ブサイクは祝福に含まれますか? ~テイマーの神様に魔法使いにしてもらった代償~

さむお

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夜鷹編

善良なるクロノ死す #6

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「……ひ、人の金を取ったら、泥棒!」

『だって元から犯罪者だし』

「どうして平然と嘘をつけるんだ! 人の良心ってものがないのか!」

『君が誰かを批判すると、必ずブーメランになるよね』


 信じていた人に裏切られた俺は、荒んだ。今日も懲りずにやってきた悪党をしばき回し、伸びているやつらを叩き起こす。


「おらっ、金出せやっ!」

「か、勘弁してくれ。さっき渡した金で全部だ……」

「本当かぁ? 飛んでみろ。ジャンプしろって言ってンだョ!」


 まず無一文になったので、悪党から金を巻き上げる。奪われた金を取り返すだけなので圧倒的な合法である。


「……何だぁ? この袋は? 薬草みたいな匂いがするなァ!?」

「それは……その……私物で……」

「嘘つくんじゃねぇ! 丸薬だな? ポーションを飲まないと思ったら、こんなものを用意してたとは……これなら、音も出ないもんなァ!?」


 暗殺者の口に次々と放り込んでいく。毒を疑って人体実験したが、どうやら本当に丸薬のようだ。


「こいつぁ、いただいておくぜぇ?」


 自然に生きる男の鉄則は、現地調達である。丸薬を運んできた妖精さんに感謝して、有り難くちょうだいした。


『チンピラっぷりが板についてきたね』


 もちろん、情報収集も忘れていない。ナイトスワンプに顔を沈めて、粘り強く交渉している。


「がぼごぼがぼぼぼ……げほっ、げほっ!」

「沼は100数えるまで浸からないとダメだぞ。それが嫌なら知ってること、洗いざらい話せや!」

「知ってることは……全て話し……がぼごぼぼぼぼ」

「どうせ隠してるんだろ? もう何も信じないから!」


 再三に渡る説得も虚しく、悪党は口を割らなかった。その忠誠心に免じて見逃してやった。


『飽きただけでしょ』


 飽きたというか、別のことに興味が移ったのである。別の場所に縛って放置している暗殺者の、女たちに近づく。そして笑顔で語りかける。


「みんなー、集まってー! おちんちんタイムが始まるよーっ!」

「ひっ、嫌……やめて……っ」

「おじさんのオナホになりたい子は、手をあげてーっ!」


 女たちは手足を縛られたまま逃げようとする。おじさんは背中に乗って動きを封じると、耳元で囁いて説得を開始する……。


「おや? 君はもしかして女の子なのかい?」

「そ、そうですけど……乱暴なことはしないで……お願い……っ」

「おぉ、喋ってる。君は、オナホじゃないんだね?」

「違います……助けてください……っ」

「……じゃあ、おじさんの赤ちゃんを産みたいんだね? オナホは妊娠しないけど、女の子だもんね?」

「ひっ……あっ、あぁ……私はオナホです……っ」

「うんうん、賢い子だ。さて、他の女の子たちは、どうする……?」


 逃げることを諦めた女の子たちは、オナホ宣言してくれた。だが、一人だけ何も言わない子が居る……。


「……君は、どうするのかな? 答えないのはズルいよね?」

「ぐすっ……ひっく……うぇ……っ」

「うーん、君は可愛いから女の子ってことでいいかな? オナホなら飽きたら捨てちゃうけど、おじさん女の子を手放さない主義なんだ」

「うっ……うぅぅ……ぐすっ……わたしは……っ、オナホ……です……っ」

「よく言えました。先生はなまるを付けちゃう」


 捕らえたオナホを並べて、一発ずつ中出しする。最後まで答えなかったこの子は、おじさん好みなのでたっぷり楽しませて貰おう……。


「君、可愛いね。名前を教えてくれるかな? あぁ、今は普通に喋っていいよ」

「フィーア……です……っ」

「フィーアちゃんか! 可愛い名前だね! おじさんの好みだから、いっぱい使わせて貰うけど、終わったらちゃんと逃してあげるからねっ!」


 うつ伏せのフィーアちゃんの黒い衣装を引き裂くと、皮の防具が見えた。それも剥くと、白い肌のお出ましだ。きれいな背中……だと思いきや、至るところに細かい切り傷がある。それも古傷だ。


