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ギルド職員編
肩を寄せ合ってクロノ死す
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王都からやってきたルークは嫌な奴。そうと分かれば、薄汚い腕を払い除けて距離を取らねばなるまい。しかし、どれだけ力を込めても、動かない抜け出せない。
「おや……どうかしたか?」
こっ、こいつ……分かったうえでやってやがる。戦士と魔術師のステータス差。レベルの違い。冒険者としての格。俺と肩を組んで離れないのは、そういった力を、見せつけるためか。くそが。
「いい加減に、離れてくれないか。職務中だ」
離れてくれ。その言葉は、俺にとって敗北宣言に等しい。自分の力では抜けられないことの証明だ。だが、俺にプライドはない。どちらに転んでも不快な思いをするなら、さっさと済む方を選んだだけのことだ。くそが。
「あぁ、悪い。そうだったな。いつまでもここに居たらギルド職員にまた怒られちまう。キャリィ、散歩がてらに冒険に行くか」
「確かに邪魔になってたにゃん。私たちと冒険したい人は居るかにゃ? 即席パーティーを募集しちゃうにゃん!」
自らの名前とともに、一斉に手を上げる冒険者たち。変えた流れを一瞬で持っていかれた。だが、これは冒険者活動の範囲内であり、正しい騒ぎなのだ。ゆえに文句は言わない。早く決めて出ていってくれ。
「……ふぅ、やっと静かになった」
「お疲れさん。厨房にもバカ騒ぎは届いてたぜ。悪いな、汚れ役を任せちまって」
「ハゲもお疲れさん。まぁ、俺は元から汚れてるから問題ない。きれいなのはチンポだけさ」
「手垢まみれじゃねぇか?」
「せめて使い込まれてると言ってくれ」
「神聖な酒場で下ネタはほどほどにしろよ。しかしまぁ、あの鼻たれ小僧が王都のCランクとはなぁ」
ルークを知っているらしい。これはチャンスだ。やつの恥ずかしい過去話を聞いておけば、いざというときに煽れるかもしれない。
「筋は悪くなかったが、あんな御大層な装備を手にできるほど、強くはなかったはずだがな」
「あの装備、そんなに凄いのか? 魔槍ってやつ?」
「さぁな。防具はオーダーメイドの最高品だが、あの武器は見たこともない。もしかすると、鉱石系の魔物のユニークから剥ぎ取ったものかもしれん」
ハゲは腐っても王都のBランク冒険者。実力に裏付けされた影響力がある。生意気なクソガキはもちろん、田酔した荒くれ者ですら、ツルッパゲの一声で正気に戻るほどだ。
装備に関する知識もアルバ指折りなわけで、そのハゲが見たことのない素材で作られた武器となると、とんでもない業物ということだ。
「ダンジョンで拾ったラッキーボーイかもよ?」
「いや、装飾にも流行りってもんがある。あれは現代の代物だろう。何を元にしたのかは知らんが、誰かの手で作られたのは間違いない。ちょっと欲しいな」
「ハゲは斧使いじゃねーの。コレクター欲か?」
「元は大剣使ってたからな。槍も使えないわけじゃねぇぞ。まぁ、斧使ったほうが強いけど」
「お前は何を言ってるんだ」
「あぁ、お前は知らねぇのか。武器スキルの中には、使いまわせるものもある」
魔術師に炎・水・風・土・光・闇と属性ごとにスキルがあるように、戦士にも剣・槍・斧と武器ごとにスキルがある。
剣を使う戦士が多いのは、使い勝手の良さだとか。斬撃・刺突・打撃。複数の種類の武器スキルを使えるそうで。まさに万能型だ。
俺が何度か見た【パワースラッシュ】は、剣と斧で使えるらしい。この流れから察するに、剣で習得した突き系の武器スキルなら、槍でも使えるってことか。
俺は魔術師だから、いくら戦士の格好をしても、武器スキルは習得できないけどな。お陰様で、SPがだだ余りである。
「ほぉん。いちいち武器ごとにスキルを習得していたら、いくらSPがあっても足りないもんな」
ナイトメア召喚でレベルが下がり、習得したスキルが取り消される俺と違って、普通の人たちは習得したら取り消せないのだ。使いまわし出来るスキルを優先して習得すれば、今後も役立ちそうだが――。
「欠点もある。使い回せるスキルは、ほとんどが初級スキル。高レベルになると習得できる武器専用スキルに威力で劣るんだ」
剣士は様々な武器を使い、自分に合った武器を見つけて、武器専用スキルを習得していくのが普通だそうだ。
ルークはコレでもかと自慢の槍を見せつけていたと思う。つまり、ヤツは得意武器を槍と決めて、槍専用スキルを習得しているのか。間違いなく強いだろう。それでも、ハゲより強いとは思えないが……あれ?
「……結局、ハゲがあの槍を欲しがったのって、コレクター欲じゃね?」
「ま、まぁな。でも名品はいいぞ。見ていて楽しい。試し切りしたくなる。より強い魔物を求めて彷徨うのさ。そうしてまた強くなる」
どいつもこいつもデンジャーである。武器にはそれだけの力があるってことかね。俺は杖を持たない魔術師なので、頭では分かるが気持ちは分からない。ルーティンソードは武器と言うよりは、攻撃できるお守りなのだ。
「ふぅん、あの嫌なヤツも今、そんな状態なのかねぇ」
「だろうな。自慢しに戻ってきたに違いねぇ。ちっとばかり態度がデカくなってるかもしれねぇが、多めに見てやれや。そのうち盗まれて泣かされねぇとも限らないが、Cランクなら自分で守れるか」
「夜鷹は俺が潰したしな。感謝しろとは言わないけどさ。ハゲも言うなよ?」
「がっはっは! 分かってる。てめぇが褒め称えられるのは、てめぇが死んで、墓が苔だらけになったときだろうよ」
「違いない。そして俺の偉大さに気づいた美少女が、墓石を磨いてくれるさ。お前の頭くらいピカピカにな」
軽口を叩くと、ヘッドロックをキメられる。少し痛いし苦しいが、あの嫌なヤツとは何かが違う。加減ってものがある。やはり、槍のルークは嫌なヤツで確定だろう。
まぁ、ルークもすぐに王都に帰るだろう。なにせ王都の冒険者は、それはもう忙しいらしいからな。なんなら日帰りしろ。二度と面を見せないでくれ。
俺の願いは届かない。日が傾いた頃、ルークが帰ってきた。大勢の冒険者とともに、大量の討伐証明を抱えて。
「計算よろしく。ギルド職員さん」
「終わったぞ。ほれ、報酬だ」
普通の人なら、慌てふためく量だ。数える手間もそうだが、計算に時間がかかる。だが、この程度なら高等教育を受けた俺には造作もないことだった。
「……間違ってないか?」
「疑うなら数えてみろ。正確無比だぞ」
それとも、王都の冒険者は、単純な計算すら出来ないのか? 普段なら煽るところであるが、今回は自重した。周りの冒険者も、出来ないやつが多いから。前世的に少しだけまともな境遇に居たことを自慢しても意味がないのだ。
「そうそう、帳簿にもしっかり記録している。あとで報酬が足りないと文句を言われても、対応しない」
「しないさ、そんなこと」
どうだかな。どうもこいつからは、嫌な感じがする。この世界の住人は、まともな教育を受けていない者も多い。だから、驚くほどつまらない絡みや対応をしてくることを、これまでの経験から知っているのだ。
「よーし、みんなお疲れ! 今日は俺の奢りだ! この俺、ルーク様に感謝して、ぶっ倒れるまで飲みまくれ!!」
酒が入り、バカ騒ぎが始まる。その中でも耳に届くのは、ルークの称賛だ。戦士の比率が多いので、ルークに憧れるやつも多いようだ。
実際、この目で見たわけではないので、強さというものが分からないが、目に見える強さが大事なことは、マルスの一件で学習している。それがすべてではないことも知っている。
ルークの称賛は止まらない。この感じだと、やつに憧れて槍を使うやつが増えるかもしれないな。入り口で引っかかって派手に転ぶが良い。
その後もやはりルークの称賛が多い。好きなことは苦にならないが、今はぶっちゃけ面白くない。だが、嫌いなやつのことほど、よく知るべきである。
意外と良いヤツかも知れないし、敵対しても対策が取りやすい。笑顔を取り繕って、耳を傾け続けた……。
そんな日々がしばらく続いた。もうお分かりだろう。あの嫌なヤツは、一向に帰らないのである。転校生ブーストの次期が過ぎても飽きられるどころか、ますます慕われている。
いずれ、衝突するのは避けられなさそうだ……。
「おや……どうかしたか?」
こっ、こいつ……分かったうえでやってやがる。戦士と魔術師のステータス差。レベルの違い。冒険者としての格。俺と肩を組んで離れないのは、そういった力を、見せつけるためか。くそが。
「いい加減に、離れてくれないか。職務中だ」
離れてくれ。その言葉は、俺にとって敗北宣言に等しい。自分の力では抜けられないことの証明だ。だが、俺にプライドはない。どちらに転んでも不快な思いをするなら、さっさと済む方を選んだだけのことだ。くそが。
「あぁ、悪い。そうだったな。いつまでもここに居たらギルド職員にまた怒られちまう。キャリィ、散歩がてらに冒険に行くか」
「確かに邪魔になってたにゃん。私たちと冒険したい人は居るかにゃ? 即席パーティーを募集しちゃうにゃん!」
自らの名前とともに、一斉に手を上げる冒険者たち。変えた流れを一瞬で持っていかれた。だが、これは冒険者活動の範囲内であり、正しい騒ぎなのだ。ゆえに文句は言わない。早く決めて出ていってくれ。
「……ふぅ、やっと静かになった」
「お疲れさん。厨房にもバカ騒ぎは届いてたぜ。悪いな、汚れ役を任せちまって」
「ハゲもお疲れさん。まぁ、俺は元から汚れてるから問題ない。きれいなのはチンポだけさ」
「手垢まみれじゃねぇか?」
「せめて使い込まれてると言ってくれ」
「神聖な酒場で下ネタはほどほどにしろよ。しかしまぁ、あの鼻たれ小僧が王都のCランクとはなぁ」
ルークを知っているらしい。これはチャンスだ。やつの恥ずかしい過去話を聞いておけば、いざというときに煽れるかもしれない。
「筋は悪くなかったが、あんな御大層な装備を手にできるほど、強くはなかったはずだがな」
「あの装備、そんなに凄いのか? 魔槍ってやつ?」
「さぁな。防具はオーダーメイドの最高品だが、あの武器は見たこともない。もしかすると、鉱石系の魔物のユニークから剥ぎ取ったものかもしれん」
ハゲは腐っても王都のBランク冒険者。実力に裏付けされた影響力がある。生意気なクソガキはもちろん、田酔した荒くれ者ですら、ツルッパゲの一声で正気に戻るほどだ。
装備に関する知識もアルバ指折りなわけで、そのハゲが見たことのない素材で作られた武器となると、とんでもない業物ということだ。
「ダンジョンで拾ったラッキーボーイかもよ?」
「いや、装飾にも流行りってもんがある。あれは現代の代物だろう。何を元にしたのかは知らんが、誰かの手で作られたのは間違いない。ちょっと欲しいな」
「ハゲは斧使いじゃねーの。コレクター欲か?」
「元は大剣使ってたからな。槍も使えないわけじゃねぇぞ。まぁ、斧使ったほうが強いけど」
「お前は何を言ってるんだ」
「あぁ、お前は知らねぇのか。武器スキルの中には、使いまわせるものもある」
魔術師に炎・水・風・土・光・闇と属性ごとにスキルがあるように、戦士にも剣・槍・斧と武器ごとにスキルがある。
剣を使う戦士が多いのは、使い勝手の良さだとか。斬撃・刺突・打撃。複数の種類の武器スキルを使えるそうで。まさに万能型だ。
俺が何度か見た【パワースラッシュ】は、剣と斧で使えるらしい。この流れから察するに、剣で習得した突き系の武器スキルなら、槍でも使えるってことか。
俺は魔術師だから、いくら戦士の格好をしても、武器スキルは習得できないけどな。お陰様で、SPがだだ余りである。
「ほぉん。いちいち武器ごとにスキルを習得していたら、いくらSPがあっても足りないもんな」
ナイトメア召喚でレベルが下がり、習得したスキルが取り消される俺と違って、普通の人たちは習得したら取り消せないのだ。使いまわし出来るスキルを優先して習得すれば、今後も役立ちそうだが――。
「欠点もある。使い回せるスキルは、ほとんどが初級スキル。高レベルになると習得できる武器専用スキルに威力で劣るんだ」
剣士は様々な武器を使い、自分に合った武器を見つけて、武器専用スキルを習得していくのが普通だそうだ。
ルークはコレでもかと自慢の槍を見せつけていたと思う。つまり、ヤツは得意武器を槍と決めて、槍専用スキルを習得しているのか。間違いなく強いだろう。それでも、ハゲより強いとは思えないが……あれ?
