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伊東愛奈(NTR要素あり。ヒロインには異性の恋人がいます)
伊東愛奈⑧(おわり)
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「奥まで入れてみようかしら」
「ええ、ワタシも早く入れてみたいわ」
二匹のアルラウネが、射精したばかりの愛奈(あいな)の男根に左右から頬ずりする。間に挟まれた男根は、先端から透明な汁をしたたらせながら、ビクッ、ビクンと不規則に震える。
(アルラウネのぐじゅぐじゅの穴の一番奥まで、これを入れたら、きっとすごいことになる……)
愛奈は想像せずにはいられない。男根は今もなおパンパンに膨らんで、早くも次の射精を求めている。こんな状態では、快感に耐えるなんて無理。入れた瞬間に100%絶頂してしまう。
「気持ちよくなんか……ない」
体はすでに言うことをきかないが、心はまだ折れていなかった。
「タクミくん、私、負けない……!」
恋人の名前を呟いただけで胸が温かくなり、どんな責め苦にも耐えられる気がしてくる。
(タクミくんと、また一緒に笑うために、私は戦う! あきらめない!)
「まだ恋人のことを想っているらしいわ」
「まだワタシたち以外のことを考えられるようだわ」
「染めてあげる」
「塗り潰してあげる」
「すべてを忘れるほどに」
「果てしない快楽で」
アルラウネは、女体の上半身と花の下半身の境目にある、蜜に濡れた穴を愛奈に近づける。そして男根を手に取り、先っぽを穴の入り口のひだで挟み込んだ。
「だめ……やめて……」
愛奈は懇願する。だがアルラウネたちは嗜虐的な笑みを浮かべているだけで、何も答えない。
「はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡」
愛奈は喘ぐように荒く呼吸する。このあと訪れる、気が狂うほどの快感を想像しただけで、体の芯が熱くなって、心臓が激しく暴れるのだ。体はアルラウネを求めている。どんなに心で拒絶しても。
「お願いだから……」
愛奈は心の中でタクミの名前を呼んだ。いつか本当に心も体も許して、受け入れて、一つになりたいのは、あなただけ。こんな妖魔との強制された交わりに愛なんてない。
(タクミくん……)
ゆっくりとアルラウネが腰を押し付けてくる。男根に感じる肉の柔らかさ、圧力、ぬめり。逃げられない。飲み込まれる。
「あ゛っ、あ゛ぁ゛っ……♡」
いったい体のどこから、そんな声が出ているのか。聞いたこともない、自分のものとは思えない歓喜の悲鳴。
男根がアルラウネの蜜穴に吸い込まれていく。
こんな感覚知らない。圧倒的すぎて、理解を超えている。
体が空に浮き上がり、意識を持っていかれる――。
(おぢんぢん……溶けぢゃう……)
「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛――♡♡♡♡」
どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ――!!
愛奈は亀頭がアルラウネの最奥部に当たった直後、絶頂し、射精した。と、同時に、女の部分――男根の下に隠れた割れ目からも、潮が吹き出す。
「ああ、いっぱい出てるわ」
「やっぱりイッてしまったのね」
「情けないわ」
「可愛いわ」
(タクミくん、私、ダメかもしれない……)
***
「はぁ……♡ ん、はぁ……♡」
アヤカはとろけた目をしている。息遣いもどこか色っぽくて、タクミは薄く開かれた唇を見ているだけで、さらに激しい情欲が湧き上がってくるのを感じた。
「痛くない?」
「大丈夫。痛くても、それはタクミくんが私の中にいるってことだから」
「動くよ」
タクミはゆっくりと腰を引いていく。アヤカの内壁が、男根を逃がすまいと隙間なくまとわりついてくる。
そして今度はまた、ゆっくりと腰をアヤカのほうへ突き出していく。滑らかな膣肉を割って進むほど、ぞわぞわする快感に溺れそうになる。
