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婚約者は魔法使い
ハッピーウエディング!! 前編
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お待たせいたしました結婚式編です。
長くなったので、前後編に分けました。
********************************************
蒼い空に白い雲が浮かぶ、晴天の日。
島中に、リーン、ゴーン…と鐘が鳴り響く。
このクレス島に一つだけある教会の、鐘の音だ。
鐘の音は告げる。今日、この島の教会で…。
一組の男女が、永遠の愛を誓うことを。
領主館と同じく、港街の坂道を上った高台にある白亜の教会。
緑に溢れた庭の中に建つ白い石壁の教会は、昔から島の人々の冠婚葬祭を司ってきた。
石壁に這う赤い蔓薔薇や、庭に咲く花々はそれだけで麗しいが、今日は中の礼拝堂も、たくさんの白い花々で飾り上げられていた。新婦の好きな百合の花を中心とした、白い花々。甘い華やかな芳香が、礼拝堂の中に満ちている。
その礼拝堂の参列席には、新郎新婦の親族や友人達の他にも、多くの人間が詰めかけていた。
クレス島の結婚式は広く開放されており、本人達に縁の無い島民や偶然通りかかった観光客でも、参列が許される。
赤い聖衣を纏い、聖書を手に立っているのはこの教会の主である老神父。
二十年以上前、アニエスの両親の結婚式を執り行ったのもこの老神父だ。
そして神父の前に立ち、花嫁の訪れを待つのは正装に身を包んだ褐色の肌の青年。
普段下ろされている銀の髪は後ろに軽く撫でつけられ、今は珍しい異色の瞳とその整った容貌が露わになっている。
さわさわと、多くの人々の囁きが響く礼拝堂。
その閉じられていた扉が、キイ…と音を立てて空いた瞬間。
それまでのざわめきは一瞬、止んで。
現れた花嫁の姿に、ほう…っと感嘆する吐息が、あちこちから上がった。
父親にエスコートされて、バージンロードの入口に立つ花嫁。
純白のロングトレーンのドレスは、歩くたびに繊細なレースの裾が滑るように流れる。
そしてそのドレスのトレーンを持つ、六人の少年達。
彼らはそれぞれに猫耳と尻尾を持つ、新郎サフィールの使い魔猫達。
猫達は揃いの正装に身を包み、繊細なレースを手に持ち、歩く。
黒猫のカルは真剣な眼差しで。
白猫のジェダは綺麗な微笑を浮かべて。
茶色猫のネリーは緊張した面持ちで。
灰色猫のライトはきりりと凛々しい顔で。
ブチ猫のキースは隠しきれぬ満面の笑みで。
縞猫のアクアはどきどきと胸を高鳴らせながら。
その様子は、参列者達の目にとても愛らしく映った。
そして…。
「…まあ…なんて綺麗な花嫁さんかしら…」
参列していた老婦人が、ため息を吐きながら呟く。
それに同調するため息や頷きが、あちらこちらから。
綺麗に結い上げた美しい黒髪。
そして白いレースのベール越しにもわかる、その美貌。
元々、この島で一番の美人と称されたアニエスだったが…。
潤んだ瞳に、紅に淡く染まる頬。薔薇色の唇…。
純白の花嫁衣装を纏うアニエスは、華が瑞々しく花開いた様に似て、いつもよりも一層、麗しかった。
アニエスはゆっくりと、バージンロードを進んでいく。
一歩、一歩。これまでの人生を振り返るように、噛み締めるように。
そしてこれから先の未来を、想いながら。
『…とても、綺麗だ』
(…お父さん…)
控室で、ドレス姿のアニエスを見た父はただ一言、そう言った。
その目元が赤く染まっていて、アニエスはそれだけで、涙が零れそうになった。
愛する人の元へ嫁ぐ、幸福な日。
なのに、すこしだけ、寂しくて…。
こんな風に泣きたくなるのは、どうしてだろう…?
