170 / 230
絆編
依頼ミス
しおりを挟む
今日は久々の出勤だ。ギルドは珍しく朝の静けさを保っていた。だから俺は、何かあったのかとギルド長の部屋を訪ねた。
「全く、ふざけおって!!」
真っ二つに破った用紙越しに、ギルド長とこんにちは。気まずい沈黙が流れる。偶然にも、ハゲもやってきて、ボスがご立腹の理由を、目で訪ねてくる。肩をすくめれば分かってくれるだろうか。
「……おい、ブサクロノ。お前が聞け。そういうの好きだろ」
「分かったから耳打ちは止めろ訴えるぞ。えーっと、ギルド長。どうかしましたか?」
「あぁ、いや、何でもないさ。少しね、腹を立てる出来事があってね」
それ何でもあるじゃん。アリよりのアリじゃん。察しのいい大人は黙って引くものだが、不機嫌の理由を知っておかないと地雷を踏むこともある。つまり俺は野次馬心が旺盛なので、話すまで待つゾ。
「……実はだね、私が破り捨てたのは、王都ギルドからの通達だよ。君を寄越せときたもんだ。あまりに勝手な内容でね、思わず破り捨ててしまったよ」
「はぁ、具体的には何と……?」
「ブサイクロノ・ノワール。王都ギルドに所属する力がない。私から受けた報告は誤りだった。アルバは王都ギルドに優秀な冒険者を送り出す義務がある。早急に王都に送り出せと……心外だよ。私の報告は別に嘘ではないと言うに」
それはそれでどうなの。おじさんちょっとは強くなったよ。手負いとはいえマンティコアを倒したから、最低限の実力はあると思うんだけど。少なくとも、アルバの冒険者の中ではそこそこ強いよ。たぶん。
「こちらがファウストくんの一件を問い合わせても、『情報を精査中だ』と聞く耳を持たないくせに、自分の都合ばかり通そうとする。不愉快だ」
「うん? じゃあ詳細は何も聞かされてないんですか?」
「そうだ。いずれ君からも聞くつもりだったが、別に急かしているわけではない。仲間を失った話など、したいものではないからね……」
いつか話すなら、別に今でいいか。数日ほど休んで少しは落ち着いたわけだし、向こうさんがだんまりではギルド長も困るだろう。
事の顛末を話すと、ギルド長は破った紙を握りつぶした。
「マンティコアが2匹か。信じられない話だが、君の話なら信じよう」
「あの小僧が死んだか。今でも信じられん。だが、やつの実力は本物だった。ブサクロノの話が正しいんだろうな。しっかし、大変なことになるぞ……」
「こちらから問いただすしかあるまい。今後の方針が決まるまで、ギルドは閉じるとしよう」
ふたりとも尋常じゃない慌てぶりだが、俺だけ蚊帳の外である。そういうの悔しいから絶対に聞き出すぞ。
「ファウストくんの実力を疑う余地はない。代えの利かない存在だ。冒険中に死亡したとなれば、王都ギルドの依頼ミスとなる。誰が責任を取るかで揉めていることだろう」
「依頼ミス……? 冒険者は自己責任なのでは?」
「Bランクは国家防衛の要だ。実力者であっても万が一があってはならない。まずは他の冒険者が現地の危険度を調べ上げる。その情報を元に、ふさわしい者に依頼を出すことになっている」
「どんだけ強くても得手不得手があるからな。魔法が効かない魔物を討伐するために、魔術師を派遣するか? ねぇだろ」
「確かに。それじゃ本来の実力を発揮できないな。ファウストは万能型だと思うが、それでも依頼ミスだと思うのか?」
「サポートが少なすぎる。しかも2匹ときたもんだ。マンティコアの存在を掴んでいなかった。王都ギルドの連中は、事前調査を怠った。そうとしか考えられん」
「我々は王都に冒険者を送り出す。言わば可愛い我が子さ。ずさんな輩に渡したくはない。アルバの方針は国政であって、王都ギルドの管理下にあるわけではないのだから」
理屈は分かった。王都ギルドがファウストの捜索を打ち切った理由もだ。
「ファウストの捜索を打ち切って、立入禁止にしたのは、くだらん言い訳を考える時間稼ぎか」
「その可能性もある。我々はすぐに王都に行き、真相を――」
窓ガラスが叩かれる。青い鳥が窓の外で待っていた。小さな体に見合わぬ仰々しい封筒を咥えて。その封筒を乱暴に開け、中を確かめたギルド長はまたしても紙を真っ二つに破り捨てた。
「ミスをした受付嬢をクビにしたから、ブサクロノくんを王都ギルド職員として受け入れるだと!? バカにしているのか!」
「おいてめぇ、王都のギルド職員になりたいか? 確かにうちは薄給だし激務だが、俺の飯は美味いぞ? さ、最近はへるしーなメニューを考えようと思ったこともある」
露骨な引き止めである。下手くそすぎでは? まぁ、俺の腹は決まっている。
「俺、王都ギルド嫌い」
「君ならそう言うと思っていたよ! これからもともに励もうじゃないか! ついでに君は減給だ」
「すいません意味が分からないんですけど。邪魔なら辞表を書こうか……?」
「辞めないでくれ。王都ギルドの奴ら、断ったら減給だと脅迫してきたのだよ。王都ギルドの管轄の立入禁止区域に侵入した罰という名目でね。だが我々は脅しには屈しない。そうだろう!?」
凄い勢いだ。他人事だもんな。はぁ、減給が終わったと思ったら、まーた減給か。痺れるなぁ。
「とにかく、その件も含めて私とハーゲルは王都に抗議しに行く。君は休んでいたまえ」
「当事者の俺が行かなくて良いんですか?」
「君は問題を大事にする悪い癖があるからね。また王都の連中を殴り飛ばされても困る」
あらまぁ、バレてる。それ含めての減給か。仕方ない、今回はおとなしくしよう。
敵が見えなければケンカのしようがない。相手を知るギルド長とハゲなら適任だろう。たまには信じて待つのもいいさ……。
それから数日後、俺はギルドに呼び出された。ギルド長の部屋に入ると、机に肘を付いてうつむきながら、こめかみを抑えるギルド長の姿があった。
「今後はこのような悲劇を起こさないように善処する……とのことだ」
「……そうですか。お疲れ様です。おい、ハゲ。ちゃんとふざけた輩をぶっ飛ばしてきたか?」
部屋の隅でおとなしくしていたハゲに話題を振ると、首を横に振られた。ダメじゃねーか。
「ブサクロノくん、落ち着きたまえ」
「まだ何も言ってませんが?」
「君の怒りはもっともだ。しかし、王都ギルドに非はない」
「聞きましょう。怒るのはその後だ」
王都ギルドは事前調査の不備を認めた。探索に特化したCランクの2PTをイゼクト大森林に派遣したが、戻らなかったそうだ。
強敵が居るのは確定したが、何かが分からない。そこで万能型であるファウストに依頼を出さざるを得なかった。もちろん、本人も説明を聞いたうえで、依頼を受けた。
両者が焦るには理由がある。周辺の町で何名も行方不明者が出ていたようだ。周辺と言っても、数十キロは離れている。敵は活発で、早急に手を打たなきゃならなかった。誰が責任者でも、ファウストに依頼を出していただろうとのことだ。
行方不明者については、ルークがそんな話をしていたな。マンティコアの命乞いは、その犠牲者のもので間違いない。サポートが少なかったのも、帰らずの噂で他の冒険者が尻込みをしたか。
ファウストにその場を任せて逃げた腰抜けたちも、ファウスト自身が戦力にならないと判断して逃したのだろう。ファウストには【オーバーロード】がある。暴走のリスクを考えると、ひとりのほうが戦いやすい。
「なるほど。筋は通ってる。それで、責任者は他に何と?」
「……これは不幸な事故だ。人災ではない。よってこの話は終わりだ」
「それで俺が納得すると思いますか? 結局は言い訳だ。言いなりだ。似たような状況が起きれば、また同じ結果になる。そのたびに仕方がなかったと言うんですか。残念だ」
今この瞬間だけは、空気が不味い。部屋を出ようとすると、ハゲに扉を塞がれた。
「邪魔だ。どかないなら、この建物をリフォームする」
「落ち着け。ダチが牢屋にぶち込まれるのは見たくねぇ」
「生憎と常連だ。どこだろうと楽しく過ごすさ」
「我々の敵は、常に魔物だ。市民の命と財産を脅かす魔物だ。君が怒りのままに行動し、王都ギルドに何らかの火種を投げかけるなら、苦しむのは市民なんだ。それに、君が何かをするまでもない」
「どういう意味ですか?」
「王都ギルドは、非常に危うい状況にある。と言っても信じないだろう。自分の目で確かめて来なさい」
「おいおいギルド長……こいつがやらかしたらどうすんだよ……」
「しないさ。彼はいつだって弱い者の味方だ。さぁ、行きなさい」
ギルド長は人を見る目がないな。まぁいいさ。くそったれな王都ギルドが困り果てているのなら、その様子を見て楽しむとしよう……。
「全く、ふざけおって!!」