「……結局、ハゲがあの槍を欲しがったのって、コレクター欲じゃね?」
「ま、まぁな。でも名品はいいぞ。見ていて楽しい。試し切りしたくなる。より強い魔物を求めて彷徨うのさ。そうしてまた強くなる」
どいつもこいつもデンジャーである。武器にはそれだけの力があるってことかね。俺は杖を持たない魔術師なので、頭では分かるが気持ちは分からない。ルーティンソードは武器と言うよりは、攻撃できるお守りなのだ。
「ふぅん、あの嫌なヤツも今、そんな状態なのかねぇ」
「だろうな。自慢しに戻ってきたに違いねぇ。ちっとばかり態度がデカくなってるかもしれねぇが、多めに見てやれや。そのうち盗まれて泣かされねぇとも限らないが、Cランクなら自分で守れるか」
「夜鷹は俺が潰したしな。感謝しろとは言わないけどさ。ハゲも言うなよ?」
「がっはっは! 分かってる。てめぇが褒め称えられるのは、てめぇが死んで、墓が苔だらけになったときだろうよ」
「違いない。そして俺の偉大さに気づいた美少女が、墓石を磨いてくれるさ。お前の頭くらいピカピカにな」
軽口を叩くと、ヘッドロックをキメられる。少し痛いし苦しいが、あの嫌なヤツとは何かが違う。加減ってものがある。やはり、槍のルークは嫌なヤツで確定だろう。
まぁ、ルークもすぐに王都に帰るだろう。なにせ王都の冒険者は、それはもう忙しいらしいからな。なんなら日帰りしろ。二度と面を見せないでくれ。
俺の願いは届かない。日が傾いた頃、ルークが帰ってきた。大勢の冒険者とともに、大量の討伐証明を抱えて。
「計算よろしく。ギルド職員さん」
「終わったぞ。ほれ、報酬だ」
普通の人なら、慌てふためく量だ。数える手間もそうだが、計算に時間がかかる。だが、この程度なら高等教育を受けた俺には造作もないことだった。
「……間違ってないか?」
「疑うなら数えてみろ。正確無比だぞ」
それとも、王都の冒険者は、単純な計算すら出来ないのか? 普段なら煽るところであるが、今回は自重した。周りの冒険者も、出来ないやつが多いから。前世的に少しだけまともな境遇に居たことを自慢しても意味がないのだ。
「そうそう、帳簿にもしっかり記録している。あとで報酬が足りないと文句を言われても、対応しない」
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どうだかな。どうもこいつからは、嫌な感じがする。この世界の住人は、まともな教育を受けていない者も多い。だから、驚くほどつまらない絡みや対応をしてくることを、これまでの経験から知っているのだ。
「よーし、みんなお疲れ! 今日は俺の奢りだ! この俺、ルーク様に感謝して、ぶっ倒れるまで飲みまくれ!!」
酒が入り、バカ騒ぎが始まる。その中でも耳に届くのは、ルークの称賛だ。戦士の比率が多いので、ルークに憧れるやつも多いようだ。
実際、この目で見たわけではないので、強さというものが分からないが、目に見える強さが大事なことは、マルスの一件で学習している。それがすべてではないことも知っている。
ルークの称賛は止まらない。この感じだと、やつに憧れて槍を使うやつが増えるかもしれないな。入り口で引っかかって派手に転ぶが良い。
その後もやはりルークの称賛が多い。好きなことは苦にならないが、今はぶっちゃけ面白くない。だが、嫌いなやつのことほど、よく知るべきである。
意外と良いヤツかも知れないし、敵対しても対策が取りやすい。笑顔を取り繕って、耳を傾け続けた……。
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