がこみ上げてきた……。
ややバランスを崩しながらも腰を振りまくり、最後のひと突きは力任せに行う。最奥に精液を吐き出しながら、マリーの体に倒れ込んだ……。
行為を済ませた俺たちは、別々にシャワーを浴びて部屋を出た。すると、ロックが頭を下げてお出迎え。せっかく夢見心地だったのに、一気に最悪の気分だ。もう野郎の顔を見るだけで腹が立ってくるぜ。
「アニキ! お疲れ様です! どうでしたか!?」
「あー、良かったぞ」
「せっかく1日店長なんすから、たっぷり楽しんでも良かったんですぜ。それとも、別の女にしやすか?」
「うーん、間に合ってる。それより、お前に話がある。仕事の話だ」
「へ、へい。マリーは部屋に戻ってろ。仕事の話らしい」
「いや、マリーも居ろ。さて、ロック……マリーのリピート率はどれくらいだ?」
「リピート? なんですかい、それは?」
「マリーをご指名した客が、1ヶ月以内に2回以上マリーを指名した比率だ」
「帳簿を見た限りだと、ひとりっすね。俺も知ってる。初老の爺さんだ」
こいつ、デリカシーないなぁ。いかに娼婦と言えど、行為を終えたばかりで前の男を具体的に想像させるのは止めてください殺すぞ。まぁいいや、仕事の話をしよう。
「やっぱりそうか。マリーが売れない理由が分かった」
「わたくしは花形よ? 売れてないんじゃないの、男たちが見る目がないのよ。でもあなたは見る目があったわね。わたくしを抱いて、すぐに果ててしまったんですもの。オーッホッホッホ!」
「そういう話はまた今度な。マリーのセックスは、拙い。まるで新人のようだ」
「そうですかい? 店に来て半年なんで、普通だと思いやすが。俺も何度か抱いたことありやすけど、そこまで悪いもんですかい? まさかマリー、手抜きをしたんじゃねぇだろうな?」
「そんなわけないでしょう。わたくしは、わたくしよ。むしろあなたのほうが早かったくらいね」
「何だと!」
「仕方がないことよ。わたくしがそれだけ良い女ということなのですから」
「ここまで落ちぶれて何言ってやがる。その態度のせいでどの店からも追い出されたんだろうが」
「何ですって!? 環境が合わなかっただけですわよっ!」
互いにプライドを傷つけられたのか、激しく言い争っている。こいつら仲良しだな。まぁ、それを利用するとしても今じゃないな。
「今から大事な話をする。ロック、喋ったら殺す」
「へ、へい! あっ、今の返事はなかったことにしてくだせぇ!!」
「うるさい黙れ」
俺の容姿は人によって違って見える。大半がオークかゴブリンらしいが。そんな俺をいざ行為が始まれば拒絶せず、キスも嫌がらなかった。そして何より、玄人童貞クロノ死す……かなり甘めに採点して、100点をあげるところだ。
「マリー、お前は本気で貴族に返り咲きたいのか?」
「余計なお世話よ。放っておいてちょうだい」
「あっそ。話を戻すか。ロック……マリーのリピート率が低い理由を、知りたくはないか? 返事は許可する」
「もちろんで!」
「まずマリーの売りは、元貴族という地位だ。マリーを抱くと、自分が貴族になった気分になる。違うか?」
「分かりやすぜ。俺みたいな底辺でも、貴族どころか王様になった気分でさぁ!」
「そんなに好評なのに、リピート率はほぼゼロ。何か原因があるわけだ。マリーの一夜は、いくらだ? 他の嬢は?」
「えーっと、マリーが銀貨5枚で、他の嬢がだいたい1~2枚で」
「なるほど。よく分かったよ」
マリーは夢を見せてくれた。嬢としては合格だろう。しかし、他の男の視点からすると、どうだろうか?
「マリーのセックスは、相手に身を委ねきっている。肉体的な快楽が弱い。料金と比較して、何度も抱きたいとは思わないのさ」
「わ、わたくしが……飽きられたとでも……っ!?」
怒りこそが自己防衛だ。誰だって自分が劣っているなんて思いたくはない。しかし、マリーには夢がある。今のままでは叶わぬ夢。少女のおめでたい妄想でしかない。
もし仮に、奇跡が起きてマリーが貴族に返り咲いたとしても、また没落するだろう。今のままではダメだ。この子には、力が必要だ。吹き荒れる嵐の中を、自分で生きていく力が必要なんだ。
「今のお前は信じないだろうな。だが、明日はどうかな? おいロック。お前に頼みがある。明日のこの時間に、マリー含めて嬢を全員集合させろ」
「分かりやした! 引きずってでも連れてきやす!」
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