真っ二つに破った用紙越しに、ギルド長とこんにちは。気まずい沈黙が流れる。偶然にも、ハゲもやってきて、ボスがご立腹の理由を、目で訪ねてくる。肩をすくめれば分かってくれるだろうか。
「……おい、ブサクロノ。お前が聞け。そういうの好きだろ」
「分かったから耳打ちは止めろ訴えるぞ。えーっと、ギルド長。どうかしましたか?」
「あぁ、いや、何でもないさ。少しね、腹を立てる出来事があってね」
それ何でもあるじゃん。アリよりのアリじゃん。察しのいい大人は黙って引くものだが、不機嫌の理由を知っておかないと地雷を踏むこともある。つまり俺は野次馬心が旺盛なので、話すまで待つゾ。
「……実はだね、私が破り捨てたのは、王都ギルドからの通達だよ。君を寄越せときたもんだ。あまりに勝手な内容でね、思わず破り捨ててしまったよ」
「はぁ、具体的には何と……?」
「ブサイクロノ・ノワール。王都ギルドに所属する力がない。私から受けた報告は誤りだった。アルバは王都ギルドに優秀な冒険者を送り出す義務がある。早急に王都に送り出せと……心外だよ。私の報告は別に嘘ではないと言うに」
それはそれでどうなの。おじさんちょっとは強くなったよ。手負いとはいえマンティコアを倒したから、最低限の実力はあると思うんだけど。少なくとも、アルバの冒険者の中ではそこそこ強いよ。たぶん。
「こちらがファウストくんの一件を問い合わせても、『情報を精査中だ』と聞く耳を持たないくせに、自分の都合ばかり通そうとする。不愉快だ」
「うん? じゃあ詳細は何も聞かされてないんですか?」
「そうだ。いずれ君からも聞くつもりだったが、別に急かしているわけではない。仲間を失った話など、したいものではないからね……」
いつか話すなら、別に今でいいか。数日ほど休んで少しは落ち着いたわけだし、向こうさんがだんまりではギルド長も困るだろう。
事の顛末を話すと、ギルド長は破った紙を握りつぶした。
「マンティコアが2匹か。信じられない話だが、君の話なら信じよう」
「あの小僧が死んだか。今でも信じられん。だが、やつの実力は本物だった。ブサクロノの話が正しいんだろうな。しっかし、大変なことになるぞ……」
「こちらから問いただすしかあるまい。今後の方針が決まるまで、ギルドは閉じるとしよう」
ふたりとも尋常じゃない慌てぶりだが、俺だけ蚊帳の外である。そういうの悔しいから絶対に聞き出すぞ。
「ファウストくんの実力を疑う余地はない。代えの利かない存在だ。冒険中に死亡したとなれば、王都ギルドの依頼ミスとなる。誰が責任を取るかで揉めていることだろう」
「依頼ミス……? 冒険者は自己責任なのでは?」
「Bランクは国家防衛の要だ。実力者であっても万が一があってはならない。まずは他の冒険者が現地の危険度を調べ上げる。その情報を元に、ふさわしい者に依頼を出すことになっている」
「どんだけ強くても得手不得手があるからな。魔法が効かない魔物を討伐するために、魔術師を派遣するか? ねぇだろ」
「確かに。それじゃ本来の実力を発揮できないな。ファウストは万能型だと思うが、それでも依頼ミスだと思うのか?」
「サポートが少なすぎる。しかも2匹ときたもんだ。マンティコアの存在を掴んでいなかった。王都ギルドの連中は、事前調査を怠った。そうとしか考えられん」
「我々は王都に冒険者を送り出す。言わば可愛い我が子さ。ずさんな輩に渡したくはない。アルバの方針は国政であって、王都ギルドの管理下にあるわけではないのだから」
理屈は分かった。王都ギルドがファウストの捜索を打ち切った理由もだ。
「ファウストの捜索を打ち切って、立入禁止にしたのは、くだらん言い訳を考える時間稼ぎか」
「その可能性もある。我々はすぐに王都に行き、真相を――」
窓ガラスが叩かれる。青い鳥が窓の外で待っていた。小さな体に見合わぬ仰々しい封筒を咥えて。その封筒を乱暴に開け、中を確かめたギルド長はまたしても紙を真っ二つに破り捨てた。
「ミスをした受付嬢をクビにしたから、ブサクロノくんを王都ギルド職員として受け入れるだと!? バカにしているのか!」
「おいてめぇ、王都のギルド職員になりたいか? 確かにうちは薄給だし激務だが、俺の飯は美味いぞ? さ、最近はへるしーなメニューを考えようと思ったこともある」
