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第70話 生ハムとキュウリとピーマンと玉ねぎのレモン醤油マリネと、豚玉ニラモヤシ④

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 タコ焼きだけじゃ栄養が偏っちまうしな、野菜多目にするか。
 俺は生ハムと、豚バラ肉と、モヤシと、ニラと、キュウリと、玉ねぎと、ピーマンと、卵を出し、レモン汁と、醤油と、蜂蜜と、砂糖と、ごま油と、塩と、黒胡椒と、普通のコショウと、オイスターソースと、ポン酢と、鶏ガラスープの元と、にんにくチューブと、片栗粉と、キッチンペーパータオルを準備した。

 玉ねぎ2個を繊維に沿って薄くスライスしたら、たっぷりの水につけて20~30分おいておき、水気を切ってキッチンペーパータオルで軽く水気を吸い取る。こうすることで辛味がおさえられる。水気を切らないと味がぼやけるので、必ず行う。

 ボウルに食べやすい大きさに切った生ハム20枚と、水を切った玉ねぎ2個と、細切りにしたキュウリ2本と、同じく細切りにしたピーマン2個を入れ、醤油とレモン汁を大さじ1、蜂蜜と砂糖を小さじ2ずつ、ごま油を小さじ2、黒胡椒を適宜加えてざっくり混ぜ合わせ、最後に、にんにくチューブをほんの少し入れて混ぜたら、生ハムとキュウリとピーマンと玉ねぎのレモン醤油マリネの出来上がりだ。

 全部砂糖でもいいのだが、蜂蜜があったほうがまろやかになる。かといって全部蜂蜜だと蜂蜜の味が際立ってしまう。
 レモン汁は今回汁単体を使ったが、レモンを皮ごと絞ると、レモンピールと呼ばれるレモンの皮の独特の苦味が加わり、ほんのり大人の味になる。

 お好みで醤油やレモン汁の量を小さじ1くらい足してもいい。大根を加えても美味い。生ハムが大体何にでも合うから、冷蔵庫のあまり野菜の使い道を考えた時に、割といろんな野菜が使えて便利なんだよな。
 汁が出るから弁当には向かないが、作り置きしてツマミにしたりもしている。

 ニラを豚バラ肉と同じくらいの、食べやすい幅に切り、お湯を沸騰させてニラを1束分とモヤシ1袋分を入れ、5秒茹でたらザルにあけて水気を切り、キッチンペーパータオルで水分をおさえる。モヤシは豚バラ肉と同じグラム数を用意する。
 フライパンにごま油を熱して、解いた卵を強火で半熟程度に加熱して一度取り出す。

 再度ごま油をひいて熱したフライパンに、豚バラ肉を入れて、普通のコショウと塩少々で味付けし、中火で炒める。
 豚肉に火が通ったら、強火にしてニラとモヤシを加えてサッと炒めたら、オイスターソース大さじ1、ポン酢と鶏ガラスープの元とにんにくチューブを小さじ1、砂糖を小さじ2、片栗粉を小さじ1/2を混ぜ合わせておいたものを加えて手早く炒める。

 最後に卵を戻して軽く混ぜ合わせ、器に盛り付けて、お好みで黒胡椒をふったら、豚玉ニラモヤシの炒めものの完成だ。
 先に茹でることでシャキシャキになる。
 時間がない時だったり、面倒であれば、一緒に炒めてもすぐに火が通るので問題ない。
 ニラは長いほうが見た目がきれいだが、噛み切りづらいので一口サイズにしている。

 味噌汁は大根とワカメと油揚げだ。その間に炊いておいた米が炊きあがる音がする。
「よし、カイア、ご飯にしよう。」
 と声をかけたのだが、カイアはまだお腹が空いていないのか、積み木に夢中だった。
「どーれ、どっちから片付けようか?」
 俺はカイアのそばにしゃがみ込み、カイアがそれぞれの枝の手に持っている積み木を見ながら言った。

 カイアは積み木を両方見比べて、左の枝の手に持っていた積み木から、ちゃんとおもちゃ箱にしまった。
「よし、お父さんも手伝おうな。」
 一緒に積み木をおもちゃ箱に片付ける。
 片付けを終えてテーブルに座り、一緒にいただきますをする。
 明日の雪山にはカイアも連れて行こう。魔物が出ないところにも雪はある筈だから、一緒に雪遊びがしたいな、と思った。

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