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二十七章
Ⅱ
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世界の終わりとはこういうことではないのか。
地上へと逃れられたアンナは力突きた魔物達と気絶しているルウと共に森の中にあった。炎と魔獣の撒き散らす腐臭によって一変した光景を前にして、ただ祈ることもできず呆然とするしかなかった。
死は常に身近にあった。何度も見送り、看取った。死は終わりではない。悲しみ嘆くことであっても、神の元へ導かれ、永遠の安息を与えられると教えられ信じてきた。祈りは死者への手向けであり、アンナの救いであり、願いだった。
例えどんな状況に陥っても祈りを欠かしたことはない。神は自分達を産み試練を与えてきた。戦争になって食べ物に困り人々が苦しんでいるときにも祈り、修道女としてのありかたを貫いた。
「これも神の試練なのでございましょうか?」
アンナは祈ることなどできず、恐怖におののいていた。童話や神話、教典に登場する怪物にふさわしい魔獣は、今のアンナにとっては恐怖そのものであり、死をもたらす概念に近しい存在としか見えなくなっている。
火が迫り、煙で逃げることもできなくなるといよいよ辛抱できず、泣きじゃくってしまう。神の思し召しなのか、私も神の元へいくのかと。覚悟はしていた。死は安息だと。けど、今は唯々こわい。喉が焼けるように咽せるし息もできない。
「魔道士になろうとしなければ・・・・・・・・・よかったのでございましょうか?」
魔道士とは、魔法士とは、これほどおそろしい死をもたらす世界に生きているのか。そして、自分もこの世界に軽はずみに足を踏み入れたのか。
罪深い。なんて自分は愚かなのか。ただ信仰のために生きていればよかった。
剛風に煽られて燃え尽きかけていた木々が、倒れる。火の粉とともに木片が容赦なくアンナ達を焦し、一切を奪おうとする。
「ああ、神よ。お許しを・・・・・・・・・」
「死を前にしてなにを乞うことがあるのかね・・・・・・・・・?」
つい目の前まで迫っていた脅威が、時が逆回転しているかのようにして元に戻っていく。
「あ、あれ?」
「ありがとう、アコ―ロン君。そのまま維持していてくれたまえ」
魔道士オスティンが、火をものともしないで歩み寄ってくる。草も木も花も、燃えているというのにそのままの姿を保っているとはいえ、風に晒されて上へ横へと広がっている。
「魔法とは、たしかに恐ろしいものだ。使い方を誤れば世界を滅ぼし、恐怖と嫌悪の対象になりうる。そしてそれをよからぬことに使おうと目論む輩も必ずしや存在するのだよ」
弱々しい死にかけの病人なんて、そこにはいなかった。威風堂々と炎の中よりやってきたアコ―ロンには神聖さすらある。
「ただ、使う人のありようだ。魔法そのものに罪はない。君が教わらずとも使えていた魔法とは、誰かに危害を与えたかい? 君が共にいたユーグの魔法は君を助けなかったかい?」
「あ・・・・・・・・・」
「魔法とはね? 素晴らしいものなのだよ。魔法に罪はない。どうか君にも魔法のなんたるかを学んでほしい。ただ負の側面だけで学びとるチャンスを逃してほしくないのだよ」
「オスティン様・・・・・・・・・」
アンナは、神に会ったことはない。見たこともない。
けど、もし神がいるならば、今のオスティンのように神々しく、説得力があり、重みがあるのでは、とおもわずにはいられなかった。それだれオスティンには力強さがある。
「うん。それじゃあここから離れてもらえるかな?」
「あ、あの! 一つお尋ねしてもよろしいでしょうか!?」
「うん。なにかな?」
本当はそんな状況ではない。けど、アンナは聞かずにはいられなかった。
「どうしてオスティン様はそのように体が大きくなっているのでしょうか?」
今のオスティンの変貌ぶりを。
「それは私の魔法が影響しているからだよ」
身長は悠に五メートルを越えているだろうか。体の筋肉は岩のように膨れ、盛り上がっている。オスティンの顔だけが元のままでちょこん、と載っている。もしくは飛びでていると錯覚してしまうほど不釣り合い、奇妙な体型だった。
しかも、まだ膨張は終わっていない。モリモリモリ・・・・・・とどんどん体が大きく筋肉が膨れていく。
「私の研究テーマはね。不老不死なんだ。元来虚弱体質で病になりがちでね。様々な魔法と魔法薬を創り克服しようとした」
「は、はぁ?」
「けど、私の魔力では足りなかったのだ。自分以外の魔力を吸収し、病や傷を癒やす。その結果私の体を治そうとする部分が反応をして回復以上に発達してしまうのだよ。本来の意図の副次的効果かな」
魔力と魔法を喰らえば喰らうほど、魔法の攻撃を受ければ受けるほど自分のものに変換し、巨人以上の体躯と化したオスティンを首が痛くなるほど見上げる。雲にまで届いているのではないか?
「うん。ちょっと動き辛いけどけどこれはこれで」
拳を、足を振る。それだけで周囲の火がかき消えた。ズシン、ズシン、とオスティンが歩くと、おもわずアンナ達がバウンドしてしまいそうな弾みが。
「ふむ。アコ―ロン君。アンナ君達を頼むよ。それからその奴隷の子を」
「・・・・・・・・・かしこまりました」
『復元』の魔法をやめたらしいアコ―ロンが汗だくの疲れた、というかんじでルウの元へ。
「後輩となりうる若人に示そうか。本当の魔法と魔道士のありようを」
魔獣が、オスティンに気づいた。途端にすばしっこく向かっていった。
地上へと逃れられたアンナは力突きた魔物達と気絶しているルウと共に森の中にあった。炎と魔獣の撒き散らす腐臭によって一変した光景を前にして、ただ祈ることもできず呆然とするしかなかった。
死は常に身近にあった。何度も見送り、看取った。死は終わりではない。悲しみ嘆くことであっても、神の元へ導かれ、永遠の安息を与えられると教えられ信じてきた。祈りは死者への手向けであり、アンナの救いであり、願いだった。
例えどんな状況に陥っても祈りを欠かしたことはない。神は自分達を産み試練を与えてきた。戦争になって食べ物に困り人々が苦しんでいるときにも祈り、修道女としてのありかたを貫いた。
「これも神の試練なのでございましょうか?」
アンナは祈ることなどできず、恐怖におののいていた。童話や神話、教典に登場する怪物にふさわしい魔獣は、今のアンナにとっては恐怖そのものであり、死をもたらす概念に近しい存在としか見えなくなっている。
火が迫り、煙で逃げることもできなくなるといよいよ辛抱できず、泣きじゃくってしまう。神の思し召しなのか、私も神の元へいくのかと。覚悟はしていた。死は安息だと。けど、今は唯々こわい。喉が焼けるように咽せるし息もできない。
「魔道士になろうとしなければ・・・・・・・・・よかったのでございましょうか?」
魔道士とは、魔法士とは、これほどおそろしい死をもたらす世界に生きているのか。そして、自分もこの世界に軽はずみに足を踏み入れたのか。
罪深い。なんて自分は愚かなのか。ただ信仰のために生きていればよかった。
剛風に煽られて燃え尽きかけていた木々が、倒れる。火の粉とともに木片が容赦なくアンナ達を焦し、一切を奪おうとする。
「ああ、神よ。お許しを・・・・・・・・・」
「死を前にしてなにを乞うことがあるのかね・・・・・・・・・?」
つい目の前まで迫っていた脅威が、時が逆回転しているかのようにして元に戻っていく。
「あ、あれ?」
「ありがとう、アコ―ロン君。そのまま維持していてくれたまえ」
魔道士オスティンが、火をものともしないで歩み寄ってくる。草も木も花も、燃えているというのにそのままの姿を保っているとはいえ、風に晒されて上へ横へと広がっている。
「魔法とは、たしかに恐ろしいものだ。使い方を誤れば世界を滅ぼし、恐怖と嫌悪の対象になりうる。そしてそれをよからぬことに使おうと目論む輩も必ずしや存在するのだよ」
弱々しい死にかけの病人なんて、そこにはいなかった。威風堂々と炎の中よりやってきたアコ―ロンには神聖さすらある。
「ただ、使う人のありようだ。魔法そのものに罪はない。君が教わらずとも使えていた魔法とは、誰かに危害を与えたかい? 君が共にいたユーグの魔法は君を助けなかったかい?」
「あ・・・・・・・・・」
「魔法とはね? 素晴らしいものなのだよ。魔法に罪はない。どうか君にも魔法のなんたるかを学んでほしい。ただ負の側面だけで学びとるチャンスを逃してほしくないのだよ」
「オスティン様・・・・・・・・・」
アンナは、神に会ったことはない。見たこともない。
けど、もし神がいるならば、今のオスティンのように神々しく、説得力があり、重みがあるのでは、とおもわずにはいられなかった。それだれオスティンには力強さがある。
「うん。それじゃあここから離れてもらえるかな?」
「あ、あの! 一つお尋ねしてもよろしいでしょうか!?」
「うん。なにかな?」
本当はそんな状況ではない。けど、アンナは聞かずにはいられなかった。
「どうしてオスティン様はそのように体が大きくなっているのでしょうか?」
今のオスティンの変貌ぶりを。
「それは私の魔法が影響しているからだよ」
身長は悠に五メートルを越えているだろうか。体の筋肉は岩のように膨れ、盛り上がっている。オスティンの顔だけが元のままでちょこん、と載っている。もしくは飛びでていると錯覚してしまうほど不釣り合い、奇妙な体型だった。
しかも、まだ膨張は終わっていない。モリモリモリ・・・・・・とどんどん体が大きく筋肉が膨れていく。
「私の研究テーマはね。不老不死なんだ。元来虚弱体質で病になりがちでね。様々な魔法と魔法薬を創り克服しようとした」
「は、はぁ?」
「けど、私の魔力では足りなかったのだ。自分以外の魔力を吸収し、病や傷を癒やす。その結果私の体を治そうとする部分が反応をして回復以上に発達してしまうのだよ。本来の意図の副次的効果かな」
魔力と魔法を喰らえば喰らうほど、魔法の攻撃を受ければ受けるほど自分のものに変換し、巨人以上の体躯と化したオスティンを首が痛くなるほど見上げる。雲にまで届いているのではないか?
「うん。ちょっと動き辛いけどけどこれはこれで」
拳を、足を振る。それだけで周囲の火がかき消えた。ズシン、ズシン、とオスティンが歩くと、おもわずアンナ達がバウンドしてしまいそうな弾みが。
「ふむ。アコ―ロン君。アンナ君達を頼むよ。それからその奴隷の子を」
「・・・・・・・・・かしこまりました」
『復元』の魔法をやめたらしいアコ―ロンが汗だくの疲れた、というかんじでルウの元へ。
「後輩となりうる若人に示そうか。本当の魔法と魔道士のありようを」
魔獣が、オスティンに気づいた。途端にすばしっこく向かっていった。
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