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~番外編~
私のご主人様
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こちらはブログ二周年記念リクエスト企画のSSとしてブログで公開していたお話です。
パラレル設定で、「ご主人様な正宗さんと女執事な千鶴のお話」です。
********************************************
私の名は峰岸千鶴。財閥の御曹司、柏木正宗様にお仕えする執事です。
え? 女なのに執事なのかって?
そうです、執事です。一応男装しておりますよ。女であることを隠しているわけではありませんが、こちらの方が動きやすいのです。
我が峰岸家は代々柏木家にお仕えする家なのですが、本来なら執事として正宗様をお支えするべき弟の雲雀がそれを嫌がって、姉の私にお鉢が回って来たのですよ。
元々は弟が執事として、私はメイドとしてお仕えする予定でした。
とはいえ、私は私なりに誇りを持ってこの職についておりますよ。
両親に言われたから仕方なくではなく、自分の意志で正宗様にお仕えしているのです。
父が先代の柏木家ご当主の執事であったため、私は幼い頃からお屋敷に出入りしていました。遊び相手として、正宗様とは恐れ多くも兄妹のように育ったのです。
正宗様は幼い頃から思慮深く聡明でいらっしゃって、私のような者にもお優しい、自慢のご主人様なのです!
……で、でも、そんな自慢のご主人様にもちょっとだけ悪い癖がございまして……
「やあ、千鶴さん。良い香りですね」
私が書斎に淹れたてのコーヒーを運びますと、正宗様は目を通しておられた書類をばさりとお置きになり、立ち上がってこちらに歩み寄られます。
い、いえいえ! 私がテーブルまでお運びしますから!!
だというのに正宗様は、私の手からひょいっとトレイをお取りになり、ご自分でテーブルに(執務用のテーブルではなく、ソファと一緒に置いているローテーブルの方へ)置いてしまいます。
うう、いつもこうです。ご主人様はすぐに私の仕事を取り上げてしまわれます。
「千鶴さんはコーヒーを淹れるのが上手ですね」
そ、そんなことはございません!
もちろん、ご主人様に飲んで頂くのですから修練は積みましたが、私よりもお屋敷の料理長やメイド長の方がお上手です。だというのにご主人様は、自分のコーヒーは必ず私が淹れるようにと仰り、その上……
「俺はもう、あなたのコーヒー以外は飲めませんよ」
な、なんて、過分なお褒めのお言葉を下さるのです。
正宗様に褒めて頂くたびに、私は嬉しいやら困るやら……
だって、私はまだまだ未熟な執事ですから。お褒めの言葉に奢らず、もっと精進しなければなりません。
喜んでいる暇はないのです! もっと精進せねば……!!
「ま、正宗様、メイド長が美味しいクッキーを焼いて下さいました。甘さ控えめですので、ご一緒にどうぞ」
私は話を逸らそうと、コーヒーと一緒にお持ちしたクッキーをお勧めします。
「ありがとう。……ん、美味しいですね」
「よかった。きっとメイド長も喜びます」
ほっと胸を撫で下ろすと、正宗様はクッキーをもう一枚お手に取られ、そしてそれを……
「千鶴さんも食べませんか?」
私に差し出しました。
メイド長のクッキーは大変に美味しゅうございますので「いただきます!」と言いたいのは山々ですが、私は執事です。ホイホイとご主人様のご相伴にあずかるわけには参りません!
「いえ、お気持ちだけありがたく受け取らせていただきます」
そう、お気持ちは大変嬉しいのです。
さすが私のご主人様……。下々の身にもお優しくていらっしゃる。
自慢のご主人様です!
「……一人で食べるのはつまりません。千鶴さん、隣へ」
けれど正宗様はにっこりと微笑まれて(うっ、この笑顔には逆らえません)ぽんぽんとご自分の隣を叩かれます。ここに座れということですね。
「……ええと……」
「早く」
迷います。……が、これ以上遠慮しては帰ってご主人様の意に背くことになります……よね。
私は「では、し、失礼します」と一礼して、正宗様のお隣にちょこんと腰掛けました。
「さあ、千鶴さんも食べて」
そして正宗様は再び私にクッキーを差し出されます。どれだけ食べさせたいのですか。
「は、はい……」
「……違いますよ」
おずおずと手を差し出したのですが、正宗様は微笑まれたまま首を横に振られ、「口を開けて下さい」と仰っ……え? そ、それってつまり……
アーン、しろってことですか!?
そ、それはさささす、さすがに……
「まっ、正宗様……?」
「怯える仔猫のようで、愛らしいですね」
こっ、仔猫!? 愛らしい!?
いったい正宗様の目には私がどう見えているのでしょうか!! 一度眼科に掛かっていただくことを検討した方がお家のためでしょうか!?
「さあ、口を開けて下さい」
「んっ……」
そしてうろたえる私の口に、正宗様は半ば無理やりクッキーを差し入れます。
うう……こうなったら食べないわけにはまいりません。もぐ……ん、美味しいです。さすがメイド長です。
「美味しいですか?」
「はい、とても……」
ああ、ご主人様に手ずからクッキーを食べさせていただくなんて、引退した父が知ったら怒られてしまいます。
しかもそれは一度ではなく、何度も……
結局、正宗様よりも私の方が多くクッキーをいただいてしまいました。(それもやはり「アーン」で)
そうなのです。これが、完璧なご主人様の悪い癖……なのです。
執事に過ぎないこの身に、やたら構われるのです。さらに……
「ま、正宗様っ。まだお仕事が残っておられますし、そろそろ……」
「もう少し、こうして千鶴さんと一緒にいたいのですが……」
(ひゃあああっ、そんな切なげなお顔をなさらないでください! 勘違いしてしまいそうです!!)
「……そうだ。こうしましょう。俺が書類を見ている間、千鶴さんはここにいてください」
と言って、正宗様が指差されたのはご自身のお膝……
つ、つまり……
お仕事の間、正宗様のお膝に座っていなさい、と!?
「むむむむ無理です! いけません!! お、お邪魔ですし!!」
そんな破廉恥な!! 大体、ご主人様のお膝になんて恐れ多くて乗れません!!
「あなたを抱き締めていたら、きっと仕事の効率も上がると思うんですが……」
だっ、抱き締め!? なんかさりげなくハードルが上がってませんか!?
そして絶対に邪魔ですから!! 仕事どころじゃなくなりますから!!
「おっ、お許し下さいませええええええ!!」
もう駄目だ! と、私は脱兎の如く書斎から逃げ出した。
うう、わかっております。私の行動は執事失格であります。一流の執事なら、ご主人様の悪い癖にももっと上手く立ち回れるでしょう。
でも、駄目なのです。あれ以上お傍にいたら、ど、ドキドキしてしまって……(いや、今も心臓はばっくばくドッキドキなのですが……)
『もっと』を、望んでしまうのです。執事としてお傍に使えること以上のものを、望んでしまうのです。だから駄目なのです~!!
(……また、逃げられてしまったな)
可愛い仔猫には今回も逃げられてしまったが、書斎に一人残された正宗は満足気な笑みを浮かべていた。
幼い頃から想っていた、可愛い可愛い自分の執事。
(俺の嫁になりなさいと、命令することは簡単だけれど……)
命令されたからと結婚するのでは、足りない。
本心から自分を望んで、この手をとってくれなくては。
(だから、これからも……)
「誘惑、させていただきますからね。千鶴さん」
覚悟していて下さいねと、正宗は一人呟いた。
パラレル設定で、「ご主人様な正宗さんと女執事な千鶴のお話」です。
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私の名は峰岸千鶴。財閥の御曹司、柏木正宗様にお仕えする執事です。
え? 女なのに執事なのかって?
そうです、執事です。一応男装しておりますよ。女であることを隠しているわけではありませんが、こちらの方が動きやすいのです。
我が峰岸家は代々柏木家にお仕えする家なのですが、本来なら執事として正宗様をお支えするべき弟の雲雀がそれを嫌がって、姉の私にお鉢が回って来たのですよ。
元々は弟が執事として、私はメイドとしてお仕えする予定でした。
とはいえ、私は私なりに誇りを持ってこの職についておりますよ。
両親に言われたから仕方なくではなく、自分の意志で正宗様にお仕えしているのです。
父が先代の柏木家ご当主の執事であったため、私は幼い頃からお屋敷に出入りしていました。遊び相手として、正宗様とは恐れ多くも兄妹のように育ったのです。
正宗様は幼い頃から思慮深く聡明でいらっしゃって、私のような者にもお優しい、自慢のご主人様なのです!
……で、でも、そんな自慢のご主人様にもちょっとだけ悪い癖がございまして……
「やあ、千鶴さん。良い香りですね」
私が書斎に淹れたてのコーヒーを運びますと、正宗様は目を通しておられた書類をばさりとお置きになり、立ち上がってこちらに歩み寄られます。
い、いえいえ! 私がテーブルまでお運びしますから!!
だというのに正宗様は、私の手からひょいっとトレイをお取りになり、ご自分でテーブルに(執務用のテーブルではなく、ソファと一緒に置いているローテーブルの方へ)置いてしまいます。
うう、いつもこうです。ご主人様はすぐに私の仕事を取り上げてしまわれます。
「千鶴さんはコーヒーを淹れるのが上手ですね」
そ、そんなことはございません!
もちろん、ご主人様に飲んで頂くのですから修練は積みましたが、私よりもお屋敷の料理長やメイド長の方がお上手です。だというのにご主人様は、自分のコーヒーは必ず私が淹れるようにと仰り、その上……
「俺はもう、あなたのコーヒー以外は飲めませんよ」
な、なんて、過分なお褒めのお言葉を下さるのです。
正宗様に褒めて頂くたびに、私は嬉しいやら困るやら……
だって、私はまだまだ未熟な執事ですから。お褒めの言葉に奢らず、もっと精進しなければなりません。
喜んでいる暇はないのです! もっと精進せねば……!!
「ま、正宗様、メイド長が美味しいクッキーを焼いて下さいました。甘さ控えめですので、ご一緒にどうぞ」
私は話を逸らそうと、コーヒーと一緒にお持ちしたクッキーをお勧めします。
「ありがとう。……ん、美味しいですね」
「よかった。きっとメイド長も喜びます」
ほっと胸を撫で下ろすと、正宗様はクッキーをもう一枚お手に取られ、そしてそれを……
「千鶴さんも食べませんか?」
私に差し出しました。
メイド長のクッキーは大変に美味しゅうございますので「いただきます!」と言いたいのは山々ですが、私は執事です。ホイホイとご主人様のご相伴にあずかるわけには参りません!
「いえ、お気持ちだけありがたく受け取らせていただきます」
そう、お気持ちは大変嬉しいのです。
さすが私のご主人様……。下々の身にもお優しくていらっしゃる。
自慢のご主人様です!
「……一人で食べるのはつまりません。千鶴さん、隣へ」
けれど正宗様はにっこりと微笑まれて(うっ、この笑顔には逆らえません)ぽんぽんとご自分の隣を叩かれます。ここに座れということですね。
「……ええと……」
「早く」
迷います。……が、これ以上遠慮しては帰ってご主人様の意に背くことになります……よね。
私は「では、し、失礼します」と一礼して、正宗様のお隣にちょこんと腰掛けました。
「さあ、千鶴さんも食べて」
そして正宗様は再び私にクッキーを差し出されます。どれだけ食べさせたいのですか。
「は、はい……」
「……違いますよ」
おずおずと手を差し出したのですが、正宗様は微笑まれたまま首を横に振られ、「口を開けて下さい」と仰っ……え? そ、それってつまり……
アーン、しろってことですか!?
そ、それはさささす、さすがに……
「まっ、正宗様……?」
「怯える仔猫のようで、愛らしいですね」
こっ、仔猫!? 愛らしい!?
いったい正宗様の目には私がどう見えているのでしょうか!! 一度眼科に掛かっていただくことを検討した方がお家のためでしょうか!?
「さあ、口を開けて下さい」
「んっ……」
そしてうろたえる私の口に、正宗様は半ば無理やりクッキーを差し入れます。
うう……こうなったら食べないわけにはまいりません。もぐ……ん、美味しいです。さすがメイド長です。
「美味しいですか?」
「はい、とても……」
ああ、ご主人様に手ずからクッキーを食べさせていただくなんて、引退した父が知ったら怒られてしまいます。
しかもそれは一度ではなく、何度も……
結局、正宗様よりも私の方が多くクッキーをいただいてしまいました。(それもやはり「アーン」で)
そうなのです。これが、完璧なご主人様の悪い癖……なのです。
執事に過ぎないこの身に、やたら構われるのです。さらに……
「ま、正宗様っ。まだお仕事が残っておられますし、そろそろ……」
「もう少し、こうして千鶴さんと一緒にいたいのですが……」
(ひゃあああっ、そんな切なげなお顔をなさらないでください! 勘違いしてしまいそうです!!)
「……そうだ。こうしましょう。俺が書類を見ている間、千鶴さんはここにいてください」
と言って、正宗様が指差されたのはご自身のお膝……
つ、つまり……
お仕事の間、正宗様のお膝に座っていなさい、と!?
「むむむむ無理です! いけません!! お、お邪魔ですし!!」
そんな破廉恥な!! 大体、ご主人様のお膝になんて恐れ多くて乗れません!!
「あなたを抱き締めていたら、きっと仕事の効率も上がると思うんですが……」
だっ、抱き締め!? なんかさりげなくハードルが上がってませんか!?
そして絶対に邪魔ですから!! 仕事どころじゃなくなりますから!!
「おっ、お許し下さいませええええええ!!」
もう駄目だ! と、私は脱兎の如く書斎から逃げ出した。
うう、わかっております。私の行動は執事失格であります。一流の執事なら、ご主人様の悪い癖にももっと上手く立ち回れるでしょう。
でも、駄目なのです。あれ以上お傍にいたら、ど、ドキドキしてしまって……(いや、今も心臓はばっくばくドッキドキなのですが……)
『もっと』を、望んでしまうのです。執事としてお傍に使えること以上のものを、望んでしまうのです。だから駄目なのです~!!
(……また、逃げられてしまったな)
可愛い仔猫には今回も逃げられてしまったが、書斎に一人残された正宗は満足気な笑みを浮かべていた。
幼い頃から想っていた、可愛い可愛い自分の執事。
(俺の嫁になりなさいと、命令することは簡単だけれど……)
命令されたからと結婚するのでは、足りない。
本心から自分を望んで、この手をとってくれなくては。
(だから、これからも……)
「誘惑、させていただきますからね。千鶴さん」
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