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第11話 パン粉のフレンチトーストとタコ入りマリネサラダとソーセージとプレーンヨーグルト②

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 散弾銃の弾の底の部分のリムは斜めで、弾に引っかけるエキストラクターが滑りやすい為、俺はエキストラクターの、リムにかける爪を鋭角に削った。空薬莢を引っ張り出す際にホールドを確実にする為だ。

 更にエキストラクターの爪が撃針孔側により傾くよう、本体の内側にヤスリをかけ、エジェクターの頭も若干後ろに下げた。
 ボルトを引いても薬莢が排莢口から出切らないのを防ぐ為だ。

 円錐形のヤスリで薬室の入口にごく僅かなテーパーをかけた。弾倉から上がってきた弾が、装填時に薬室の縁に弾頭が引っかかって止まる、または薬室に入りかけたところで弾の底が内部の段差に引っかかってめくれて止まる、などを防ぐ為だ。

 弾倉のフォロワーの上面に、外側が高くなるよう段差をつけ、装填時に弾頭が排莢口側に向かないよう改良した。弾が薬室入口に引っかからず、薬室に収まるようになった。
 最後に後付でマズルブレーキを装着して反動軽減し、3.5~10倍のスコープを取り付けた。

 散弾は弾の粒の大きさによって、小型から中型の動物を狩るものと、大物も狙えるものがあるが、俺は大物はライフル弾の方が狙いやすい。魔物のスピード次第じゃ命中精度を更に上げる為に、今後弾を作らないといけないかも知れないなと思うが、とりあえず今回は市販のものを持っていく。

 ここまでやったら腹が減った。
 とりあえず昼飯にすることにしよう。
 俺はトンカツを作った時に余ったパン粉を、乾燥して使えなくなる前に食べて処分してしまうことにした。

 牛乳、生クリーム、卵、バター、蜂蜜、レタス、ベビーリーフ、ミニトマト、玉ねぎ、ボイル済みのタコ、ソーセージ、プレーンヨーグルト、岩塩、お酢、レモン汁、卵焼き器を出し、オリーブオイルとパン粉とコショウとボウルとフライパンを準備した。

 卵1個を箸で縦に切るように混ぜたあと、パン粉50グラム、牛乳50cc、生クリームccをボウルに入れ、よくかき混ぜたあとで蜂蜜を大さじ1加えて更によく混ぜる。砂糖でもいいが蜂蜜の方が浸透が早い。

 パン粉が50グラムだと卵焼き器に結構パンパンになるので、最初は半分の量で作るのを試すことからオススメする。
 俺は腹いっぱいにしたいのと1度に量を作るのでこうしているだけだ。

 パンは卵液を吸うのに時間がかかるが、パン粉だと染み込むのが早いので手早く作れるのが魅力だ。
 卵焼き器にバターをしいて、卵液と混ぜたパン粉を流し込み、卵焼きを作る要領で形を整えながら巻いてやる。

 分厚いと時間がかかるので、最初にまず片面を中火で3分焼いたら、1度卵焼き器から取り出して、ひっくり返してフライパンに乗せて、蓋をして弱火で3分蒸し焼きにしてやる。そのまま卵焼き器で作ってもいいが、蒸し焼きと比べると卵がかたくなりやすい。

 皿に盛り付けて上にバターを乗せる。甘さは控えめにしてあるので、甘いのが得意な人は、追加で上に蜂蜜やメイプルシロップをかけてもうまい。生クリームの代わりに追加で同じだけ牛乳を入れてもいい。
 これでフレンチトーストの完成だ。

 ボイル済みのタコを洗ってぶつ切りにし、ミニトマトを縦に4等分し、ベビーリーフは洗わず使えます、というのを出したのでそのまま使う。レタスは洗ってペーパータオルで拭いて、一口大に手で千切る。玉ねぎは薄くスライスしていったん水をはったボウルに入れて水にさらして水をきる。玉ねぎはお好みでそのまま使ってもいいし、紫玉ねぎを使ってもいい。

 オリーブオイル大さじ2、レモン汁小さじ1、お酢小さじ2、岩塩とコショウ少々を事前に混ぜ合わせて、トマト以外の野菜と混ぜ合わせる。岩塩の代わりに塩でもいい。ここで冷凍庫でちょっと冷やして味を染み込ませる。時間があれば冷蔵庫でいい。冷やすかどうかはお好みだ。

 最後にミニトマトを盛り付けて軽く混ぜ合わせて、皿に盛り付けたら、タコ入りマリネサラダの完成だ。トマトは普通のトマトでも構わないが、どちらを使う場合でも水分が出るので、必ず最後に混ぜ合わせるようにしたほうがいい。

 フライパンで軽く蒸し焼きにしたソーセージを、フレンチトーストの皿の脇に乗せ、プレーンのままのヨーグルトを添えた。
 別にヨーグルトに果物や砂糖、ジャムなどを乗せてもいいが、フレンチトーストが甘いので俺は何も乗せずに食べるつもりだ。

 今日の昼飯は、パン粉のフレンチトーストと、タコ入りマリネサラダと、ソーセージとプレーンヨーグルトだ。
 本来フレンチトーストは朝食に食べるものらしいが、我が家ではフレンチトーストは休日の朝昼兼用の時か、昼飯の時に食べる。

 フレンチトーストは、普段は普通にパンを使って作るが、パン粉は乾燥しやすいので、使い切ってしまいたかっただけだ。
 昼飯を食べたらさっそくダイアウルフを探しに行こう。

 早くまたオークの肉を食べたいものだ。
 そのことを考えると、昼飯を食っている最中だというのに、また腹が減ってくる気がする。夕飯は肉にしようかなあ。
 そんなことを考えながら、俺はフレンチトーストを頬張った。
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