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第7話 ロリガワか、リアル幼女か、それが問題だ
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【確定ドロップアンケート。
1.ギガントミノタウロスの堅角(ドロップ率0%)
2.ギガントミノタウロスのシャトーブリアン(ドロップ率100%)
ギガントミノタウロスのシャトーブリアンが選択されました。】
「やったああ!お肉!お肉です!
100%!皆さん選んで下さってありがとうございます!嬉しいです!」
目の前が光り、空中にギガントミノタウロスのシャトーブリアンが現れたかと思うと、そのまま地面に落ちそうになり、落下点に手を伸ばした美織が落ちる前に受け止めた。
それを汚れないようにマジックバッグの中へと入れる。初めて食べる高級肉だ。少しでも可食部分を残したいと思ったのだ。
だが一度も食料をドロップしたことのない美織は知らなかった。地面にドロップした肉も、なぜかまったく汚れがつかないことを。
ダンジョン産の食料は、どれも高級品とされ人気が高いが、地面にドロップしてもなぜか汚れがつかない。なおかつ、何故か冷蔵庫に入れなくてもある程度日持ちするのだ。
ダンジョン産の食品を一般流通させる際に繰り返し検査がなされたが、衛生面でも特に問題ないことが確認され、最も安全な食品として、健康志向の金持ちの間で人気が高い。
:マジックバッグ?持ってたのか?
:この間まで過疎ってたのに、随分と高いもの持ってんだな。
:それな、意外
「ああ、これはですね、先日ドロップしたラミアの毒剣を売ったお金で代わりに買いました!探索者といえばマジックバッグですからね!ずっと欲しかったので嬉しいです!」
通常の探索者であれば、倒した魔物からはすべからく、どんなものであれドロップする為、マジックバッグが必須とされている。
大量のドロップアイテムを素手で持ち歩くことは不可能だからだ。ギルドによってはドロップアイテムを拾い、マジックバッグに入れて回収する専門のチームを揃えている。
美織は今までドロップ品がなかったことに加え、お金がなかったので、マジックバッグのような高いものは買えなかったのだ。
家に入れるお金のことも考えたが、その為にはたくさんドロップアイテムの入れられるマジックバッグの確保が急務だと考えた。
マジックバッグでたくさんドロップ品を持って帰ることが出来るようになれば、マジックバッグ分のお金程度いくらでも稼ぐことができる。美織はそう考えて初期投資をした。
阿平のすすめで中古品の中から探したおかげで、かなり容量の大きな物を購入することが出来たので、美織としては大満足である。
:おめっとさん
:確かにマジックバッグのない探索者なんて聞いたことないもんな
:早くマジックバッグ買ったくらいの金額稼げるといいな
コメントが優しく励ましてくれる。
「はい!頑張りますね!」
美織はニコニコしながら答えた。
:それで、その肉どうやって食べるんだ?
:結構なデカさだよな
:お裾分け希望
:ちな、ギガントミノタウロスのシャトーブリアン、市場価格100グラムあたり30万
「そうですね、せっかくなので配信で食べようと思ってるんですけど⋯⋯。」
美織がそう答えた時だった。
【配信アンケート。
1.ロリガワを使用しての食べ食べ配信。
2.リアル妹を召喚しての食べ食べ配信。】
美織が何も打ち込んでいないにも関わらずそんなアンケートが突然表示された。
「え?え?これって、ドロップ品に関するアンケートだけが出るんじゃないの!?」
驚く美織。リスナーもこのアンケートにざわつきだした。
:ロリガワってなんだ?別のガワがあるってことか?
:リアル妹!?妹いんの!?
「え?あ、はい。以前親友に、私は将来合法ロリになれる、あんたの声はそっち向きって言われて、チャンネル開設前に一緒に作った9歳の設定のものがあって⋯⋯。
──って、違います!私とは違う別の女の子がいてですね⋯⋯!」
:ようするに、剣呑寺いおりロリバージョンがあるってことか!
:妹ちゃんいくつ?
「妹ですか?妹は今7歳です。小学校にあがったばかりなんですよ。──って、剣呑寺いおりに妹なんていませんよ!そういう設定は作ってな⋯⋯あ、なんでもないです。」
中の人の情報をついついだだ漏れにしてしまい、美織は盛大に焦ってしまう。剣呑寺いおりはあくまでもキャラクター。高坂美織とは別物でなくてはならないのだから。
:ロリ剣呑寺いおり配信と、リアル幼女同伴配信の2択か⋯⋯くっ、悩むぜ。
:確かに
:剣呑寺いおりのロリボも捨てがたい。しかしてリアル幼女も捨てがたい。
「なんで!?なんでえ!?これ、私、どっちか必ずしなくちゃいけないの!?」
ただ普通に食べる配信をしようと思っていた美織は大パニックだ。
アンケートでリスナーに配信内容を選んで貰うからには、それを実行するのは配信者として当然のことだ。そして無常にも、アンケート画面はカウントダウンを開始していた。
────────────────────
この作品は読者参加型です。
アンケートで主人公の行動が決まります。
コメント欄にてアンケート回答よろしくお願いします!
