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絆編
コネ
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アルバに戻った俺は、マイホームのベッドで横になっていた。体はくつろいでいるが、頭の方は最悪だ。
「たったひとりで経済を立て直せと? 何の学もないこの俺に、出来ると思うか?」
『今度ばかりはお手上げだ。キミが浮かばないことは、ボクも分からない』
「つれない相棒だ」
『そう言われてもね。ボクはこういったことには疎いんだ。生物に必要なものは、ボクには不要だから。頼る相手を間違えているよ』
「分かってるんだよそんなことは。こんなことなら、お偉いさんとコネ作っておくんだったなぁ……」
『今日はもう休もう。煩くって敵わないよ。休息を取れば、名案が天から降ってくるかもしれないよ』
ナイトメアに言われた通りに寝た。名案は浮かばなかった。当たり前だ。出来ることをするしかない。そうやって生きてきた。皆を集めて、ありもしない知恵を絞り出す作戦会議を開くことにした。
会場は冒険者ギルドである。ギルド長とハゲは最初から居る。ティミちゃんが来てくれた。あとはなぜか鍛冶屋のドーレンさん。こっちは鍛冶屋の代表かな。
「単刀直入に話す。恐慌が来る。不況ってやつだ。皆が貧乏になる」
突然の発言に、揃って口を開けている。王都で聞いた話を時間をかけて説明すると、徐々に締まりのある顔が戻ってきた。
「俺の話が嘘か真実か。それを知っているのは職人だ。ティミちゃんやドーレンさんなら、心当たりがあるんじゃないか?」
「ある。ロイスさんが言ってた。アルバで働きたい人が増えて、処理が追いつかないって。あたしが来たのは、そういうこと。あとブサクロノに会いたかったから」
「嬢ちゃん、のろけは墓場でやってくれ。こっちも似たようなもんだ。ここ最近になって、王都から提携やら弟子入りやら、その手の話が増えた。武器屋と防具屋は喜んでたが、数名を雇うだけだろう」
やはり、勘違いではないらしい。外れて欲しいことに限って当たるものだ。嫌になる……。
「で、対策はあるのか? そのためにわしらを呼んだんだろ?」
「ないから呼んだ。どうすればましな世の中になると思う?」
「……生産調整はするね。他のことは分からない。あたしはただ、ポーションを作って生きてきた。これからもこの先も、ずっとそう」
「王都から職人と武具がなだれ込んでくるとなりゃ、こっちも生産調整をすることになる。今すぐ始めれば、夜逃げする職人は出ねぇと思うが……」
「素材屋のおっさんの見立てじゃ、王都に冒険者が戻るまで3ヶ月。だけどいきなり春になるわけじゃない。元に戻るには、もっと時間がかかる」
目には見えないが、確実に俺たちを蝕んでいる。その深刻さを知るたびに、深い溜め息が出てしまう。ピンと来ないのはアルバの冒険者くらいだろう。
「おいブサクロノ。てめぇなら何とかならねぇのか? そういうの得意だろ」
「ハーゲル。無茶を言うな。これは我々の範疇を超えているよ。混乱を避けるために上の連中は黙っているだろうが、水面下で動いていることを期待するしかあるまい」
「……厄介だなぁ。魔物と違ってぶった切れねぇ。大体よぉ、精鋭が集う王都ギルドの連中が腰抜けなのがいけねぇ。ちょっくら締めて――」
「おい止めろハゲ。これ以上、実力差を見せつけるな」
「尻に火が付けば勝手にやる気を出すと思ったが……お手上げだ」
「発想は間違っちゃいない。いいか、この不況は、王都の冒険者が消えたせいで起こる。そいつらを引き止める方法があれば、この話も俺の早とちりに変わる」
「……ふむ。アルバギルドには無関係かと思ったが、そうでもなさそうだね。冒険者心理を掻き立てる手段を見つけ出そうというわけだね」
流石はギルド長。察しが良くて助かる。このまま一気に解決してくれ。俺は大して冒険したことがないから、そこが分からない。ただ何度も死にかけただけだ。
「冒険者心理か! それなら分かるぜ! 強いやつと戦いてぇ! そいつの素材を使って、もっと強くなりてぇのさ!」
「あのなぁ、冒険者は心が折れているんだ。ハゲで例えると、嫁さんを取るか、冒険を取るか。そういう風に悩んでる。もしハゲが冒険者を続けるとしたら、どんな理由があったと思う?」
