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小宮山ふたば(元気で明るいロリを触手攻め)
小宮ふたば④(おわり)
しおりを挟むふたばは素早く愛銃を引き寄せると、地面に座ったまま両手で構え、射撃の体勢を取った。狙うはボコボコと隆起して巨大化していく植物型妖魔の本体――その中心だ。変形の途中なのか、触手は全て本体の中に引っ込んでおり、完全に隙だらけになっている。
やるなら今しかない。
(この一撃で仕留める……!)
ふたばは自身の内に宿っている霊力に意識を集中し、リボルバーに注ぎ込む。不可視の銃弾がシリンダーに装填され、銃がほのかな青い光をまとった。発射準備が完了したのだ。
ふたばは引き金を引こうと指に力を込めた。
(これで――おしまいなんだから!)
銃口からは圧縮された霊力の弾丸が超高速で飛び出していく――はずだった。
異変。
引き金がカチッと硬質な音を立てただけで、弾が出ない。
(うそっ……)
このリボルバーは退魔師専用――というか、ふたば専用であって、一般的な銃とは異なる。実弾ではなく、あくまで霊力――退魔師の持つ特殊なエネルギーを弾丸として飛ばすという仕組みだ。ゆえに火薬も要らなければ、弾詰まりも起こらない。
それなのにどうして。
そんなはずはない、と再び狙いを付けて引き金を引いた。すると銃身の内部で何かが弾けたような音が響き、同時に霊力の弾丸ではなく、いくつもの細い触手が銃口から飛び出した。その触手は空中で進行方向を変えて戻ってきて、クモの巣のように銃に絡みつく。
「ヒッ!?」
ギョッとして愛銃を落としてしまう。銃は妖魔の種子に内部から犯されていたのだ。
攻撃が不発に終わったショックと、愛銃までもが妖魔に犯されてしまった悲しみで、ふたばは精気を失ったように茫然と肩を落とす。
直後、不意にふたばを大きな影が覆った。反射的に見上げると、毒々しい色をした巨大な花――口のように開いた中心部は人食い花と呼ぶにふさわしい――が目と鼻の先にあった。それが、変異を終えて花を咲かせた、妖魔の新しい姿だった。
悲鳴をあげる暇もなく、ふたばはバクリと植物型妖魔の花の中――妖魔の体内に取り込まれてしまった。そこはネトネト、ヌルヌルの液体に覆われていて、柔らかな肉の壁に包まれている。奥へと落ちていったふたばは、妖魔の『胃』に到達して止まった。真っ暗で、狭くて、まるでプリンの中に落っこちたみたいで。底は液体が溜まった水たまりのようになっている。
強烈な臭気に満ちていて、これを吸い込むと体の敏感な部分が燃え上がるように熱くなるのを感じた。つまりここは催淫液の沼なのだ。
このままゆっくりと消化されて死ぬのだろうか。恐怖で肩が震え、心が壊れる。
「いや……。いやっ……。いやあああああああッ!!」
ふたばは自分の肩を抱いて小さくうずくまり、絶叫した。
その声も、妖魔の体内にこもって外へは届かない。仮に届いたとしても、こんな郊外の林を訪れる人などいるはずもなく、ただ絶望するしかなかった。
体中がむずむずする。酸素が少ないためか、息も苦しくて、喘ぐように呼吸する。
「はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡」
ふたばは無意識のうちに手で自分の股間に生えた肉槍をしごいている。もう片方の手では、自分の乳首をつまんで、指の腹でコリコリと刺激する。闇に浮かぶ、うっとりとした少女の表情。
「ひゃうっ!?」
ふたばの首筋に生暖かいものが触れた。ふたばを撫でたのは触手だった。妖魔の体内の肉壁が変形して細く伸び、腕のようになっている。暗闇の中のふたばには視認できないが。
(もういや……イキたくない……)
その無数の腕のようなもの――新たな触手と呼ぶべきもの――が、四方の壁から突き出してきて、ふたばを撫でまわす。もう逃げる場所はどこにもない。ふたばは足を閉じ、手で隠すようにして敏感な部分を守ろうとするが、触手の数が多すぎて防ぎきれず、大事な部分への侵入を許してしまう。やがて抵抗むなしく両手両足を拘束されてしまい、完全に無防備な状態となり、胸も肉棒も淫口も同時に攻められることとなった。
