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第2章
第321話 新たな産業の提案
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【“キリカは妹として受け入れておるであろうが!なんじゃ、妹はよくて姉は駄目だと申すのか。姉は可愛くないとでも言うのか!
わらわとて可愛いのだぞ!”
そりゃあそうですよ、姉よりも、イ・モ・ウト、が可愛いのは、当然のことです!
オニイチャンは、弟のリアム君のことだって、とっても可愛がってますからね!】
ディダ姉さま……。嫉妬が凄いです。
あとキリカ、あんまり煽らないで?
【“だからこそ、君と会って話がしたいのだよ。こうして声だけでは、アレックスも兄弟の実感が沸かないのではないか、とね。”】
スローン兄さま……。そうですね、確かにそれはあると思います。
【“なら作れ!今すぐ作るのだ!”】
ディダ姉さま……。さすがに今すぐはちょっと……。国を作ったばかりで、僕さすがに疲れてるんですよ。
創生の海はスタミナをたくさん使うから。
【“ぬ……。そうであったな。
人間の体はまこと不便だ。なら待ってやるから、明日にでも作るがよい。”】
明日でもだいぶ早いけどな!?
【もう。だから姉さまたちと念話をつなぎたくなかったんですよ。すぐオニイチャンに無茶を言おうとするんだから!
オニイチャンは疲れてるんですよ?
それにオニイチャンと直接会えるのは、私だけでじゅうぶんなんですっ!】
キリカ……。それは僕を心配してくれているのか、単なる嫉妬なのか、どっちなの?
わかりましたよ、兄さまたちの体も作ります。だけど今日は本当に疲れてるんで、明日以降にさせてくださいね?
【“おお、ついにアレックスに我らの姿を見せることが出来るのだな!”
“まあ、じゃあお母さまの体も作ってくれるのかしら?アレックスに会えるのが今から楽しみね!”】
か、母さまもですか!?
か、考えてなかった……。
【“そんな……。ひどいわ。私はアレックスに会いたくてたまらなかったのに、アレックスはそうではなかったのですね……。”】
そんなわけありません!僕も母さまに、会えるものなら会いたかったですよ!
だけど亡くなったものだと思っていたので頭になかったというだけです。
もちろん、兄さまたちの体を作るのであれば、母さまの体だって作りますよ!
【“嬉しいわ、アレックス。
楽しみにしていますね。”】
はい、母さま!
【“僕たちも、アレックスが生まれた時から楽しみにしてたんだかんなー。
忘れんなよ?”】
はい、マルグス兄さま。
僕も楽しみにしてますね!
思いがけず、兄さまたちの体を作ることになったな。でも、楽しみだし頑張ろう!
「アレックスさま……?」
兄さまたちと話し込んでしまった僕を、不思議そうにバルトロメオ陛下たちが、ひざまずいたまま見上げている。
「あ、ごめんなさい、マルグス兄さまたちと話し込んでしまって……。」
「おお、マルグスさまと……。」
「さすがはアレックスさまだ。」
ん?また力が増した?兄さまたちと話をしてたのを知っただけで?他の神さまたちと話しが出来る!凄い!ってことなのかな?
「ここがドラゴンの国として新たに制定されるにあたり、僕は皆さんに新たな産業を授けようと思っています。」
「産業?どのようなものですか?」
「この中に魔道具を作れる方はいらっしゃいますか?」
「我ら人型になれるドラゴンは、全員手先が器用ですので、もちろん魔道具を作ることはございますが……。魔道具を産業にすることをお考えなのですか?」
「はい、これです。」
僕はギアホースのデルタをマジックバッグから取り出して見せた。
「これは……?」
「ギアホースというものです。
あ、これ、設計図です。」
僕は職人ギルドで作ってもらった設計図の控えを、バルトロメオ陛下に渡す。
陛下が設計図を広げて確認している。
「ああ、これなら作れるな。」
リニオンさんが腰に手を当てながら、横から覗き込みつつそう言ってくる。
国王陛下相手に随分とフランクだなあ。
「リニオン、いくら孫だからって、仲間の前では遠慮をするものだぞ。」
「いーだろ、じーちゃん。今更だろ。」
バルトロメオ陛下、リニオンさんのお祖父さまなんだ。ということは、バルトロメオ陛下もインフェルノドラゴンってことか。ていうか、リニオンさん、王子さまなんだね。
だからあんなに子どもが欲しいのかなあ。王族ともなると、後継者問題があるもんね。
「ただ、魔石が大量にいるな。それはみんなに取ってきてもらわねばならん。」
「うむ。いますぐには作れんな。
──アレックスさま、魔石を集め次第、取り掛からせていただきます。」
「はい、これを使えば、人間も空を自由に移動出来るという魔道具ですが、戦力に影響を与えるものだとも思いますので、販売先や量は検討いただけたらなと。」
────────────────────
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
可愛い精霊たちが我が子の飯テロものも本日よりアップ開始しました。
また一気に上げていきますのでよろしくお願い致します。
わらわとて可愛いのだぞ!”
そりゃあそうですよ、姉よりも、イ・モ・ウト、が可愛いのは、当然のことです!
オニイチャンは、弟のリアム君のことだって、とっても可愛がってますからね!】
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あとキリカ、あんまり煽らないで?
【“だからこそ、君と会って話がしたいのだよ。こうして声だけでは、アレックスも兄弟の実感が沸かないのではないか、とね。”】
スローン兄さま……。そうですね、確かにそれはあると思います。
【“なら作れ!今すぐ作るのだ!”】
ディダ姉さま……。さすがに今すぐはちょっと……。国を作ったばかりで、僕さすがに疲れてるんですよ。
創生の海はスタミナをたくさん使うから。
【“ぬ……。そうであったな。
人間の体はまこと不便だ。なら待ってやるから、明日にでも作るがよい。”】
明日でもだいぶ早いけどな!?
【もう。だから姉さまたちと念話をつなぎたくなかったんですよ。すぐオニイチャンに無茶を言おうとするんだから!
オニイチャンは疲れてるんですよ?
それにオニイチャンと直接会えるのは、私だけでじゅうぶんなんですっ!】
キリカ……。それは僕を心配してくれているのか、単なる嫉妬なのか、どっちなの?
わかりましたよ、兄さまたちの体も作ります。だけど今日は本当に疲れてるんで、明日以降にさせてくださいね?
【“おお、ついにアレックスに我らの姿を見せることが出来るのだな!”
“まあ、じゃあお母さまの体も作ってくれるのかしら?アレックスに会えるのが今から楽しみね!”】
か、母さまもですか!?
か、考えてなかった……。
【“そんな……。ひどいわ。私はアレックスに会いたくてたまらなかったのに、アレックスはそうではなかったのですね……。”】
そんなわけありません!僕も母さまに、会えるものなら会いたかったですよ!
だけど亡くなったものだと思っていたので頭になかったというだけです。
もちろん、兄さまたちの体を作るのであれば、母さまの体だって作りますよ!
【“嬉しいわ、アレックス。
楽しみにしていますね。”】
はい、母さま!
【“僕たちも、アレックスが生まれた時から楽しみにしてたんだかんなー。
忘れんなよ?”】
はい、マルグス兄さま。
僕も楽しみにしてますね!
思いがけず、兄さまたちの体を作ることになったな。でも、楽しみだし頑張ろう!
「アレックスさま……?」
兄さまたちと話し込んでしまった僕を、不思議そうにバルトロメオ陛下たちが、ひざまずいたまま見上げている。
「あ、ごめんなさい、マルグス兄さまたちと話し込んでしまって……。」
「おお、マルグスさまと……。」
「さすがはアレックスさまだ。」
ん?また力が増した?兄さまたちと話をしてたのを知っただけで?他の神さまたちと話しが出来る!凄い!ってことなのかな?
「ここがドラゴンの国として新たに制定されるにあたり、僕は皆さんに新たな産業を授けようと思っています。」
「産業?どのようなものですか?」
「この中に魔道具を作れる方はいらっしゃいますか?」
「我ら人型になれるドラゴンは、全員手先が器用ですので、もちろん魔道具を作ることはございますが……。魔道具を産業にすることをお考えなのですか?」
「はい、これです。」
僕はギアホースのデルタをマジックバッグから取り出して見せた。
「これは……?」
「ギアホースというものです。
あ、これ、設計図です。」
僕は職人ギルドで作ってもらった設計図の控えを、バルトロメオ陛下に渡す。
陛下が設計図を広げて確認している。
「ああ、これなら作れるな。」
リニオンさんが腰に手を当てながら、横から覗き込みつつそう言ってくる。
国王陛下相手に随分とフランクだなあ。
「リニオン、いくら孫だからって、仲間の前では遠慮をするものだぞ。」
「いーだろ、じーちゃん。今更だろ。」
バルトロメオ陛下、リニオンさんのお祖父さまなんだ。ということは、バルトロメオ陛下もインフェルノドラゴンってことか。ていうか、リニオンさん、王子さまなんだね。
だからあんなに子どもが欲しいのかなあ。王族ともなると、後継者問題があるもんね。
「ただ、魔石が大量にいるな。それはみんなに取ってきてもらわねばならん。」
「うむ。いますぐには作れんな。
──アレックスさま、魔石を集め次第、取り掛からせていただきます。」
「はい、これを使えば、人間も空を自由に移動出来るという魔道具ですが、戦力に影響を与えるものだとも思いますので、販売先や量は検討いただけたらなと。」
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