108 / 134
第2部
第53話 ランウェイのたくらみ②
しおりを挟む
「俺は別に構わんが……。リリアが寂しがるな、せっかくリスタがいるのに。」
「お前はなんとも……、まあいいや。
そういうわけだから、明日またな。」
「ああ、また明日。」
「おねえちゃんといっしょにねれないの?」
リリアがガッカリした顔をする。
「お姉ちゃんがいても、別の部屋を使って貰うから、一緒には寝れないぞ?」
「えー?」
俺はリリアの手を引いて家へと戻った。
「さて、親父になんて説明するかな……。
こんな美人を急に連れてったら、勘違いしてはしゃいじまう。」
ランウェイが頭と腰に手を当てて悩んでいることと、その後村長である親父さんに、俺の為に協力してくれと約束を取り付けていたことを、俺は知らずにいたのだった。
「お父さん、──お父さん!!」
リリアの声にハッとする。
「な、なんだ、どうしたリリア。」
「きょう、おねえちゃんいないよ?
ごはん1つおおいよ?」
俺はテーブルの上に並べた3人分の料理を見てハッとした。
「あ……。そうだったな、すまんすまん。」
リスタはランウェイの家だったな。
今頃何をしているんだろうか。
食事を終えて片付ける時も、風呂に入っている時も、リリアを寝かし付けたあとも、俺はなぜだかボーッとして過ごしてしまった。
どうにもなかなか寝付けず、俺は一晩中、ベッドの上でゴロゴロして過ごした。
リリアに朝ごはんを食べさせると、村長にリリアを預かって貰う為と、リスタを迎えに行く為にランウェイの家に向かう。
リスタとランウェイはまだ朝食の真っ最中だった。リスタが昨日とは違う服を着ているのを見て、なぜだかギクッとする。いや、服くらい着替えるだろう、それがなんだ。
リスタが笑いながら、ランウェイの頬についた汚れを拭ってやっているのを見て、思わずギョッとした。
「ああ、アスガルド、ごめんなさいね、急いで食べるから。」
リスタがなにごともなかったかのように笑顔で言った。
「ああ、ゆっくりして貰って構わない。
まだ馬車まで時間があるから……。」
そんな俺の様子を見たランウェイが、テーブルに肘を付いて顎を置き、ニヤニヤと笑っている。今からでもアタックしてみたらいいじゃないかと俺が言ったから、アタックしているのだろうか?そうか……そうかもな。
幼なじみで元ギルドメンバーのランウェイは、なんだかリスタの前にいると、大人の男性に見えて仕方がなかった。いや、まあ、お互いにいい年なんだから、当たり前のことなんだが、ずっと子どもの頃の感覚でいたし、飲み屋やそういう店の女性とかじゃなく、真面目に女性を口説いているところなんて見たことがないから、そんな風に思うのだろう。
ランウェイもそろそろ身を固めてもいい頃だ。リスタが相手なら申し分ないな。
少し寂しい気もするが、友人が別の世界を持つ時はそんなもんだろう。
「──お待たせ!」
リスタが準備を終えてやってくる。ランウェイがヒラヒラと手を振っている。
「行ってくるわ。」
リスタも手を振り返した。
「じゃあ、すまんがリリアを頼む。」
「ああ、任せとけ。よーし、リリアちゃん、今日はおじちゃんと遊ぼうか?」
「うん!」
俺はランウェイの家のドアをしめた。
グジャナの町につき、冒険者ギルドに立ち寄ると、ロリズリー男爵が送ってくれた早馬のおかげか、きちんと正式に依頼が入っていることを告げられた。
俺はそれを受注すると、リスタと共にグジャナの町の町長の家を訪ねた。
「ああ、アスガルドさん。引き受けて下さって本当にありがとうございます。グジャナの町長をしておりますロベルタと申します。」
ロベルタさんはまだ若い男性だった。失礼ながら町長をするような年齢ではなかった。
「……私の年齢に驚いているでしょうね。」
「あ、はあ。いや、まあ……。」
「それには訳があるのです。私たちが魔物を助けて欲しいと思う理由にもつながります。
アスガルドさんをぜひ連れて行きたい場所があるのですが、詳しい説明はそちらでしてもよろしいでしょうか?」
「はい、問題ありません。」
「では、馬車を用意してありますので、それで移動しましょう。」
従者もつけず、名字を名乗らないところを見ると、ロベルタさんは平民出身なのだろうな。町長が従者を付けている場合、それは公費からではなく、その人自身の自費で付けているのだ。平民に従者を雇うお金はない。
