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五章
Ⅴ
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「うわぁ、すげぇ! 俺火山なんて初めて見たわ―――!」
今の状況を整理しよう。
俺は元勇者で女神を追い返して平穏な生活を送りたい。
女神は幼なじみのあかりに憑いていて嫌がらせをしてくる。
クラスメイトの委員長は俺と宿敵だった元・魔王。
うん。おかしい。改めてなんだこのカオス。
「おいおい青井。お前なんかテンション低くね?」
「だよね。あんたが発起人なのに」
「腕あげんぞ?」
「ああ、ちょっと朝からお腹が痛くてさ」
無理した愛想笑いが、体調が悪いと受取られたのか途端に皆心配げなかんじに。
「おいおい。大丈夫かよ。休むか?」
「薬飲む? 私水持ってるよ?」
ドバッ! と涙が溢れて零れる。なんだよこいつら。良いやつらすぎるだろ。異世界で一緒に旅してた仲間達なんかよりよっぽど優しいじゃないか。もうあいつらの顔も覚えてないけど。
「じゃあちょっと早いけどお昼ご飯にする?」
「あ、じゃあ俺谷島達呼んでくるわ~~」
俺が体調悪いと信じてくれて気遣ってくれた皆には申し訳ないけど、今はありがたい。正直遊んでいる暇なんてなかった。家で対策を考えないといけなかった。でも、俺がいない間に皆が仲良くし遊びにいったって後。皆が思い出話とお土産を渡してくるとき。きっと俺落ちこむ。
我ながらめんどくせぇ。
「青井君、大丈夫?」
「ああ、うん。もらった薬の影響かな。気分もよくなってきたし」
「そう。じゃあ一つ聞いてもいい?」
クラスメイトの田中さんは、談笑しながら笑っているあかりをチラッと一瞥したあと俺に近づいて耳打ちしてくる。
「谷島となにがあったの?」
・・・・・・なにこの子。魔法で心読んだの? まさかこの子も転生者?
いや、そんなことあるわけない。最近ナーバスになってるから悪い考えになってしまう。
「それが・・・・・・わからないんだよ」
俺とあかりが元々仲が良いというのはこのグループでの共通認識になっている。だからからかわれたりすることもあるけど、もう慣れた。委員長の正体が元・魔王だって発覚したときからあかりは疑っている。
いや、俺と委員長の正体にじゃない。俺が委員長に好意を抱いているってことをだ。それで一方的に不機嫌になったり怒ったりしつこく聞いてきたりする。
事情を説明できないから、偶然委員長の物を拾ったと事実を伝えて弁解しているけど。
「ふぅ~~ん? 谷島から相談されたんだけどなぁ~~。青井君と委員長が怪しいって」
「いやいや。あいつが勝手に疑ってるだけだよ。委員長とはなんでもない」
「え? なになに~~? なんの話~~?」
何人かが話に加わってきて、賑やかさが強くなった。
「委員長か~~。俺なんか噂聞いたんだよな~~」
「噂?」
「もしかして黒魔術とか魔王とか呪うとかそういうかんじの噂か?」
「なにその特殊すぎる噂」
おっと。いけない。
「いやぁ。なんでも小さい頃両親に捨てられて施設に預けられて里親に引き取られたけど、虐待されてたんだってよ」
お、おう。とんでもなく重い過去があった。
「そんで里親が委員長に借金押しつけてとんずらして。今は一人で生活費と学費を稼ぐためにバイトしまくってんだってさ」
続きがあった。現在進行形で過酷じゃねぇか。俺としては・・・・・・そんな過去があるって聞いてしまって複雑だ。かつての宿敵がそんな風に生きてきて哀れみを覚えるし。それでいて天罰だってかんじてる部分もある。
「そんで口癖が報復とか臥薪嘗胆だってよ」
不穏すぎるわ。根っこは魔王ってことじゃねぇか。哀れんで損した。
「そうか・・・・・・委員長も苦労してんだな・・・・・・」
「なぁ? 俺達って恵まれてんだな」
なんとなくしんみりとしてしまった。
「じゃあ今度委員長も誘ってみるか。都合のいい日とか。金がかからない遊びとか考えて」
「あ、それあり――――!」
「それはだめだっっ!!」
「えっ!?」
「なに考えてんだボケ! アホ! 童貞!」
「いきなりなんでそこまで罵倒されるんだ!?」
おっと、つい暴走しかけた。けど、こんな状況で元・魔王のあいつをこのグループに入れてみろ。俺が保たない。
「おい青井。なんで委員長だめなんだよ」
「だって、ただでさえ生活に困って大変なんだろ。だったら遊んでる暇なんてないんじゃないか?」
胡乱げな皆の視線が集中して必死でそれらしく説得する。
「それに・・・・・・ある意味そうやって仲間に入れるのって。委員長からしたら同情されてるってかんじるんじゃないかな。ある意味嫌な想いさせちまうんじゃないかって」
「ばかやろう!! 見損なったぞ青井レオン!」
「痛!?」
何故か殴られた。グーパンチで。地味に痛い。
「お前、せっかく同じクラスになった同級生じゃねぇか! それなのにそうやって相手の気持ちを勝手に想像してハブにしたりするなんてなに考えてんだ! この人でなし!」
「いや、そこまでは――――」
「本当に嫌だったら誘ったとき断るだろ! クラスメイトが辛いおもいをしてるとき、気にかけてるやつらもいるって知っててもらうことのなにがいけないんだよ!」
「そうだ、よく言ったぞ!」
「それで一人で抱え込ませてなにかあったとき責任とれるのか! 事情を知ってたのにいざってときに後悔してからじゃ遅いだろが!」
「あんた良いこというじゃん! やべ、惚れそ!」
「そうだ、せっかく一緒のクラスになったんだ! なんだったらクラスメイト全員仲良くしたほうがいいだろ!」
「皆は一人のため、一人は皆のためだ!」
「「「「「「おおおお――――――!!」」」」」」
え、なにこれ。元・魔王を仲間にするために一致団結してる。かつて破壊と恐怖と死で世界を支配しようとしていたのに。なんて皮肉だ。
というか皆良い奴らすぎるだろ。なんでこんなに優しくできるの? ちょっとこえぇよ。
「でも、さすがにレオンの言葉にも一理あるんじゃないの?」
鋭い一言が、皆の熱を一旦ストップさせた。
「委員長にも都合があるんだろうし。実際に私達の今日の誘いも断られたし」
「あ~~~」
「私達にも、できることの限度ってあるじゃん?」
今まで介入してこなかったあかりに、皆がはたと考えこむ。え、もしかして俺を庇ってくれた?
「まぁ、たしかに」
「言われてみれば」
おお、たった一言で場の流れが一気に変わりはじめたぞ。まったくあかりのやつめ。そんなところがすきなんだけど。というか、こいつらあかりの言葉ならしっかり聞くんだな。ちょっとがっかり。
とにかくいいぞ。このままだったら委員長と物理的に距離をとれる。最低一年もすればクラスは変わるから。それまで正体バレないようにしていればいい。
「なぁ、なにかないかな? 委員長に負担をかけないで助けられる方法ないかな?」
「じゃあ、まずは学校でお昼休み一緒に過ごして仲を深めるとかは? それくらいなら別に負担にならないんじゃない?」
え!? あかり、お前! 最後の最後でなんて裏切りを!
「それあり~~~!」
「いいじゃん!」
「なんだったら勉強会とか放課後図書館で勉強もできるんじゃね!?」
「え、えええ~~~」
もう反論もできないほど皆が盛り上がっている。ここで俺だけ異を唱えようものなら八つ裂きにされるだろう。
「なによ。不満なの?」
ぷくっとほっぺたを膨らませながらジトっと咎めるかのようなあかりに、なにも言えなくなる。
「委員長にやっぱり気があるの? だから嫌なの? 恥ずかしがってんの?」
「そんなわけないだろ。何度も説明してるけど」
「だったら別にかまわないんじゃない。まぁ私はあんたが委員長みたいな子がタイプでもどうでもいいけどねっ」
小さくチロッと出した舌は、まるであっかんべぇとばかりに悪戯めいていて、俺に対する意趣返しの意図をかんじた。人の気も知らないで、とどうしようもない現実にただ溜息を吐いた。
今の状況を整理しよう。
俺は元勇者で女神を追い返して平穏な生活を送りたい。
女神は幼なじみのあかりに憑いていて嫌がらせをしてくる。
クラスメイトの委員長は俺と宿敵だった元・魔王。
うん。おかしい。改めてなんだこのカオス。
「おいおい青井。お前なんかテンション低くね?」
「だよね。あんたが発起人なのに」
「腕あげんぞ?」
「ああ、ちょっと朝からお腹が痛くてさ」
無理した愛想笑いが、体調が悪いと受取られたのか途端に皆心配げなかんじに。
「おいおい。大丈夫かよ。休むか?」
「薬飲む? 私水持ってるよ?」
ドバッ! と涙が溢れて零れる。なんだよこいつら。良いやつらすぎるだろ。異世界で一緒に旅してた仲間達なんかよりよっぽど優しいじゃないか。もうあいつらの顔も覚えてないけど。
「じゃあちょっと早いけどお昼ご飯にする?」
「あ、じゃあ俺谷島達呼んでくるわ~~」
俺が体調悪いと信じてくれて気遣ってくれた皆には申し訳ないけど、今はありがたい。正直遊んでいる暇なんてなかった。家で対策を考えないといけなかった。でも、俺がいない間に皆が仲良くし遊びにいったって後。皆が思い出話とお土産を渡してくるとき。きっと俺落ちこむ。
我ながらめんどくせぇ。
「青井君、大丈夫?」
「ああ、うん。もらった薬の影響かな。気分もよくなってきたし」
「そう。じゃあ一つ聞いてもいい?」
クラスメイトの田中さんは、談笑しながら笑っているあかりをチラッと一瞥したあと俺に近づいて耳打ちしてくる。
「谷島となにがあったの?」
・・・・・・なにこの子。魔法で心読んだの? まさかこの子も転生者?
いや、そんなことあるわけない。最近ナーバスになってるから悪い考えになってしまう。
「それが・・・・・・わからないんだよ」
俺とあかりが元々仲が良いというのはこのグループでの共通認識になっている。だからからかわれたりすることもあるけど、もう慣れた。委員長の正体が元・魔王だって発覚したときからあかりは疑っている。
いや、俺と委員長の正体にじゃない。俺が委員長に好意を抱いているってことをだ。それで一方的に不機嫌になったり怒ったりしつこく聞いてきたりする。
事情を説明できないから、偶然委員長の物を拾ったと事実を伝えて弁解しているけど。
「ふぅ~~ん? 谷島から相談されたんだけどなぁ~~。青井君と委員長が怪しいって」
「いやいや。あいつが勝手に疑ってるだけだよ。委員長とはなんでもない」
「え? なになに~~? なんの話~~?」
何人かが話に加わってきて、賑やかさが強くなった。
「委員長か~~。俺なんか噂聞いたんだよな~~」
「噂?」
「もしかして黒魔術とか魔王とか呪うとかそういうかんじの噂か?」
「なにその特殊すぎる噂」
おっと。いけない。
「いやぁ。なんでも小さい頃両親に捨てられて施設に預けられて里親に引き取られたけど、虐待されてたんだってよ」
お、おう。とんでもなく重い過去があった。
「そんで里親が委員長に借金押しつけてとんずらして。今は一人で生活費と学費を稼ぐためにバイトしまくってんだってさ」
続きがあった。現在進行形で過酷じゃねぇか。俺としては・・・・・・そんな過去があるって聞いてしまって複雑だ。かつての宿敵がそんな風に生きてきて哀れみを覚えるし。それでいて天罰だってかんじてる部分もある。
「そんで口癖が報復とか臥薪嘗胆だってよ」
不穏すぎるわ。根っこは魔王ってことじゃねぇか。哀れんで損した。
「そうか・・・・・・委員長も苦労してんだな・・・・・・」
「なぁ? 俺達って恵まれてんだな」
なんとなくしんみりとしてしまった。
「じゃあ今度委員長も誘ってみるか。都合のいい日とか。金がかからない遊びとか考えて」
「あ、それあり――――!」
「それはだめだっっ!!」
「えっ!?」
「なに考えてんだボケ! アホ! 童貞!」
「いきなりなんでそこまで罵倒されるんだ!?」
おっと、つい暴走しかけた。けど、こんな状況で元・魔王のあいつをこのグループに入れてみろ。俺が保たない。
「おい青井。なんで委員長だめなんだよ」
「だって、ただでさえ生活に困って大変なんだろ。だったら遊んでる暇なんてないんじゃないか?」
胡乱げな皆の視線が集中して必死でそれらしく説得する。
「それに・・・・・・ある意味そうやって仲間に入れるのって。委員長からしたら同情されてるってかんじるんじゃないかな。ある意味嫌な想いさせちまうんじゃないかって」
「ばかやろう!! 見損なったぞ青井レオン!」
「痛!?」
何故か殴られた。グーパンチで。地味に痛い。
「お前、せっかく同じクラスになった同級生じゃねぇか! それなのにそうやって相手の気持ちを勝手に想像してハブにしたりするなんてなに考えてんだ! この人でなし!」
「いや、そこまでは――――」
「本当に嫌だったら誘ったとき断るだろ! クラスメイトが辛いおもいをしてるとき、気にかけてるやつらもいるって知っててもらうことのなにがいけないんだよ!」
「そうだ、よく言ったぞ!」
「それで一人で抱え込ませてなにかあったとき責任とれるのか! 事情を知ってたのにいざってときに後悔してからじゃ遅いだろが!」
「あんた良いこというじゃん! やべ、惚れそ!」
「そうだ、せっかく一緒のクラスになったんだ! なんだったらクラスメイト全員仲良くしたほうがいいだろ!」
「皆は一人のため、一人は皆のためだ!」
「「「「「「おおおお――――――!!」」」」」」
え、なにこれ。元・魔王を仲間にするために一致団結してる。かつて破壊と恐怖と死で世界を支配しようとしていたのに。なんて皮肉だ。
というか皆良い奴らすぎるだろ。なんでこんなに優しくできるの? ちょっとこえぇよ。
「でも、さすがにレオンの言葉にも一理あるんじゃないの?」
鋭い一言が、皆の熱を一旦ストップさせた。
「委員長にも都合があるんだろうし。実際に私達の今日の誘いも断られたし」
「あ~~~」
「私達にも、できることの限度ってあるじゃん?」
今まで介入してこなかったあかりに、皆がはたと考えこむ。え、もしかして俺を庇ってくれた?
「まぁ、たしかに」
「言われてみれば」
おお、たった一言で場の流れが一気に変わりはじめたぞ。まったくあかりのやつめ。そんなところがすきなんだけど。というか、こいつらあかりの言葉ならしっかり聞くんだな。ちょっとがっかり。
とにかくいいぞ。このままだったら委員長と物理的に距離をとれる。最低一年もすればクラスは変わるから。それまで正体バレないようにしていればいい。
「なぁ、なにかないかな? 委員長に負担をかけないで助けられる方法ないかな?」
「じゃあ、まずは学校でお昼休み一緒に過ごして仲を深めるとかは? それくらいなら別に負担にならないんじゃない?」
え!? あかり、お前! 最後の最後でなんて裏切りを!
「それあり~~~!」
「いいじゃん!」
「なんだったら勉強会とか放課後図書館で勉強もできるんじゃね!?」
「え、えええ~~~」
もう反論もできないほど皆が盛り上がっている。ここで俺だけ異を唱えようものなら八つ裂きにされるだろう。
「なによ。不満なの?」
ぷくっとほっぺたを膨らませながらジトっと咎めるかのようなあかりに、なにも言えなくなる。
「委員長にやっぱり気があるの? だから嫌なの? 恥ずかしがってんの?」
「そんなわけないだろ。何度も説明してるけど」
「だったら別にかまわないんじゃない。まぁ私はあんたが委員長みたいな子がタイプでもどうでもいいけどねっ」
小さくチロッと出した舌は、まるであっかんべぇとばかりに悪戯めいていて、俺に対する意趣返しの意図をかんじた。人の気も知らないで、とどうしようもない現実にただ溜息を吐いた。
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