「俺は武具集めが趣味でな。滅多にお目にかかれない武具を見かけたら、迷うかもしれねぇ。聖遺物でなくても、伝説に近い装備だ。全財産を使っても、欲しがるだろうな……内緒にしろよ? カーちゃんに殺される」
「ハーゲルをギルド職員に引き入れる条件として、アルバ管轄の倉庫を無償で貸し出している。オリハルコンを超える装備はないけれど、私も時に惹かれる装備もあるよ」
「それ、格安で売り出してもいい?」
「いいぜ。買いたいやつが、俺に勝てたらな!」
売る気ないな!? 青筋が浮きまくってるし、本気で言ってやがる。本気のハゲを相手に勝てるやつが何人居るんだか。いや、居ないな。だって腰抜けがターゲットだもん……。
「ハゲは言った。どんと来い、不況。さて、他に提案は?」
「……ブサクロノくん。あまり無茶を言ってあげるな。確かにハーゲルのコレクションは目を見張るものがある。けれど所詮は個人資産だ。臆病風に吹かれた冒険者を改心させるほどの逸品は多くない」
「ち、違ぇーよ。あんまり高いとカーちゃんに殺されるから、我慢してるんだよ……」
「そこで、私の秘蔵を出そうじゃないか。遺跡から発掘された、古文書だ。当時の町並みや、生活の様子を記した大変価値があるもので――」
「あっ、いらないです」
とりま一蹴。落ち込むギルド長はスルー。図書室を利用した冒険者は片手で数えれば事足りるのだ。だーれも欲しがらない。俺もいらねぇ。
その後も俺たちは知恵を出しあったが、活路は見つからなかった。
お偉いさんが何かをしてくれる望みがないわけではないが、どうも期待できない。俺に残された手は、夜鷹の秘密や称号の習得条件を盾にこの国を脅迫するくらいか。間違いなく悪手だな……。
「何の成果もなしか。わしの時間を返せ」
「あたしはそうは思わない。生産調整の話だけでも意味があった」
「突っかかるなお嬢ちゃん。わしとこいつはこんな感じよ。わしも協力してやりたいが、アルバの職人たちが作る武具はほとんどが見習い向けの量産品。互いに切磋琢磨するもんで、王都の連中には鉄くず同然だ」
話し合いは無駄ではない。着眼点も悪くないはずだ。しかし、個人や小規模な集団では冒険者たちの気を引く武具は揃えられない。つまるところ金だ。
冒険者心理は分かったが、金のこととなると素人では厳しい。本命は商人の意見なのだが、そんなコネは……。
「……外が騒がしいな」
窓から外を見下ろすと、何やら大きな荷物がギルドに運ばれてきたようだ。シートがかけられていて積み荷は分からないが、規格外の大きさの荷車には見覚えがある。討伐した赤龍をあれで運んでいたはずだ。
ギルド長とハゲに目で尋ねるが、心当たりはないらしい。それからしばらくして、作戦本部に入ってきたのは、副ギルド長のロレンスさんだった。
「おや、お揃いで。丁度いいのかもしれません。ブサイクロノさんたちが討伐したマンティコアを王都より運んで来ました。こちらにサインをお願いします」
「ロレンスさん、ちょっと見ない間に顔つきが変わりましたね」
「私は記録上は死んだ人間です。変な話ですが復活の手続きやら、父の知人たちに顔合わせと説明の日々ですよ。その過程ですり寄ってくる輩が多くて、忘れていたほうがいいことを、何かと知ってしまいまして……」
「お察しします。ところで、どうしてロレンスさんがマンティコアのことを?」
「まぁ一応、副ギルド長ですから。アルバや冒険者が絡む話は耳に入って来ますよ。危機一髪でしたね」
王都ギルドが2匹目のマンティコアを確認したあと、良かれと思って解体屋に引き渡したらしい。職人によって捌かれ、武具の素材としてすぐ使えるように。納得の配慮であるが、時期が悪かった。
王都の冒険者が消えている。解体や加工を扱う素材屋も大赤字だ。その穴を埋めるために、マンティコアの相場を知らない田舎者から解体費をふっかけようとしていたので、ロレンスさんが引き取って今に至ると。
「最初はゴネていましたけどね。家の名前を出したらすぐでしたよ」
「わぁお、悪人の顔が出てきましたね」
「使えるものは何でも使いましょう。それにね、軽々しく語れない激闘の末の報酬を、ふんだくろうだなんて悪党に怒りを覚えまして……失礼、とにかくマンティコアは、ブサイクロノさんとライオネルさんのものですよ」
すっかり忘れていたが、名無しさんことロレンスさんは、商家の出身だったか。ご両親からはお礼品としてヘッドシャワーを頂いたが、かなり高価なものだろう。何だ、あるじゃん。商人のコネ。
「流石は副ギルド長! お疲れのところすみませんが、少し相談に乗ってくれませんか?」
「たったひとりで経済を立て直せと? 何の学もないこの俺に、出来ると思うか?」
『今度ばかりはお手上げだ。キミが浮かばないことは、ボクも分からない』
「つれない相棒だ」
『そう言われてもね。ボクはこういったことには疎いんだ。生物に必要なものは、ボクには不要だから。頼る相手を間違えているよ』
「分かってるんだよそんなことは。こんなことなら、お偉いさんとコネ作っておくんだったなぁ……」
『今日はもう休もう。煩くって敵わないよ。休息を取れば、名案が天から降ってくるかもしれないよ』
ナイトメアに言われた通りに寝た。名案は浮かばなかった。当たり前だ。出来ることをするしかない。そうやって生きてきた。皆を集めて、ありもしない知恵を絞り出す作戦会議を開くことにした。
会場は冒険者ギルドである。ギルド長とハゲは最初から居る。ティミちゃんが来てくれた。あとはなぜか鍛冶屋のドーレンさん。こっちは鍛冶屋の代表かな。
「単刀直入に話す。恐慌が来る。不況ってやつだ。皆が貧乏になる」
突然の発言に、揃って口を開けている。王都で聞いた話を時間をかけて説明すると、徐々に締まりのある顔が戻ってきた。
「俺の話が嘘か真実か。それを知っているのは職人だ。ティミちゃんやドーレンさんなら、心当たりがあるんじゃないか?」
「ある。ロイスさんが言ってた。アルバで働きたい人が増えて、処理が追いつかないって。あたしが来たのは、そういうこと。あとブサクロノに会いたかったから」
「嬢ちゃん、のろけは墓場でやってくれ。こっちも似たようなもんだ。ここ最近になって、王都から提携やら弟子入りやら、その手の話が増えた。武器屋と防具屋は喜んでたが、数名を雇うだけだろう」
やはり、勘違いではないらしい。外れて欲しいことに限って当たるものだ。嫌になる……。
「で、対策はあるのか? そのためにわしらを呼んだんだろ?」
「ないから呼んだ。どうすればましな世の中になると思う?」
「……生産調整はするね。他のことは分からない。あたしはただ、ポーションを作って生きてきた。これからもこの先も、ずっとそう」
「王都から職人と武具がなだれ込んでくるとなりゃ、こっちも生産調整をすることになる。今すぐ始めれば、夜逃げする職人は出ねぇと思うが……」
「素材屋のおっさんの見立てじゃ、王都に冒険者が戻るまで3ヶ月。だけどいきなり春になるわけじゃない。元に戻るには、もっと時間がかかる」
目には見えないが、確実に俺たちを蝕んでいる。その深刻さを知るたびに、深い溜め息が出てしまう。ピンと来ないのはアルバの冒険者くらいだろう。
「おいブサクロノ。てめぇなら何とかならねぇのか? そういうの得意だろ」
「ハーゲル。無茶を言うな。これは我々の範疇を超えているよ。混乱を避けるために上の連中は黙っているだろうが、水面下で動いていることを期待するしかあるまい」
「……厄介だなぁ。魔物と違ってぶった切れねぇ。大体よぉ、精鋭が集う王都ギルドの連中が腰抜けなのがいけねぇ。ちょっくら締めて――」
「おい止めろハゲ。これ以上、実力差を見せつけるな」
「尻に火が付けば勝手にやる気を出すと思ったが……お手上げだ」
「発想は間違っちゃいない。いいか、この不況は、王都の冒険者が消えたせいで起こる。そいつらを引き止める方法があれば、この話も俺の早とちりに変わる」
「……ふむ。アルバギルドには無関係かと思ったが、そうでもなさそうだね。冒険者心理を掻き立てる手段を見つけ出そうというわけだね」
流石はギルド長。察しが良くて助かる。このまま一気に解決してくれ。俺は大して冒険したことがないから、そこが分からない。ただ何度も死にかけただけだ。
「冒険者心理か! それなら分かるぜ! 強いやつと戦いてぇ! そいつの素材を使って、もっと強くなりてぇのさ!」
「あのなぁ、冒険者は心が折れているんだ。ハゲで例えると、嫁さんを取るか、冒険を取るか。そういう風に悩んでる。もしハゲが冒険者を続けるとしたら、どんな理由があったと思う?」
「俺は武具集めが趣味でな。滅多にお目にかかれない武具を見かけたら、迷うかもしれねぇ。聖遺物でなくても、伝説に近い装備だ。全財産を使っても、欲しがるだろうな……内緒にしろよ? カーちゃんに殺される」
「ハーゲルをギルド職員に引き入れる条件として、アルバ管轄の倉庫を無償で貸し出している。オリハルコンを超える装備はないけれど、私も時に惹かれる装備もあるよ」
「それ、格安で売り出してもいい?」
「いいぜ。買いたいやつが、俺に勝てたらな!」
売る気ないな!? 青筋が浮きまくってるし、本気で言ってやがる。本気のハゲを相手に勝てるやつが何人居るんだか。いや、居ないな。だって腰抜けがターゲットだもん……。
「ハゲは言った。どんと来い、不況。さて、他に提案は?」
「……ブサクロノくん。あまり無茶を言ってあげるな。確かにハーゲルのコレクションは目を見張るものがある。けれど所詮は個人資産だ。臆病風に吹かれた冒険者を改心させるほどの逸品は多くない」
「ち、違ぇーよ。あんまり高いとカーちゃんに殺されるから、我慢してるんだよ……」
「そこで、私の秘蔵を出そうじゃないか。遺跡から発掘された、古文書だ。当時の町並みや、生活の様子を記した大変価値があるもので――」
「あっ、いらないです」
とりま一蹴。落ち込むギルド長はスルー。図書室を利用した冒険者は片手で数えれば事足りるのだ。だーれも欲しがらない。俺もいらねぇ。
その後も俺たちは知恵を出しあったが、活路は見つからなかった。
お偉いさんが何かをしてくれる望みがないわけではないが、どうも期待できない。俺に残された手は、夜鷹の秘密や称号の習得条件を盾にこの国を脅迫するくらいか。間違いなく悪手だな……。
「何の成果もなしか。わしの時間を返せ」
「あたしはそうは思わない。生産調整の話だけでも意味があった」
「突っかかるなお嬢ちゃん。わしとこいつはこんな感じよ。わしも協力してやりたいが、アルバの職人たちが作る武具はほとんどが見習い向けの量産品。互いに切磋琢磨するもんで、王都の連中には鉄くず同然だ」
話し合いは無駄ではない。着眼点も悪くないはずだ。しかし、個人や小規模な集団では冒険者たちの気を引く武具は揃えられない。つまるところ金だ。
冒険者心理は分かったが、金のこととなると素人では厳しい。本命は商人の意見なのだが、そんなコネは……。
「……外が騒がしいな」
窓から外を見下ろすと、何やら大きな荷物がギルドに運ばれてきたようだ。シートがかけられていて積み荷は分からないが、規格外の大きさの荷車には見覚えがある。討伐した赤龍をあれで運んでいたはずだ。
ギルド長とハゲに目で尋ねるが、心当たりはないらしい。それからしばらくして、作戦本部に入ってきたのは、副ギルド長のロレンスさんだった。
「おや、お揃いで。丁度いいのかもしれません。ブサイクロノさんたちが討伐したマンティコアを王都より運んで来ました。こちらにサインをお願いします」
「ロレンスさん、ちょっと見ない間に顔つきが変わりましたね」
「私は記録上は死んだ人間です。変な話ですが復活の手続きやら、父の知人たちに顔合わせと説明の日々ですよ。その過程ですり寄ってくる輩が多くて、忘れていたほうがいいことを、何かと知ってしまいまして……」
「お察しします。ところで、どうしてロレンスさんがマンティコアのことを?」
「まぁ一応、副ギルド長ですから。アルバや冒険者が絡む話は耳に入って来ますよ。危機一髪でしたね」
王都ギルドが2匹目のマンティコアを確認したあと、良かれと思って解体屋に引き渡したらしい。職人によって捌かれ、武具の素材としてすぐ使えるように。納得の配慮であるが、時期が悪かった。
王都の冒険者が消えている。解体や加工を扱う素材屋も大赤字だ。その穴を埋めるために、マンティコアの相場を知らない田舎者から解体費をふっかけようとしていたので、ロレンスさんが引き取って今に至ると。
「最初はゴネていましたけどね。家の名前を出したらすぐでしたよ」
「わぁお、悪人の顔が出てきましたね」
「使えるものは何でも使いましょう。それにね、軽々しく語れない激闘の末の報酬を、ふんだくろうだなんて悪党に怒りを覚えまして……失礼、とにかくマンティコアは、ブサイクロノさんとライオネルさんのものですよ」
すっかり忘れていたが、名無しさんことロレンスさんは、商家の出身だったか。ご両親からはお礼品としてヘッドシャワーを頂いたが、かなり高価なものだろう。何だ、あるじゃん。商人のコネ。
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