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第10話 みんなで町に出かけて買い食い③
しおりを挟む戦闘にはまったく役に立たないから、僕の欲しいスキルとは違うけどさ……。
「ありがとうございます!」
「意外な才能ね!」
「ほんと、見直しちゃったわ。」
3人は嬉しそうな顔で笑った。
その後僕たちは屋台で串焼きを買い食いしたり、お菓子屋さんで甘い物を食べたりして楽しんだのだった。
「あー楽しかったです!」
「うん、楽しかったね!」
「またみんなで来ましょうよ。」
「ね。絶対またこの4人でよ?」
楽しそうなアリシア。僕の言葉に、また来ようと言ってくれるエリザベート。念を押すようにそう言ってくれるゾフィー。随分とこの3人と親しくなれたんじゃないだろうか。
僕のお嫁さん探しも、一歩リードだね!
「今日は本当にありがとう。楽しかったよ。
でも……2人とも、あの時どうしてあんな無茶をしたの?あんな派手に戦ったら、いくら護衛がいるって言っても、奴らの仲間が集まって来たかも知れないよ?」
そう言って別れる時、僕はゾフィーとエリザベートの2人に尋ねた。それを聞いた2人が顔を見合わせてニヤリと笑う。
「私たちにマクシミリアンを害そうとする相手への手加減をする理由がないわ。」
「うん。そういうことね。」
2人は笑顔でそう言ったのだった。
「え?」
僕が思っているよりも、ずっと2人は、僕との関係を大切に思っていてくれてるっていうことなの……かな?だとしたら嬉しいな。
「へへ、ありがとう……。」
「ふふ。」
次の瞬間強い風が吹いて、アリシア、エリザベート、ゾフィーのスカートがまくれた。
3人のパンツは見えそうで見えなかった。それなのに、僕の頭の中には、“アリシア:白と青の太い縞々”、“エリザベート:白と赤のリボンのついたもの”、“ゾフィー、ピンクのレース”と、彼女たちのパンツの柄が、まるで見ていたように頭に浮かんできたんだ。
僕は思わず真っ赤になった。きっとこれはこの間手に入れたスキル、ラッキースケベが起きる確率が上がる、パンツが見えそうになる、パンツの種類を言い当てられる、だ!
見てもないのに、
「マクシミリアン……見たわね?」
とゾフィーに疑いの目を向けられる。
「み、見てないよ!」
正直にそう言ったんだけど。
「正直に言ったら許してあげようと思ったけど、許してあげない。行きましょアリシア。」
そう言って、バイエルン姉妹は、アリシアを連れて去って行ってしまった。
これって、次の約束もなくなっちゃったってこと?そ、そんなあ……。
うう……。せっかく3人との距離が、少し近付いたと思ったのに。
やっぱりこんなスキル、使えないよ!
────────────────────
マクシミリアン・スワロスウェイカー
年 齢:15歳
性 別:男
種 族:人間族
レベル:23
H P:184
M P:152
攻撃力:98
防御力:88
俊敏性:80
知 力:103
称 号:
魔 法:
スキル:勃起不可、逆剥けが治る、足元から5ミリ浮く、モテる(猫限定)、目薬を外さない、美味しいお茶を淹れる、体臭が消せる、裸に見える、雨予報(15秒前)、カツラを見抜ける、塩が見つかる、上手に嘘がつける、快便になる、他人の才能の芽が見える、相手がほんの少し素直になる、植物が育ちやすくなる、おいしい水が手に入る、悪口が聞こえる、肩もみがうまくなる、寝坊しなくなる、ラッキースケベが起きる確率が上がる、パンツが見えそうになる、パンツの種類を言い当てられる、相手が一番喜ぶプレゼントが分かる、魚が寄ってくる
────────────────────
まだ冒険を続けますか?
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いいえ
────────────────────
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