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第122話 番外編・精霊と妖精の朝ごはん作り 大根のなめ茸あえ、エノキとシメジと舞茸の電子レンジ蒸し、ツナマヨ麺つゆうどん②

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 そしてこの家にはもう1人。
 忘れちゃいけないキラプシアちゃん。
 私と同じ樹木の妖精です。

 私は木の家の妖精ですけど、キラプシアちゃんは家になる前の木の妖精です。だから木のあるところが大好きで、特にこの家の脇にはやして貰った木が大好きです。

 キラプシアちゃんは本来木の上で暮らしている種族ですけど、カイアちゃんたちのそばが大好きみたいですね!

 私もカイアちゃんのそばが大好きです!
 私たちは樹木の妖精ですからね。
 植物の中の精霊王であるカイアちゃんのそばは、とっても安らげるんですよ!

 キラプシアちゃんはカイアちゃんのペットとしてここで暮らしているみたいです。
 いいなあ。私も早くみんなに見えたら。

 でも、同じ眷属であるカイアちゃんとキラプシアちゃんには、なんとなく私の存在が気付かれてるみたい?

 時折私の方をじっと見上げてることがあるんですよね!早くもっと力をつけて、みんなの前に姿を現したいですね!

 あら?どうしたのかしら?
 アエラキちゃんがお腹をおさえてますね?
 どうやらお腹がすいちゃったみたいです。

 でも、今日はかなり疲れているのか、お父さんがまだ起きて来ません。お父さんはいつも美味しいご飯を作ってくれます。

 最近この家にはお客様がいらしてて、その人たちがご飯を作ってくれることもあるのだけれど、その人たちも今日はグッスリと寝てるみたいです。

 昨日はだいぶ夜更かししてたみたいですからね!仕方がありませんね。
 お客様はなんと聖女さまなんですって!

 今はカイアちゃんの兄弟株である、ドライアドに守護された、コボルトという種族の人たちと、日々過ごしてるみたいです。

 どうやらカイアちゃんが、朝ごはんを作ってみよう!とみんなに提案してるみたいですね!子どもたちだけでだいじょうぶかしら?

 みんなもそれを聞いて、すっかり張り切ってるみたいです。お父さんをびっくりさせてあげるつもりのようですね!

 何を作ろうかな?何なら作れるかな?と話していますね。
 包丁を使わないとなると、作れるものが限られてしまいますからね。

 包丁は危ないから、子どもたちだけで使っちゃ駄目だ、火も危ないから駄目だ、とお父さんに言われているのを、カイアちゃんたちはしっかり守ってますからね!

 おや?どうやらアエラキちゃんが、包丁の代わりに風魔法を使うことを提案しているようですよ?

 確かに風魔法なら、スパスパ物が切れますしね!でも、残念ながらアエラキちゃんは、野菜の皮は上手にむけないみたいですね?

 大根の皮をむこうとして、失敗しちゃったみたいです。大根がズタズタになってしまって、みんなしょんぼりしています。

 そこにキラプシアちゃんが、ピーラーを持って戻ってきました!キラプシアちゃんはとっても力持ちなのです。

 カイアちゃんがピーラーで上手に大根の皮をむいていきます。お手伝いがとっても上手になったカイアちゃん。

 お父さんのお料理のお手伝いをするのがとっても大好きなんですよ!
 カイアちゃんが皮をむいた大根を、アエラキちゃんがスパスパと薄く細切りにします。

 みごとにボウルの中に細切りの大根が入りましたね!そこにキラプシアちゃんが塩を振って、カイアちゃんがよくモミモミします。10分ほど放置したら、しっかり水切り。

 カイアちゃんが冷蔵庫から取ってきた、なめ茸の瓶の中身を大根500グラムに対して大さじ4と、お醤油を少し加えて、スプーンで混ぜ混ぜしていますね!

 大人の人はお好みで七味唐辛子を加えてもオススメだと、お父さんが作ってくれた料理ですね!器にキレイに盛り付けていますね!

 今度はエノキとシメジと舞茸の、石づきをアエラキちゃんが風魔法で切り落とします。
 それぞれ2袋使うみたいですね!

 キノコは洗わずキッチンペーパータオルで拭き拭きします。
 みんなとっても上手に出来てますね!

 キノコはなんでもいいみたいですけど、加熱すると縮んでしまいますからね!
 たっぷり使いましょう!

 みんなで耐熱皿の上に小房に分けて並べたら、料理酒を大さじ2、カイアちゃんがそそいで、キラプシアちゃんが振りかけます。

 ふんわりとラップをかけたら、電子レンジで2分間チーン!チューブの生姜とお醤油を大さじ1と半分加えて、スプーンで混ぜ混ぜしたら、冷ましながら予熱でも加熱します。

 少し冷めたら手でもモミモミ!味を染み込ませてあげます。お父さんがやっていたのをちゃあーんと見てたんですね!

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