8 / 470
第4話 チーズと青じその巻き餃子とマグロとキムチのアボカド和えとドイツ式ジャーマンポテト②
しおりを挟む
これは昼間っから飲んじまいたい気分だ。
となるとツマミは簡単に出来るものがいいな。
俺はじゃがいも、ソーセージ、ベーコン、オリーブオイル、にんにく、粒マスタード、パセリ、マグロ、キムチ、アボカド、餃子の皮を出し、しまっておいた塩コショウを出した。
じゃがいもの芽を取って一口大に切り、鍋で柔らかくなるまで茹でる。
じゃがいもはあえて皮付きのままだ。
俺はその間に餃子の皮と、まだ余っていた青じそ(大葉)とチーズをクーラーボックスから取り出した。
餃子の皮に青じそを横に半分に切って細長く切ったチーズを乗せて、くるくると巻いた。皮に水をつければ勝手にとまる。
別に中身が見えないようにする必要なんてない。
フライパンにごま油をしいてカリッとなるまで両面を焼く。これで巻き餃子の完成だ。
続いてアボカドを種にそって2つに割る。種は割れないから、種の周囲にそうように切れ目を入れて、回して蓋を外すように取る感じだ。
アボカドは熟し方によって大分硬さが違い、それによって使う料理が変わってくる。
この場合は硬めを選んだ。アボカドの皮をむき、一口大にアボカドを切り、マグロも筋を切ってやってから、同じくらいに切る。
キムチは軽く包丁で叩いてやり、ボウルの中でアボカドとマグロとキムチとあえて皿に盛って完成だ。
ちなみにキムチのデカい葉でマグロとアボカドを丸ごと包んでやると、一気に店で出てくるようなオシャレな料理に変身する。
以前付き合ってた女性が、それを半分に切ったところを写真に撮って何かにアップしていたようだが、その面白さが俺には最後まで分からなかった。
茹で上がったじゃがいもをザルにあけて水気を切る。
ソーセージを一口大に、ベーコンは1センチくらいに切り、にんにくはみじん切りにする。
中火で熱したフライパンに、オリーブオイルを引き、香りが立つまでにんにくを炒めたら、ソーセージとベーコンを加えて更に炒める。
俺はドイツ式のジャーマンポテトを作るつもりでいた。
ソーセージとベーコンに火が通ったら、茹でたじゃがいもを加えて、オリーブオイルが馴染んだら、塩、コショウ、粒マスタードを、全体に混ざるようにかき混ぜる。
皿に盛ってパセリを散らして出来上がりだ。
俺はこの世界に来て初めてビールを出した。
風呂上がりに真っ昼間っから、好きなツマミでビール。
最高の休日じゃないか。
「いただきます。」
今日のツマミはチーズと青じその巻き餃子とマグロとキムチのアボカド和えとドイツ式ジャーマンポテトだ。
タップリ腹いっぱいになりそうだから、昼飯も兼用ってことでいいか。
やっぱりビールには、ちょっと辛いものや、塩気のあるものだよなあ。
なんにも作りたくない日に飲みたくなったら、俺は必ずカルパスを用意する。
単品でも食べるくらいには好きだったりもする。
そういえば、明るいうちに発電機のテストを兼ねて風呂に入ったことで、ついつい飲みたくなって、飲んでしまったが、まだ洗濯物も残ってるんだった。
やれやれ、どうしたもんかな。
環境に配慮しつつ、何もないところに何かを出すとなると、当たり前のように日々していたことが、こうもいちいち考えてやらないといけないのか。
余裕が出来たら、この地の食材なんかも、早く食べてみたいんだがなあ。
生活環境が安定するまでは、それは当分先のことになりそうだった。
地のものが食べたくて貰ったスキルだってのに。やれやれ。
俺がツマミを食べつつビールを飲んでいると、突然我が家のドアがノックされた。
誰だ?