「アヤカの中、すごい……」
それしか言葉が思いつかない。すごいとしか言いようがなかった。
アヤカはタクミの慣れない様子を見て、小悪魔の微笑を浮かべ、「もっと動いていいよ」と言った。
「もっと乱暴に、タクミくんがやりたいように」
***
「あ゛ッ♡ だめ! うごいちゃ♡ いゃッ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡!!!」
愛奈は再び絶頂を迎え、アルラウネの中に大量の精液を放った。
「もうイッてしまったの?」
「気持ち良かったのね」
「でも早すぎるわ」
「早すぎるわね」
男根はアルラウネのどろどろの蜜穴の中でしばらく脈打ち、何度も精液を放ち続けた。ようやく射精が止まっても、精力が弱まる様子はなく、力強く膣肉を押し返している。
「はぁ……♡ はぁ……♡」
愛奈の霞んだ目に、二匹のアルラウネの顔が映っている。さっきから頭に星がチラついて、会話もよく聞こえない。
「次はもっと我慢してほしいわ」
そう言って、アルラウネがまた前後に体を揺すり始める。
「んぁ♡!? 待って! まだ! う゛ぅ……ダメもう、また出ぢゃう――♡♡♡!!!」
「あらあら……」
絶頂と同時に痙攣している愛奈を見て、アルラウネたちは呆れた様子で、ため息を吐く。
「さっきイッたばかりなのに、またかしら?」
「イキすぎだわ」
二匹は前後から、挟み込むように抱擁する。
「さあ、もっとワタシたちで満たしてあげましょう」
「隅々まで、満たしてあげましょう」
アルラウネは腰振りを再開し、もう一匹は愛奈の豊満な胸の真ん中で勃起している乳首をコリコリとつまんだ。はだけた巫女装束は、すでに大事なところを全然隠していないし、下着も取り払われて、愛奈の体は完全な無防備になっている。首筋に、胸に、頬に、あちこちにキスされる。
「待って! 今ダメ!♡ イッてる! まだイッてるからぁッ♡!!」
「ええ、知ってるわ」
「イッてるから、いいのよ」
「だ、めっ……ッ♡ ――ふあ゛あ゛あ゛ッ♡♡♡!!!?」
最後まで射精が終わらぬうちに、次の絶頂が訪れ、愛奈はもだえた。射精と痙攣が途切れることなく続き、息を吐く暇がない。
「ワタシの中で、いっぱい出てるわ」
「まだまだ出そうね」
「ええ、もっと楽しませて?」
妖魔は腰を振るのを止めてくれない。だから絶頂中の男根が柔らかな肉にキュウキュウと絞られて、その快感に耐えられなくて、また熱いものが溢れてくる。
「う゛っ……ぅ゛……ん゛ぉお゛お゛……♡♡♡」
射精。また射精。今、何回目なのか。それとも長い長い一回なのか、愛奈には分からない。意識が、荒波に翻弄される小舟のようにぐらぐらと揺れて、転覆しそうになる。ただただ深い闇に持っていかれないようにと、必死でしがみ付くことしかできない。
「……ごわれる、あ゛ッ♡ ごわれぢゃう゛……」
「壊しはしないわ。大丈夫よ」
「大切なペットだもの」
「もう無理またイぐッッッ――」
どのくらい時間が経ったか。
やがてアルラウネはぷっくらと膨れ上がった腹を大事そうに抱え、愛奈から離れた。愛奈から搾り取った精液が、穴から溢れ出て、花びらを伝う白い線となる。
愛奈はツルに拘束されたまま、手足をだらんとして、虚ろな目で地面をじっと見ていた。半開きの口からよだれが垂れている。肉棒は力を使い果たしたのか、力なく頭を垂れていた。
(……終わった)
愛奈は苦しみから解放されたにもかかわらず、何の感情も湧かなかった。ほとんど無の状態だったが、最初に浮かんできたのはタクミのことだった。それが嬉しくて、切なさが募って、涙が出てきた。こんな地獄のようなところでも、大好きな人の存在が、心を温めてくれるのだ。
(私、まだ生きてる……)
「じゃあ、次はワタシよ」
「その次は、またワタシ」
アルラウネたちは役割を交代し、もう一匹のほうが愛奈の男根を、自分の蜜穴に入れようとしていた。
愛奈はそれを見て、絶望に顔を歪めた。
(まだ……続くの?)
「……タクミくん」
自然と呟いていたのは大好きな恋人の名前。
「まだ染まっていないようね」
「忘れさせてあげるわ」
「さあ、一つになりましょう?」
***
「くっ……うっ……」
タクミは腰を前後に動かす。アヤカの中は狭くてきつくて、ぴったりとタクミの肉棒をくわえ込んで逃がさない。入り口付近はぎゅうぎゅうと締め付けてくるのに、奥へ行くほど柔らかくて信じられないほどの気持ち良さだ。
気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうだが、それではあまりにみっともない。だから歯を食いしばって快感に耐えていた。
「ああっ♡ いいっ♡ 奥っ♡ もっと奥、突いて♡」
タクミはアヤカの期待に応えようと、細い腰をつかんで引き寄せ、より深く肉棒が到達するようにした。
「んぁっ♡ それっ♡ んっ♡ すきっ♡」
ここが公衆トイレだということも忘れて、二人は性行為に没頭する。
「呼んで、アヤカって呼んで」
そうせがまれたとき、タクミは一瞬だけ愛奈のことを考えた。奥手な愛奈とだんだん親しくなっていき、ようやく恋人になった。手を繋ぐだけで一か月もかかったけれど、これからもゆっくりと、自分たちのペースで、さらに関係に深めていこうと思っていたのに――。
肉棒が、アヤカの子宮へ続く穴の中で、ビクビクと歓喜に震える。
「タクミくんっ♡」
アヤカの声がタクミを現実に引き戻した。
「アヤカ……! うぅ……」
「もっと♡ もっとちょうだい」
「アヤカの中、気持ちいい」
「あたしも。気持ちいいよ」
「そろそろやばい。気持ち良すぎて、出そう」
「いいよ、出して。そのまま出して」
「でも……くっ……」
「出して。中にちょうだい」
「アヤカ……!」
「タクミ……!」
「あぁ……出るっ」
***
「タクミくんッ!! う゛っ♡♡♡ タクミ、ぐん……♡」
愛奈は何十回目とも分からぬ絶頂を迎え、アルラウネの中に精液を放った。
とにかくタクミのことだけは忘れないようにと、幸せな恋人との時間を思い出して、この地獄を乗り切ろうとしていた。
「アヤカっ、中に出したい。もっと、アヤカの中に」
タクミは一度の射精では満足せずに、腰を振り続けた。アヤカの膣肉はタクミの期待に応えるようにうねうねと動いて、快感を高めてくる。
「いいよ、何度でも出して。あたしも欲しい。タクミくんの精子、ちょうだい」
「いぐっ♡! いぐぅ゛う゛う゛♡♡♡!!」
愛奈がアルラウネの中で絶頂している頃、
「また出るッ! アヤカああ!」
タクミもアヤカの中で射精していた。
「タクミくん♡ ん゛あっ♡! 私、負けっ、ん♡ 負け、な、んあ゛あ゛ッ――♡♡♡!!」
「アヤカっ! アヤカ、出る♡ 中に出すぞ」
「いいよ! 全部出して♡ 全部中にほしい♡」
***
「タクミくん……あ゛、ぁ……タク、ミ……くん」
森の中に横たわる、半裸の少女。
ボロボロの巫女装束は、汗や精液や泥で汚れて、ひどい状態だ。
彼女はほとんど意識がないにもかかわらず、誰かの名前を呟き続けていた。
それを見下ろしている、妖魔たち。
「これ以上は壊れてしまうわ」
「今日はここまでにしましょう」
「しぶとかったわね」
「楽しみはまた明日」
「急がなくていいわ」
「これからずっと、一緒にいられるのだから」
***
「タクミくんって、悪い男だね」
アヤカは陰部から垂れる精液をトイレットペーパーで拭きながら、冗談めかして言った。
「いっぱい出てくるよ」
「ごめん」
冷静になったタクミは、そんなアヤカの様子を目の当たりにして、それ以上は言葉が出なかった。
「どうして謝るの?」
「いや、だって……万が一、妊娠したら」
「いいよ別に。気持ち良かったし」
アヤカは不安ではないのだろうか。タクミは不思議でならない。
「ねえ、タクミくん、一つ質問していい?」
「……うん」
「まだ伊東さんのことが好き?」
「…………」
タクミは答えることができず、沈黙を返した。
「あたしのことは?」
「…………」
「ふうん、そうなんだ」
アヤカは何かを理解したらしく、テキパキと身なりを整えていく。タクミも無言で帰り支度をした。
トイレを出たとき、アヤカが言った。
「愛の力ってすごいね。でも、それも終わり。これからあたしが、余計な記憶、全部忘れさせてあげるから」
おわり
「ええ、ワタシも早く入れてみたいわ」
二匹のアルラウネが、射精したばかりの愛奈(あいな)の男根に左右から頬ずりする。間に挟まれた男根は、先端から透明な汁をしたたらせながら、ビクッ、ビクンと不規則に震える。
(アルラウネのぐじゅぐじゅの穴の一番奥まで、これを入れたら、きっとすごいことになる……)
愛奈は想像せずにはいられない。男根は今もなおパンパンに膨らんで、早くも次の射精を求めている。こんな状態では、快感に耐えるなんて無理。入れた瞬間に100%絶頂してしまう。
「気持ちよくなんか……ない」
体はすでに言うことをきかないが、心はまだ折れていなかった。
「タクミくん、私、負けない……!」
恋人の名前を呟いただけで胸が温かくなり、どんな責め苦にも耐えられる気がしてくる。
(タクミくんと、また一緒に笑うために、私は戦う! あきらめない!)
「まだ恋人のことを想っているらしいわ」
「まだワタシたち以外のことを考えられるようだわ」
「染めてあげる」
「塗り潰してあげる」
「すべてを忘れるほどに」
「果てしない快楽で」
アルラウネは、女体の上半身と花の下半身の境目にある、蜜に濡れた穴を愛奈に近づける。そして男根を手に取り、先っぽを穴の入り口のひだで挟み込んだ。
「だめ……やめて……」
愛奈は懇願する。だがアルラウネたちは嗜虐的な笑みを浮かべているだけで、何も答えない。
「はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡」
愛奈は喘ぐように荒く呼吸する。このあと訪れる、気が狂うほどの快感を想像しただけで、体の芯が熱くなって、心臓が激しく暴れるのだ。体はアルラウネを求めている。どんなに心で拒絶しても。
「お願いだから……」
愛奈は心の中でタクミの名前を呼んだ。いつか本当に心も体も許して、受け入れて、一つになりたいのは、あなただけ。こんな妖魔との強制された交わりに愛なんてない。
(タクミくん……)
ゆっくりとアルラウネが腰を押し付けてくる。男根に感じる肉の柔らかさ、圧力、ぬめり。逃げられない。飲み込まれる。
「あ゛っ、あ゛ぁ゛っ……♡」
いったい体のどこから、そんな声が出ているのか。聞いたこともない、自分のものとは思えない歓喜の悲鳴。
男根がアルラウネの蜜穴に吸い込まれていく。
こんな感覚知らない。圧倒的すぎて、理解を超えている。
体が空に浮き上がり、意識を持っていかれる――。
(おぢんぢん……溶けぢゃう……)
「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛――♡♡♡♡」
どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ――!!
愛奈は亀頭がアルラウネの最奥部に当たった直後、絶頂し、射精した。と、同時に、女の部分――男根の下に隠れた割れ目からも、潮が吹き出す。
「ああ、いっぱい出てるわ」
「やっぱりイッてしまったのね」
「情けないわ」
「可愛いわ」
(タクミくん、私、ダメかもしれない……)
***
「はぁ……♡ ん、はぁ……♡」
アヤカはとろけた目をしている。息遣いもどこか色っぽくて、タクミは薄く開かれた唇を見ているだけで、さらに激しい情欲が湧き上がってくるのを感じた。
「痛くない?」
「大丈夫。痛くても、それはタクミくんが私の中にいるってことだから」
「動くよ」
タクミはゆっくりと腰を引いていく。アヤカの内壁が、男根を逃がすまいと隙間なくまとわりついてくる。
そして今度はまた、ゆっくりと腰をアヤカのほうへ突き出していく。滑らかな膣肉を割って進むほど、ぞわぞわする快感に溺れそうになる。
「アヤカの中、すごい……」
それしか言葉が思いつかない。すごいとしか言いようがなかった。
アヤカはタクミの慣れない様子を見て、小悪魔の微笑を浮かべ、「もっと動いていいよ」と言った。
「もっと乱暴に、タクミくんがやりたいように」
***
「あ゛ッ♡ だめ! うごいちゃ♡ いゃッ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡!!!」
愛奈は再び絶頂を迎え、アルラウネの中に大量の精液を放った。
「もうイッてしまったの?」
「気持ち良かったのね」
「でも早すぎるわ」
「早すぎるわね」
男根はアルラウネのどろどろの蜜穴の中でしばらく脈打ち、何度も精液を放ち続けた。ようやく射精が止まっても、精力が弱まる様子はなく、力強く膣肉を押し返している。
「はぁ……♡ はぁ……♡」
愛奈の霞んだ目に、二匹のアルラウネの顔が映っている。さっきから頭に星がチラついて、会話もよく聞こえない。
「次はもっと我慢してほしいわ」
そう言って、アルラウネがまた前後に体を揺すり始める。
「んぁ♡!? 待って! まだ! う゛ぅ……ダメもう、また出ぢゃう――♡♡♡!!!」
「あらあら……」
絶頂と同時に痙攣している愛奈を見て、アルラウネたちは呆れた様子で、ため息を吐く。
「さっきイッたばかりなのに、またかしら?」
「イキすぎだわ」
二匹は前後から、挟み込むように抱擁する。
「さあ、もっとワタシたちで満たしてあげましょう」
「隅々まで、満たしてあげましょう」
アルラウネは腰振りを再開し、もう一匹は愛奈の豊満な胸の真ん中で勃起している乳首をコリコリとつまんだ。はだけた巫女装束は、すでに大事なところを全然隠していないし、下着も取り払われて、愛奈の体は完全な無防備になっている。首筋に、胸に、頬に、あちこちにキスされる。
「待って! 今ダメ!♡ イッてる! まだイッてるからぁッ♡!!」
「ええ、知ってるわ」
「イッてるから、いいのよ」
「だ、めっ……ッ♡ ――ふあ゛あ゛あ゛ッ♡♡♡!!!?」
最後まで射精が終わらぬうちに、次の絶頂が訪れ、愛奈はもだえた。射精と痙攣が途切れることなく続き、息を吐く暇がない。
「ワタシの中で、いっぱい出てるわ」
「まだまだ出そうね」
「ええ、もっと楽しませて?」
妖魔は腰を振るのを止めてくれない。だから絶頂中の男根が柔らかな肉にキュウキュウと絞られて、その快感に耐えられなくて、また熱いものが溢れてくる。
「う゛っ……ぅ゛……ん゛ぉお゛お゛……♡♡♡」
射精。また射精。今、何回目なのか。それとも長い長い一回なのか、愛奈には分からない。意識が、荒波に翻弄される小舟のようにぐらぐらと揺れて、転覆しそうになる。ただただ深い闇に持っていかれないようにと、必死でしがみ付くことしかできない。
「……ごわれる、あ゛ッ♡ ごわれぢゃう゛……」
「壊しはしないわ。大丈夫よ」
「大切なペットだもの」
「もう無理またイぐッッッ――」
どのくらい時間が経ったか。
やがてアルラウネはぷっくらと膨れ上がった腹を大事そうに抱え、愛奈から離れた。愛奈から搾り取った精液が、穴から溢れ出て、花びらを伝う白い線となる。
愛奈はツルに拘束されたまま、手足をだらんとして、虚ろな目で地面をじっと見ていた。半開きの口からよだれが垂れている。肉棒は力を使い果たしたのか、力なく頭を垂れていた。
(……終わった)
愛奈は苦しみから解放されたにもかかわらず、何の感情も湧かなかった。ほとんど無の状態だったが、最初に浮かんできたのはタクミのことだった。それが嬉しくて、切なさが募って、涙が出てきた。こんな地獄のようなところでも、大好きな人の存在が、心を温めてくれるのだ。
(私、まだ生きてる……)
「じゃあ、次はワタシよ」
「その次は、またワタシ」
アルラウネたちは役割を交代し、もう一匹のほうが愛奈の男根を、自分の蜜穴に入れようとしていた。
愛奈はそれを見て、絶望に顔を歪めた。
(まだ……続くの?)