馬車は公費で出ているから、平民でも町長の足として自宅から使うことが出来る。
町長になるには2つのパターンがある。
代々引き受けているパターン。これは本人が下位貴族である場合がほとんどだ。
町民の投票で選ばれるパターン。これは平民でもなることが出来るが、住民の半数以上に選ばれる必要がある。
つまりロベルタさんは、この若さでグジャナの町の半数の人間から支持を受けているということだ。なかなか出来ることではない。
「──ここです。」
馬車が止まった場所は古びた教会だった。
「お帰りなさい、ロベルタ。」
教会の前に立っていたシスターが、優しく微笑んで出迎えてくれた。
────────────────────
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
「お前はなんとも……、まあいいや。
そういうわけだから、明日またな。」
「ああ、また明日。」
「おねえちゃんといっしょにねれないの?」
リリアがガッカリした顔をする。
「お姉ちゃんがいても、別の部屋を使って貰うから、一緒には寝れないぞ?」
「えー?」
俺はリリアの手を引いて家へと戻った。
「さて、親父になんて説明するかな……。
こんな美人を急に連れてったら、勘違いしてはしゃいじまう。」
ランウェイが頭と腰に手を当てて悩んでいることと、その後村長である親父さんに、俺の為に協力してくれと約束を取り付けていたことを、俺は知らずにいたのだった。
「お父さん、──お父さん!!」
リリアの声にハッとする。
「な、なんだ、どうしたリリア。」
「きょう、おねえちゃんいないよ?
ごはん1つおおいよ?」
俺はテーブルの上に並べた3人分の料理を見てハッとした。
「あ……。そうだったな、すまんすまん。」
リスタはランウェイの家だったな。
今頃何をしているんだろうか。
食事を終えて片付ける時も、風呂に入っている時も、リリアを寝かし付けたあとも、俺はなぜだかボーッとして過ごしてしまった。
どうにもなかなか寝付けず、俺は一晩中、ベッドの上でゴロゴロして過ごした。
リリアに朝ごはんを食べさせると、村長にリリアを預かって貰う為と、リスタを迎えに行く為にランウェイの家に向かう。
リスタとランウェイはまだ朝食の真っ最中だった。リスタが昨日とは違う服を着ているのを見て、なぜだかギクッとする。いや、服くらい着替えるだろう、それがなんだ。
リスタが笑いながら、ランウェイの頬についた汚れを拭ってやっているのを見て、思わずギョッとした。
「ああ、アスガルド、ごめんなさいね、急いで食べるから。」
リスタがなにごともなかったかのように笑顔で言った。
「ああ、ゆっくりして貰って構わない。
まだ馬車まで時間があるから……。」
そんな俺の様子を見たランウェイが、テーブルに肘を付いて顎を置き、ニヤニヤと笑っている。今からでもアタックしてみたらいいじゃないかと俺が言ったから、アタックしているのだろうか?そうか……そうかもな。
幼なじみで元ギルドメンバーのランウェイは、なんだかリスタの前にいると、大人の男性に見えて仕方がなかった。いや、まあ、お互いにいい年なんだから、当たり前のことなんだが、ずっと子どもの頃の感覚でいたし、飲み屋やそういう店の女性とかじゃなく、真面目に女性を口説いているところなんて見たことがないから、そんな風に思うのだろう。
ランウェイもそろそろ身を固めてもいい頃だ。リスタが相手なら申し分ないな。
少し寂しい気もするが、友人が別の世界を持つ時はそんなもんだろう。
「──お待たせ!」
リスタが準備を終えてやってくる。ランウェイがヒラヒラと手を振っている。
「行ってくるわ。」
リスタも手を振り返した。
「じゃあ、すまんがリリアを頼む。」
「ああ、任せとけ。よーし、リリアちゃん、今日はおじちゃんと遊ぼうか?」
「うん!」
俺はランウェイの家のドアをしめた。
グジャナの町につき、冒険者ギルドに立ち寄ると、ロリズリー男爵が送ってくれた早馬のおかげか、きちんと正式に依頼が入っていることを告げられた。
俺はそれを受注すると、リスタと共にグジャナの町の町長の家を訪ねた。
「ああ、アスガルドさん。引き受けて下さって本当にありがとうございます。グジャナの町長をしておりますロベルタと申します。」
ロベルタさんはまだ若い男性だった。失礼ながら町長をするような年齢ではなかった。
