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第2章
第184話 海外用の通信具作り
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今後の取引の為に、連絡がつきやすいように通信具を持ったほうがよいと、ペルトン工房長に言われて、通信具を作ってもらいに、次の日も朝からアルムナイの町に来ていた。
もし店や商品に何かあった時に、僕にすぐに連絡がつくようにしないとまずいよね。
アルムナイの町は遠いし、それに今後僕は世界を飛び回ることにもなるからね。
他の国にいても通じるような、そんな通信具が欲しいなって思ったんだ。けど、それを作れる人が限られるっていうんで、ペルトン工房長に頼んで工房を紹介して貰ったんだ。
ペルトン工房、僕の店、それとカーリー嬢との連絡手段だ。ペルトン工房とカーリー嬢は通信具を持っているそうなので、僕が用意して指定の番号を登録すれば利用可能だ。
作成してくれた工房で、僕専用の番号を割り振ってくれるのだそう。
ペルトン工房長のすすめで、町のはずれの魔道具工房へと足を運んだ。
これを注文し終えたら、今日は叔父さんとアイテムボックスの海の探検予定なんだ。
どの扉が、どの国につながっているのか。
それを調べるつもりでいるんだよね。
「はいよ、いらっしゃい。」
片足が義足の、おっかない顔をしたお爺さんが出迎えてくれる。この人が先々代の工房長である、ローブさんなんだろうな。
武器工房兼、魔道具工房兼、店舗だというその工房は、先代まではこの町一番の武器工房だったんだそうだ。
だけど剣をうつには、足の使い方と踏ん張りが大切らしくて、片足を失ってしまったローブさんは、もう武器を作れないらしい。
今でも魔道具は作れるから、こうしてお店に立ってるんだね。武器のほうはお弟子さんたちが作ってるんだそうだ。
「ペルトン工房のペルトン工房長からの紹介で参りました。海外にいても通じる通信具を作っていただけると伺ったのですが。」
「ああ、あんたがペルトンのとこのか。連絡は貰ってるぜ。入んな。」
おっかない顔のお爺さんは、僕を店舗の中のテーブルへと案内してくれた。
店舗の奥はかなり広い作りになっていて、魔道具はここで作ってて、武器は他の場所で作っているんだと説明してくれた。
武器はたくさん火を使うから、お店の中が暑くなっちゃうから、アルムナイの町の大抵の武器防具屋さんはそうしてるみたいだね。
「これが通信具だ。出来るのに時間がかかるから、使い方を先に教えておこう。」
お爺さんが小さな小箱を僕に手渡した。
お爺さんが渡してくれた魔道具の箱には、蓋を開けると小さな魔法陣が描かれていて、魔力を流すとその魔法陣に数字と文字が浮かぶようになっている。
その魔法陣の文字と数字を声に出して読めば、専用回線が起動して、この魔道具を持っている他の人の番号を言えば、その番号を持っている人にだけ伝わるという仕組みだ。
これを使えば離れていても他の人と連絡が取れるようになるね!
僕は指定通信機能を持った通信具を、とりあえず5つ作って貰うことにした。
「──全部指定回線が使えるってだけでいいのか?念話機能も付けられるぞ。
仕事で使うにゃいるんじゃないのか。」
とお爺さんが教えてくれる。
「念話機能?」
なにそれ?念話って、異なる種族の魔物同士が会話する時に行われているらしいってアレだよね?それを機能に付けちゃったの!?
「通信具には、もともと指定した相手と話せる機能のものと、念話に特化した機能のものとがあるのさ。うちじゃ、それを2つ同時に使える物が作れるって寸法だ。」
「へええええ~!!凄いですね!
それって、魔物同士がやるみたいに、異なる種族とも話せたりするんですか?」
そしたら意思の通じる魔物もいるかもね?
「いや?そんな御大層なもんじゃねえよ。
ただ、声に出さずに相手と通信が可能ってだけのシロモンだ。」
──じゅうぶんに御大層な機能だよ?
「まあ、もちろん、相手もそれ専用の魔道具を持っていねえと使えねえがな。
ペルトンのところは持ってる筈だぜ?
だから作りに来たんじゃねえのか?」
ペルトン工房でだけしか作れないものも多いと聞くからね……。産業スパイとか多そうだよなあ。秘匿通信が必要なんだろうね。
確かにその機能は欲しいかも。
「ちなみにそれっていくらするんですか?」
「まあ、秘匿通信だからな、特別な技術と職人が必要だし、ひとつ大金貨8枚するぜ?」
……うっ。お高い……。
それでもペルトン工房長の紹介割引がきいての金額らしいけど、通信具1つで大金貨8枚もしてたら、いくつも揃えられないよ!
それに僕の出す店に全部それを揃えたら、それ目当てに店が襲われちゃうよ!
店のどの商品よりも高いもの!
普通の通信具で、海外とも通じる機能付きで、それでも大金貨1枚だと言われたよ。
単なる国内用の通信具なら、通信可能な距離にもよるけど、中金貨1枚かららしい。
もし店や商品に何かあった時に、僕にすぐに連絡がつくようにしないとまずいよね。
アルムナイの町は遠いし、それに今後僕は世界を飛び回ることにもなるからね。
他の国にいても通じるような、そんな通信具が欲しいなって思ったんだ。けど、それを作れる人が限られるっていうんで、ペルトン工房長に頼んで工房を紹介して貰ったんだ。
ペルトン工房、僕の店、それとカーリー嬢との連絡手段だ。ペルトン工房とカーリー嬢は通信具を持っているそうなので、僕が用意して指定の番号を登録すれば利用可能だ。
作成してくれた工房で、僕専用の番号を割り振ってくれるのだそう。
ペルトン工房長のすすめで、町のはずれの魔道具工房へと足を運んだ。
これを注文し終えたら、今日は叔父さんとアイテムボックスの海の探検予定なんだ。
どの扉が、どの国につながっているのか。
それを調べるつもりでいるんだよね。
「はいよ、いらっしゃい。」
片足が義足の、おっかない顔をしたお爺さんが出迎えてくれる。この人が先々代の工房長である、ローブさんなんだろうな。
武器工房兼、魔道具工房兼、店舗だというその工房は、先代まではこの町一番の武器工房だったんだそうだ。
だけど剣をうつには、足の使い方と踏ん張りが大切らしくて、片足を失ってしまったローブさんは、もう武器を作れないらしい。
今でも魔道具は作れるから、こうしてお店に立ってるんだね。武器のほうはお弟子さんたちが作ってるんだそうだ。
「ペルトン工房のペルトン工房長からの紹介で参りました。海外にいても通じる通信具を作っていただけると伺ったのですが。」
「ああ、あんたがペルトンのとこのか。連絡は貰ってるぜ。入んな。」
おっかない顔のお爺さんは、僕を店舗の中のテーブルへと案内してくれた。
店舗の奥はかなり広い作りになっていて、魔道具はここで作ってて、武器は他の場所で作っているんだと説明してくれた。
武器はたくさん火を使うから、お店の中が暑くなっちゃうから、アルムナイの町の大抵の武器防具屋さんはそうしてるみたいだね。
「これが通信具だ。出来るのに時間がかかるから、使い方を先に教えておこう。」
お爺さんが小さな小箱を僕に手渡した。
お爺さんが渡してくれた魔道具の箱には、蓋を開けると小さな魔法陣が描かれていて、魔力を流すとその魔法陣に数字と文字が浮かぶようになっている。
その魔法陣の文字と数字を声に出して読めば、専用回線が起動して、この魔道具を持っている他の人の番号を言えば、その番号を持っている人にだけ伝わるという仕組みだ。
これを使えば離れていても他の人と連絡が取れるようになるね!
僕は指定通信機能を持った通信具を、とりあえず5つ作って貰うことにした。
「──全部指定回線が使えるってだけでいいのか?念話機能も付けられるぞ。
仕事で使うにゃいるんじゃないのか。」
とお爺さんが教えてくれる。
「念話機能?」
なにそれ?念話って、異なる種族の魔物同士が会話する時に行われているらしいってアレだよね?それを機能に付けちゃったの!?
「通信具には、もともと指定した相手と話せる機能のものと、念話に特化した機能のものとがあるのさ。うちじゃ、それを2つ同時に使える物が作れるって寸法だ。」
「へええええ~!!凄いですね!
それって、魔物同士がやるみたいに、異なる種族とも話せたりするんですか?」
そしたら意思の通じる魔物もいるかもね?
「いや?そんな御大層なもんじゃねえよ。
ただ、声に出さずに相手と通信が可能ってだけのシロモンだ。」
──じゅうぶんに御大層な機能だよ?
「まあ、もちろん、相手もそれ専用の魔道具を持っていねえと使えねえがな。
ペルトンのところは持ってる筈だぜ?
だから作りに来たんじゃねえのか?」
ペルトン工房でだけしか作れないものも多いと聞くからね……。産業スパイとか多そうだよなあ。秘匿通信が必要なんだろうね。
確かにその機能は欲しいかも。
「ちなみにそれっていくらするんですか?」
「まあ、秘匿通信だからな、特別な技術と職人が必要だし、ひとつ大金貨8枚するぜ?」
……うっ。お高い……。
それでもペルトン工房長の紹介割引がきいての金額らしいけど、通信具1つで大金貨8枚もしてたら、いくつも揃えられないよ!
それに僕の出す店に全部それを揃えたら、それ目当てに店が襲われちゃうよ!
店のどの商品よりも高いもの!
普通の通信具で、海外とも通じる機能付きで、それでも大金貨1枚だと言われたよ。
単なる国内用の通信具なら、通信可能な距離にもよるけど、中金貨1枚かららしい。
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