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ギルド職員編
先生クロノ死す
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「ブサクロノくん、今日も講義をしてくれたまえ」
朝、ギルド職員として出勤すると、ギルド長が爽やかな笑顔とともに仕事の指示を出してきた。
「また、ですか? 今日はギルド長がするって話じゃ……?」
「そう渋い顔をしないでくれ。私がするつもりだったのだが、君をご指名なのだよ。こちらにも事情があってね、無下にはできないんだ」
立場のある人ってことか? そんなお偉いさんを、俺に任せるってどうなの。やらかしたらトカゲの尻尾切りされちゃうの?
「困ったな。気が乗らないようだね」
「そりゃ、まぁ……大変だし……可愛い子ならともかく……」
「……ふむ。可愛い子だったよ?」
「やります。ヤらせてください!!」
「卑猥な響きがしたが……君に任せるよ」
正直なところ、俺は講義が嫌いだ。ギルド職員になったばかりだし、アレコレしなさいと言うのも難しい。そのせいで、生徒と一緒に冒険に出て、気づいたことを指摘するスタイルを取っている。ゆえに責任が付きまとう。
いつ【強運】が発動するのかと穏やかではいられないし、生意気なガキどもを相手にするのも疲れる。
だが、可愛い子なら話は別だっ! キャー! 先生って頼りになるんですね。今夜、個人指導をお願いします! なーんて言われちゃったりして――。
――あのっ、ブサクロノさんですよね?
勢いよく顔をあげると、半ズボンが似合いそうな大人しい少年が立っていた。ハズレだ。軽く手を上げて挨拶して、可愛い子を待った。待ったのだが、いつまでたっても現れない。
「……遅いなぁ。まだ来ないのかな」
「あのー、今日は僕だけだと聞いてますけど?」
「……君、実はボクっ娘の女の子だったりする?」
「いえ、普通に、男です」
だっ、騙された。可愛い子なんて嘘じゃないか。いや、少し違う。女であるギルド長にとっては、可愛い子なのは間違いない。女子の言う可愛い子は信用してはならない。この俺が鉄の掟を忘れるとはな……。
「お忙しいのにムリを言ってすみません。どうしてもブサクロノさんの講義を受けたかったんです。いつも父から話を聞かされてまして、きっと僕の力になってくれると思って!!」
「……父? 誰の子供なんだ? 髪はふさふさだし、ハゲの子供じゃないだろ」
「薬師ギルド代表、ロイスの息子の、マルスです。いつも父がお世話になってます。これ、言付けられた日頃のお礼の品です」
小包の中身は蒸しパンだった。ほんのり甘くてもちもちしてる。美味いのでマルスにもおすそ分け。賄賂を渡したのに帰ってくれる気配がない。
しかし困った。まさかロイスさんの息子か。この前はオラついた対応をしたが、ロイスさんは薬師ギルドの代表。つまり地位的には、ギルド長と同列である。男だから断ろうと思っていたのに、平社員クロノに断る権限はない……。
「なぁ、なんで俺を指名したんだ? ロイスさんから、俺はろくな人間じゃないと聞かされていないのか?」
「父からは、人を写す鑑のような人だと聞いてます!」
「人間の鑑だと? よせやい、照れるじゃないか」
「はい! 失礼には失礼で返し、真面目に頑張っている人には、手を差し伸べてくれる優しい人だと! 父が誰かを手放しに褒めるのはとても珍しいんです」
まさかまさかの親公認か。変な感じだなぁ。ロイスさんの息子なんだから、いずれは薬師ギルドの代表になるお坊ちゃんだ。それがどうして、危険な冒険者になりたいなどと思うのだろうか……。
「僕、夢があるんです! 医者になりたいんです!!」
医者? こいつの頭にオペが必要だ。色んな意味で、俺にメスをくれ……ちょっと待て。この世界の医者の定義って何だ……?
「ポーションが心の傷に効果がないことは知ってますよね? だから僕は、傷ついた人の心を癒やしたいんです」
つまりカウンセラーになりたいのかな。人の弱みに付け込むのは好きだが、俺の両分を超えた案件じゃないか……?
「あと、新薬の開発がしたいんです。流通しているポーションや状態異常を治す薬だけじゃなくて、人々の生活に寄り添う薬を!」
魔術スキルがあり、メディックで軽い体調不良は治せる。しかし、光の魔術師が居なければ意味がない。スキルが最先端医療なら、薬はジェネリック……いや、漢方のようなものか。
冒険者のクソどもは、二日酔いを治しにギルドに来るくらいだ。軽い症状を気軽に治せる環境があれば、俺も少しは痩せるはず。
だが、漢方の知識なんて俺にはないぞ。首にネギ巻いて寝るくらい……? そんな簡単なことで解決するなら、とっくにされている。この半パン似合うショタボーイの狙いが分からない……。
「俺は薬のことは知らん。新薬を研究したいなら、その筋の人に弟子入りするべきだろ。紹介するコネもない」
「居るのかもしれませんが、見つからないと思います」
ポーション製作は、高い技量と経験が求められる。新薬の開発をするくらいなら、中級ポーションを作れるように努力する。それゆえに新薬の開発は停滞しているようだ。理屈は分かる。俺もそうするだろう。
必要とされてない物は、価値がない。だから冒険者も拾わない。流通しないから試す材料もない。新薬を作る環境は、予想以上に劣悪なようだ。
「それでも、探せばその辺に居るんじゃないか? 薬師ギルドの影響が及ばない僻地とか」
「はい。居ると思います。ですが、僕の条件を飲んでくれる方は居ません」
人々の生活を支える身近な薬となれば、市場に流通させることが絶対条件だろう。薬師ギルドの影響力があれば、販売経路は問題ない。
問題は、商品そのもの。仮に新薬の開発が順調に進んでも、生産者が増えなきゃ意味がない。そうなると、薬師ギルド内でレシピの公開が必須だ。これが厄介だな。
長い年月をかけ、受け継がれ改良されてきたレシピを、公開されてはたまったもんじゃない。弟子入りを認めるやつは居ないってことだ。
「自分で作った薬なら、レシピの公開は自由……つまり、自分で薬草採取するために冒険者になりたいのか?」
「はい! 僕のお小遣いでは、冒険者に依頼を出すにも限界があります」
お小遣い、か。大人にははした金だが、子供にはかけがえのないものだ。それをつぎ込んででも叶えたい夢、か。こいつ輝いてるな。男なのが惜しい。
「理屈は分かった。だが、冒険者になるのは反対だ。身近な薬草採取だけでも、危険が伴う。お前に何かあったら、ロイスさんに顔向けできない。せめてもう少し、大人になってから――」
「時間がないんです!! 僕はいずれ薬師ギルドを継ぎます。その勉強も欠かしていません。市民学校にも通っています。ポーション作りもしています」
「時間がないなら、尚更だろ。目的をひとつひとつ達成していけば、いずれやりたいことに時間を当てられると思うが」
「違います。僕が薬師ギルドを継いだら、日々の業務に追われ、新薬を開発する時間がなくなります。子供の、今しか、僕がやりたいことを出来る時間はないんですっ!!」
こ、こいつ……天才か!? いや、神童か!? 俺がこいつの年頃のときは、鼻くそほじるのがやっとだったぞ。
熱意は伝わった。ぶっちゃけ胸を打った。だが、それだけだ。こいつがロイスさんの息子でなければ、男でなければ、協力しただろうが……いや、待て。
人に寄り添う薬……? かつてレイナが言っていたが、一般市民はとても弱いそうだ。道中で魔物に出会い、眠れない日々を過ごすこともあるとか。それすなわち――。
「……眠れない人を、眠らせる薬とか、作れそう?」
「はい! 野草や魔物の素材があれば、作れると思います。人間の薬として使うには、効能を高め、副作用を減らす試行錯誤が必要ですけど……」
睡眠薬が作れる……眠姦できる!
スリープはレベルの高い人には効果が薄い。睡眠薬も基本は同じか、それ以下だ。だが、薬というものは、組み合わせることで何倍も効果を発揮する。例えば、酒と一緒に摂取することで効果は更に倍っ!!
すぐ起きてしまう高レベルのレンジャー……テレサちゃんを、眠姦できる。これは協力しない手はないっ!!
