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絆編
まさかまさかのクロノ死す
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毒、か。何か俺の想像してる毒と違う。まじで強すぎ。赤龍を指差して、ファウストに問いかける。
「これ、そのまま死ぬやつ?」
「いえ、死にません。けれど、今の赤龍は前後不覚。満足に動けず、左腕も封じられているはず。少なくとも、【自己再生】は帳消しです」
「えげつないな……もう一発、やっとく?」
「これは一発が限界です……ぺっ」
吐き出した唾に血が混ざっている。オブセッションは、ダメージを受けるのか? いや、違う。アイアンゴーレムのときは、そんな様子はなかった。変化が起きたのは今回のオブセッションだ。
毒を持つ魔物は、体内に毒を宿している。普通は自分の毒に耐性があり、相手にだけ毒を与えることが出来るだろう。
だが、疫病蝙蝠のユニークともなれば、体内に保有する毒は規格外だ。いくら特性を借りたところで、本物の耐性には及ばない? これも違う気がする。
もしかして、本物さえも自らの毒に蝕まれていたのではないか? 強敵は必ずと言っていいほど【自己再生】を持っている。それを含めて、ようやく体内に満ちた毒を無効化していたに違いない。
ファウストは、事あるごとにオブセッションをまがい物と言う。特性を借りるスキルは、特性しか借りられないのかもしれない。【自己再生】は、強敵が共通して持っているというだけで、疫病蝙蝠の特性ではない。
だからファウストは、高い耐性だけでは乗り切れず、毒に蝕まれていたわけか……。
「【ヒール】【メディック】……応急処置だ。それはもう使うな」
「心配は無用です。慣れていますから。でも、助かりました」
「少年、動けるか? 自己申告は早いほうがお互いのためだぜ」
「僕のことより、このチャンスを活かしてくれません?」
「確かに。今のうちに攻めないともったいないな」
「そう言われてもよ……あれ、むしろヤバくねぇ?」
猛毒状態になった赤龍は、派手に暴れている。尻尾を振り回し、ブレスを撒き散らす。ナイトスワンプで近づいてもいいけど、攻撃を当てた瞬間に被弾しそうだ。
普通はぐったりとするのに、いつにも増して活発だ。体力の温存を図るより、暴れ狂って敵を近づけないことを選んだか。
本能のままに戦うって、もっと脳筋的なものだと思っていたが、大したもんだな。すっかり戦意が削がれてしまったのは、たぶん俺だけじゃないだろう。
危険に飛び込むって想像するよりはるかに勇気が必要なんだよね。そんで、その渦中に助けを求めている人も居ないわけで、アレに飛び込む理由がない。勝機うんぬんは、ただの想像だもん。むしろ飛び込んだら絶対に死ぬ。
「手負いの魔物は怖いぜ。見守って時間を稼いだほうが良くないか?」
「俺も賛成。相手が疲れてから攻めたほうがいいな」
「はぁ、ライオネルさんはそれでいいでしょう。でも、ブサクロノさん。遠距離攻撃のひとつでもしたらどうですか」
「俺、遠距離攻撃のスキル持ってないぞ。【ダークネス】……これ、遠距離攻撃に含まれる?」
小刻みに横に首を振るファウストくん。ですよねー。いくら相手が前後不覚だろうと、暴れまわってちょいちょい移動してるし。ぶっ放しまくって2~3発当たれば上出来かな。MPの無駄遣いだろう。
木々に隠れて赤龍の様子を見守っていると、ようやく動きが鈍くなってきた。これがハッタリかどうかは、体を張って確認すべし!
俺が走り出すと、赤龍がこちらを向いた。だが、視線の先に俺は居ない。視界がぼやけているのか、幻覚を見ているのか。かなりずれた場所を睨みつけながら、ブレスを吐いてくる。
ブレスは驚異だ。広範囲にして高火力。赤龍の象徴は、見る影もなかった。炎の量そのものが少ないし、血が混ざっている。息も長くは続かない。狙いも外れていたこともあり、避けるのは難しくなかった。
病に侵され、たたらを踏む龍の姿には、哀愁が漂う。それでもなお、間近で見るとすくみ上がってしまいそうになるほど、貫禄に満ちていた。だからこそ、俺も本気でやるぜ。
「【ダークネス】」
俺の最強スキルを至近距離で放つと、姿を見失っていたはずの赤龍が、俺を正確に見つめた。声を頼りに、右腕を振り下ろしてくる。当たれば押しつぶされる。欲を出さず、すぐさま沼に逃げた。
置き土産のダークネスと、赤龍の大爪がぶつかり合う!
黒い稲妻が走り、ダークネスは消えた。赤龍は大爪の一本を失った。こんな有利な状態であっても、格の違いというものを嫌でも見せつけられた。
「ぶはぁ! 近づくと流石に見つかるっぽいぞ。もうちょっと待ったほうがいいんじゃないか……」
「いえ、大爪を折っただけでも大したものですよ。ダークネスを実戦で使う人は初めて見ましたが、威力だけは凄まじいですね」
「それ褒めてる? けなしてる?」
「褒めてますよ。当てられるなら、非常に強力なスキルですから。こんなにあっさり当てられる人なんて、ブサクロノさんくらいでしょう。少なくとも王都ギルドには居ませんね。闇のスキルを使う人がまず居ない」
「よっしゃ! もう一度、逝ってくる!!」
走り出そうとする俺を、ライオネルの手が制止する。やっぱりお世辞だったのかね?
「どいつもこいつも、ガードを差し置いて……無茶するぜ!」
俺の代わりにライオネルが走り出した。赤龍に向かって、一直線……ブレスの残り火を傷んだ鎧で防ぎ、無作為に振り回される尻尾を盾で受け流す。
赤龍に手が届く距離……俺が苦労して到達した場所に、ものの数秒でたどり着いたライオネルは、巨体を横切って背後に回る……いや、険しい瞳が一点に見つめたのは、尻尾の付け根だ。
「【アクセル】【ブースト】【一閃突き】」
速度を上げ、体を強化し、体重のすべてを乗せた渾身の突きは、太く堅牢な尻尾の付け根に、深々と突き刺さる!
――ギャオオオッ、ォォッ!?
赤龍の悲鳴が森に響く。あとはライオネルの歓声が聞こえればいい。
「くそっ! これでもダメか……っ」
血濡れたロングソードとともに飛び引いてきたライオネルは、苛立ちを隠そうともしない。
なぜ、怒り悔しがるのか。赤龍の尻尾に、深々と剣を突き立てたんだぞ……?
「すまん! 切断できなかった!!」
切断……モンスターをハントするゲームをしていた人なら、そわそわしてしまう単語だが、この世界でも意味がありそうだな。
「落ち着いてください。仕方がないんです。ただのロングソードで肉を斬っただけでも大したものでしょう……」
「尻尾を切断すれば、俺たちの勝ちは決まった。決めきれなかったんだ……っ」
「まだチャンスはあります。もう何発か同じ攻撃をすれば――」
「いや、あの手応えだと、何度やっても竜骨はぶち抜けない……っ」
今の赤龍は、相変わらず毒に苦しんでいる。左腕も使えない。ブレスも弱体化している。その状態で尻尾を失えば、攻撃の術が減り、身を守ることも難しくなる。確かに、勝ちを決定付けるものだ。
威力が足りないなら、威力を上げればいいじゃない。ライオネルの武器に、【エンチャント・ダークネス】を付与すれば――。
「……僕の毒は、骨をも蝕むんです。そのはずです。たとえ赤龍であっても、少なからず脆くなるはずなんです」
「あれは健在だ。間違いないぜ」
「……まずい、ですね。あの赤龍は、ありえない早さで耐性を持ち始めている」
「よ、よく分からんけど、尻尾を切れば勝てるんだろ? だったら、ライオネルの剣を俺が強化すれば――」
赤龍の咆哮が、俺たちの声をかき消した。耳鳴りがする。体がふらつく。尋常じゃない声量だ。まるで、病などなかったかのような――。
――龍は、生まれた瞬間より龍である。生物の頂点に君臨するべき存在! 血を流し、膝をつくなどあってはならぬ……ッ。
赤龍はもう血を吐いていない。鋭い眼光は、的確に俺たちを捉えている。尻尾の付け根の深い切り傷がふさがり始めている……。
ちょっと待って。これ、毒が治ってないか……?
「これ、そのまま死ぬやつ?」
「いえ、死にません。けれど、今の赤龍は前後不覚。満足に動けず、左腕も封じられているはず。少なくとも、【自己再生】は帳消しです」
「えげつないな……もう一発、やっとく?」
「これは一発が限界です……ぺっ」
吐き出した唾に血が混ざっている。オブセッションは、ダメージを受けるのか? いや、違う。アイアンゴーレムのときは、そんな様子はなかった。変化が起きたのは今回のオブセッションだ。
毒を持つ魔物は、体内に毒を宿している。普通は自分の毒に耐性があり、相手にだけ毒を与えることが出来るだろう。
だが、疫病蝙蝠のユニークともなれば、体内に保有する毒は規格外だ。いくら特性を借りたところで、本物の耐性には及ばない? これも違う気がする。
もしかして、本物さえも自らの毒に蝕まれていたのではないか? 強敵は必ずと言っていいほど【自己再生】を持っている。それを含めて、ようやく体内に満ちた毒を無効化していたに違いない。
ファウストは、事あるごとにオブセッションをまがい物と言う。特性を借りるスキルは、特性しか借りられないのかもしれない。【自己再生】は、強敵が共通して持っているというだけで、疫病蝙蝠の特性ではない。
だからファウストは、高い耐性だけでは乗り切れず、毒に蝕まれていたわけか……。
「【ヒール】【メディック】……応急処置だ。それはもう使うな」
「心配は無用です。慣れていますから。でも、助かりました」
「少年、動けるか? 自己申告は早いほうがお互いのためだぜ」
「僕のことより、このチャンスを活かしてくれません?」
「確かに。今のうちに攻めないともったいないな」
「そう言われてもよ……あれ、むしろヤバくねぇ?」
猛毒状態になった赤龍は、派手に暴れている。尻尾を振り回し、ブレスを撒き散らす。ナイトスワンプで近づいてもいいけど、攻撃を当てた瞬間に被弾しそうだ。
普通はぐったりとするのに、いつにも増して活発だ。体力の温存を図るより、暴れ狂って敵を近づけないことを選んだか。
本能のままに戦うって、もっと脳筋的なものだと思っていたが、大したもんだな。すっかり戦意が削がれてしまったのは、たぶん俺だけじゃないだろう。
危険に飛び込むって想像するよりはるかに勇気が必要なんだよね。そんで、その渦中に助けを求めている人も居ないわけで、アレに飛び込む理由がない。勝機うんぬんは、ただの想像だもん。むしろ飛び込んだら絶対に死ぬ。
「手負いの魔物は怖いぜ。見守って時間を稼いだほうが良くないか?」
「俺も賛成。相手が疲れてから攻めたほうがいいな」
「はぁ、ライオネルさんはそれでいいでしょう。でも、ブサクロノさん。遠距離攻撃のひとつでもしたらどうですか」
「俺、遠距離攻撃のスキル持ってないぞ。【ダークネス】……これ、遠距離攻撃に含まれる?」
小刻みに横に首を振るファウストくん。ですよねー。いくら相手が前後不覚だろうと、暴れまわってちょいちょい移動してるし。ぶっ放しまくって2~3発当たれば上出来かな。MPの無駄遣いだろう。
木々に隠れて赤龍の様子を見守っていると、ようやく動きが鈍くなってきた。これがハッタリかどうかは、体を張って確認すべし!
俺が走り出すと、赤龍がこちらを向いた。だが、視線の先に俺は居ない。視界がぼやけているのか、幻覚を見ているのか。かなりずれた場所を睨みつけながら、ブレスを吐いてくる。
ブレスは驚異だ。広範囲にして高火力。赤龍の象徴は、見る影もなかった。炎の量そのものが少ないし、血が混ざっている。息も長くは続かない。狙いも外れていたこともあり、避けるのは難しくなかった。
病に侵され、たたらを踏む龍の姿には、哀愁が漂う。それでもなお、間近で見るとすくみ上がってしまいそうになるほど、貫禄に満ちていた。だからこそ、俺も本気でやるぜ。
「【ダークネス】」
俺の最強スキルを至近距離で放つと、姿を見失っていたはずの赤龍が、俺を正確に見つめた。声を頼りに、右腕を振り下ろしてくる。当たれば押しつぶされる。欲を出さず、すぐさま沼に逃げた。
置き土産のダークネスと、赤龍の大爪がぶつかり合う!
