108 / 230
ギルド職員編
先生クロノ死す
しおりを挟む
「ブサクロノくん、今日も講義をしてくれたまえ」
朝、ギルド職員として出勤すると、ギルド長が爽やかな笑顔とともに仕事の指示を出してきた。
「また、ですか? 今日はギルド長がするって話じゃ……?」
「そう渋い顔をしないでくれ。私がするつもりだったのだが、君をご指名なのだよ。こちらにも事情があってね、無下にはできないんだ」
立場のある人ってことか? そんなお偉いさんを、俺に任せるってどうなの。やらかしたらトカゲの尻尾切りされちゃうの?
「困ったな。気が乗らないようだね」
「そりゃ、まぁ……大変だし……可愛い子ならともかく……」
「……ふむ。可愛い子だったよ?」
「やります。ヤらせてください!!」
「卑猥な響きがしたが……君に任せるよ」
正直なところ、俺は講義が嫌いだ。ギルド職員になったばかりだし、アレコレしなさいと言うのも難しい。そのせいで、生徒と一緒に冒険に出て、気づいたことを指摘するスタイルを取っている。ゆえに責任が付きまとう。
いつ【強運】が発動するのかと穏やかではいられないし、生意気なガキどもを相手にするのも疲れる。
だが、可愛い子なら話は別だっ! キャー! 先生って頼りになるんですね。今夜、個人指導をお願いします! なーんて言われちゃったりして――。
――あのっ、ブサクロノさんですよね?
勢いよく顔をあげると、半ズボンが似合いそうな大人しい少年が立っていた。ハズレだ。軽く手を上げて挨拶して、可愛い子を待った。待ったのだが、いつまでたっても現れない。
「……遅いなぁ。まだ来ないのかな」
「あのー、今日は僕だけだと聞いてますけど?」
「……君、実はボクっ娘の女の子だったりする?」
「いえ、普通に、男です」
だっ、騙された。可愛い子なんて嘘じゃないか。いや、少し違う。女であるギルド長にとっては、可愛い子なのは間違いない。女子の言う可愛い子は信用してはならない。この俺が鉄の掟を忘れるとはな……。
「お忙しいのにムリを言ってすみません。どうしてもブサクロノさんの講義を受けたかったんです。いつも父から話を聞かされてまして、きっと僕の力になってくれると思って!!」
「……父? 誰の子供なんだ? 髪はふさふさだし、ハゲの子供じゃないだろ」
「薬師ギルド代表、ロイスの息子の、マルスです。いつも父がお世話になってます。これ、言付けられた日頃のお礼の品です」
小包の中身は蒸しパンだった。ほんのり甘くてもちもちしてる。美味いのでマルスにもおすそ分け。賄賂を渡したのに帰ってくれる気配がない。
しかし困った。まさかロイスさんの息子か。この前はオラついた対応をしたが、ロイスさんは薬師ギルドの代表。つまり地位的には、ギルド長と同列である。男だから断ろうと思っていたのに、平社員クロノに断る権限はない……。
「なぁ、なんで俺を指名したんだ? ロイスさんから、俺はろくな人間じゃないと聞かされていないのか?」
「父からは、人を写す鑑のような人だと聞いてます!」
「人間の鑑だと? よせやい、照れるじゃないか」
「はい! 失礼には失礼で返し、真面目に頑張っている人には、手を差し伸べてくれる優しい人だと! 父が誰かを手放しに褒めるのはとても珍しいんです」
まさかまさかの親公認か。変な感じだなぁ。ロイスさんの息子なんだから、いずれは薬師ギルドの代表になるお坊ちゃんだ。それがどうして、危険な冒険者になりたいなどと思うのだろうか……。
「僕、夢があるんです! 医者になりたいんです!!」
医者? こいつの頭にオペが必要だ。色んな意味で、俺にメスをくれ……ちょっと待て。この世界の医者の定義って何だ……?
「ポーションが心の傷に効果がないことは知ってますよね? だから僕は、傷ついた人の心を癒やしたいんです」
つまりカウンセラーになりたいのかな。人の弱みに付け込むのは好きだが、俺の両分を超えた案件じゃないか……?