「マルス、お前は運がいい。俺は、最弱とバカにされ、何も持たない闇の魔術師だったが、短期間でDランクになった男だ。俺のすべてを教えてやる。お前を、決して死なない冒険者に育ててやる!」
「ありがとうございますっ! 先生、と呼んでもいいですか!? ブサクロノさんでは、悪口みたいで落ち着かなくて……」
「よろしい。マルスは俺の最初の弟子だっ!!」
「先生! ご指導のほど、よろしくお願いしますっ!!」
こうして、俺に初めての弟子が出来た。男だが。
朝、ギルド職員として出勤すると、ギルド長が爽やかな笑顔とともに仕事の指示を出してきた。
「また、ですか? 今日はギルド長がするって話じゃ……?」
「そう渋い顔をしないでくれ。私がするつもりだったのだが、君をご指名なのだよ。こちらにも事情があってね、無下にはできないんだ」
立場のある人ってことか? そんなお偉いさんを、俺に任せるってどうなの。やらかしたらトカゲの尻尾切りされちゃうの?
「困ったな。気が乗らないようだね」
「そりゃ、まぁ……大変だし……可愛い子ならともかく……」
「……ふむ。可愛い子だったよ?」
「やります。ヤらせてください!!」
「卑猥な響きがしたが……君に任せるよ」
正直なところ、俺は講義が嫌いだ。ギルド職員になったばかりだし、アレコレしなさいと言うのも難しい。そのせいで、生徒と一緒に冒険に出て、気づいたことを指摘するスタイルを取っている。ゆえに責任が付きまとう。
いつ【強運】が発動するのかと穏やかではいられないし、生意気なガキどもを相手にするのも疲れる。
だが、可愛い子なら話は別だっ! キャー! 先生って頼りになるんですね。今夜、個人指導をお願いします! なーんて言われちゃったりして――。
――あのっ、ブサクロノさんですよね?
勢いよく顔をあげると、半ズボンが似合いそうな大人しい少年が立っていた。ハズレだ。軽く手を上げて挨拶して、可愛い子を待った。待ったのだが、いつまでたっても現れない。
「……遅いなぁ。まだ来ないのかな」
「あのー、今日は僕だけだと聞いてますけど?」
「……君、実はボクっ娘の女の子だったりする?」
「いえ、普通に、男です」
だっ、騙された。可愛い子なんて嘘じゃないか。いや、少し違う。女であるギルド長にとっては、可愛い子なのは間違いない。女子の言う可愛い子は信用してはならない。この俺が鉄の掟を忘れるとはな……。
「お忙しいのにムリを言ってすみません。どうしてもブサクロノさんの講義を受けたかったんです。いつも父から話を聞かされてまして、きっと僕の力になってくれると思って!!」
「……父? 誰の子供なんだ? 髪はふさふさだし、ハゲの子供じゃないだろ」
「薬師ギルド代表、ロイスの息子の、マルスです。いつも父がお世話になってます。これ、言付けられた日頃のお礼の品です」
小包の中身は蒸しパンだった。ほんのり甘くてもちもちしてる。美味いのでマルスにもおすそ分け。賄賂を渡したのに帰ってくれる気配がない。
しかし困った。まさかロイスさんの息子か。この前はオラついた対応をしたが、ロイスさんは薬師ギルドの代表。つまり地位的には、ギルド長と同列である。男だから断ろうと思っていたのに、平社員クロノに断る権限はない……。
「なぁ、なんで俺を指名したんだ? ロイスさんから、俺はろくな人間じゃないと聞かされていないのか?」
「父からは、人を写す鑑のような人だと聞いてます!」
「人間の鑑だと? よせやい、照れるじゃないか」
「はい! 失礼には失礼で返し、真面目に頑張っている人には、手を差し伸べてくれる優しい人だと! 父が誰かを手放しに褒めるのはとても珍しいんです」
まさかまさかの親公認か。変な感じだなぁ。ロイスさんの息子なんだから、いずれは薬師ギルドの代表になるお坊ちゃんだ。それがどうして、危険な冒険者になりたいなどと思うのだろうか……。
「僕、夢があるんです! 医者になりたいんです!!」
医者? こいつの頭にオペが必要だ。色んな意味で、俺にメスをくれ……ちょっと待て。この世界の医者の定義って何だ……?
「ポーションが心の傷に効果がないことは知ってますよね? だから僕は、傷ついた人の心を癒やしたいんです」
つまりカウンセラーになりたいのかな。人の弱みに付け込むのは好きだが、俺の両分を超えた案件じゃないか……?