「…頼んだよ、サフィール」
バージンロードの終わり。
父は新郎のサフィールに、愛娘を託す。
アニエスの手をとったサフィールは、夢見るような眼差しで、
「……世界で一番、綺麗だ」
と言った。
アニエスのドレス姿をサフィールが目にするのは、今この瞬間が初めてだった。
ドレスは、アニエスが母親のクラリスと一緒に王都にある仕立屋に注文したもので、サフィールはアニエスがどんなドレスを着るのか、知らされていなかった。
「ありがとう。あなたも、世界で一番の花婿様だわ」
そして同じくアニエスも、サフィールの正装姿を初めて目にした。
いつもはローブ姿のサフィールが、白と銀を基調にしたタキシードを纏う様は新鮮で…。
とても恰好良いわ、と。
アニエスは微笑む。
「…おほん」
互いを見つめあって微笑み合う二人に、老神父が咳払い。
二人ははっとして、慌てて老神父の前に並び立った。
くすくすと、礼拝堂内に明るい笑い声が広がる。
「…サフィール・アウトーリ」
老神父は聖書を開き、最初にサフィールに問いかける。
「はい」
「汝はアニエス・ハルモニアを妻とし、病める時も健やかなる時も、互いに慈しみ、愛し合うことを誓いますか?」
「誓います」
サフィールの静かな声音は、しん…と静まり返った礼拝堂内に、凛と響いた。
「アニエス・ハルモニア」
「はい」
「汝はサフィール・アウトーリを夫とし、病める時も健やかなる時も、互いに慈しみ、愛し合うことを誓いますか?」
「はい。誓います」
アニエスは緊張で少しだけ震える声で、しかしはっきりと、誓った。
「よろしい。若き二人に祝福があらんことを」
祈りの言葉を告げて、老神父は二人を促し、脇に置かれていたサイン台に向かわせる。
そこには結婚誓約書が置かれており、これにサインすることで、二人の結婚が成立するのだ。
最初にサフィールが。そしてアニエスが署名し、羽ペンを置いた瞬間。
参列者達から、拍手喝采が起こった。
たくさんの人達から祝福を受け、二人は微笑む。
そして…。
「それでは、誓いのキスを」
再び老神父の元へ戻った二人は、向かい合い…。
サフィールが、ゆっくりとアニエスのベールをあげて。
ちゅっと、触れるだけのキスをした。
再び、拍手喝采が起こる。
見れば、アニエスの父は泣いていた。泣きながら、それでも誰よりも一番大きな拍手を、娘夫婦に送っていた。
アニエスの母はそんな夫に苦笑しながらも、温かな眼差しで惜しみない拍手を贈る。
サフィールの育ての親であり師匠でもあるクラウドは、満面の笑みで拍手を。
…幸せすぎて、泣いてしまいそう。
アニエスは思って、傍らのサフィールを見上げた。
見れば、サフィールの目元も少し潤んでいる。
同じ気持ちでいるのだと、アニエスは思って…。
二人一緒に、拍手を贈ってくれる全ての参列者達に…。
ゆっくりと、礼をとった。
そして、教会のシスター達に先導され、参列者達が先に礼拝堂を出る。
礼拝堂を出てすぐは長い階段になっており、その両脇に並んで、礼拝堂を出てくる新郎新婦を迎えるのだ。
全ての参列者が外に出た、礼拝堂で。
夫であるサフィールにエスコートされ、アニエスは再びバージンロードを歩く。
そして、その終わり。
扉の前で立ち止まったサフィールは、徐に…。
「ええっ!?」
大観衆の前で、アニエスを抱き上げた。
わっと、参列者達から歓声が上がる。
予定には無かったサフィールの行動に、アニエスは動転する。
そんなアニエスを抱き上げたまま、サフィールは言った。
「アニエス、愛してる…!」
「っ!!」
そして再び重なる唇。
参列者達はさらに大きな歓声を上げ。
唇を奪われた花嫁は顔を真っ赤にして、愛する人の首にぎゅっと抱きついた。
「私もよ! サフィール!!」
そんな二人を祝福するように、空から白い花弁が舞い降りる。
まるで雪のように。
驚いて、二人が空を見上げると…。
蒼い、蒼い空を飛ぶ一羽の鷹が、首に下げた花籠から尽きることの無い花びらを降らせていた。
「…アレックス…」
あれは、クラウドの使い魔である鷹のアレックスだ。
サフィールがはっと、自分の育ての親を見れば…。
クラウドはにっこりと微笑んで、自らも手にした花びらを二人に投げかける。
それを合図に、他の参列者達も手に持っていた花びらを二人に投げかけた。
白やピンク、黄色に青の花弁が華やかに舞う中を…。
サフィールはアニエスを抱えたまま、ゆっくりと歩いていった。
長くなったので、前後編に分けました。
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蒼い空に白い雲が浮かぶ、晴天の日。
島中に、リーン、ゴーン…と鐘が鳴り響く。
このクレス島に一つだけある教会の、鐘の音だ。
鐘の音は告げる。今日、この島の教会で…。
一組の男女が、永遠の愛を誓うことを。
領主館と同じく、港街の坂道を上った高台にある白亜の教会。
緑に溢れた庭の中に建つ白い石壁の教会は、昔から島の人々の冠婚葬祭を司ってきた。
石壁に這う赤い蔓薔薇や、庭に咲く花々はそれだけで麗しいが、今日は中の礼拝堂も、たくさんの白い花々で飾り上げられていた。新婦の好きな百合の花を中心とした、白い花々。甘い華やかな芳香が、礼拝堂の中に満ちている。
その礼拝堂の参列席には、新郎新婦の親族や友人達の他にも、多くの人間が詰めかけていた。
クレス島の結婚式は広く開放されており、本人達に縁の無い島民や偶然通りかかった観光客でも、参列が許される。
赤い聖衣を纏い、聖書を手に立っているのはこの教会の主である老神父。
二十年以上前、アニエスの両親の結婚式を執り行ったのもこの老神父だ。
そして神父の前に立ち、花嫁の訪れを待つのは正装に身を包んだ褐色の肌の青年。
普段下ろされている銀の髪は後ろに軽く撫でつけられ、今は珍しい異色の瞳とその整った容貌が露わになっている。
さわさわと、多くの人々の囁きが響く礼拝堂。
その閉じられていた扉が、キイ…と音を立てて空いた瞬間。
それまでのざわめきは一瞬、止んで。
現れた花嫁の姿に、ほう…っと感嘆する吐息が、あちこちから上がった。
父親にエスコートされて、バージンロードの入口に立つ花嫁。
純白のロングトレーンのドレスは、歩くたびに繊細なレースの裾が滑るように流れる。
そしてそのドレスのトレーンを持つ、六人の少年達。
彼らはそれぞれに猫耳と尻尾を持つ、新郎サフィールの使い魔猫達。
猫達は揃いの正装に身を包み、繊細なレースを手に持ち、歩く。
黒猫のカルは真剣な眼差しで。
白猫のジェダは綺麗な微笑を浮かべて。
茶色猫のネリーは緊張した面持ちで。
灰色猫のライトはきりりと凛々しい顔で。
ブチ猫のキースは隠しきれぬ満面の笑みで。
縞猫のアクアはどきどきと胸を高鳴らせながら。
その様子は、参列者達の目にとても愛らしく映った。
そして…。
「…まあ…なんて綺麗な花嫁さんかしら…」
参列していた老婦人が、ため息を吐きながら呟く。
それに同調するため息や頷きが、あちらこちらから。
綺麗に結い上げた美しい黒髪。
そして白いレースのベール越しにもわかる、その美貌。
元々、この島で一番の美人と称されたアニエスだったが…。
潤んだ瞳に、紅に淡く染まる頬。薔薇色の唇…。
純白の花嫁衣装を纏うアニエスは、華が瑞々しく花開いた様に似て、いつもよりも一層、麗しかった。
アニエスはゆっくりと、バージンロードを進んでいく。
一歩、一歩。これまでの人生を振り返るように、噛み締めるように。
そしてこれから先の未来を、想いながら。
『…とても、綺麗だ』
(…お父さん…)
控室で、ドレス姿のアニエスを見た父はただ一言、そう言った。
その目元が赤く染まっていて、アニエスはそれだけで、涙が零れそうになった。
愛する人の元へ嫁ぐ、幸福な日。
なのに、すこしだけ、寂しくて…。
こんな風に泣きたくなるのは、どうしてだろう…?
「…頼んだよ、サフィール」
バージンロードの終わり。
父は新郎のサフィールに、愛娘を託す。
アニエスの手をとったサフィールは、夢見るような眼差しで、
「……世界で一番、綺麗だ」
と言った。
アニエスのドレス姿をサフィールが目にするのは、今この瞬間が初めてだった。
ドレスは、アニエスが母親のクラリスと一緒に王都にある仕立屋に注文したもので、サフィールはアニエスがどんなドレスを着るのか、知らされていなかった。
「ありがとう。あなたも、世界で一番の花婿様だわ」
そして同じくアニエスも、サフィールの正装姿を初めて目にした。
いつもはローブ姿のサフィールが、白と銀を基調にしたタキシードを纏う様は新鮮で…。
とても恰好良いわ、と。
アニエスは微笑む。
「…おほん」
互いを見つめあって微笑み合う二人に、老神父が咳払い。
二人ははっとして、慌てて老神父の前に並び立った。
くすくすと、礼拝堂内に明るい笑い声が広がる。
「…サフィール・アウトーリ」
老神父は聖書を開き、最初にサフィールに問いかける。
「はい」
「汝はアニエス・ハルモニアを妻とし、病める時も健やかなる時も、互いに慈しみ、愛し合うことを誓いますか?」
「誓います」
サフィールの静かな声音は、しん…と静まり返った礼拝堂内に、凛と響いた。
「アニエス・ハルモニア」
「はい」
「汝はサフィール・アウトーリを夫とし、病める時も健やかなる時も、互いに慈しみ、愛し合うことを誓いますか?」
「はい。誓います」
アニエスは緊張で少しだけ震える声で、しかしはっきりと、誓った。
「よろしい。若き二人に祝福があらんことを」
祈りの言葉を告げて、老神父は二人を促し、脇に置かれていたサイン台に向かわせる。
そこには結婚誓約書が置かれており、これにサインすることで、二人の結婚が成立するのだ。
最初にサフィールが。そしてアニエスが署名し、羽ペンを置いた瞬間。
参列者達から、拍手喝采が起こった。
たくさんの人達から祝福を受け、二人は微笑む。
そして…。
「それでは、誓いのキスを」
再び老神父の元へ戻った二人は、向かい合い…。
サフィールが、ゆっくりとアニエスのベールをあげて。
ちゅっと、触れるだけのキスをした。
再び、拍手喝采が起こる。
見れば、アニエスの父は泣いていた。泣きながら、それでも誰よりも一番大きな拍手を、娘夫婦に送っていた。
アニエスの母はそんな夫に苦笑しながらも、温かな眼差しで惜しみない拍手を贈る。
サフィールの育ての親であり師匠でもあるクラウドは、満面の笑みで拍手を。
…幸せすぎて、泣いてしまいそう。
アニエスは思って、傍らのサフィールを見上げた。
見れば、サフィールの目元も少し潤んでいる。
同じ気持ちでいるのだと、アニエスは思って…。
二人一緒に、拍手を贈ってくれる全ての参列者達に…。
ゆっくりと、礼をとった。
そして、教会のシスター達に先導され、参列者達が先に礼拝堂を出る。
礼拝堂を出てすぐは長い階段になっており、その両脇に並んで、礼拝堂を出てくる新郎新婦を迎えるのだ。
全ての参列者が外に出た、礼拝堂で。
夫であるサフィールにエスコートされ、アニエスは再びバージンロードを歩く。
そして、その終わり。
扉の前で立ち止まったサフィールは、徐に…。
「ええっ!?」
大観衆の前で、アニエスを抱き上げた。
わっと、参列者達から歓声が上がる。
予定には無かったサフィールの行動に、アニエスは動転する。
そんなアニエスを抱き上げたまま、サフィールは言った。
「アニエス、愛してる…!」
「っ!!」
そして再び重なる唇。
参列者達はさらに大きな歓声を上げ。
唇を奪われた花嫁は顔を真っ赤にして、愛する人の首にぎゅっと抱きついた。
「私もよ! サフィール!!」
そんな二人を祝福するように、空から白い花弁が舞い降りる。
まるで雪のように。
驚いて、二人が空を見上げると…。
蒼い、蒼い空を飛ぶ一羽の鷹が、首に下げた花籠から尽きることの無い花びらを降らせていた。
「…アレックス…」
あれは、クラウドの使い魔である鷹のアレックスだ。
サフィールがはっと、自分の育ての親を見れば…。
クラウドはにっこりと微笑んで、自らも手にした花びらを二人に投げかける。
それを合図に、他の参列者達も手に持っていた花びらを二人に投げかけた。
白やピンク、黄色に青の花弁が華やかに舞う中を…。
サフィールはアニエスを抱えたまま、ゆっくりと歩いていった。
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