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二十八章
Ⅵ
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「ご、主人様………?」
「あ、ルウ。もう起きたのか」
寝ぼけまなこでぼ~~っとしたルウがベッドで上体を起こさせて、こちらを見やっていた。
「どこか異常は? 痛い場所は? お腹は減ってないか?」
「わ、私は………」
「覚えていないか?」
呆然としている。無理もない。俺でさえルウの異変については把握しきれていない。魔獣の血を継いでいるなんて死にかけのオスティンとアコーロンに説明されたけど、まだ信じられない。
「まぁこれから追々と――」
「ご主人様っ」
ルウが、ベッドから飛び跳ねた。スタっと降り立つと俺の体のあちこちをぺたぺたと触りだす。瞼を開け閉めしたり脈をとったり。腹の皮を抓って反応を窺ったり。
「おいルウ。まだ寝てなくていいのか? そんな急にどうしたんだよ」
「なにゆえご主人様は生きておられるのですか?」
「どういうこと!?」
いきなり生きていることに疑問を抱かれるなんて。
「申し訳ございません。間違えました。ご主人様はなにゆえ死んでいないのですか?」
「一緒だよ!? 聞いてることほぼ一緒だよ!」
「ですがあのときご主人様はしんでおられました」
あのとき? あのときって………。
「義眼のことか?」
少女に遭遇し、俺は義眼を奪われた。その後目を覚ましたときには遺跡の外で、ルウは魔獣と化していた。どうも俺は一度仮死状態に陥っていたらしい。
オスティン、アコーロン、アンナの話を照らし合わせれば、だが。
「………生きておられるのですね」
はぁぁ~~、と。額を胸に当ててもたれかかる。どうやらルウにも心配をかけてしまってたのかと胸が痛くなる。
「ああ。だが本格的に義眼について研究を進めないとな」
「………は?」
最初、義眼を取り外してしまえばこの命は終える。そのはずだった。けど、義眼をまた埋めてしまえば蘇生できるなんて、想定外すぎる。一体どうしてそんな効果を発揮しているのか。調べないと。
「ちょうど試験も終わったし、放置しておいたら――ってルウ?」
ルウは背中に両手を回して、そのままグッ! と力を入れる。左右の脇からとてつもない力で挟まれてるものだから両断されてしまいそう。
「痛たたたたたたたたたたたぁ!?」
「命を落としかけたというのにまた危ない実験をなさるおつもりですか? 私があのときどのような気持ちになったかおわかりで?」
「千切れる! 上半身と下半身千切れちゃうううううう!」
「千切れてしまえばよいのですご主人様は」
「だってルウと一緒だからさあああああああ!」
「は?」
「この義眼が次どんな効果を発揮するかわからないし! そんなときルウに心配かけたり危ないことに巻き込むかもしれないしいいいいいいい!」
「私のためであると?」
いつしか攻撃を止めているルウはじっとこちらを上目遣いで見あげている。
「ああ、当たり前だろ」
ボッ! と顔が赤くなったルウはくるりと後ろを向いて床を殴り蹴っている。
「ぐ、うう、」
「どうした? 大丈夫か?」
「い、いえ。こないでください。お風呂に入っていないご主人様の体臭で心臓の動悸が激しくなるので」
「発作をおこさせるくらいヤバイ!?」
「あと、寝起きにご主人様に触れてしまったことを今更恥ずかし、じゃない照れ、じゃないむかむかが」
「なんかごめんねええ!?」
「まったく。まったくまったくまったくまったくご主人様は」
小声でぶつぶつと呟きながら、チラッとこちらを見てくる。そのたびに「うっ!」と呻いて顔を隠してしまう。
「あ、そうだ。食事にしよう」
「はい。これから準備を――」
「いや。もうできてるんだ」
ルウが寝ている間、作っていた。いつものルウの手料理と比べたら粗末すぎる。味も見栄えも。
「そういえば、魔導士試験のほうはどうなったのでございましょうか」
「ああ。一週間後に合否が発表されるよ」
本当ならその場で合否を言い渡されることになっていたんだろうが、森の処理とオスティンの魔法による反動、諸々の報告が相まって延びてしまった。
「きっとグレフレッドの一人勝ちになるだろうな。あいつが最終的に遺産を手に入れてたってことになるし」
気に食わないけど。一度は俺が手に入れてたけど。予想外すぎる魔獣と謎の少女の登場で変わってしまった。
「あのおかたがですか………ご主人様はグレフレッド様の住んでいる場所をご存じで?」
「いや知らないけど」
「そうですか………。チッ、使えない」
「アンナはなんかお世話になってるらしいけど」
「アンナ様が? さようですか………では食事を終えましたら少しでかけて参ります」
「どこへ?」
「少しだけ拷問、いえ脅す。いえ所用でございます」
「いかせねぇよ?」
本気とも冗談ともとれないルウにツッコむ。
「ですがご主人様はあのような人に負けてよいのですか?」
