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九条蓮華(お嬢様を犬に)

九条蓮華③

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 蓮華(れんげ)は裸にされて、男根と乳首を同時に攻められていた。あいかわらず男根は根元から先っぽまで隙間なくストッキングをぐるぐるに巻かれた上で、メイドに両手でしごかれている。ぷるんと零れ落ちそうな巨乳は、もう一人のメイドに勃起した乳首をつまんで引っ張られて、たぷんたぷんと揺れる。
 絶頂は十回やそこらでは終わらなかった。二十回、三十回と、搾精は続き、精液入りのワイングラスがメイドの周りにずらりと並ぶようになった。 床はそこら中、精液まみれだ。
 メイドたちがやっと手を止めたので、蓮華の喘ぎ声が止んだ。
 体のほうは完全に堕ちているが、自身を高貴なお嬢様たらしめているプライドは健在だった。瞳は輝きを失っても、反抗心の炎をその奥に宿している。メイドたちを睨みつける涙目は、眼光が鋭い。
「ステキでございます。それでこそ、我々のお嬢様でございます」
 一人のメイドの口ぶりには余裕と愉悦がにじんでいる。
「ですが、そろそろご自分の立場というものを受け入れるべきではないかと存じます」
 メイドは懐から鍵を取り出して、蓮華の手足を拘束している鎖を外していく。カチャリ、カチャリと、手首の鎖が外れると、蓮華は重力に負けてその場に膝から崩れ落ちた。そして全ての鎖が外されたとき、蓮華を縛るものはなくなったが、疲労で床にぐったりと倒れ込んで動けなかった。
「さあ、お嬢様。もっと相応しい姿になりましょう」
 蓮華は床に頬を付けたまま、そばでメイドたちが何かしている気配を感じていた。なぜ鉄枷をすべて外したのか、理由は分からないが、今なら逃げられる。今ここで手を打たなければ、逃げるチャンスはもうないかもしれない。蓮華は回らない頭でそう考える。
 もう体に力は残っていない。だが何もせずに無限絶頂の苦痛を味わい続けるか、それとも存在しない力を振り絞って逃げるか。ほとんど本能のうちに蓮華は動いていた。
 ほとんど気力だけで素早く上半身を起こしながら、蓮華は霊力を込めた右手を水平に薙いだ。退魔師である蓮華が本気で霊力を込めれば、素手でもナイフのような攻撃力を持つ。今は通常時の半分以下の威力しか出せなかったが、不可視の刃に切り裂かれたメイドたちは、二人とも胸の辺りから血しぶきを上げて倒れた。
「はぁ……はぁ……」
 妖魔に憑りつかれているとはいえ、メイドたちはこの屋敷で働いていた者たちだ。蓮華は虫の息で、「ごめんなさい」と呟いた。
 他の敵がいつ襲ってくるか分からない以上、一刻も早く逃げなければ。
 精液と血液のむせかえるような臭気の中、ふらつきながら立ち上がる。
 体を引きずるようにしてダイニングのドアのほうに向かっていくと、背後から声がして、背筋が凍った。
「お嬢様、痛いではありませんか」
 振り返ると、倒れていたメイドたちが立ち上がって不気味に微笑んでいた。胸元のぱっくりと裂けた傷からは肉が見えているが、もう出血が止まっている。
 ダメか……!
 蓮華はメイドたちと対峙し、手刀を構えるが、立っているだけでやっとだった。跳びかかってきたメイドに簡単に引き倒され、床に組み伏せられてしまう。
「おいたはいけませんよ。さあ、これを」
「やめなさい! このっ!」
 抵抗むなしく、蓮華の首に新たな鎖がつけられた。蓮華は自分の首に嵌められているものを手で探り、確かめる。
 それは首輪だった。
「お嬢様は、今日から私たちの犬でございます」
「誰があんたなんかの――」
「黙れ」
 鎖を強く引っぱられ、首の痛みに喘いだ。それから突き飛ばされ、床に転がる。
「誰がしゃべっていいと言った?」
 口調がさっきまでと全然違う。これが本性か……。
「私が妖魔に屈するとでも――」
 起き上がろうとすると、一瞬のうちに、蓮華の顔は床に押さえつけられていた。
「立場をわきまえろ。犬は四つ足で歩け」
「退魔師としての、心までは――」
 蓮華の声が途切れたのは、燃えるような痛みでうまく空気が吐き出せなかったからだ。手の甲にテーブルナイフが突き刺さり、床に串刺しにされている。蓮華は悲鳴をあげていた。
「私たちはお嬢様を傷つけたくなどございません」
 そう言ってメイドは蓮華のそばに膝を突き、痛みに震えている蓮華の髪を優しく撫でた。
「ただお嬢様を飼いたいだけなのございます」
「汚いっ、手で……、私に、触るなっ……!」
 蓮華が反抗的な目でにらみつけたと同時に、もう片方の手の甲にナイフが突き立てられた。蓮華の悲鳴がダイニングルームにこだまする。両手を床に固定された蓮華は、土下座するような格好になった。
 メイドがひざまずき、黒髪を掴んで蓮華の顔を上げさせた。
「お嬢様に許されているのは、ただ鳴くことだけでございます」


