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第二章
永遠の花嫁 01
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花のような臭いが鼻腔を突く。トイレの芳香剤のようというよりは、むしろそのものだと颯太は常々思っている。
捺樹が淹れるフレーバーティーの香りである。彼は絶対に飲ませてくれないが、臭いだけで、うっとなってしまう颯太としてはその方がありがたいというものだ。
「もっとイベント的な殺人があってもいいと思うの」
得体の知れない紅茶を平然と飲み、そんなことを言い出すクロエは今日も猟奇的だ。
「んなもんあってたまるか」
顔を顰めた大翔もいつも通りアームチェアにゆったりと腰掛け、コーヒーを飲んでいる。
無関心を主張する割に話を聞いていることがあり、特にクロエの言葉は無意識に拾っている節があると颯太は密かに分析する。そうかと思えば全く聞いていない時もあり、目を開けて寝ているのだという説すらあるほどだ。
残念なことに、ここには彼をよく知っているなどと言える人物が存在しない。外にしてもそうだ。きっと『あいつのことならよくわかるよ』などと豪語するクラスメートは存在しないだろう。
いたとしても、その気になっているだけで本質は知らないだろう。《ドラグーン》のメンバーにしてもそうだろう。彼らが知るのはリュウであって龍崎大翔の全てではない。
クロエにしても捺樹にしてもそうだろう。
そう考えると三人の関係は奇妙だ。なぜ、犯研が続いてきたかわからないほどに。
大翔はクロエを敬遠し、捺樹は毎日彼女に迫っている。一方クロエは大翔を怖がっているようでもある。彼と話す時は様子を窺って、言葉を選んでいるように見える。捺樹に対しての方が自然体なのだろう。
だが、大翔もクロエを嫌っているというわけでもない。空想としては評価しているが、願望としては否定しているだけのつもりなのだ。そして、それが全く伝えられていないだけだ。
「そ、それでっ、イベント的ってどんなですか?」
ぞっとしながらも気になったのも事実で、颯太は促してしまう。
颯太も最近は自分を見失いつつある気がしていた。ここに入るまでは刑事ドラマが好きだったが、それは殺人事件が好きということではなく、ドラマの刑事の個性的なキャラクターというものを気に入ってのことだった。サスペンス好きの母親の影響というのもある。
それなのに、最近はクロエが書く小説にハマってしまっている。彼女が過去に書いたものは未完、完結問わずに全て読ませてもらった。彼女の小説には人情味溢れる刑事も個性的な探偵なども登場しない。狂った殺人鬼の犯罪を書いているだけなのだが、そこに魅せられてしまう。
文章は流麗だが、脳内にイメージさせられる情景はあまりに惨く、淀んでいる。汚泥に飲み込まれている気になるほどだが、読んでいる瞬間はそれが快感に変換されているようだ。
彼女達と事件について語るのも楽しみになってしまった。尤も、そんなのはいけないことだという理性がまだ残っていて、それ故に颯太は自分がわからなくなりつつあるのだが。
「たとえば、バレンタインデーに殺人を犯す。死体をチョコレートでコーティングしたり、トッピングしてみたりする」
クロエの唇は今日も滑らかに動く。そこで颯太はイベント的、という意味を理解する。
「さすが、面白い考えだね」
今日も捺樹は上機嫌だ。その目はどこからどう見ても恋人へ向けたものだ。愛しさに満ちた甘い表情だ。ここでしか見られない、クロエだけに向けられるものだ。
しかしながら、クロエは今日もささやかな抵抗を見せている。それは照れ隠しと言うには物騒で、拒絶と言うにはまだ弱い。だから、捺樹を止められないのだが、クロエは話を続ける。彼女はこれを慣れだと言い、思い出す度に颯太はぞっとする。慣れとは恐ろしいものだ。
「でも、死体の遺棄場所は冷蔵庫とか寒い場所じゃないといけない」
「溶けると美が損なわれてコーティング意味がなくなってしまうね」
確かに、と颯太も小さく頷く。チョコレートでドロドロの死体というのは考えたくもない。何も美的なところがない。
「カードを、そう『私のバレンタインになって』っていうのを付けたりすれば変質的で面白いんだけど……」
「荷物として送りつけたりすると面倒になるね。色々足がつきそうだ」
「そもそも、大量のチョコレートが必要になると思うし、綺麗にコーティングするには家庭とかじゃ無理だから……」
だから誰もやらないんだ、と颯太は納得すると同時に安心していた。そんな事件が起きたらチョコレートが食べられなくなるかもしれない。
そして、ここで所詮空想だとチョコレートに手を出せないのが、颯太がまだ踏み止まってしまっている証拠なのかもしれない。
話を聞いただけでも暫く食べたくなくなるというのに、一番良識的な大翔でさえ平然と板チョコを囓っている。彼の場合、聞いていない可能性もあるし、いつものことなのだが、颯太とは違うのだ。
彼らは常人の領域を踏み外している。殺人鬼の領域ではないが、一歩間違えばそちらに行ってしまうかもしれない。普通には戻れない灰色の世界に彼らはいる。それを颯太は白の世界から眺めているのだ。一緒にいながら曖昧な境界線に阻まれている。
「他のイベントも考えているんだけど、なかなかいいのが浮かばなくて……」
「クリスマスとかですか?」
颯太は聞いてみるが、彼女はもっと斬新なものを考えようとしているに違いない。
「韓国では毎月十四日が恋人達の記念日なの。毎月十四日に何か起こるって面白くない?」
毎月十四日の猟奇殺人デー、そんなのは嫌だと颯太は思う。
しかし、恋人達の記念日と聞いたら捺樹が黙っていないのでは、と彼を盗み見る。それどころか、毎日を記念日にしたがるだろう。けれど、その彼は時計を見ていた。
「ごめん、俺、これから警察署に行かなくちゃ」
急に捺樹は立ち上がる。クロエの話は終わっていないというのに、今の彼には警察の方が大事らしかった。
「今日も君に会えて良かったよ、クロエ。素敵な話をありがとう」
別れのキスでもしようとしたのか、捺樹はクロエに顔を近付けたが、鞄が押し付けられた。彼はそのまま肩を竦めると鞄を掴み、ハンガー掛けへと向かった。
彼がいなくなると空気は平和なものだ。気まずさも彼がいる時よりはましで、大体クロエと話しているか本を読んでいればどうにでもなる。
颯太自身は大翔と話すことに抵抗はない。だが、クロエと大翔が話すと急に空気が悪くなるのだ。お互いに接し方をわかっていないだけのようなのだが、颯太にはどうにもできない。
そして、この時はそれでも平穏だと言える日々が壊れるなどとは微塵も思っていなかった。危ういバランスで延々と続くのだと何の疑いもなかった。
捺樹が淹れるフレーバーティーの香りである。彼は絶対に飲ませてくれないが、臭いだけで、うっとなってしまう颯太としてはその方がありがたいというものだ。
「もっとイベント的な殺人があってもいいと思うの」
得体の知れない紅茶を平然と飲み、そんなことを言い出すクロエは今日も猟奇的だ。
「んなもんあってたまるか」
顔を顰めた大翔もいつも通りアームチェアにゆったりと腰掛け、コーヒーを飲んでいる。
無関心を主張する割に話を聞いていることがあり、特にクロエの言葉は無意識に拾っている節があると颯太は密かに分析する。そうかと思えば全く聞いていない時もあり、目を開けて寝ているのだという説すらあるほどだ。
残念なことに、ここには彼をよく知っているなどと言える人物が存在しない。外にしてもそうだ。きっと『あいつのことならよくわかるよ』などと豪語するクラスメートは存在しないだろう。
いたとしても、その気になっているだけで本質は知らないだろう。《ドラグーン》のメンバーにしてもそうだろう。彼らが知るのはリュウであって龍崎大翔の全てではない。
クロエにしても捺樹にしてもそうだろう。
そう考えると三人の関係は奇妙だ。なぜ、犯研が続いてきたかわからないほどに。
大翔はクロエを敬遠し、捺樹は毎日彼女に迫っている。一方クロエは大翔を怖がっているようでもある。彼と話す時は様子を窺って、言葉を選んでいるように見える。捺樹に対しての方が自然体なのだろう。
だが、大翔もクロエを嫌っているというわけでもない。空想としては評価しているが、願望としては否定しているだけのつもりなのだ。そして、それが全く伝えられていないだけだ。
「そ、それでっ、イベント的ってどんなですか?」
ぞっとしながらも気になったのも事実で、颯太は促してしまう。
颯太も最近は自分を見失いつつある気がしていた。ここに入るまでは刑事ドラマが好きだったが、それは殺人事件が好きということではなく、ドラマの刑事の個性的なキャラクターというものを気に入ってのことだった。サスペンス好きの母親の影響というのもある。
それなのに、最近はクロエが書く小説にハマってしまっている。彼女が過去に書いたものは未完、完結問わずに全て読ませてもらった。彼女の小説には人情味溢れる刑事も個性的な探偵なども登場しない。狂った殺人鬼の犯罪を書いているだけなのだが、そこに魅せられてしまう。
文章は流麗だが、脳内にイメージさせられる情景はあまりに惨く、淀んでいる。汚泥に飲み込まれている気になるほどだが、読んでいる瞬間はそれが快感に変換されているようだ。
彼女達と事件について語るのも楽しみになってしまった。尤も、そんなのはいけないことだという理性がまだ残っていて、それ故に颯太は自分がわからなくなりつつあるのだが。
「たとえば、バレンタインデーに殺人を犯す。死体をチョコレートでコーティングしたり、トッピングしてみたりする」
クロエの唇は今日も滑らかに動く。そこで颯太はイベント的、という意味を理解する。
「さすが、面白い考えだね」
今日も捺樹は上機嫌だ。その目はどこからどう見ても恋人へ向けたものだ。愛しさに満ちた甘い表情だ。ここでしか見られない、クロエだけに向けられるものだ。
しかしながら、クロエは今日もささやかな抵抗を見せている。それは照れ隠しと言うには物騒で、拒絶と言うにはまだ弱い。だから、捺樹を止められないのだが、クロエは話を続ける。彼女はこれを慣れだと言い、思い出す度に颯太はぞっとする。慣れとは恐ろしいものだ。
「でも、死体の遺棄場所は冷蔵庫とか寒い場所じゃないといけない」
「溶けると美が損なわれてコーティング意味がなくなってしまうね」
確かに、と颯太も小さく頷く。チョコレートでドロドロの死体というのは考えたくもない。何も美的なところがない。
「カードを、そう『私のバレンタインになって』っていうのを付けたりすれば変質的で面白いんだけど……」
「荷物として送りつけたりすると面倒になるね。色々足がつきそうだ」
「そもそも、大量のチョコレートが必要になると思うし、綺麗にコーティングするには家庭とかじゃ無理だから……」
だから誰もやらないんだ、と颯太は納得すると同時に安心していた。そんな事件が起きたらチョコレートが食べられなくなるかもしれない。
そして、ここで所詮空想だとチョコレートに手を出せないのが、颯太がまだ踏み止まってしまっている証拠なのかもしれない。
話を聞いただけでも暫く食べたくなくなるというのに、一番良識的な大翔でさえ平然と板チョコを囓っている。彼の場合、聞いていない可能性もあるし、いつものことなのだが、颯太とは違うのだ。
彼らは常人の領域を踏み外している。殺人鬼の領域ではないが、一歩間違えばそちらに行ってしまうかもしれない。普通には戻れない灰色の世界に彼らはいる。それを颯太は白の世界から眺めているのだ。一緒にいながら曖昧な境界線に阻まれている。
「他のイベントも考えているんだけど、なかなかいいのが浮かばなくて……」
「クリスマスとかですか?」
颯太は聞いてみるが、彼女はもっと斬新なものを考えようとしているに違いない。
「韓国では毎月十四日が恋人達の記念日なの。毎月十四日に何か起こるって面白くない?」
毎月十四日の猟奇殺人デー、そんなのは嫌だと颯太は思う。
しかし、恋人達の記念日と聞いたら捺樹が黙っていないのでは、と彼を盗み見る。それどころか、毎日を記念日にしたがるだろう。けれど、その彼は時計を見ていた。
「ごめん、俺、これから警察署に行かなくちゃ」
急に捺樹は立ち上がる。クロエの話は終わっていないというのに、今の彼には警察の方が大事らしかった。
「今日も君に会えて良かったよ、クロエ。素敵な話をありがとう」
別れのキスでもしようとしたのか、捺樹はクロエに顔を近付けたが、鞄が押し付けられた。彼はそのまま肩を竦めると鞄を掴み、ハンガー掛けへと向かった。
彼がいなくなると空気は平和なものだ。気まずさも彼がいる時よりはましで、大体クロエと話しているか本を読んでいればどうにでもなる。
颯太自身は大翔と話すことに抵抗はない。だが、クロエと大翔が話すと急に空気が悪くなるのだ。お互いに接し方をわかっていないだけのようなのだが、颯太にはどうにもできない。
そして、この時はそれでも平穏だと言える日々が壊れるなどとは微塵も思っていなかった。危ういバランスで延々と続くのだと何の疑いもなかった。
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