「俺はあいつに負けたとはおもってないぞ。実際に遺産を手に入れる前にはあいつを倒せたし」
「ですが――」
「魔法だってそうさ。俺の魔法よりあいつの魔法より劣っているとおもってない。悪いのは俺だ。油断していた」
「ですが――」
「次、成し遂げるだけだ。一回だめでも。次ダメで、も何度だって。寿命を終えるまで諦めるつもりなんてない」
「ズルいです………」
「ルウ?」
「そういうところが、私は………」
顔が熱くなっているらしく、蒸気があがりそうなほどのルウに手をのばした。ぴとっと触ってみるととんでもなく熱が上昇している。
「ご、ご主人様なにを?」
「いや。まだ体調が万全じゃないのかなって。顔も赤いし」
「う、うう………」
なんだか口をすぼめて身を縮こませるものだから、一回り小さくなってしまったと錯覚する。瞳が潤んでいるものだからとてつもなく可愛くて抱きしめたくなる。
「だ、だけど、せっかく婚約したけど結婚式はまだあげられそうにないな。魔導士試験も、他の仕事も決まってないし」
「結婚式? 婚約? あ、ああ。さようでございますね」
会話を再開するけど、どこかぎこちない。まるでお互い意識しあっている者同士か付き合い始めて間もない恋人かってくらいのドギマギ。
「ですが、よ、よろしいのではないですか? 魔導士になっておらずとも仕事が見つかっておらずとも式を挙げても」
「けど、それじゃあ費用が」
「さ、さようですか。ですが私もどこかでお仕事をすればすぐに貯められるのでは?」
「それは………そうかもしれないけど」
「奴隷でも雇ってくれるところはあるでしょうか。なんでしたらマット様の元でもシエナ様にもお聞きして」
「いや、でもルウを働かせるなんて」
「ご主人様だけの問題ではなく、私の問題でもあるので」
「そうか、そうだな………」
問題は山積みだ。少女の正体。魔導士試験。義眼。けど、愛しの奴隷とこんな話をできるくらい、二人のことで悩めたりするくらいの余裕があることが嬉しくて。
「というか初めてだな。ルウが結婚とかで前向きなことを喋ってくれるなんて」
「………気づいたことがございますので」
「なにを?」
「最低です死んでください」
「なんで!?」
「もしくはご命令してください」
「だから絶対無理だって!」
「では、一生お聞かせできませんね。私も一生喋るつもりはございません」
あんな事件やとんでもないことがあって。お互いのこともわからないことが多々だけど、いつもどおりのやりとりができて。
「私は魔導士(予定)の奴隷でありますから」
やっぱり、この子が好きだって幸せを自覚する。
「あ、ルウ。もう起きたのか」
寝ぼけまなこでぼ~~っとしたルウがベッドで上体を起こさせて、こちらを見やっていた。
「どこか異常は? 痛い場所は? お腹は減ってないか?」
「わ、私は………」
「覚えていないか?」
呆然としている。無理もない。俺でさえルウの異変については把握しきれていない。魔獣の血を継いでいるなんて死にかけのオスティンとアコーロンに説明されたけど、まだ信じられない。
「まぁこれから追々と――」
「ご主人様っ」
ルウが、ベッドから飛び跳ねた。スタっと降り立つと俺の体のあちこちをぺたぺたと触りだす。瞼を開け閉めしたり脈をとったり。腹の皮を抓って反応を窺ったり。
「おいルウ。まだ寝てなくていいのか? そんな急にどうしたんだよ」
「なにゆえご主人様は生きておられるのですか?」
「どういうこと!?」
いきなり生きていることに疑問を抱かれるなんて。
「申し訳ございません。間違えました。ご主人様はなにゆえ死んでいないのですか?」
「一緒だよ!? 聞いてることほぼ一緒だよ!」
「ですがあのときご主人様はしんでおられました」
あのとき? あのときって………。
「義眼のことか?」
少女に遭遇し、俺は義眼を奪われた。その後目を覚ましたときには遺跡の外で、ルウは魔獣と化していた。どうも俺は一度仮死状態に陥っていたらしい。
オスティン、アコーロン、アンナの話を照らし合わせれば、だが。
「………生きておられるのですね」
はぁぁ~~、と。額を胸に当ててもたれかかる。どうやらルウにも心配をかけてしまってたのかと胸が痛くなる。
「ああ。だが本格的に義眼について研究を進めないとな」
「………は?」
最初、義眼を取り外してしまえばこの命は終える。そのはずだった。けど、義眼をまた埋めてしまえば蘇生できるなんて、想定外すぎる。一体どうしてそんな効果を発揮しているのか。調べないと。
「ちょうど試験も終わったし、放置しておいたら――ってルウ?」
ルウは背中に両手を回して、そのままグッ! と力を入れる。左右の脇からとてつもない力で挟まれてるものだから両断されてしまいそう。
「痛たたたたたたたたたたたぁ!?」
「命を落としかけたというのにまた危ない実験をなさるおつもりですか? 私があのときどのような気持ちになったかおわかりで?」
「千切れる! 上半身と下半身千切れちゃうううううう!」
「千切れてしまえばよいのですご主人様は」
「だってルウと一緒だからさあああああああ!」
「は?」
「この義眼が次どんな効果を発揮するかわからないし! そんなときルウに心配かけたり危ないことに巻き込むかもしれないしいいいいいいい!」
「私のためであると?」
いつしか攻撃を止めているルウはじっとこちらを上目遣いで見あげている。
「ああ、当たり前だろ」
ボッ! と顔が赤くなったルウはくるりと後ろを向いて床を殴り蹴っている。
「ぐ、うう、」
「どうした? 大丈夫か?」
「い、いえ。こないでください。お風呂に入っていないご主人様の体臭で心臓の動悸が激しくなるので」
「発作をおこさせるくらいヤバイ!?」
「あと、寝起きにご主人様に触れてしまったことを今更恥ずかし、じゃない照れ、じゃないむかむかが」
「なんかごめんねええ!?」
「まったく。まったくまったくまったくまったくご主人様は」
小声でぶつぶつと呟きながら、チラッとこちらを見てくる。そのたびに「うっ!」と呻いて顔を隠してしまう。
「あ、そうだ。食事にしよう」
「はい。これから準備を――」
「いや。もうできてるんだ」
ルウが寝ている間、作っていた。いつものルウの手料理と比べたら粗末すぎる。味も見栄えも。
「そういえば、魔導士試験のほうはどうなったのでございましょうか」
「ああ。一週間後に合否が発表されるよ」
本当ならその場で合否を言い渡されることになっていたんだろうが、森の処理とオスティンの魔法による反動、諸々の報告が相まって延びてしまった。
「きっとグレフレッドの一人勝ちになるだろうな。あいつが最終的に遺産を手に入れてたってことになるし」
気に食わないけど。一度は俺が手に入れてたけど。予想外すぎる魔獣と謎の少女の登場で変わってしまった。
「あのおかたがですか………ご主人様はグレフレッド様の住んでいる場所をご存じで?」
「いや知らないけど」
「そうですか………。チッ、使えない」
「アンナはなんかお世話になってるらしいけど」
「アンナ様が? さようですか………では食事を終えましたら少しでかけて参ります」
「どこへ?」
「少しだけ拷問、いえ脅す。いえ所用でございます」
「いかせねぇよ?」
本気とも冗談ともとれないルウにツッコむ。
「ですがご主人様はあのような人に負けてよいのですか?」
「俺はあいつに負けたとはおもってないぞ。実際に遺産を手に入れる前にはあいつを倒せたし」
「ですが――」
「魔法だってそうさ。俺の魔法よりあいつの魔法より劣っているとおもってない。悪いのは俺だ。油断していた」
「ですが――」
「次、成し遂げるだけだ。一回だめでも。次ダメで、も何度だって。寿命を終えるまで諦めるつもりなんてない」
「ズルいです………」
「ルウ?」
「そういうところが、私は………」
顔が熱くなっているらしく、蒸気があがりそうなほどのルウに手をのばした。ぴとっと触ってみるととんでもなく熱が上昇している。
「ご、ご主人様なにを?」
「いや。まだ体調が万全じゃないのかなって。顔も赤いし」
「う、うう………」
なんだか口をすぼめて身を縮こませるものだから、一回り小さくなってしまったと錯覚する。瞳が潤んでいるものだからとてつもなく可愛くて抱きしめたくなる。
「だ、だけど、せっかく婚約したけど結婚式はまだあげられそうにないな。魔導士試験も、他の仕事も決まってないし」
「結婚式? 婚約? あ、ああ。さようでございますね」
会話を再開するけど、どこかぎこちない。まるでお互い意識しあっている者同士か付き合い始めて間もない恋人かってくらいのドギマギ。
「ですが、よ、よろしいのではないですか? 魔導士になっておらずとも仕事が見つかっておらずとも式を挙げても」
「けど、それじゃあ費用が」
「さ、さようですか。ですが私もどこかでお仕事をすればすぐに貯められるのでは?」
「それは………そうかもしれないけど」
「奴隷でも雇ってくれるところはあるでしょうか。なんでしたらマット様の元でもシエナ様にもお聞きして」
「いや、でもルウを働かせるなんて」
「ご主人様だけの問題ではなく、私の問題でもあるので」
「そうか、そうだな………」
問題は山積みだ。少女の正体。魔導士試験。義眼。けど、愛しの奴隷とこんな話をできるくらい、二人のことで悩めたりするくらいの余裕があることが嬉しくて。
「というか初めてだな。ルウが結婚とかで前向きなことを喋ってくれるなんて」
「………気づいたことがございますので」
「なにを?」
「最低です死んでください」
「なんで!?」
「もしくはご命令してください」
「だから絶対無理だって!」
「では、一生お聞かせできませんね。私も一生喋るつもりはございません」
あんな事件やとんでもないことがあって。お互いのこともわからないことが多々だけど、いつもどおりのやりとりができて。
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