養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!(続く)
陰陽@3作品コミカライズと書籍化準備中
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第26話 レオンハルト様の手作りクッキー①
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レオンハルト様がとっさに手綱から片手を離して、私が落馬しないように、後ろから抱きしめるようにして支えてくれる。
馬の前を突然鳥が横切ったらしく、馬がそれに驚いたようだった。
「大丈夫か?」
「ええ……。」
驚いたし怖かったのもあるけれど、レオンハルト様のたくましい胸に抱きすくめられたまま、耳元からバリトンボイスが響いて、私の体はこわばったように動けなくなった。
レオンハルト様の体からは、ほんのりと爽やかな香りと体臭がした。
「近くに川がある。馬を休ませついでに、俺たちも少し休憩にしよう。」
「ええ……。」
レオンハルト様は私が落馬しないように、後ろから抱きしめるようにして支えてくれていた腕を解くと、私を降ろして、近くの川辺で休ませてくれるようだった。
馬から降りて、近くの川で馬に水を飲ませつつ、レオンハルト様は馬にくくりつけた荷袋から茶葉の小瓶と小袋を2つ取り出した。
小さな魔道具のコンロでお湯を沸かしながら、草の上に皮で出来たシートを引いて、私にそこに座るよう、うながした。
「こんなところにまで、お茶を入れる道具を持参されたんですか?」
「遠征の際にもいつも飲むからな。」
私に紅茶の入ったマグカップを渡してくれる。自宅にあった陶器の茶器と違って、割れない木のマグカップだ。
紅茶はほっとする優しい味と暖かさで、馬が突然立ち上がった時の恐怖も、レオンハルト様に抱きすくめられたドキドキすらも、落ち着かせてくれるかのようだった。
「馬は疲れたか?」
「いえ……、大変だけど楽しいです。」
私は素直にそう言った。
「ああ、そうだ。これを……。」
レオンハルト様はそう言って、小袋の1つを私に手渡してくれた。
「俺が焼いたクッキーなんだ。
よかったら食べてくれ。」
「レオンハルト様が作られたんですか!?
……ありがとうございます。」
「──意外か?」
レオンハルト様は、自分の分の小袋から出したクッキーを一口かじると、イタズラっぽく笑いながら、私の目を見て言った。
紅茶の趣味といい、確かに騎士様の趣味としては、かなり意外ね。この小袋も、とても可愛らしくてリボンまでついているし。
私も一口かじって驚いた。
「美味しい……。」
「口に合って良かった。」
嬉しい。甘いものは好きだけれど、1人でお菓子を食べる機会はあまりなかったから。
「レオンハルト様は、いつもこのようなものを召し上がってるのですか?」
「いや、普段はあまり食べないが、あんたが来ると言うからな。今日は特別にだ。
作るのが好きなだけであって、食べるのはそんなに好きなわけじゃないからな。」
「──どうして私の為にわざわざ?」
「日頃外出もろくすっぽ出来ないんだろう?
せっかく遠乗りに来たのに、絵を描くだけだなんて、味気ないからな。だから、一緒にお茶をするために作っておいたんだよ。」
「……。ふふっ。」
私の為にわざわざ、この大きな体でクッキーを焼いて、それを可愛らしくラッピングしているレオンハルト様を想像したら、なんだかおかしくて笑ってしまうわね。
「そんなにおかしいか?」
レオンハルト様も笑っている。
突然レオンハルト様が私の頬に手を伸ばすと、グイッと私の唇の脇を親指で拭って、私と目線を合わせながら、その指をペロリとなめたのだった。
──!!!!?
「ついてたぞ。案外そそっかしいんだな。」
そう言って笑う姿がなんだか悩ましい。
私が驚いて焦っていると、
「さて、そろそろ出発しよう。」
と言って、シートと木のマグカップを片付けて、クッキーの入っていた小袋とともに荷袋にしまい、私を先に馬に乗せてから馬にまたがると、再び馬を走らせ始めた。
私は動揺を悟られまいとしたのだけれど、どうにも顔が熱くて仕方がなかった。
きっと赤くなってるに違いない。
どうしよう、とても恥ずかしいわ……。
「さあ、ついたぞ、ここだ。」
「……すごく綺麗ですね……。」
目の前に広がる美しい風景に私は思わず感嘆の声をあげる。こんなところに、本当に危険な魔物が出るというのだろうか?
ただ魔物を描きに来ただけのつもりだったのに、こんな、まるでデートスポットのような素敵な場所に連れてこられるとは思わなかった。予想外過ぎて緊張してしまう。
「だろう?俺も初めて見た時は驚いたよ。」
そこは一面の花畑だった。色とりどりの可憐な花々が咲き乱れている。
「すごい!こんなところがあるんですね!」
「ああ、ここは誰も知らない秘密の場所だ。
ここに来るまでの道は遠いし、そもそも人が通るような場所じゃあないからな。」
「へぇ、じゃあ、レオンハルト様が見つけられたんですか?」
「ああ。たまたま魔物討伐の遠征時に、薬草を取りに森に入った時に偶然見つけたんだ。
それ以来ずっと気に入って時々来ていたんだが、まさかあんたを連れてくることになるとは思わなかったよ」
「私もです。」
魔物を描く為にこんなところまで来ることも、レオンハルト様に連れて来ていただくことも、この間までは想像もしていなかった。
ここにいると、イザークとのことも、子どもが出来ないことも、嫌なことなんて何もかも忘れてしまいそうに思える。
「嫌なこと全部、忘れられそうです。連れて来ていただいてありがとうございます。」
それくらい幻想的な場所だった。
「そうか……。」
私たちはしばらく無言のまま、景色を見つめてその場に佇んでいた。
────────────────────
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馬の前を突然鳥が横切ったらしく、馬がそれに驚いたようだった。
「大丈夫か?」
「ええ……。」
驚いたし怖かったのもあるけれど、レオンハルト様のたくましい胸に抱きすくめられたまま、耳元からバリトンボイスが響いて、私の体はこわばったように動けなくなった。
レオンハルト様の体からは、ほんのりと爽やかな香りと体臭がした。
「近くに川がある。馬を休ませついでに、俺たちも少し休憩にしよう。」
「ええ……。」
レオンハルト様は私が落馬しないように、後ろから抱きしめるようにして支えてくれていた腕を解くと、私を降ろして、近くの川辺で休ませてくれるようだった。
馬から降りて、近くの川で馬に水を飲ませつつ、レオンハルト様は馬にくくりつけた荷袋から茶葉の小瓶と小袋を2つ取り出した。
小さな魔道具のコンロでお湯を沸かしながら、草の上に皮で出来たシートを引いて、私にそこに座るよう、うながした。
「こんなところにまで、お茶を入れる道具を持参されたんですか?」
「遠征の際にもいつも飲むからな。」
私に紅茶の入ったマグカップを渡してくれる。自宅にあった陶器の茶器と違って、割れない木のマグカップだ。
紅茶はほっとする優しい味と暖かさで、馬が突然立ち上がった時の恐怖も、レオンハルト様に抱きすくめられたドキドキすらも、落ち着かせてくれるかのようだった。
「馬は疲れたか?」
「いえ……、大変だけど楽しいです。」
私は素直にそう言った。
「ああ、そうだ。これを……。」
レオンハルト様はそう言って、小袋の1つを私に手渡してくれた。
「俺が焼いたクッキーなんだ。
よかったら食べてくれ。」
「レオンハルト様が作られたんですか!?
……ありがとうございます。」
「──意外か?」
レオンハルト様は、自分の分の小袋から出したクッキーを一口かじると、イタズラっぽく笑いながら、私の目を見て言った。
紅茶の趣味といい、確かに騎士様の趣味としては、かなり意外ね。この小袋も、とても可愛らしくてリボンまでついているし。
私も一口かじって驚いた。
「美味しい……。」
「口に合って良かった。」
嬉しい。甘いものは好きだけれど、1人でお菓子を食べる機会はあまりなかったから。
「レオンハルト様は、いつもこのようなものを召し上がってるのですか?」
「いや、普段はあまり食べないが、あんたが来ると言うからな。今日は特別にだ。
作るのが好きなだけであって、食べるのはそんなに好きなわけじゃないからな。」
「──どうして私の為にわざわざ?」
「日頃外出もろくすっぽ出来ないんだろう?
せっかく遠乗りに来たのに、絵を描くだけだなんて、味気ないからな。だから、一緒にお茶をするために作っておいたんだよ。」
「……。ふふっ。」
私の為にわざわざ、この大きな体でクッキーを焼いて、それを可愛らしくラッピングしているレオンハルト様を想像したら、なんだかおかしくて笑ってしまうわね。
「そんなにおかしいか?」
レオンハルト様も笑っている。
突然レオンハルト様が私の頬に手を伸ばすと、グイッと私の唇の脇を親指で拭って、私と目線を合わせながら、その指をペロリとなめたのだった。
──!!!!?
「ついてたぞ。案外そそっかしいんだな。」
そう言って笑う姿がなんだか悩ましい。
私が驚いて焦っていると、
「さて、そろそろ出発しよう。」
と言って、シートと木のマグカップを片付けて、クッキーの入っていた小袋とともに荷袋にしまい、私を先に馬に乗せてから馬にまたがると、再び馬を走らせ始めた。
私は動揺を悟られまいとしたのだけれど、どうにも顔が熱くて仕方がなかった。
きっと赤くなってるに違いない。
どうしよう、とても恥ずかしいわ……。
「さあ、ついたぞ、ここだ。」
「……すごく綺麗ですね……。」
目の前に広がる美しい風景に私は思わず感嘆の声をあげる。こんなところに、本当に危険な魔物が出るというのだろうか?
ただ魔物を描きに来ただけのつもりだったのに、こんな、まるでデートスポットのような素敵な場所に連れてこられるとは思わなかった。予想外過ぎて緊張してしまう。
「だろう?俺も初めて見た時は驚いたよ。」
そこは一面の花畑だった。色とりどりの可憐な花々が咲き乱れている。
「すごい!こんなところがあるんですね!」
「ああ、ここは誰も知らない秘密の場所だ。
ここに来るまでの道は遠いし、そもそも人が通るような場所じゃあないからな。」
「へぇ、じゃあ、レオンハルト様が見つけられたんですか?」
「ああ。たまたま魔物討伐の遠征時に、薬草を取りに森に入った時に偶然見つけたんだ。
それ以来ずっと気に入って時々来ていたんだが、まさかあんたを連れてくることになるとは思わなかったよ」
「私もです。」
魔物を描く為にこんなところまで来ることも、レオンハルト様に連れて来ていただくことも、この間までは想像もしていなかった。
ここにいると、イザークとのことも、子どもが出来ないことも、嫌なことなんて何もかも忘れてしまいそうに思える。
「嫌なこと全部、忘れられそうです。連れて来ていただいてありがとうございます。」
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