 屋敷に響くのは、少女の喘ぎ声。
 ダイニングルームで、蓮華は床の上で四つん這いになって、二人のメイドから調教を受けていた。両手に乱雑に巻かれた包帯は、血で赤く染まっている。
 一人のメイドがヌルヌルのストッキングを巻いた手で蓮華の男根をしごき、もう片方の手に持ったワイングラスで精液を集める。もう一人は蓮華の前に椅子を置いて腰掛け、首輪に繋がった鎖を持ち、脚を差し出して舐めさせている。
「んんぅっ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ だめぇッ♡ 出ますっ、また出るぅッッッ♡!!」
 蓮華は背中を大きく上下させて、ドロッとした精液を大量に射精した。何度出しても精液は濃厚な白だった。メイドがそれをワイングラスで受け止める。
「これで30杯ですね。そろそろ霊力が空っぽになる頃でしょうか」
 途中で気づいたのだが、蓮華は射精するたびに体内の霊力――退魔師が持つ特別なエネルギー――を吸い取られていた。男根は退魔師から霊力を奪い取るためのポンプのようなものだったのだ。
 それが分かっても、もう手遅れだ……。
「おい、ちゃんと舐めろって言ってるだろ」
 這いつくばったまま、いつまでもビクビクしているだけの蓮華を見て、メイドが痺れを切らした。
「犬の自覚あるのか?」
「は、はい……舐めさせていただきます……」
 蓮華はメイドの足に顔を近づけ、チロチロと舌を出して甲を舐めた。そうこうしている間に、背後のメイドが蓮華の太ももの間に手を差し入れ、別のワイングラスを手に、また男根をしごき始める。
「ふぅッ♡ ん゛ぅっ♡ あ゛ぁっ♡! う゛、ぁ♡!」
 またもや激しく背中を上下に動かして、もだえる蓮華。男根の付け根の蜜穴から、透明なねばっこい汁が滴り落ちる。突き出した尻の穴は物欲しそうにヒクヒクしていた。
「ん゛ん゛ぅーッ♡!! ん゛ーッ♡!! でる゛っ、あッ♡ でっ、ん゛ふぅーッッッ♡♡♡!!!」
 全身が痙攣して、床に顔面を押し付けたまま、声を失くした。ワイングラスにはドビュドビュと白濁液が注がれる。
「おいクソ犬、何してんだ。止まってんぞ」
 メイドに怒られ、蓮華は脚を舐めようと舌を出した。しかし体が敏感になり過ぎているため、痙攣が起こってうまく舐めることができない。目もチカチカして、ご主人様の脚がどこにあるのか分からなくなってしまう。
 いつまでこんなことを続ければいいの?
 初めはそんなことを考えて打ちひしがれていたが、いつからか疑問を抱く余裕はなくなり、今はただ、ご主人様が喜んでくれるように振舞うことだけを本能的にこなしている。
 私は犬。
 ご主人様のお気に召すまま。
 舐めて、出して。舐めて、出して。
「あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ♡♡♡!! だめっ、だめっ、だめっ、とめてぇえええッッ♡♡♡!!!」
 蓮華の体は壊れてしまって、出しても出しても止まらない。射精しているときの快感がずっと続いていて、戻ってこられない。
 おかしくなる。これ以上されたら死んでしまう。
 だけど、私は犬だから。
 ご主人様が望むなら、受け入れるしかない。


<おわり・九条蓮華 バッドエンド>
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