「あと、新薬の開発がしたいんです。流通しているポーションや状態異常を治す薬だけじゃなくて、人々の生活に寄り添う薬を!」
魔術スキルがあり、メディックで軽い体調不良は治せる。しかし、光の魔術師が居なければ意味がない。スキルが最先端医療なら、薬はジェネリック……いや、漢方のようなものか。
冒険者のクソどもは、二日酔いを治しにギルドに来るくらいだ。軽い症状を気軽に治せる環境があれば、俺も少しは痩せるはず。
だが、漢方の知識なんて俺にはないぞ。首にネギ巻いて寝るくらい……? そんな簡単なことで解決するなら、とっくにされている。この半パン似合うショタボーイの狙いが分からない……。
「俺は薬のことは知らん。新薬を研究したいなら、その筋の人に弟子入りするべきだろ。紹介するコネもない」
「居るのかもしれませんが、見つからないと思います」
ポーション製作は、高い技量と経験が求められる。新薬の開発をするくらいなら、中級ポーションを作れるように努力する。それゆえに新薬の開発は停滞しているようだ。理屈は分かる。俺もそうするだろう。
必要とされてない物は、価値がない。だから冒険者も拾わない。流通しないから試す材料もない。新薬を作る環境は、予想以上に劣悪なようだ。
「それでも、探せばその辺に居るんじゃないか? 薬師ギルドの影響が及ばない僻地とか」
「はい。居ると思います。ですが、僕の条件を飲んでくれる方は居ません」
人々の生活を支える身近な薬となれば、市場に流通させることが絶対条件だろう。薬師ギルドの影響力があれば、販売経路は問題ない。
問題は、商品そのもの。仮に新薬の開発が順調に進んでも、生産者が増えなきゃ意味がない。そうなると、薬師ギルド内でレシピの公開が必須だ。これが厄介だな。
長い年月をかけ、受け継がれ改良されてきたレシピを、公開されてはたまったもんじゃない。弟子入りを認めるやつは居ないってことだ。
「自分で作った薬なら、レシピの公開は自由……つまり、自分で薬草採取するために冒険者になりたいのか?」
「はい! 僕のお小遣いでは、冒険者に依頼を出すにも限界があります」
お小遣い、か。大人にははした金だが、子供にはかけがえのないものだ。それをつぎ込んででも叶えたい夢、か。こいつ輝いてるな。男なのが惜しい。
「理屈は分かった。だが、冒険者になるのは反対だ。身近な薬草採取だけでも、危険が伴う。お前に何かあったら、ロイスさんに顔向けできない。せめてもう少し、大人になってから――」
「時間がないんです!! 僕はいずれ薬師ギルドを継ぎます。その勉強も欠かしていません。市民学校にも通っています。ポーション作りもしています」
「時間がないなら、尚更だろ。目的をひとつひとつ達成していけば、いずれやりたいことに時間を当てられると思うが」
「違います。僕が薬師ギルドを継いだら、日々の業務に追われ、新薬を開発する時間がなくなります。子供の、今しか、僕がやりたいことを出来る時間はないんですっ!!」
こ、こいつ……天才か!? いや、神童か!? 俺がこいつの年頃のときは、鼻くそほじるのがやっとだったぞ。
熱意は伝わった。ぶっちゃけ胸を打った。だが、それだけだ。こいつがロイスさんの息子でなければ、男でなければ、協力しただろうが……いや、待て。
人に寄り添う薬……? かつてレイナが言っていたが、一般市民はとても弱いそうだ。道中で魔物に出会い、眠れない日々を過ごすこともあるとか。それすなわち――。
「……眠れない人を、眠らせる薬とか、作れそう?」
「はい! 野草や魔物の素材があれば、作れると思います。人間の薬として使うには、効能を高め、副作用を減らす試行錯誤が必要ですけど……」
睡眠薬が作れる……眠姦できる!
スリープはレベルの高い人には効果が薄い。睡眠薬も基本は同じか、それ以下だ。だが、薬というものは、組み合わせることで何倍も効果を発揮する。例えば、酒と一緒に摂取することで効果は更に倍っ!!
すぐ起きてしまう高レベルのレンジャー……テレサちゃんを、眠姦できる。これは協力しない手はないっ!!
「マルス、お前は運がいい。俺は、最弱とバカにされ、何も持たない闇の魔術師だったが、短期間でDランクになった男だ。俺のすべてを教えてやる。お前を、決して死なない冒険者に育ててやる!」
「ありがとうございますっ! 先生、と呼んでもいいですか!? ブサクロノさんでは、悪口みたいで落ち着かなくて……」
「よろしい。マルスは俺の最初の弟子だっ!!」
「先生! ご指導のほど、よろしくお願いしますっ!!」
こうして、俺に初めての弟子が出来た。男だが。
朝、ギルド職員として出勤すると、ギルド長が爽やかな笑顔とともに仕事の指示を出してきた。
「また、ですか? 今日はギルド長がするって話じゃ……?」
「そう渋い顔をしないでくれ。私がするつもりだったのだが、君をご指名なのだよ。こちらにも事情があってね、無下にはできないんだ」
立場のある人ってことか? そんなお偉いさんを、俺に任せるってどうなの。やらかしたらトカゲの尻尾切りされちゃうの?
「困ったな。気が乗らないようだね」
「そりゃ、まぁ……大変だし……可愛い子ならともかく……」
「……ふむ。可愛い子だったよ?」
「やります。ヤらせてください!!」
「卑猥な響きがしたが……君に任せるよ」
正直なところ、俺は講義が嫌いだ。ギルド職員になったばかりだし、アレコレしなさいと言うのも難しい。そのせいで、生徒と一緒に冒険に出て、気づいたことを指摘するスタイルを取っている。ゆえに責任が付きまとう。
いつ【強運】が発動するのかと穏やかではいられないし、生意気なガキどもを相手にするのも疲れる。
だが、可愛い子なら話は別だっ! キャー! 先生って頼りになるんですね。今夜、個人指導をお願いします! なーんて言われちゃったりして――。
――あのっ、ブサクロノさんですよね?
勢いよく顔をあげると、半ズボンが似合いそうな大人しい少年が立っていた。ハズレだ。軽く手を上げて挨拶して、可愛い子を待った。待ったのだが、いつまでたっても現れない。
「……遅いなぁ。まだ来ないのかな」
「あのー、今日は僕だけだと聞いてますけど?」
「……君、実はボクっ娘の女の子だったりする?」
「いえ、普通に、男です」
だっ、騙された。可愛い子なんて嘘じゃないか。いや、少し違う。女であるギルド長にとっては、可愛い子なのは間違いない。女子の言う可愛い子は信用してはならない。この俺が鉄の掟を忘れるとはな……。
「お忙しいのにムリを言ってすみません。どうしてもブサクロノさんの講義を受けたかったんです。いつも父から話を聞かされてまして、きっと僕の力になってくれると思って!!」
「……父? 誰の子供なんだ? 髪はふさふさだし、ハゲの子供じゃないだろ」
「薬師ギルド代表、ロイスの息子の、マルスです。いつも父がお世話になってます。これ、言付けられた日頃のお礼の品です」
小包の中身は蒸しパンだった。ほんのり甘くてもちもちしてる。美味いのでマルスにもおすそ分け。賄賂を渡したのに帰ってくれる気配がない。
しかし困った。まさかロイスさんの息子か。この前はオラついた対応をしたが、ロイスさんは薬師ギルドの代表。つまり地位的には、ギルド長と同列である。男だから断ろうと思っていたのに、平社員クロノに断る権限はない……。
「なぁ、なんで俺を指名したんだ? ロイスさんから、俺はろくな人間じゃないと聞かされていないのか?」
「父からは、人を写す鑑のような人だと聞いてます!」
「人間の鑑だと? よせやい、照れるじゃないか」
「はい! 失礼には失礼で返し、真面目に頑張っている人には、手を差し伸べてくれる優しい人だと! 父が誰かを手放しに褒めるのはとても珍しいんです」
まさかまさかの親公認か。変な感じだなぁ。ロイスさんの息子なんだから、いずれは薬師ギルドの代表になるお坊ちゃんだ。それがどうして、危険な冒険者になりたいなどと思うのだろうか……。
「僕、夢があるんです! 医者になりたいんです!!」
医者? こいつの頭にオペが必要だ。色んな意味で、俺にメスをくれ……ちょっと待て。この世界の医者の定義って何だ……?
「ポーションが心の傷に効果がないことは知ってますよね? だから僕は、傷ついた人の心を癒やしたいんです」
つまりカウンセラーになりたいのかな。人の弱みに付け込むのは好きだが、俺の両分を超えた案件じゃないか……?
「あと、新薬の開発がしたいんです。流通しているポーションや状態異常を治す薬だけじゃなくて、人々の生活に寄り添う薬を!」
魔術スキルがあり、メディックで軽い体調不良は治せる。しかし、光の魔術師が居なければ意味がない。スキルが最先端医療なら、薬はジェネリック……いや、漢方のようなものか。
冒険者のクソどもは、二日酔いを治しにギルドに来るくらいだ。軽い症状を気軽に治せる環境があれば、俺も少しは痩せるはず。
だが、漢方の知識なんて俺にはないぞ。首にネギ巻いて寝るくらい……? そんな簡単なことで解決するなら、とっくにされている。この半パン似合うショタボーイの狙いが分からない……。
「俺は薬のことは知らん。新薬を研究したいなら、その筋の人に弟子入りするべきだろ。紹介するコネもない」
「居るのかもしれませんが、見つからないと思います」
ポーション製作は、高い技量と経験が求められる。新薬の開発をするくらいなら、中級ポーションを作れるように努力する。それゆえに新薬の開発は停滞しているようだ。理屈は分かる。俺もそうするだろう。
必要とされてない物は、価値がない。だから冒険者も拾わない。流通しないから試す材料もない。新薬を作る環境は、予想以上に劣悪なようだ。
「それでも、探せばその辺に居るんじゃないか? 薬師ギルドの影響が及ばない僻地とか」
「はい。居ると思います。ですが、僕の条件を飲んでくれる方は居ません」
人々の生活を支える身近な薬となれば、市場に流通させることが絶対条件だろう。薬師ギルドの影響力があれば、販売経路は問題ない。
問題は、商品そのもの。仮に新薬の開発が順調に進んでも、生産者が増えなきゃ意味がない。そうなると、薬師ギルド内でレシピの公開が必須だ。これが厄介だな。
長い年月をかけ、受け継がれ改良されてきたレシピを、公開されてはたまったもんじゃない。弟子入りを認めるやつは居ないってことだ。
「自分で作った薬なら、レシピの公開は自由……つまり、自分で薬草採取するために冒険者になりたいのか?」
「はい! 僕のお小遣いでは、冒険者に依頼を出すにも限界があります」
お小遣い、か。大人にははした金だが、子供にはかけがえのないものだ。それをつぎ込んででも叶えたい夢、か。こいつ輝いてるな。男なのが惜しい。
「理屈は分かった。だが、冒険者になるのは反対だ。身近な薬草採取だけでも、危険が伴う。お前に何かあったら、ロイスさんに顔向けできない。せめてもう少し、大人になってから――」
「時間がないんです!! 僕はいずれ薬師ギルドを継ぎます。その勉強も欠かしていません。市民学校にも通っています。ポーション作りもしています」
「時間がないなら、尚更だろ。目的をひとつひとつ達成していけば、いずれやりたいことに時間を当てられると思うが」
「違います。僕が薬師ギルドを継いだら、日々の業務に追われ、新薬を開発する時間がなくなります。子供の、今しか、僕がやりたいことを出来る時間はないんですっ!!」
こ、こいつ……天才か!? いや、神童か!? 俺がこいつの年頃のときは、鼻くそほじるのがやっとだったぞ。
熱意は伝わった。ぶっちゃけ胸を打った。だが、それだけだ。こいつがロイスさんの息子でなければ、男でなければ、協力しただろうが……いや、待て。
人に寄り添う薬……? かつてレイナが言っていたが、一般市民はとても弱いそうだ。道中で魔物に出会い、眠れない日々を過ごすこともあるとか。それすなわち――。
「……眠れない人を、眠らせる薬とか、作れそう?」
「はい! 野草や魔物の素材があれば、作れると思います。人間の薬として使うには、効能を高め、副作用を減らす試行錯誤が必要ですけど……」
睡眠薬が作れる……眠姦できる!
スリープはレベルの高い人には効果が薄い。睡眠薬も基本は同じか、それ以下だ。だが、薬というものは、組み合わせることで何倍も効果を発揮する。例えば、酒と一緒に摂取することで効果は更に倍っ!!
すぐ起きてしまう高レベルのレンジャー……テレサちゃんを、眠姦できる。これは協力しない手はないっ!!
「マルス、お前は運がいい。俺は、最弱とバカにされ、何も持たない闇の魔術師だったが、短期間でDランクになった男だ。俺のすべてを教えてやる。お前を、決して死なない冒険者に育ててやる!」
「ありがとうございますっ! 先生、と呼んでもいいですか!? ブサクロノさんでは、悪口みたいで落ち着かなくて……」
「よろしい。マルスは俺の最初の弟子だっ!!」
「先生! ご指導のほど、よろしくお願いしますっ!!」
こうして、俺に初めての弟子が出来た。男だが。
5
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる