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第1章
第93話 スキル経験値2倍のスクロール
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オーバーキルするとレアドロップ率が上がるから、火力が高い人は手に入れられやすいとはいうけど、それでも手に入りにくいくらいには、消えないスクロールはレアなんだ。
つまり叔父さんは、昔何かの魔物をオーバーキルしたってことになるね。さすがは元Sランク冒険者なだけあるよね!
ここでもその他のドロップアイテムにまじってスクロールが出るんだけど、一般的にはゴミって呼ばれるものしか出ない。
どんなところでもレアスクロールは出ると言われているけど、実際ニナナイダンジョンでは、大したものが目撃されてないみたい。
世界にはスキルまで見られるタイプのスクロールがあるんだそうだけど、相当珍しいみたいで、叔父さんも見たことないそうだ。
消費するタイプのもので1番レアなのは、スキルを手に入れられるというスクロールなんだけど、手に入れたらひと財産築けると言われるくらいの高値で取引きされるんだ。
特定の魔物が落としやすい、攻撃力アップのスクロールとかと違って、全部の魔物が落とす可能性があるとも言われているね。
だからここみたいな普通のダンジョンでも落とすことがあると言われてはいるけど、本当にごくごくまれで、なおかつその殆どが、なんのスキルが貰えるのかまでは分からないんだそう。わかるやつが当然1番お高い。
簡単にスキルが手に入ったら、それこそ神の祝福ってなんなの、ってなるよね。神様の祝福で貰えるスキルより、お金で買えるスクロールのほうが優秀ってことになるもの。
まあ、敬虔な信者に対して、神はよいスキルをくださるという経典ではあるけど、実際教会の人でもなければ、くじ引きくらいに一般の人は思っているんじゃないかなあ。
「うん、全然減ってないよ。」
「そうか。ならお前のスキルは、ステータスに影響を受けないものということだな。」
「そうみたいだね。」
僕はスクロールを巻物の形に巻き直して紐を結ぶと、叔父さんにスクロールを返した。
僕は考えずにバンバンスキルを使っていたけど、確かに考えたほうが良かったよね。
「さっき試しに使ってみた、ダイアウルフがドロップした、攻撃力20%アップのスクロールも、〈海〉で攻撃する時の威力には、特別影響なかったみたいだしね。」
弓での攻撃には影響あったんだけどね。足元に落ちてて思わず拾ったら、それが攻撃力20%アップのスクロールで、使ったら僕の弓でもダイアウルフが倒せるようになった。
ダイアウルフとの戦闘で、〈海〉で出す海水の量の調節は出来るようになったから、火力は僕次第ということになるのかなあ?それか、スキルのレベルが上がれば上がるとか?
「そうか。ならだいぶ威力の調節はできるようになったみたいだから、そろそろ他の場所に移って、今度はどのくらいを1度に倒せるのか試してみようか。」
僕のスキルが発動する速度から言うと、キラービーなんかの素早い魔物は、近付いて来るまでに倒すのは無理で、ダイアウルフでギリギリだろうからな、と叔父さんは言った。
「うん、分かったよ。」
僕と叔父さんはもっと下層まで一気に降りることにした。討伐対象はリザードマンだ。
この下のフロアは何種類もの、空中タイプと地上タイプの魔物が混在しているエリアだから、地味にやりにくいんだって。
僕と叔父さんは下の階に行く前に、ドロップアイテムを拾った。つい念のため、スクロールを確認してしまう。
「──スキル経験値100%アップ……?」
「ほう!?それはレアなやつだぞ!
その名の通り、スキルの獲得経験値が2倍になる。お前の場合スキルレベルが重要だからな。やったじゃないか、アレックス!」
火魔法使いにレベル1、レベル2があるみたいに、スキルは経験値の影響を受けるものだ。レベルの書いていないものでも、経験値があがるとやれることが増えるものなんだ。
それは家庭教師の授業でも教わっていたことで、だけど上級剣士が剣聖になることはないとされてきた。叔父さんが現れるまでは。
僕の家庭教師もそのことは知らなかった。たぶんまだ叔父さんの例しかないから、人に知識として教えていいほど、確立されたものじゃないからなんだと思う。
だから経験値アップのスクロールが、普通に存在することは知っていたけど、高ランク帯ほど上がりにくいものだから、めちゃくちゃ高値で取り引きされるものでもある。
そんなものを今から買うのはもったいないし、いずれ……。とは考えてはいたけど、まさかここで手に入るなんて!けど……。
「でも消耗品タイプだよ?」
「消えないやつはよほどのレアだからな。リザードマンを倒す時に使ってみるといい。」
「うん、分かった。」
つまり叔父さんは、昔何かの魔物をオーバーキルしたってことになるね。さすがは元Sランク冒険者なだけあるよね!
ここでもその他のドロップアイテムにまじってスクロールが出るんだけど、一般的にはゴミって呼ばれるものしか出ない。
どんなところでもレアスクロールは出ると言われているけど、実際ニナナイダンジョンでは、大したものが目撃されてないみたい。
世界にはスキルまで見られるタイプのスクロールがあるんだそうだけど、相当珍しいみたいで、叔父さんも見たことないそうだ。
消費するタイプのもので1番レアなのは、スキルを手に入れられるというスクロールなんだけど、手に入れたらひと財産築けると言われるくらいの高値で取引きされるんだ。
特定の魔物が落としやすい、攻撃力アップのスクロールとかと違って、全部の魔物が落とす可能性があるとも言われているね。
だからここみたいな普通のダンジョンでも落とすことがあると言われてはいるけど、本当にごくごくまれで、なおかつその殆どが、なんのスキルが貰えるのかまでは分からないんだそう。わかるやつが当然1番お高い。
簡単にスキルが手に入ったら、それこそ神の祝福ってなんなの、ってなるよね。神様の祝福で貰えるスキルより、お金で買えるスクロールのほうが優秀ってことになるもの。
まあ、敬虔な信者に対して、神はよいスキルをくださるという経典ではあるけど、実際教会の人でもなければ、くじ引きくらいに一般の人は思っているんじゃないかなあ。
「うん、全然減ってないよ。」
「そうか。ならお前のスキルは、ステータスに影響を受けないものということだな。」
「そうみたいだね。」
僕はスクロールを巻物の形に巻き直して紐を結ぶと、叔父さんにスクロールを返した。
僕は考えずにバンバンスキルを使っていたけど、確かに考えたほうが良かったよね。
「さっき試しに使ってみた、ダイアウルフがドロップした、攻撃力20%アップのスクロールも、〈海〉で攻撃する時の威力には、特別影響なかったみたいだしね。」
弓での攻撃には影響あったんだけどね。足元に落ちてて思わず拾ったら、それが攻撃力20%アップのスクロールで、使ったら僕の弓でもダイアウルフが倒せるようになった。
ダイアウルフとの戦闘で、〈海〉で出す海水の量の調節は出来るようになったから、火力は僕次第ということになるのかなあ?それか、スキルのレベルが上がれば上がるとか?
「そうか。ならだいぶ威力の調節はできるようになったみたいだから、そろそろ他の場所に移って、今度はどのくらいを1度に倒せるのか試してみようか。」
僕のスキルが発動する速度から言うと、キラービーなんかの素早い魔物は、近付いて来るまでに倒すのは無理で、ダイアウルフでギリギリだろうからな、と叔父さんは言った。
「うん、分かったよ。」
僕と叔父さんはもっと下層まで一気に降りることにした。討伐対象はリザードマンだ。
この下のフロアは何種類もの、空中タイプと地上タイプの魔物が混在しているエリアだから、地味にやりにくいんだって。
僕と叔父さんは下の階に行く前に、ドロップアイテムを拾った。つい念のため、スクロールを確認してしまう。
「──スキル経験値100%アップ……?」
「ほう!?それはレアなやつだぞ!
その名の通り、スキルの獲得経験値が2倍になる。お前の場合スキルレベルが重要だからな。やったじゃないか、アレックス!」
火魔法使いにレベル1、レベル2があるみたいに、スキルは経験値の影響を受けるものだ。レベルの書いていないものでも、経験値があがるとやれることが増えるものなんだ。
それは家庭教師の授業でも教わっていたことで、だけど上級剣士が剣聖になることはないとされてきた。叔父さんが現れるまでは。
僕の家庭教師もそのことは知らなかった。たぶんまだ叔父さんの例しかないから、人に知識として教えていいほど、確立されたものじゃないからなんだと思う。
だから経験値アップのスクロールが、普通に存在することは知っていたけど、高ランク帯ほど上がりにくいものだから、めちゃくちゃ高値で取り引きされるものでもある。
そんなものを今から買うのはもったいないし、いずれ……。とは考えてはいたけど、まさかここで手に入るなんて!けど……。
「でも消耗品タイプだよ?」
「消えないやつはよほどのレアだからな。リザードマンを倒す時に使ってみるといい。」
「うん、分かった。」
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