「せっかくの白い肌なのに、傷だらけなんだね」

「そ、そうです……だからっ、やめて……っ」

「でもおじさん、そういう子も好きだから」


 汗ばんだ背中に舌を這わせる。ほんのりうま塩味だ。細い体なのに背中の筋肉が発達しており、中心のくぼんだ背骨との差異が芸術的である。


「次は、下も見させて貰おうかなぁ」


 釣り上がったお尻に、ほどよく発達した太もも。こちらも傷が目立つものの、レンジャー系統の引き締まったボディは実に魅力的だ。茶色の髪といい、この体といい……レイナを彷彿とさせる。


 たまらずお尻に顔を埋める。しっかりと柔らかく、肉厚だ。尻の割れ目に流れる汗をすすってから、両手でぐっと割り開いた。


「おぉっ、きれいなおまんこだね。くんくん……おしっこの匂いがとってもセクシー。怖くて漏らしちゃったのかな?」

「いやぁっ! そんなところ嗅がないで……っ」

「恥ずかしがり屋のオナホちゃん。ますます気に入っちゃったよ。おまんこ、いただきまーす! はむっ、じゅる……レロレロレロッ!」


 尻に顔を埋めるようにクンニする。汗とおしっこの匂いが混ざったどすけべゾーンを夢中で舐めていると、びくびく体を動かして誘ってくる……。


「気持ちよかったら声を出してもいいんだよ? 別に喋らなくても殺したりしないから、本当に心配しなくていいからね」


 中出しされて伸びているオナホは、やせ細った子が多くて物足りなかった。だからフィーアちゃんのスレンダーむっちり体型は気に入っている。


「おじさんもう我慢できないよ。フィーアちゃんのオナホまんこ使わせてっ」


 腰を持ち上げて、バックから挿入する。かなりキツいがムリヤリねじ込むと、締りの良さに変な声が出た。


「おぉぅっ、いくらバックでも……この締め付けはっ、予想外っ!」

「うっ……ぐすっ……あぁぁ……酷い……っ」


 結合部には血がついている。どうやら処女だったらしい。未使用新品オナホを欲望のままに堪能するしかあるまい!


「フィーアちゃんのとろとろ処女まんこ、奪っちゃってごめんね。お詫びに気持ちよくするから、好きなだけ感じていいからね!」

「いや……あぁっ、動かっ、ない……で……っ」

「ムリだよ! フィーアちゃんの処女まんこっ、おじさんのチンポをぎゅうぎゅう締め付けて誘ってくるんだもん!」

「うぅ……あぅ……ひぐ……っ」

「おうぅっ、スレてないからひだの刺激が強いっ! まだちょっと固いけどっ、こなれてきたらとんでもない名器になるよっ!」

「やだっ、ならないよぉ……慣れないよぉ……っ」

「安心して! おじさんがばっちり、どすけべおまんこにしてあげるからねっ!」


 ただのオナホだと思っていたが、これだけの逸材を前にして、自分本位のセックスを続けるのはもったいない。とりあえず一発中出ししてから、優しくしてあげないとっ!


「あぁーっ、出るっ、出る出る出るっ! 出すよフィーアちゃん! 処女まんこにおじさんのザーメン注いでマーキングするからねっ」

「いや……っ。嫌ぁぁぁっ! 出さないでっ、お願いだからぁっ!」

「ムリだって、こんな気持ちいいおまんこっ、射精するに決まって……おっ、おぉぉ……出る出る出るぅ! 子宮で受け止めて……っ!」


 フィーアちゃんのお尻が波打つほどに打ち付けて、コリコリの子宮口にキスをする。長い射精を続けて、最後の一滴まで注いであげないと……っ。


「はぁはぁ……ふぅ、凄かったよ。これで処女なんだもん。末恐ろしい子だ。初めて君を怖いと思っちゃった」

「あぁぁ……うっ、ぐぅぅ……いや……っ、いやだぁぁ……っ」


 泣きじゃくる顔も可愛い。叫び出したいほど心の中はぐちゃぐちゃなはずなのに、こんな姿を他の人に見られたくないから助けも呼べないんだよね。それに君は暗殺者で、魔物と同じだから仕方がないよね。


「泣くほど嫌なら、暗殺者にならなきゃいいのに。まるでおじさんが悪いことをしているみたいじゃないか」


 フィーアちゃんは何も答えず、ただ泣いていた。なんと人間味溢れる子なんだろう。さっそく優しくしてあげようとすると……ザーメンまみれのおまんこを清める聖水が湧き出した。


「……あぁっ。いやっ、やだ……止まって……ぐすっ」


 おじさんも慌てて勃起したチンポを近づける。温かいおしっこを亀頭で受け止めながら自分でしごきあげると、その気持ちよさにたまらず射精してしまった……。


「まさかご褒美までくれるなんて。フィーアちゃんは良いオナホだなぁ」


 返事はない。どうも疲れ果てて眠ってしまったようだ。涙と鼻水の跡がしっかり残っている。まるで天使の寝顔だ。


「ふぅ……最高だった。フィーアちゃんに免じて、オナホシスターズの君たちは見逃してあげるよ。フィーアちゃんは起きたらちゃんと返すから、君たちは先に帰っていいよ。でも静かに去ってね」


 ヒールとメディックをかけ、手足の縄をほどく。襲いかかってくることもなく、少し危ない足取りで夜の森の奥に消えていった……。


 これだけ派手にやったのだ。さぞ憎かろう。誰でもいいから、さっさと俺を暗殺対象にするがいい。俺の狙いが成功するかはさておき……。


「……さて、この子は特別だ。ゴッドハンドクロノのパワーで、もっと可愛くしてあげよう」


 俺の右手がぼんやりと光る。手にヒールを纏わせたら、フィーアちゃんを起こさないように優しく古傷を撫でる……。


「うぅ……あっ、わたし……?」

「いや起きるの早すぎだろ。【スリープ】」


 速攻で起きちまったので、新スキルのスリープで眠らせた。俺は悪くない。秒で起きたフィーアちゃんが悪いのだ。今度こそ本当に、フィーアちゃんが起きるまで撫で続ける……。


 全体にヒールをかけるより、手にヒールを纏って触れたほうがMP消費が少ない。真新しい傷ならともかく、古傷を治すには有効だ。ぶっちゃけ、古傷に向かってヒールをかければいいだけなのだが、触ったほうが楽しいから仕方ない。


 浅く僅かな傷をひとつ治すだけでも数分はかかる。フィーアちゃんの傷を数えたら、お手てが足りないので、長期戦になりそうだ。


(理想としては、起きたら体がきれいになってる!? って驚かせたかったんだけどなぁ)

『この子はレイナじゃないよ』

(分かってるさ。俺はただ、このエロボディを完成させたいだけだよ。ビューティーエステティシャン・クロノさ)

『どれだけかかるやら……』


 すぐに治らないから、良いんじゃないか。別の傷を撫でていると、フィーアちゃんの体が動いた。目覚めよ……フィーア!


「うぅん……わたし……きゃっ!?」

「おはようフィーアちゃん。よく眠れたかな? お仲間は先に帰した。君も帰りなさい」


 拘束を解いてやると、内股で立ち上がった。ヒールとメディックをかけてやり、闇に消える姿を、手を振って見送った……。


「パンツはお代としていただいた。黒の紐パンあざーす……さて、俺も寝るか。【ウィスパー】【サモン:シャドーデーモン】」


 剥がれたシャドーデーモンを再び身に纏い、周辺の索敵もさせる。ついでに、朝になったら起こして貰う。何十匹もサモンしているから、安心して目を閉じる。


 良い女は一日にして成らず。どうせまたやってくるのだ。


 帰ったフィーアちゃんは、犯されたことを思い出して、風呂場で自分の体を抱きしめながら、すすり泣く。やがて、『あれ? 何か私の体、きれいになってない!?』と首をかしげることだろう。これぞ、闇の源氏物語である……。



あとがき

熟れる。なにげに初ルビです。さむおはVerticalEditorの縦書きでやっとりまして、ルビの二重山括弧の中身を入れると文字化けします。
たぶんtxtがUTF-8で、VerticalEditor側がShift_JISなせい? そもそもunicodeに対応してないのねん。

一応、メニューからルビ専用の機能を使えば文字化けしないのですが、修正が必要になったら地獄見るんでルビを捨てて投稿ペースを上げることを優先しています。どっちもやれって言われたらそれまでだけど、投稿ペースが早いほうが嬉しいですよね?

VerticalEditorを使っている理由は、見やすさです。文字の大きさ、色、一行あたりの文字数、行間など設定したら世界が変わるほど見やすいので、誤字が減ります。これなしじゃ生きられない体にされちまったんだ。自分のことしか考えてないさむおを許してくれ……。
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