露骨な引き止めである。下手くそすぎでは? まぁ、俺の腹は決まっている。
「俺、王都ギルド嫌い」
「君ならそう言うと思っていたよ! これからもともに励もうじゃないか! ついでに君は減給だ」
「すいません意味が分からないんですけど。邪魔なら辞表を書こうか……?」
「辞めないでくれ。王都ギルドの奴ら、断ったら減給だと脅迫してきたのだよ。王都ギルドの管轄の立入禁止区域に侵入した罰という名目でね。だが我々は脅しには屈しない。そうだろう!?」
凄い勢いだ。他人事だもんな。はぁ、減給が終わったと思ったら、まーた減給か。痺れるなぁ。
「とにかく、その件も含めて私とハーゲルは王都に抗議しに行く。君は休んでいたまえ」
「当事者の俺が行かなくて良いんですか?」
「君は問題を大事にする悪い癖があるからね。また王都の連中を殴り飛ばされても困る」
あらまぁ、バレてる。それ含めての減給か。仕方ない、今回はおとなしくしよう。
敵が見えなければケンカのしようがない。相手を知るギルド長とハゲなら適任だろう。たまには信じて待つのもいいさ……。
それから数日後、俺はギルドに呼び出された。ギルド長の部屋に入ると、机に肘を付いてうつむきながら、こめかみを抑えるギルド長の姿があった。
「今後はこのような悲劇を起こさないように善処する……とのことだ」
「……そうですか。お疲れ様です。おい、ハゲ。ちゃんとふざけた輩をぶっ飛ばしてきたか?」
部屋の隅でおとなしくしていたハゲに話題を振ると、首を横に振られた。ダメじゃねーか。
「ブサクロノくん、落ち着きたまえ」
「まだ何も言ってませんが?」
「君の怒りはもっともだ。しかし、王都ギルドに非はない」
「聞きましょう。怒るのはその後だ」
王都ギルドは事前調査の不備を認めた。探索に特化したCランクの2PTをイゼクト大森林に派遣したが、戻らなかったそうだ。
強敵が居るのは確定したが、何かが分からない。そこで万能型であるファウストに依頼を出さざるを得なかった。もちろん、本人も説明を聞いたうえで、依頼を受けた。
両者が焦るには理由がある。周辺の町で何名も行方不明者が出ていたようだ。周辺と言っても、数十キロは離れている。敵は活発で、早急に手を打たなきゃならなかった。誰が責任者でも、ファウストに依頼を出していただろうとのことだ。
行方不明者については、ルークがそんな話をしていたな。マンティコアの命乞いは、その犠牲者のもので間違いない。サポートが少なかったのも、帰らずの噂で他の冒険者が尻込みをしたか。
ファウストにその場を任せて逃げた腰抜けたちも、ファウスト自身が戦力にならないと判断して逃したのだろう。ファウストには【オーバーロード】がある。暴走のリスクを考えると、ひとりのほうが戦いやすい。
「なるほど。筋は通ってる。それで、責任者は他に何と?」
「……これは不幸な事故だ。人災ではない。よってこの話は終わりだ」
「それで俺が納得すると思いますか? 結局は言い訳だ。言いなりだ。似たような状況が起きれば、また同じ結果になる。そのたびに仕方がなかったと言うんですか。残念だ」
今この瞬間だけは、空気が不味い。部屋を出ようとすると、ハゲに扉を塞がれた。
「邪魔だ。どかないなら、この建物をリフォームする」
「落ち着け。ダチが牢屋にぶち込まれるのは見たくねぇ」
「生憎と常連だ。どこだろうと楽しく過ごすさ」
「我々の敵は、常に魔物だ。市民の命と財産を脅かす魔物だ。君が怒りのままに行動し、王都ギルドに何らかの火種を投げかけるなら、苦しむのは市民なんだ。それに、君が何かをするまでもない」
「どういう意味ですか?」
「王都ギルドは、非常に危うい状況にある。と言っても信じないだろう。自分の目で確かめて来なさい」
「おいおいギルド長……こいつがやらかしたらどうすんだよ……」
「しないさ。彼はいつだって弱い者の味方だ。さぁ、行きなさい」
ギルド長は人を見る目がないな。まぁいいさ。くそったれな王都ギルドが困り果てているのなら、その様子を見て楽しむとしよう……。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』



今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる