JK退魔師の受難 あらかると♡ ~美少女退魔師たちは今日もふたなり化して凌辱される~

赤崎火凛(吉田定理)

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花村和心(ガールズバンドのドラム。穂香の前で恥辱、寸止め。百合あり)

花村和心②

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「あらあら。その反応、もしかして初めて?」
 和心(わこ)のファーストキスを奪った女型妖魔は、ニヤついた嘲笑を浮かべている。
(こいつ、最低……! 絶対殺す)
 和心は顔を赤らめて恥じらいながらも、怒りを込めて再び妖魔を睨みつけた。
「図星だった? そんなに怖い顔をしないで。もしかしてファーストキスは好きな人とがいいって、思ってた? まあ、あなたどうせ死ぬから、それも叶わないけれど」
 妖魔はバカにしたように声を出して笑った。
 好きな人、と言われたとき、和心はハッとして、反射的に穂香のほうを見てしまった。穂香の申し訳なさそうな顔と目が合ったが、和心は胸の痛みと居たたまれなさに目を逸らした。
 妖魔にファーストキスを奪われたことよりも、自分が誰かとキスしているところを穂香に見られたことのほうがショックだった。
(初めては、穂香とが良かったなんて、言えない)
 穂香は可愛くて、明るくて、何でもできて、誰からも好かれている。だからこそ、誰かが独占していいものでもないし、そういった恋愛関係の噂はほとんど聞いたことがない。穂香はみんなの宝なのだ。
(それなのに、しかもこんな状況で、わたし、何を考えているの?)
 和心は図らずも自分の本心に気付いてしまい、暗い気持ちになる。
(こんなのじゃ、穂香に嫌われる)
「んっ……♡」
 不意に感じたくすぐったさで我に返る。初めてを奪った女型妖魔は、今度は長い舌をチロチロと動かして、和心の乳首を舐めていた。
「ワタシのキスで感じたのでしょう? 感度が上がってるわ」
「そんなこと、あり得ない」
 妖魔の挑発を切って捨てて、乳首から伝わってくる鬱陶しい感覚を意識の外へ追い出す。唇を真一文字に引き結び、目を閉じて、何も考えないようにするが、しかし体がぞくぞくと疼く感覚が冷気のように忍び寄ってくる。親友の穂香だけでなく、見知らぬ男たちにまで見られていることが、恥ずかしさを余計に募らせ、和心の澄んだ心に小波を立たせた。
 妖魔の手つきは繊細で、乳輪をゆっくりとなぞって焦らしていたかと思うと、乳首の先に触れるか触れないかという際どい触り方でさらに焦らし、和心が自ら快感を求めるように仕向けてくる。そうやって充分に和心の体を疼かせると、ご褒美だと言わんばかりにコリコリと乳首を指で挟んで転がす。
「どんなに我慢しても、結局あなたは穂香の前で滅茶苦茶に犯されるのよ。だったら、最初から楽しんだほうが良いと思うけれど?」
 和心は何も答えず、黙って耐えるだけだ。そうされることが、妖魔にとって一番嫌だろうから。
(妖魔の狙いはあくまで穂香。わたしが泣き叫んだり、穂香に助けを求めたりしたら、こいつの思う壺。それだけは絶対にダメだ)
 妖魔は和心の陰部にも手を伸ばし、具合を確かめる。
「ほら濡れてる。下着の上からでもはっきりと分かるくらいに」
 和心の頬に朱が差す。最悪な報告を穂香に聞かれてしまい、悔しくてたまらない。
(穂香の前で、こんなヤツに触られて、感じるなんて……)
 否定したい、だが否定できない現実。
 自分の体がどんな状態かは、自分自身がよく分かっているのだ。
「言ってなかったけれど、ワタシの唾液には媚薬効果があるのよ? どうりで体が疼いて仕方ないでしょう?」
「卑怯、者」
(だから体がこんなに反応するんだ……)
 本来なら、好きでもない相手にキスされて、愛撫されて、こんなに体が疼くわけがないのだ。今は媚薬によって強制的に体が反応させられているだけで、これは本当の自分ではない。和心はそう解釈したのだが。
「なんてね、嘘よ。媚薬効果なんてないわ。あなたが純粋にワタシで感じてくれているだけ」
「……っ!」
(こいつ……!)
「あら可愛い。いっそ本当に媚薬が入っていたほうが簡単に諦めがついて良かったかしらね?」
 妖魔に言葉でも弄ばれていると分かって、さらに悔しさが募る。己の無力さに押し潰されそうで、情けなくて、穂香に顔向けできない。
 妖魔の指先は下着越しに和心の感じる部分を的確に触ってくる。脚を閉じて敏感なところを守ろうとしても、細い指が滑り込んできて、大事なところを押したり擦ったりされると力が入らなくなって、また脚を開いてしまう。
「穂香、友だちのイヤらしく勃起した乳首、よく見てあげなさい」
 妖魔が和心の赤く充血した乳首を指でピンと弾くと、和心の体はピクッと反応してしまった。それが恥ずかしくて、和心は涙が出そうだった。
「穂香、見ないで……」
(嫌だ……。こんなわたし、穂香に見せたくない。わたしは妖魔にキスされて、乳首をクリクリされて感じたりしない。違う、って穂香に言いたい。これは本当のわたしじゃないって)
「見なさい穂香。お前が顔を背けるなら、この女もそこの男たちも全員殺すわ」
「くっ……」
 一度は顔を背けた穂香だったが、また顔を正面に据えて和心を真っ直ぐに見つめた。様々な感情が入り混じった複雑な表情。こんなに辛そうな穂香を、和心は見たことがなかった。
(わたしはどうなってもいいから、耐えてやる。耐え続けて、チャンスを見つけて、穂香を救い出す)
 和心は大切な人を守るために、決意を新たにした。
「あら……? さっきは心が折れかけて見えたけれど、意外としぶといわね」
 妖魔は和心がギリギリで快楽を抑え込んでいることに気付き、思案する。
「さすがは退魔師と言ったところかしら? だけど、あなたたちのお友だちも、結局は堕ちたのよ。かなりしぶとかったけれどね」
 千秋(ちあき)のことを言っているのだろう。千秋は一年後輩の退魔師であり、バンドメンバーだが、気の強い千秋を完全に征服し、他のメンバーの情報を聞き出すには、どれほどむごいことをしたのだろうか。想像するだけで、やり場のない無念と怒りとに苛まれる。
「妖魔には、退魔師潰しのためのとっておきがあるのよ」
(わたし、耐えられるの? いや、耐えなきゃ。耐えて、穂香を救い出さなきゃ)
 妖魔が自らの手のひらに妖力を集めていく。怪しい黒い光を放つその手が、和心の陰部の辺りへと近づいていく。
「やめろ」和心は妖魔を睨むことしかできない。
「やめて」穂香が懇願する。
 黒い光が収束して、和心の陰部に吸い込まれた。その瞬間、ドクンと心臓が大きく脈打ち、同時に陰部周辺にも強烈な熱源の存在を感じた。
(熱い……っ)
 何をされたのか。千秋はどうやって屈服させられたのか。
(なにこれ……熱い……!)
 加速度的に体が熱くなり、全身の血液が燃え上がったかと思うほどの痛みに襲われた。数秒間、意識を失った和心は、再び目覚めたとき、痛みを感じない代わりに、陰部にヒリヒリとした、奇妙な感覚が宿っていることに気付いた。
 まず穂香が口を開けたまま、絶句しているのが見えた。そして穂香の視線を追って恐る恐る下を向くと、自分の股間から立派な男根が生えているのを、目の当たりにしたのだった。
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