再び勃起した肉槍にまとわりつく無数の腕は、暖かく柔らかく滑らかで、絶妙な力加減で根元から先端まで全体を包み込み、撫でさすってくる。これまで何度も催淫液をたっぷりと吸い込んだふたばの体は、耐えるどころか積極的に快楽を求めてしまう。その結果、自ら腰を振ることになった。
「んはっ♡ んっ♡ あっ♡ ぅあっ!? んん♡ あっ……♡」
(ヌルヌル気持ちいい……おちんちんも……乳首も……子宮も……もっと……もっと欲しい……)
思考が快楽に塗りつぶされて、死への恐怖よりも即物的な快楽を求める気持ちが勝っていく。
ふたばの未熟な体は触手と複雑に絡み合って、まるで触手の祭壇に捧げられた女神像のようにも見える。ただ、やはり股間に生えた男のものは、あれほど多く射精したにもかかわらず、次の射精の瞬間を待ちわびるように、太さと硬さを取り戻していた。
(イキたい……もっと、いっぱい出したい……)
(いや……もうイキたくない……)
相反する二つの感情がふたばの中でぶつかり合っている。
触手の祭壇の上で、ふたばは腰をいやらしく前後に振る。その動きに応えるように、触手もふたばの肌を丹念に愛撫し、高まらせていく。むわっと立ち込める熱気と、むせかえるような濃い催淫液の匂い。その、ほのかな甘さ。
「んぁっ♡ あっ♡ あっ♡ イくッ……! またイくッ……♡ でるぅ……ッ♡ んんっ、ん゛ああああああッッ!!!♡♡♡♡♡♡」
迸(ほとばし)る大量の白濁液。足元にビチャビチャと滴り落ちて水たまりを作る愛液。
ふたばは快楽に打ちのめされて、放心したように見上げた格好で、小刻みに不規則に震えながら、余韻を味わっている。下腹部の膨らみは触手だけでなく、触手が膣内で放出した何かが溜まっているせいだ。
あまりに圧倒的な快楽のため、目尻には涙が光っている。だがその余韻が消えないうちに、触手は攻めを再開する。
「ふエっ!? あっ♡ まって! 今イッたから……んぁ!?♡♡」
裏筋にあたる部分を丁寧に容赦なく擦りあげられて、ふたばの肉槍はすぐに硬さを取り戻す。すべすべして柔らかな触手の絶妙なタッチ。実際は体のあらゆるところから快楽が押し寄せて、どれがどこから来た刺激で、どこが気持ちいいのかも判然としない。
「あアっ♡ だめっ♡ もうくる♡ イクっ……イクっ♡ ……っ♡ またイッちゃうぅぅぅぅぅ!!!♡♡♡♡♡」
一分も経たずにふたばは限界を迎え、激しく痙攣するとともに、驚くほど濃い白濁液をぶちまけた。当然のように、蜜穴からは潮が吹き出して女の快楽も同時に味わうこととなった。それでも体全体はあくまでも女であるためか、何度絶頂しても男のものは衰えず、満足感も得られず、さらなる気持ち良さを求めてしまう。
もっとイキたいという気持ちと、もうイキたくないという気持ちがせめぎ合って、脳が混乱している。もはや自分が何を求めているのかも、分からない。心も体も自分ではどうしようもない境地まで至ってしまったのだと、ふたばは理解していた。
さっきから涙がポロポロと落ちて止まらないのは、ヒトとしてこの状況を悲しんでいるためか、それとも度を越えた快楽のせいか。それすらも、ふたばには分からなかった。
触手は休むことを知らず、全身の愛撫を続ける。
「もういやあああッ! んあっ!?♡ ああああ゛っ♡♡ もうイキたくな、ああっ♡ あっ♡ だめもうイッ……くぅ……ッッッ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
止まらない連続絶頂。触手は決して休む暇を与えてはくれない。ふたばの体が物理的に壊れるまで続けるつもりなのか――。
小宮ふたばの意識が完全に途切れたのは、それから何十時間か経った後だった。
後日、退魔師協会の調査チームによって、小宮ふたばが愛用していた武器である、リボルバーだけが、林の中で発見された。
しかし、銃のあった付近には、妖魔の姿も、小宮ふたば当人の姿も、見つからなかったという――。
<おわり・小宮ふたば バッドエンド>
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