俺は村を追いやられたから、かなり離れたところに家を立てたし、当然こんなところに知り合いなんていない。
人が訪ねてくる予定のないところに誰か来ると、通常誰でも警戒すると思う。
こんなところに新聞の勧誘や、訪問販売があるわけもないし、当然郵便物だって来るわけがない。
この世界の人間であるなら、あまり現代のものを見られない方がいいかも知れない。
俺はまだ食べている途中だったツマミや、飲みかけのビール、調理器具や皿、空のペットボトルに、クーラーボックス、電池式のランタンなんかを、すべて発電機の部屋にいったんしまってから、玄関のドアを恐る恐る開けた。
となるとツマミは簡単に出来るものがいいな。
俺はじゃがいも、ソーセージ、ベーコン、オリーブオイル、にんにく、粒マスタード、パセリ、マグロ、キムチ、アボカド、餃子の皮を出し、しまっておいた塩コショウを出した。
じゃがいもの芽を取って一口大に切り、鍋で柔らかくなるまで茹でる。
じゃがいもはあえて皮付きのままだ。
俺はその間に餃子の皮と、まだ余っていた青じそ(大葉)とチーズをクーラーボックスから取り出した。
餃子の皮に青じそを横に半分に切って細長く切ったチーズを乗せて、くるくると巻いた。皮に水をつければ勝手にとまる。
別に中身が見えないようにする必要なんてない。
フライパンにごま油をしいてカリッとなるまで両面を焼く。これで巻き餃子の完成だ。
続いてアボカドを種にそって2つに割る。種は割れないから、種の周囲にそうように切れ目を入れて、回して蓋を外すように取る感じだ。
アボカドは熟し方によって大分硬さが違い、それによって使う料理が変わってくる。
この場合は硬めを選んだ。アボカドの皮をむき、一口大にアボカドを切り、マグロも筋を切ってやってから、同じくらいに切る。
キムチは軽く包丁で叩いてやり、ボウルの中でアボカドとマグロとキムチとあえて皿に盛って完成だ。
ちなみにキムチのデカい葉でマグロとアボカドを丸ごと包んでやると、一気に店で出てくるようなオシャレな料理に変身する。
以前付き合ってた女性が、それを半分に切ったところを写真に撮って何かにアップしていたようだが、その面白さが俺には最後まで分からなかった。
茹で上がったじゃがいもをザルにあけて水気を切る。
ソーセージを一口大に、ベーコンは1センチくらいに切り、にんにくはみじん切りにする。
中火で熱したフライパンに、オリーブオイルを引き、香りが立つまでにんにくを炒めたら、ソーセージとベーコンを加えて更に炒める。
俺はドイツ式のジャーマンポテトを作るつもりでいた。
ソーセージとベーコンに火が通ったら、茹でたじゃがいもを加えて、オリーブオイルが馴染んだら、塩、コショウ、粒マスタードを、全体に混ざるようにかき混ぜる。
皿に盛ってパセリを散らして出来上がりだ。
俺はこの世界に来て初めてビールを出した。
風呂上がりに真っ昼間っから、好きなツマミでビール。
最高の休日じゃないか。
「いただきます。」
今日のツマミはチーズと青じその巻き餃子とマグロとキムチのアボカド和えとドイツ式ジャーマンポテトだ。
タップリ腹いっぱいになりそうだから、昼飯も兼用ってことでいいか。
やっぱりビールには、ちょっと辛いものや、塩気のあるものだよなあ。
なんにも作りたくない日に飲みたくなったら、俺は必ずカルパスを用意する。
単品でも食べるくらいには好きだったりもする。
そういえば、明るいうちに発電機のテストを兼ねて風呂に入ったことで、ついつい飲みたくなって、飲んでしまったが、まだ洗濯物も残ってるんだった。
やれやれ、どうしたもんかな。
環境に配慮しつつ、何もないところに何かを出すとなると、当たり前のように日々していたことが、こうもいちいち考えてやらないといけないのか。
余裕が出来たら、この地の食材なんかも、早く食べてみたいんだがなあ。
生活環境が安定するまでは、それは当分先のことになりそうだった。
地のものが食べたくて貰ったスキルだってのに。やれやれ。
俺がツマミを食べつつビールを飲んでいると、突然我が家のドアがノックされた。
誰だ?
俺は村を追いやられたから、かなり離れたところに家を立てたし、当然こんなところに知り合いなんていない。
人が訪ねてくる予定のないところに誰か来ると、通常誰でも警戒すると思う。
こんなところに新聞の勧誘や、訪問販売があるわけもないし、当然郵便物だって来るわけがない。
この世界の人間であるなら、あまり現代のものを見られない方がいいかも知れない。
俺はまだ食べている途中だったツマミや、飲みかけのビール、調理器具や皿、空のペットボトルに、クーラーボックス、電池式のランタンなんかを、すべて発電機の部屋にいったんしまってから、玄関のドアを恐る恐る開けた。
1,000
お気に入りに追加
1,851
あなたにおすすめの小説


【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。


屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる