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7、治療

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 あの日、初めての絶頂の瞬間、桐葉には何が起きたのか理解できなかった。意識を取り戻したときには制服が白いものでべっとりと汚れていて、早苗がタオルで拭いているところだった。
 翌日、相変わらず股のところに『それ』は生えていたが、下半身の疼きはなくなっていた。
 だがさらに翌日になると、わずかに疼き始め、三日目にははっきりと疼くようになった。
「ああ、張ってるね」早苗は桐葉のスカートをたくし上げて、ショーツ越しに男のものを観察した。
 桐葉が再び早苗の元を訪れたのは、もうすぐ妖魔討伐に参加する予定があったからだ。普通に生活しているだけでも、布地が擦れるたびに下半身が気になってしまう。時折猛烈に「触りたい」という衝動に駆られ、おかしな気分になることもある。こんな状態では妖魔討伐など満足にできるはずがない。一方母は、そんな事情を知らないから、龍ヶ崎家の人間として立派に役目を果たして来なさいと命令する。母に逆らうことはできない。
「あの……、あんまり見ないでください」
「ふむ、治療しよう」
「えっ、いや、あの、でも……」桐葉は治療と聞いて尻込みした。
「討伐行くんでしょ? こんなに張ってたら辛いんじゃない?」
「……はい。なんと言いますか、すごく辛いです」
「これがなくなるまで少しかかるだろう。それまでは定期的に精を吐き出させるしかない」
 分かりました、と桐葉は小さく答えた。
 布団が敷かれ、ショーツを脱いで横になった。早苗がスカートをめくって、患部にぬるぬるを塗りたくる。
「はぁ……、はぁ……」愛撫ではなく、潤滑剤を塗り伸ばしているだけなのに、もう桐葉の体は反応している。早苗の手がたまたま竿に触れただけで、びくんと全身が動いてしまった。
「早苗さん……、わたし、……っ、やっぱり……おかしいです」
「気にしなくていい。妖気を浴びれば誰だってそうなる。特別なことじゃない」
「でも……っ……、からだが……、熱くて……熱くて……」熱のこもった息を吐き、潤んだ目で早苗を見る。
 早苗は聖母のような柔和な笑みを返す。「服、脱がすよ」
「ふく……? どうして……」
「熱を逃がすんだ」早苗の手は桐葉の制服の上着を脱がし始めていた。
「恥ずかしい、です」
「私しか見ていないよ。ほら」
 早苗の指示で、桐葉も腕や体を動かし、制服を脱がしやすいようにした。一枚、もう一枚と服を脱がされていき、ブラジャーとスカートだけの姿になってしまった。白く透き通った肌もあらわになった。
 桐葉は両腕を胸の前でクロスして、胸を隠した。ほどよく引き締まったくびれと、キュートなおへそ。日頃から退魔師として運動しているおかげで、桐葉のスタイルの良さは他の女子生徒から羨まれるほどだ。
「見ないで……」桐葉は目をぎゅっと閉じて、イヤイヤをするように首を振った。
「大丈夫。すごく綺麗だ」早苗は感想を述べ、一瞬のうちにブラのホックを外した。桐葉が押さえる腕の間から、ブラを抜き取る。
「だめ……。だめ……」
 拒絶する桐葉は震えている。胸を隠す腕を、早苗はそっとつかみ、ゆっくりと左右に開いていく。桐葉は言葉ほどの抵抗を示さず、為すがままに乳房を晒した。
「見て。こんなに、ピンと立ってる」早苗が言う。「触ってほしいって言ってる」
「ちがいます……、そんなこと、ないです。……あっ」早苗がいきなり乳首を摘んだので、桐葉は思わず声を出してしまった。腕をクロスして防ごうとするが、早苗のもう片方の手に遮られる。
 早苗の指が乳首をコリコリと刺激する。
「んあっ!? ひゃう!?」
「そんなに気持ちいい?」
「ちがいます……ちがいます……」
「気持ちよくなっていいよ。そのほうがたくさん精を吐き出せる。それだけ早く全部の精を吐かせられるわけだから、これは正しいことなんだよ」
「んんっ! はぁ♡ あっ……だめ……」乳首を摘んでグリグリされるのが気持ちよすぎて、早苗の説明は半分くらいしか頭に入ってこなかった。『正しい』という響きだけが、龍ヶ崎家を継ぐ者として正しくあろうとしてきた桐葉の心に届いたのだった。自分でほとんど触ったことのない桐葉には、あふれてくる切なさをどう処理したらいいのか分からない。胸にもぬるぬるを塗りたくられた。早苗の手のひらは桐葉の乳房を包み込むのにぴったりの大きさで、全体を揉んだり、乳首を指で弾いたり、優しく摘んで引っ張られたりするうちに、治療のことなど忘れ、ただただ快楽に溺れていった。胸と同時に男の部分まで攻められると、もうどうすることもできなかった。
(来る……また『あれ』が来る……)
「あっ♡ だめっ、いやぁ! くるっ! くるぅ! ふぁ♡ んああっ♡」
「イっていいよ。いっぱい出して。全部出して」
「イクっ、わたし……、んぁ♡ イクぅ! はぁん♡ いっちゃううううう♡」
 ドビュッ……ドビュッ……と大量の精子をぶちまけて、桐葉は絶頂した。前回同様、しばらく事切れた人形のように宙を見つめたまま、荒く息をしていた。快楽の大波の余韻で、何も考えることができない。ややあって波が退くと、太くたくましいままの男根と、白いもので汚れた畳や制服を見てショックを受ける。自分が汚らわしい、生きていること自体恥ずかしい、不徳の人間のように思われて、もう何もかもがお仕舞いなんじゃないかという絶望感に囚われる。
「すごい量」早苗は親指と人差し指で白濁の物体を弄びながら、感心したように言う。不意にその指をぺろりとなめた。「それに、すごく濃厚」
「早苗さん!? いま、何を!?」
「食べても問題ない。毒もなければ妊娠させることもできないから」
「でも……汚いですよ」
「そう? こんなに綺麗なのに」
 綺麗と言われても、桐葉は複雑な気持ちで、精液を見ることさえ嫌だった。
「まだ大きいね」早苗が男のものを見てコメントした。桐葉は改めて自分のそれを見て、その通りだと思った。相変わらず雄雄しい姿をしたそれは、血管が浮き上がって、先端から白い物体がしたたっている。おぞましい姿に、桐葉は目をそらした……。
と、早苗が上着を脱ぎ始めた。大人っぽい黒のブラジャーと、豊かな胸。谷間のほくろに目を留めてしまい、慌てて顔を背けた。
「ど、どうして早苗さんが脱いでいるんですか!?」桐葉は別の理由で顔を赤らめた。
「だって、まだこんなに硬くて、たくましいんだもの」
 と、早苗がブラを押し上げて胸で肉竿を挟んだ。
「へっ!? ちょっ……まっ……! あっ♡」
 なんて柔らかいのだろうか……。早苗の豊満な乳房は手のひらよりもさらに優しく温かく男の部分を包み込んで、抵抗不可能な快楽をもたらした。桐葉の肉棒は完全に早苗の中に埋もれている。羊水に抱かれているかのような心地良さで、脳が蕩けそうだ。
(なに……これ……。すごい……っ)
 再びびくん、びくんと肉棒が歓喜に打ち震える。体が言うことを聞かなくなり、桐葉は布団をぎゅっとつかんで耐えるしかなかった。
「はあっ♡ だめ……っ♡ おかしく……頭が……♡ おかしくなるぅ……」
「全部出していいんだよ」早苗は両手で自分の乳房を寄せ、桐葉の肉棒が逃げられないようにしっかりと挟んでいる。その圧迫感と優しさとが、絶妙に愉悦を引き出す。「私のおっぱいに、全部ぶちまけていいんだよ」
「くぅ……、ああっ♡ もう……、わたし、ん♡ イったばかりなのにっ! はあぅ♡ またっ……、またイっちゃう……!」
「いいよ……出して」早苗が胸の上下運動を加速させる。「全部出して! 私のおっぱい汚して!」
「ぁん♡ あ、あっ♡ はぁぁ♡ イクっ♡ またイクぅううううううううう!!」
 あっという間に桐葉は二度目の絶頂を迎えた。一度目に劣らぬ量の白濁液をぶちまけ、乳房の間で激しく痙攣する。早苗の顔にも精子が飛び散った。
「はぁ……、はぁ……。わたし、また……」桐葉は焦点の合わない目で荒く息をしている。
 早苗は自分の谷間から指で精子をいとおしげにすくいとると、唇へ運んだ。
「二回目なのに、すごい量だったね」
「うぅ……」なんと答えればいいか分からず、桐葉は赤面するしかなかった。
「あんなに出したのに……まだこんなに……」
 早苗の言わんとしていることは簡単に理解できた。異物とはいえ自分の体の一部だ。それがどんな状態になっているかは、自分でよく分かる。
 その日、結局桐葉は五度射精させられ、完全に疲労し切って帰宅したのだった。
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