さてどちらが選ばれるのか?(*^^*)
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
1.ギガントミノタウロスの堅角(ドロップ率0%)
2.ギガントミノタウロスのシャトーブリアン(ドロップ率100%)
ギガントミノタウロスのシャトーブリアンが選択されました。】
「やったああ!お肉!お肉です!
100%!皆さん選んで下さってありがとうございます!嬉しいです!」
目の前が光り、空中にギガントミノタウロスのシャトーブリアンが現れたかと思うと、そのまま地面に落ちそうになり、落下点に手を伸ばした美織が落ちる前に受け止めた。
それを汚れないようにマジックバッグの中へと入れる。初めて食べる高級肉だ。少しでも可食部分を残したいと思ったのだ。
だが一度も食料をドロップしたことのない美織は知らなかった。地面にドロップした肉も、なぜかまったく汚れがつかないことを。
ダンジョン産の食料は、どれも高級品とされ人気が高いが、地面にドロップしてもなぜか汚れがつかない。なおかつ、何故か冷蔵庫に入れなくてもある程度日持ちするのだ。
ダンジョン産の食品を一般流通させる際に繰り返し検査がなされたが、衛生面でも特に問題ないことが確認され、最も安全な食品として、健康志向の金持ちの間で人気が高い。
:マジックバッグ?持ってたのか?
:この間まで過疎ってたのに、随分と高いもの持ってんだな。
:それな、意外
「ああ、これはですね、先日ドロップしたラミアの毒剣を売ったお金で代わりに買いました!探索者といえばマジックバッグですからね!ずっと欲しかったので嬉しいです!」
通常の探索者であれば、倒した魔物からはすべからく、どんなものであれドロップする為、マジックバッグが必須とされている。
大量のドロップアイテムを素手で持ち歩くことは不可能だからだ。ギルドによってはドロップアイテムを拾い、マジックバッグに入れて回収する専門のチームを揃えている。
美織は今までドロップ品がなかったことに加え、お金がなかったので、マジックバッグのような高いものは買えなかったのだ。
家に入れるお金のことも考えたが、その為にはたくさんドロップアイテムの入れられるマジックバッグの確保が急務だと考えた。
マジックバッグでたくさんドロップ品を持って帰ることが出来るようになれば、マジックバッグ分のお金程度いくらでも稼ぐことができる。美織はそう考えて初期投資をした。
阿平のすすめで中古品の中から探したおかげで、かなり容量の大きな物を購入することが出来たので、美織としては大満足である。
:おめっとさん
:確かにマジックバッグのない探索者なんて聞いたことないもんな
:早くマジックバッグ買ったくらいの金額稼げるといいな
コメントが優しく励ましてくれる。
「はい!頑張りますね!」
美織はニコニコしながら答えた。
:それで、その肉どうやって食べるんだ?
:結構なデカさだよな
:お裾分け希望
:ちな、ギガントミノタウロスのシャトーブリアン、市場価格100グラムあたり30万
「そうですね、せっかくなので配信で食べようと思ってるんですけど⋯⋯。」
美織がそう答えた時だった。
【配信アンケート。
1.ロリガワを使用しての食べ食べ配信。
2.リアル妹を召喚しての食べ食べ配信。】
美織が何も打ち込んでいないにも関わらずそんなアンケートが突然表示された。
「え?え?これって、ドロップ品に関するアンケートだけが出るんじゃないの!?」
驚く美織。リスナーもこのアンケートにざわつきだした。
:ロリガワってなんだ?別のガワがあるってことか?
:リアル妹!?妹いんの!?
「え?あ、はい。以前親友に、私は将来合法ロリになれる、あんたの声はそっち向きって言われて、チャンネル開設前に一緒に作った9歳の設定のものがあって⋯⋯。
──って、違います!私とは違う別の女の子がいてですね⋯⋯!」
:ようするに、剣呑寺いおりロリバージョンがあるってことか!
:妹ちゃんいくつ?
「妹ですか?妹は今7歳です。小学校にあがったばかりなんですよ。──って、剣呑寺いおりに妹なんていませんよ!そういう設定は作ってな⋯⋯あ、なんでもないです。」
中の人の情報をついついだだ漏れにしてしまい、美織は盛大に焦ってしまう。剣呑寺いおりはあくまでもキャラクター。高坂美織とは別物でなくてはならないのだから。
:ロリ剣呑寺いおり配信と、リアル幼女同伴配信の2択か⋯⋯くっ、悩むぜ。
:確かに
:剣呑寺いおりのロリボも捨てがたい。しかしてリアル幼女も捨てがたい。
「なんで!?なんでえ!?これ、私、どっちか必ずしなくちゃいけないの!?」
ただ普通に食べる配信をしようと思っていた美織は大パニックだ。
アンケートでリスナーに配信内容を選んで貰うからには、それを実行するのは配信者として当然のことだ。そして無常にも、アンケート画面はカウントダウンを開始していた。
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