黒い稲妻が走り、ダークネスは消えた。赤龍は大爪の一本を失った。こんな有利な状態であっても、格の違いというものを嫌でも見せつけられた。
「ぶはぁ! 近づくと流石に見つかるっぽいぞ。もうちょっと待ったほうがいいんじゃないか……」
「いえ、大爪を折っただけでも大したものですよ。ダークネスを実戦で使う人は初めて見ましたが、威力だけは凄まじいですね」
「それ褒めてる? けなしてる?」
「褒めてますよ。当てられるなら、非常に強力なスキルですから。こんなにあっさり当てられる人なんて、ブサクロノさんくらいでしょう。少なくとも王都ギルドには居ませんね。闇のスキルを使う人がまず居ない」
「よっしゃ! もう一度、逝ってくる!!」
走り出そうとする俺を、ライオネルの手が制止する。やっぱりお世辞だったのかね?
「どいつもこいつも、ガードを差し置いて……無茶するぜ!」
俺の代わりにライオネルが走り出した。赤龍に向かって、一直線……ブレスの残り火を傷んだ鎧で防ぎ、無作為に振り回される尻尾を盾で受け流す。
赤龍に手が届く距離……俺が苦労して到達した場所に、ものの数秒でたどり着いたライオネルは、巨体を横切って背後に回る……いや、険しい瞳が一点に見つめたのは、尻尾の付け根だ。
「【アクセル】【ブースト】【一閃突き】」
速度を上げ、体を強化し、体重のすべてを乗せた渾身の突きは、太く堅牢な尻尾の付け根に、深々と突き刺さる!
――ギャオオオッ、ォォッ!?
赤龍の悲鳴が森に響く。あとはライオネルの歓声が聞こえればいい。
「くそっ! これでもダメか……っ」
血濡れたロングソードとともに飛び引いてきたライオネルは、苛立ちを隠そうともしない。
なぜ、怒り悔しがるのか。赤龍の尻尾に、深々と剣を突き立てたんだぞ……?
「すまん! 切断できなかった!!」
切断……モンスターをハントするゲームをしていた人なら、そわそわしてしまう単語だが、この世界でも意味がありそうだな。
「落ち着いてください。仕方がないんです。ただのロングソードで肉を斬っただけでも大したものでしょう……」
「尻尾を切断すれば、俺たちの勝ちは決まった。決めきれなかったんだ……っ」
「まだチャンスはあります。もう何発か同じ攻撃をすれば――」
「いや、あの手応えだと、何度やっても竜骨はぶち抜けない……っ」
今の赤龍は、相変わらず毒に苦しんでいる。左腕も使えない。ブレスも弱体化している。その状態で尻尾を失えば、攻撃の術が減り、身を守ることも難しくなる。確かに、勝ちを決定付けるものだ。
威力が足りないなら、威力を上げればいいじゃない。ライオネルの武器に、【エンチャント・ダークネス】を付与すれば――。
「……僕の毒は、骨をも蝕むんです。そのはずです。たとえ赤龍であっても、少なからず脆くなるはずなんです」
「あれは健在だ。間違いないぜ」
「……まずい、ですね。あの赤龍は、ありえない早さで耐性を持ち始めている」
「よ、よく分からんけど、尻尾を切れば勝てるんだろ? だったら、ライオネルの剣を俺が強化すれば――」
赤龍の咆哮が、俺たちの声をかき消した。耳鳴りがする。体がふらつく。尋常じゃない声量だ。まるで、病などなかったかのような――。
――龍は、生まれた瞬間より龍である。生物の頂点に君臨するべき存在! 血を流し、膝をつくなどあってはならぬ……ッ。
赤龍はもう血を吐いていない。鋭い眼光は、的確に俺たちを捉えている。尻尾の付け根の深い切り傷がふさがり始めている……。
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