上 下
336 / 486
第3章

第390話 レベルアップによる覚醒

しおりを挟む
すると、頭の中に、【スキルがレベルアップしました】、という文字が浮かぶ。

 え?レベルアップ?今?
 僕、なにかしたっけ?

【私が伝えるのを忘れてました、オニイチャン。これ、自動ではないので。
 私が伝えようとしなければ、伝わらないということです。】

 ああ、そういうこと……。
 魔法の手紙を生み出したことで、スキル経験値がたまったってことなんだな。

【●スキルレベル35・多様性の海。
 周囲の環境の親和性を20%高めます。
 異種族の言語を理解出来るようになりました。

 ●スキルレベル36・創生の海。
 この世に存在しないものを初めて作成した場合、20%の確率で成功します。

 ●スキルレベル37・生命の海。
 抽出速度が70%上昇しました。

 ●スキルレベル38・時空の海。
 時間移動が可能になりました。】と、また、再び文字が浮かんだ。

 やった!4つも!
 しかも異種族の言語を理解!?
 これって結構凄いよね?
 それに時間移動って!!

【そうですね。
 半分人間のオニイチャンには、本来すべての言語を理解は出来ませんので。】

 キリカたちはわかるの?

【神は心の声を聞きますから。】

 人間が神さまにお願いごとをしてる時の声が、聞こえてるっていうこと?

【思いの力が強ければ、神の世界まで届くこともありますね。
 いちいち全部聞いていたら、やかましくて仕方がないので、基本聞きませんが。】

 確かに……。人間すべての声をすべて聞いていたら、やかましくてたまらなそうだね。

【それに聞こえるのは人間の声だけではありませんからね。動物や植物の声も、精霊や妖精の声も届きます。

 それらをすべて聞いていたら、逆に何を言っているのかわらかなくなりますので。】

 なるほどね。
 僕もいずれ出来るようになるのかなあ?

【神格が上がれば、出来るようになるかと。
 それかオニイチャンの場合、いずれスキルで出来るようになるかも知れませんね。】

 出来ないよりは、出来たほうがいいな。
 よーし、頑張ろう!

【ならオニイチャン、もっと私に質問したほうがいいですね。】

 質問?キリカに?なんで?

【次のレベルアップ条件を、私に確認してみていただければ、わかるかと。】

 ふうん?ならキリカ、レベルアップに必要な条件を教えて!

【回答、これ以降のスキルについて。

 ●スキルレベル39・情報の海。
 半径70リオの情報を検索が可能になります。

 ●スキルレベル40・血の海。
 半径1アガの対象に対し、ステータスHPおよびMPおよびSTにおける、60%の固定ダメージを与えます。
 また、魔法やスキルの効果に対しても、影響を及ぼします。

●スキルレベル41・多様性の海。
 周囲の環境の親和性を30%高めます。
 対象の性別を変更可能になります。

 ●レベル39の解放条件。
 ・スキル経験値が340000に到達すること。現在340000/340000を達成済みです。
 ・情報の海の使用を400達成すること。現在325/400を達成済みです。
 ・レベル38の開放。

 ●レベル40の開放条件。
 ・スキル経験値が350000に到達すること。現在342169/350000を達成済みです。
 ・オーバーキルを700体達成すること。現在700/700を達成済みです。
 ・レベル39の開放。

 ●レベル41の解放条件。
 ・スキル経験値が360000に到達すること、現在342169/360000を達成済みです。
 ・英雄候補者5人のスキル経験値を合計3000引き上げること。現在3000/3000を達成済みです。
 ・レベル40の開放。

 以降の情報はありません。】

 ええと……。つまりキリカへの質問が、圧倒的に足りてないってこと?

【そうなりますね。過去のスキルレベルアップの必要条件をかんがみるに、オニイチャンは必要条件を知らず知らずのうちに、達成していることが多いようです。

 おそらくこの先もそうなるでしょう。
 ですが情報の海の使用頻度が少なすぎますね。だからそこで引っかかって、レベルアップが止まってしまうんだと思います。

 前回も質問がたらなくて、スキルレベルアップの為に私に色々質問しましたよね?オニイチャンは私に頼らなすぎということです。

 だからもっと、私をちゃんと構ってくださいね。私との時間が足りないから、そうなるんですよ。条件を私を抱っこしてくれた回数に変更しましょう。そうすればすぐです。】

 え?そ、そんなこと出来るの?

【いいえ。出来ません。これは私が決めた条件ではないので。抱っこしてお話してくれれば、自然と回数が達成出来るのではと思っただけです。一石二鳥でしょう?】

 どのへんが?

【私はオニイチャンにくっつけて嬉しい、オニイチャンはスキルレベルアップが出来て嬉しい。双方にメリットがありますね。】

 それって抱っこしなくてもいいんじゃ?

【……そこに気づかれましたか。
 うやむやのうちに、抱っこしてもらう時間を確保出来るかと思ったのに。】

 いくらなんでも気付くよ!

────────────────────

ファンタジー小説大賞参加してます。
応援よろしくお願いいたします。
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。