「……タクミくん」
自然と呟いていたのは大好きな恋人の名前。
「まだ染まっていないようね」
「忘れさせてあげるわ」
「さあ、一つになりましょう?」
***
「くっ……うっ……」
タクミは腰を前後に動かす。アヤカの中は狭くてきつくて、ぴったりとタクミの肉棒をくわえ込んで逃がさない。入り口付近はぎゅうぎゅうと締め付けてくるのに、奥へ行くほど柔らかくて信じられないほどの気持ち良さだ。
気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうだが、それではあまりにみっともない。だから歯を食いしばって快感に耐えていた。
「ああっ♡ いいっ♡ 奥っ♡ もっと奥、突いて♡」
タクミはアヤカの期待に応えようと、細い腰をつかんで引き寄せ、より深く肉棒が到達するようにした。
「んぁっ♡ それっ♡ んっ♡ すきっ♡」
ここが公衆トイレだということも忘れて、二人は性行為に没頭する。
「呼んで、アヤカって呼んで」
そうせがまれたとき、タクミは一瞬だけ愛奈のことを考えた。奥手な愛奈とだんだん親しくなっていき、ようやく恋人になった。手を繋ぐだけで一か月もかかったけれど、これからもゆっくりと、自分たちのペースで、さらに関係に深めていこうと思っていたのに――。
肉棒が、アヤカの子宮へ続く穴の中で、ビクビクと歓喜に震える。
「タクミくんっ♡」
アヤカの声がタクミを現実に引き戻した。
「アヤカ……! うぅ……」
「もっと♡ もっとちょうだい」
「アヤカの中、気持ちいい」
「あたしも。気持ちいいよ」
「そろそろやばい。気持ち良すぎて、出そう」
「いいよ、出して。そのまま出して」
「でも……くっ……」
「出して。中にちょうだい」
「アヤカ……!」
「タクミ……!」
「あぁ……出るっ」
***
「タクミくんッ!! う゛っ♡♡♡ タクミ、ぐん……♡」
愛奈は何十回目とも分からぬ絶頂を迎え、アルラウネの中に精液を放った。
とにかくタクミのことだけは忘れないようにと、幸せな恋人との時間を思い出して、この地獄を乗り切ろうとしていた。
「アヤカっ、中に出したい。もっと、アヤカの中に」
タクミは一度の射精では満足せずに、腰を振り続けた。アヤカの膣肉はタクミの期待に応えるようにうねうねと動いて、快感を高めてくる。
「いいよ、何度でも出して。あたしも欲しい。タクミくんの精子、ちょうだい」
「いぐっ♡! いぐぅ゛う゛う゛♡♡♡!!」
愛奈がアルラウネの中で絶頂している頃、
「また出るッ! アヤカああ!」
タクミもアヤカの中で射精していた。
「タクミくん♡ ん゛あっ♡! 私、負けっ、ん♡ 負け、な、んあ゛あ゛ッ――♡♡♡!!」
「アヤカっ! アヤカ、出る♡ 中に出すぞ」
「いいよ! 全部出して♡ 全部中にほしい♡」
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「タクミくん……あ゛、ぁ……タク、ミ……くん」
森の中に横たわる、半裸の少女。
ボロボロの巫女装束は、汗や精液や泥で汚れて、ひどい状態だ。
彼女はほとんど意識がないにもかかわらず、誰かの名前を呟き続けていた。
それを見下ろしている、妖魔たち。
「これ以上は壊れてしまうわ」
「今日はここまでにしましょう」
「しぶとかったわね」
「楽しみはまた明日」
「急がなくていいわ」
「これからずっと、一緒にいられるのだから」
***
「タクミくんって、悪い男だね」
アヤカは陰部から垂れる精液をトイレットペーパーで拭きながら、冗談めかして言った。
「いっぱい出てくるよ」
「ごめん」
冷静になったタクミは、そんなアヤカの様子を目の当たりにして、それ以上は言葉が出なかった。
「どうして謝るの?」
「いや、だって……万が一、妊娠したら」
「いいよ別に。気持ち良かったし」
アヤカは不安ではないのだろうか。タクミは不思議でならない。
「ねえ、タクミくん、一つ質問していい?」
「……うん」
「まだ伊東さんのことが好き?」
「…………」
タクミは答えることができず、沈黙を返した。
「あたしのことは?」
「…………」
「ふうん、そうなんだ」
アヤカは何かを理解したらしく、テキパキと身なりを整えていく。タクミも無言で帰り支度をした。
トイレを出たとき、アヤカが言った。
「愛の力ってすごいね。でも、それも終わり。これからあたしが、余計な記憶、全部忘れさせてあげるから」
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