「……私の年齢に驚いているでしょうね。」
「あ、はあ。いや、まあ……。」
「それには訳があるのです。私たちが魔物を助けて欲しいと思う理由にもつながります。
アスガルドさんをぜひ連れて行きたい場所があるのですが、詳しい説明はそちらでしてもよろしいでしょうか?」
「はい、問題ありません。」
「では、馬車を用意してありますので、それで移動しましょう。」
従者もつけず、名字を名乗らないところを見ると、ロベルタさんは平民出身なのだろうな。町長が従者を付けている場合、それは公費からではなく、その人自身の自費で付けているのだ。平民に従者を雇うお金はない。
馬車は公費で出ているから、平民でも町長の足として自宅から使うことが出来る。
町長になるには2つのパターンがある。
代々引き受けているパターン。これは本人が下位貴族である場合がほとんどだ。
町民の投票で選ばれるパターン。これは平民でもなることが出来るが、住民の半数以上に選ばれる必要がある。
つまりロベルタさんは、この若さでグジャナの町の半数の人間から支持を受けているということだ。なかなか出来ることではない。
「──ここです。」
馬車が止まった場所は古びた教会だった。
「お帰りなさい、ロベルタ。」
教会の前に立っていたシスターが、優しく微笑んで出迎えてくれた。
────────────────────
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
267
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説

キモおじさんの正体は…
クラッベ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生し、ヒロインとなったナディア。
彼女はゲーム通りにいかない悪役令嬢のビビアンに濡れ衣を着せ、断罪イベントの発生を成功させる。
その後の悪役令嬢の末路は、ゲーム通りでは気持ち悪いおっさんに売られていくのを知っているナディアは、ざまぁみろと心の中で嘲笑っていた。
だけどこの時、この幸せが終わりを迎えることになるとは、ナディアは思っても見なかったのだ。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~
愛山雄町
ファンタジー
エンデラント大陸最古の王国、グライフトゥルム王国の英雄の一人である、マティアス・フォン・ラウシェンバッハは転生者である。
彼は類い稀なる知力と予知能力を持つと言われるほどの先見性から、“知将マティアス”や“千里眼のマティアス”と呼ばれることになる。
彼は大陸最強の軍事国家ゾルダート帝国や狂信的な宗教国家レヒト法国の侵略に対し、優柔不断な国王や獅子身中の虫である大貴族の有形無形の妨害にあいながらも、旧態依然とした王国軍の近代化を図りつつ、敵国に対して謀略を仕掛け、危機的な状況を回避する。
しかし、宿敵である帝国には軍事と政治の天才が生まれ、更に謎の暗殺者集団“夜(ナハト)”や目的のためなら手段を選ばぬ魔導師集団“真理の探究者”など一筋縄ではいかぬ敵たちが次々と現れる。
そんな敵たちとの死闘に際しても、絶対の自信の表れとも言える余裕の笑みを浮かべながら策を献じたことから、“微笑みの軍師”とも呼ばれていた。
しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。彼は情報分析とプレゼンテーション能力こそ、この世界の人間より優れていたものの、軍事に関する知識は小説や映画などから得たレベルのものしか持っていなかった。
更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。
彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。
マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。
彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。
■■■
あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる