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二十一章
Ⅴ
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「くそ、あいつら」
マットの店を追い出されてしまった俺は、ぶつぶつと不平を口にしていた。ネフェシュもマットも「寝言は寝てほざけ」だの「ついに魔法のせいで幻覚が」とか失礼なことをぶつけまくって。最終的には邪魔だとばかりに追い出しやがった。
あいつらは、俺の数少ない知り合い。それも仕事相手みたいな表面上の付き合いじゃなくて友達に近いとおもっていた。それなのにあいつらの対応ときたら。
まるで俺の求婚をルウが受けてくれたのが嘘だとばかりじゃないか。
嘘なんかじゃない。だってルウはあのとき言ってくれた。ありがとうございます、嬉しいですって。
想いが通じた。俺の一世一代の告白は成功したんだ。まぁ、多少喜びすぎている自分は認めるけど。それでも好きな子が俺のお嫁さんになってくれたんだ。俺を好きになってくれたんだ。仕方ないだろう。
大好きになった人と結ばれるのがどれだけ尊いか。どれだけありふれていて、それでいて貴重か。これは実際に体験した人じゃないとわからないだろう。
まぁ、いい。あとで吠え面かかせてやる。目的地に近づいているときにはそう憮然とした心境になれている。
慣れ親しんだ道を歩いているうちに、俺の心が穏やかなっている。それでいて、次第に待ち受けている光景がどれほど変っているかというワクワクが。
かつて自分が働いていた研究所は、今もなお再建中で再開する目処がたっていない。魔道士になるための第一歩を踏み出す前に、見ておきたいのは仕方ないだろう。
「え、あれ?」
想像と違っている光景に、放心するしかなかった。俺はやっと工事を始めたばかりで、なんにも手つかずの状態だと覚悟していた。モーガンと戦ったときには残骸しかなく崩壊し荒れ果てた土地しか残っていなかった。
なのに、それがどうだ。
建物はすっかり元通りの姿を取り戻してしまっているじゃないか。
早すぎる。建物の工事がどれだけの期間必要なのか俺は知らない。けど、たとえ土魔法を利用して急ピッチで進めたとしても一ヶ月じゃ無理だ。それも、大規模な建物だったらなおのこと。事前に聞いてたときには、それこそいつできるかも不明だったはずなのに。
おそるおそる、建物内に入る。鉄柵を押すときの軋み具合も、通路を歩いている間の足裏から発する音も、風景さえもそっくり元のまま。ここまでくると幻惑魔法かなにかか?
周囲をぐるりと一週しかけたとき、話し声が聞こえてきた。それも一人二人じゃない。関係者だろうか?
「あ、お前!?」
幾人かに囲まれている人物に驚いて、声を張り上げてしまった。一斉にざわついて、注目を一身に浴びる。
「あ、あなたはどうしてここに?」
忘れられるはずがない。かつての魔道士モーガンの弟子。今現在も牢獄に囚われているはずのアコ―ロンがいたのだから。
「そういうことか」
どうして研究所がここまで直っているのか、アコ―ロンの存在が教えてくれた。
「お前の『復元』魔法で、ここまで元に戻しているってことか」
「・・・・・・」
周りにいるのは、魔法士じゃない。身なりからして工事関係者だ。アコ―ロンがどうして牢獄に出ているのか。けど、アコ―ロンの表情と反応からして、どうも愉快な理由じゃない。忌々しそうに、そして今の自分を呪っているようだ。
「どうしてここにいるんだ、お前が・・・・・・」
「ここで働いていた人間が気になって見に来るなんて当然だろ?」
「関係者以外立ち入り禁止になってる。すぐに立ち去れ」
そんなことは説明されなくてもわかっている。けど、因縁があったアコ―ロンに事実として指摘されて素直にはいそうですかと応えられるわけがない。
「いつ元通りになるんだ? それくらい教えてもらってもいいだろ?」
「無理だな。関係者以外には教えられない。特に俺からはな」
「・・・・・・それは今のお前の主からの命令か?」
バッ! と首筋を隠そうとするけど、そんな振る舞いをした直後、失敗を悟ったんだろう。明らかに動揺してしまった! ってかんじで項垂れている。
『隷属の首輪』。ルウにも嵌められている魔導具がアコ―ロンにも嵌められている。周りに監視するやつも手枷足枷も付けずに魔法士を自由にさせられるはずはないと、半分当てずっぽうで言ったけど。
モーガンではない別の誰かに仕えている。それも強制的に。それはアコ―ロンにとっては屈辱以外のなんでもない。それを、よりにもよって俺に知られた。悔しがっているのか憮然として睨みつけられた。
「さすがだな。モーガン様を倒しただけのことはある。優れた観察眼だ」
モーガンを倒したのは俺だけの力じゃない。最愛にして最高の奴隷兼婚約者のルウがいてくれたからだ。けど、そう指摘してもアコ―ロンには伝わらないだろう。
愛するルウと将来を誓い合った俺、心から愛する存在がいないアコ―ロン。この二人では違いすぎるから。今の境遇とは別にして、アコ―ロンには憐憫の情を抱かずにはいられない。
「く、忌々しい・・・・・・なんだその目は。笑いたければ笑うがいいさ・・・・・・」
くるりと踵を返して、作業に戻るアコ―ロンだったけど、どうやら工事は休憩するらしい。ばらけていく一団から取り残されてぽつねんと佇んでいる。
「内装は、どうなってるんだ?」
「・・・・・・」
「研究資料はどこまで戻っている? ここにはないのか?」
「立ち去れと言ったはずだが?」
「俺は仮にも研究所の職員だ。今後の見通しを立てるためにも知っておかなければいけないだろう」
それでも、喋りたくないのか。『隷属の首輪』の影響で喋れないのか。
「研究資料は別の場所に保管してある。ここの再建が終わるまでは手が付けられない」
それでも、アコ―ロンはぽつりぽつりと語りだす。
「資料の数は、膨大だ。消失したもの、残っているものの判別が難しい。研究所の職員が手分けしてチェックしている」
それは初耳だ。誰がわけてチェックしているのか。どうして俺が選ばれなかったのか。憤然としてしまう。
「ここの研究所の残骸は、ある程度残ってる。細かい部分は無くなってるから大工が新しく用意して、『復元』できる箇所とできない箇所の折り合いを付けながら進めている。直せているのは、大きく残っていたところだけで目に見えないところはこれからあいつらがちょっとずつ直していくのさ」
だとすれば、やっぱりまだまだ先ってことか。研究所が元に戻るのは。それに、『復元』も万能じゃないってこともわかったぞ。完全に消失している物までは、戻せない。
「笑いたければ笑うがいいさ」
「なんだよ、いきなり」
「モーガン様の足を引っ張った。それだけで死にたくなるくらいだったのに生き恥を晒しているんだ。逆の立場だったら俺は笑っている」
「笑ってなんになる? それで魔法が一つでも二つでもできるなら喜んで笑うけど」
「あんたは、相変わらずか。いや、どこかかわったか」
あ。やっぱりわかっちゃう? いくらなんでもわかっちゃうかんじ? まいったなぁ。さっきマットとネフェシュに自慢できなかったけど。こいつになら。
「あの奴隷はまだ生きているのか?」
「ああ。もちろんに決まってるだろ」
「あいつはなんだ?」
「俺の一番大切な子だ」
「奴隷のくせに。生意気な娘だったな。今おもいだしても腹がたつよ」
「それがあの子の魅力だ。惚れるなよ?」
「会話を成立させる気があるのか?」
可愛そうに。こいつはルウのよさがわからないんだな。
「なんなんだこの状況は・・・・・・。よくよく考えたらどうしてお前と話をしているんだ」
いきなりなんだってかんじだけど、でも傍目から見れば俺達の関係は奇妙でしかない。
「お前達さえいなかったら、こんな目にあっていなかった。モーガン様だって苦労なんてしないで今でも魔法の研究を続けられていただろう」
「それは逆恨みだろ。俺達はお前達に被せられた無実を晴らした。モーガンを返り討ちにした。それだけだ」
筋違いなことをのたまうアコ―ロン。最後に会ったときには自分のせいで師の足を引っ張ったってことに衝撃を受けていたけど。こいつはまだモーガンを敬愛しているのか。モーガンを大切にしているのか。
つくづく、人間の違いは種族と身分には関係ないんだっておもわざるをえない。
もう休憩が終わったのか。続々と人数が戻ってくる。これ以上ここにいるのも、こいつと話していても意味はない。
「俺は、お前の師以上の魔道士になるよ。絶対にあの人とは違う魔道士になる」
「お前なんかがあの人を越えられるものか。並び立つことさえできやしない」
カチンときた。俺はもうモーガンにもこいつにも、おもうところはない。けど、どこまでも挑発的なアコ―ロンの売り言葉には、買い言葉を返したくなる。
「証明してやるさ。ちょうど魔道士試験があることだしな」
「ふん、どうだかな。言っておくが、今回の魔道士試験は、類がないほど過酷だぞ。命を落としかねない」
?
どうしてこいつが今回の試験について知っている? 牢獄にいて、工事をしているだけのこいつが。
「精々あの奴隷に助けてもらうんだな。それか仲良くおっ死んでくれ。そうすれば俺もモーガン様も浮かばれる」
最後まで挑発的なアコ―ロンは、あっという間に離れていく。
適当なことをほざいていただけだ。魔道士試験は毎年内容が決まっている。万が一内容が変化したとしてもあいつが知りうる情報じゃない。俺が『隷属の首輪』を嵌められてると知ったのと同じで意趣返しを企てたってだけ。
馬鹿馬鹿しい。そんなことに惑わされてたまるか、と研究所を後にした。
マットの店を追い出されてしまった俺は、ぶつぶつと不平を口にしていた。ネフェシュもマットも「寝言は寝てほざけ」だの「ついに魔法のせいで幻覚が」とか失礼なことをぶつけまくって。最終的には邪魔だとばかりに追い出しやがった。
あいつらは、俺の数少ない知り合い。それも仕事相手みたいな表面上の付き合いじゃなくて友達に近いとおもっていた。それなのにあいつらの対応ときたら。
まるで俺の求婚をルウが受けてくれたのが嘘だとばかりじゃないか。
嘘なんかじゃない。だってルウはあのとき言ってくれた。ありがとうございます、嬉しいですって。
想いが通じた。俺の一世一代の告白は成功したんだ。まぁ、多少喜びすぎている自分は認めるけど。それでも好きな子が俺のお嫁さんになってくれたんだ。俺を好きになってくれたんだ。仕方ないだろう。
大好きになった人と結ばれるのがどれだけ尊いか。どれだけありふれていて、それでいて貴重か。これは実際に体験した人じゃないとわからないだろう。
まぁ、いい。あとで吠え面かかせてやる。目的地に近づいているときにはそう憮然とした心境になれている。
慣れ親しんだ道を歩いているうちに、俺の心が穏やかなっている。それでいて、次第に待ち受けている光景がどれほど変っているかというワクワクが。
かつて自分が働いていた研究所は、今もなお再建中で再開する目処がたっていない。魔道士になるための第一歩を踏み出す前に、見ておきたいのは仕方ないだろう。
「え、あれ?」
想像と違っている光景に、放心するしかなかった。俺はやっと工事を始めたばかりで、なんにも手つかずの状態だと覚悟していた。モーガンと戦ったときには残骸しかなく崩壊し荒れ果てた土地しか残っていなかった。
なのに、それがどうだ。
建物はすっかり元通りの姿を取り戻してしまっているじゃないか。
早すぎる。建物の工事がどれだけの期間必要なのか俺は知らない。けど、たとえ土魔法を利用して急ピッチで進めたとしても一ヶ月じゃ無理だ。それも、大規模な建物だったらなおのこと。事前に聞いてたときには、それこそいつできるかも不明だったはずなのに。
おそるおそる、建物内に入る。鉄柵を押すときの軋み具合も、通路を歩いている間の足裏から発する音も、風景さえもそっくり元のまま。ここまでくると幻惑魔法かなにかか?
周囲をぐるりと一週しかけたとき、話し声が聞こえてきた。それも一人二人じゃない。関係者だろうか?
「あ、お前!?」
幾人かに囲まれている人物に驚いて、声を張り上げてしまった。一斉にざわついて、注目を一身に浴びる。
「あ、あなたはどうしてここに?」
忘れられるはずがない。かつての魔道士モーガンの弟子。今現在も牢獄に囚われているはずのアコ―ロンがいたのだから。
「そういうことか」
どうして研究所がここまで直っているのか、アコ―ロンの存在が教えてくれた。
「お前の『復元』魔法で、ここまで元に戻しているってことか」
「・・・・・・」
周りにいるのは、魔法士じゃない。身なりからして工事関係者だ。アコ―ロンがどうして牢獄に出ているのか。けど、アコ―ロンの表情と反応からして、どうも愉快な理由じゃない。忌々しそうに、そして今の自分を呪っているようだ。
「どうしてここにいるんだ、お前が・・・・・・」
「ここで働いていた人間が気になって見に来るなんて当然だろ?」
「関係者以外立ち入り禁止になってる。すぐに立ち去れ」
そんなことは説明されなくてもわかっている。けど、因縁があったアコ―ロンに事実として指摘されて素直にはいそうですかと応えられるわけがない。
「いつ元通りになるんだ? それくらい教えてもらってもいいだろ?」
「無理だな。関係者以外には教えられない。特に俺からはな」
「・・・・・・それは今のお前の主からの命令か?」
バッ! と首筋を隠そうとするけど、そんな振る舞いをした直後、失敗を悟ったんだろう。明らかに動揺してしまった! ってかんじで項垂れている。
『隷属の首輪』。ルウにも嵌められている魔導具がアコ―ロンにも嵌められている。周りに監視するやつも手枷足枷も付けずに魔法士を自由にさせられるはずはないと、半分当てずっぽうで言ったけど。
モーガンではない別の誰かに仕えている。それも強制的に。それはアコ―ロンにとっては屈辱以外のなんでもない。それを、よりにもよって俺に知られた。悔しがっているのか憮然として睨みつけられた。
「さすがだな。モーガン様を倒しただけのことはある。優れた観察眼だ」
モーガンを倒したのは俺だけの力じゃない。最愛にして最高の奴隷兼婚約者のルウがいてくれたからだ。けど、そう指摘してもアコ―ロンには伝わらないだろう。
愛するルウと将来を誓い合った俺、心から愛する存在がいないアコ―ロン。この二人では違いすぎるから。今の境遇とは別にして、アコ―ロンには憐憫の情を抱かずにはいられない。
「く、忌々しい・・・・・・なんだその目は。笑いたければ笑うがいいさ・・・・・・」
くるりと踵を返して、作業に戻るアコ―ロンだったけど、どうやら工事は休憩するらしい。ばらけていく一団から取り残されてぽつねんと佇んでいる。
「内装は、どうなってるんだ?」
「・・・・・・」
「研究資料はどこまで戻っている? ここにはないのか?」
「立ち去れと言ったはずだが?」
「俺は仮にも研究所の職員だ。今後の見通しを立てるためにも知っておかなければいけないだろう」
それでも、喋りたくないのか。『隷属の首輪』の影響で喋れないのか。
「研究資料は別の場所に保管してある。ここの再建が終わるまでは手が付けられない」
それでも、アコ―ロンはぽつりぽつりと語りだす。
「資料の数は、膨大だ。消失したもの、残っているものの判別が難しい。研究所の職員が手分けしてチェックしている」
それは初耳だ。誰がわけてチェックしているのか。どうして俺が選ばれなかったのか。憤然としてしまう。
「ここの研究所の残骸は、ある程度残ってる。細かい部分は無くなってるから大工が新しく用意して、『復元』できる箇所とできない箇所の折り合いを付けながら進めている。直せているのは、大きく残っていたところだけで目に見えないところはこれからあいつらがちょっとずつ直していくのさ」
だとすれば、やっぱりまだまだ先ってことか。研究所が元に戻るのは。それに、『復元』も万能じゃないってこともわかったぞ。完全に消失している物までは、戻せない。
「笑いたければ笑うがいいさ」
「なんだよ、いきなり」
「モーガン様の足を引っ張った。それだけで死にたくなるくらいだったのに生き恥を晒しているんだ。逆の立場だったら俺は笑っている」
「笑ってなんになる? それで魔法が一つでも二つでもできるなら喜んで笑うけど」
「あんたは、相変わらずか。いや、どこかかわったか」
あ。やっぱりわかっちゃう? いくらなんでもわかっちゃうかんじ? まいったなぁ。さっきマットとネフェシュに自慢できなかったけど。こいつになら。
「あの奴隷はまだ生きているのか?」
「ああ。もちろんに決まってるだろ」
「あいつはなんだ?」
「俺の一番大切な子だ」
「奴隷のくせに。生意気な娘だったな。今おもいだしても腹がたつよ」
「それがあの子の魅力だ。惚れるなよ?」
「会話を成立させる気があるのか?」
可愛そうに。こいつはルウのよさがわからないんだな。
「なんなんだこの状況は・・・・・・。よくよく考えたらどうしてお前と話をしているんだ」
いきなりなんだってかんじだけど、でも傍目から見れば俺達の関係は奇妙でしかない。
「お前達さえいなかったら、こんな目にあっていなかった。モーガン様だって苦労なんてしないで今でも魔法の研究を続けられていただろう」
「それは逆恨みだろ。俺達はお前達に被せられた無実を晴らした。モーガンを返り討ちにした。それだけだ」
筋違いなことをのたまうアコ―ロン。最後に会ったときには自分のせいで師の足を引っ張ったってことに衝撃を受けていたけど。こいつはまだモーガンを敬愛しているのか。モーガンを大切にしているのか。
つくづく、人間の違いは種族と身分には関係ないんだっておもわざるをえない。
もう休憩が終わったのか。続々と人数が戻ってくる。これ以上ここにいるのも、こいつと話していても意味はない。
「俺は、お前の師以上の魔道士になるよ。絶対にあの人とは違う魔道士になる」
「お前なんかがあの人を越えられるものか。並び立つことさえできやしない」
カチンときた。俺はもうモーガンにもこいつにも、おもうところはない。けど、どこまでも挑発的なアコ―ロンの売り言葉には、買い言葉を返したくなる。
「証明してやるさ。ちょうど魔道士試験があることだしな」
「ふん、どうだかな。言っておくが、今回の魔道士試験は、類がないほど過酷だぞ。命を落としかねない」
?
どうしてこいつが今回の試験について知っている? 牢獄にいて、工事をしているだけのこいつが。
「精々あの奴隷に助けてもらうんだな。それか仲良くおっ死んでくれ。そうすれば俺もモーガン様も浮かばれる」
最後まで挑発的なアコ―ロンは、あっという間に離れていく。
適当なことをほざいていただけだ。魔道士試験は毎年内容が決まっている。万が一内容が変化したとしてもあいつが知りうる情報じゃない。俺が『隷属の首輪』を嵌められてると知ったのと同じで意趣返しを企てたってだけ。
馬鹿馬鹿しい。そんなことに惑わされてたまるか、と研究所を後にした。
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