「あと、新薬の開発がしたいんです。流通しているポーションや状態異常を治す薬だけじゃなくて、人々の生活に寄り添う薬を!」
魔術スキルがあり、メディックで軽い体調不良は治せる。しかし、光の魔術師が居なければ意味がない。スキルが最先端医療なら、薬はジェネリック……いや、漢方のようなものか。
冒険者のクソどもは、二日酔いを治しにギルドに来るくらいだ。軽い症状を気軽に治せる環境があれば、俺も少しは痩せるはず。
だが、漢方の知識なんて俺にはないぞ。首にネギ巻いて寝るくらい……? そんな簡単なことで解決するなら、とっくにされている。この半パン似合うショタボーイの狙いが分からない……。
「俺は薬のことは知らん。新薬を研究したいなら、その筋の人に弟子入りするべきだろ。紹介するコネもない」
「居るのかもしれませんが、見つからないと思います」
ポーション製作は、高い技量と経験が求められる。新薬の開発をするくらいなら、中級ポーションを作れるように努力する。それゆえに新薬の開発は停滞しているようだ。理屈は分かる。俺もそうするだろう。
必要とされてない物は、価値がない。だから冒険者も拾わない。流通しないから試す材料もない。新薬を作る環境は、予想以上に劣悪なようだ。
「それでも、探せばその辺に居るんじゃないか? 薬師ギルドの影響が及ばない僻地とか」
「はい。居ると思います。ですが、僕の条件を飲んでくれる方は居ません」
人々の生活を支える身近な薬となれば、市場に流通させることが絶対条件だろう。薬師ギルドの影響力があれば、販売経路は問題ない。
問題は、商品そのもの。仮に新薬の開発が順調に進んでも、生産者が増えなきゃ意味がない。そうなると、薬師ギルド内でレシピの公開が必須だ。これが厄介だな。
長い年月をかけ、受け継がれ改良されてきたレシピを、公開されてはたまったもんじゃない。弟子入りを認めるやつは居ないってことだ。
「自分で作った薬なら、レシピの公開は自由……つまり、自分で薬草採取するために冒険者になりたいのか?」
「はい! 僕のお小遣いでは、冒険者に依頼を出すにも限界があります」
お小遣い、か。大人にははした金だが、子供にはかけがえのないものだ。それをつぎ込んででも叶えたい夢、か。こいつ輝いてるな。男なのが惜しい。
「理屈は分かった。だが、冒険者になるのは反対だ。身近な薬草採取だけでも、危険が伴う。お前に何かあったら、ロイスさんに顔向けできない。せめてもう少し、大人になってから――」
「時間がないんです!! 僕はいずれ薬師ギルドを継ぎます。その勉強も欠かしていません。市民学校にも通っています。ポーション作りもしています」
「時間がないなら、尚更だろ。目的をひとつひとつ達成していけば、いずれやりたいことに時間を当てられると思うが」
「違います。僕が薬師ギルドを継いだら、日々の業務に追われ、新薬を開発する時間がなくなります。子供の、今しか、僕がやりたいことを出来る時間はないんですっ!!」
こ、こいつ……天才か!? いや、神童か!? 俺がこいつの年頃のときは、鼻くそほじるのがやっとだったぞ。
熱意は伝わった。ぶっちゃけ胸を打った。だが、それだけだ。こいつがロイスさんの息子でなければ、男でなければ、協力しただろうが……いや、待て。
人に寄り添う薬……? かつてレイナが言っていたが、一般市民はとても弱いそうだ。道中で魔物に出会い、眠れない日々を過ごすこともあるとか。それすなわち――。
「……眠れない人を、眠らせる薬とか、作れそう?」
「はい! 野草や魔物の素材があれば、作れると思います。人間の薬として使うには、効能を高め、副作用を減らす試行錯誤が必要ですけど……」
睡眠薬が作れる……眠姦できる!
スリープはレベルの高い人には効果が薄い。睡眠薬も基本は同じか、それ以下だ。だが、薬というものは、組み合わせることで何倍も効果を発揮する。例えば、酒と一緒に摂取することで効果は更に倍っ!!
すぐ起きてしまう高レベルのレンジャー……テレサちゃんを、眠姦できる。これは協力しない手はないっ!!
「マルス、お前は運がいい。俺は、最弱とバカにされ、何も持たない闇の魔術師だったが、短期間でDランクになった男だ。俺のすべてを教えてやる。お前を、決して死なない冒険者に育ててやる!」
「ありがとうございますっ! 先生、と呼んでもいいですか!? ブサクロノさんでは、悪口みたいで落ち着かなくて……」
「よろしい。マルスは俺の最初の弟子だっ!!」
「先生! ご指導のほど、よろしくお願いしますっ!!」
こうして、俺に初めての弟子が出来た。男だが。
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