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十四章
Ⅳ
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状況が一変した。ルウの無事を確認し、意識を取り戻したあと、魔法士の女性と衛兵達に連れられて、領主の元へやってきた。飾り気のない執務室はどんな用途で利用されているのか不明だが、きっと俺にとっては面白くない話だと容易に想像できる雰囲気がある。
領主代理がくるまでの間、俺のことを知っているらしい魔法士が事情を説明をしれくれることになったのだが、その魔法士というのが中々話をしようとしない。がっくりと落ちこんでしまっている。
「うう、まさかユーグさんが私を覚えていなかったなんて・・・・・・・・・・・・そこそこショックです・・・・・・」
「いや、前会ったことあったっけ?」
ガァ~~~ン! とこれ以上ないくらい悲しそうだけど、本当に知らない。記憶のどこにもない。
「私、ユーグさんと同じ研究所で働いていたんですよ?!」
「へぇ。そうだったんだ」
「ユーグさんが牢獄にいるときだって、所長からの決定を教えにきたんですよ!?」
「あ、あのときの」
「おもいだしていただけましたか!?」
「いや、知らない」
「うわ~~ん!」
「ご主人様。そのあたりでもうご容赦して」
だって本当に知らないし。
「うう、では改めましてルナと申します。ユーグさんとは別部門ですけど、研究者をしていました。きちんと覚えてください」
別部門となれば、尚更覚える必要はなかった。所属する部門はそれぞれ求められる知識と経験、研究する内容が違いすぎるから関わることなんて皆無。けど、それを伝えるとまた泣きそうだし、ルウに余計なこと言うなというプレッシャーがあるから。
「私、人に覚えられてなかったことなんてなかったんですよ~? そんなに印象薄いですか?」
とにかく、このルナって子は感情に正直なんだろう。ついさっきまでは悲しそうだったのに、今は不満げに口を尖らせている。でも、ルウ以外の女の子なんてどうでもいいし。覚える意味ないし。というか、たとえ同じところで働いていても自分の仕事で携わること以外考える必要ないし。
「でも、どうしてユーグさんがこちらに? ユーグさんも再就職先をお探しで?」
「いや、俺はこの街が産まれ故郷なんだよ。それで、少しの間実家の世話になってる」
「おやおや~! それはすごい偶然ですね! むしろこれは運命です!」
変なことをのたまうな。運命っていうのはルウと出会ったことをいうんだ。
「実はこの街で困ったことがおこっているのですよ。それで、私は調べている最中でして」
「困ったこと?」
「はい。まさにユーグさん達の身におこったこと。呪いです」
自然と想起していた問題とは根本から異なる事実に、眉がひそまる。
呪い。魔法ではなく、魔力を用いず不幸と災いをもたらす。専門外だし、魔法の研究への応用も利用もできないからスルーしていたものだ。
「きっかけは、二ヶ月前です。あるエルフがこの街を訪れたそうです」
エルフ。人間よりも強力な魔法を扱え、不良長寿な種族。普段は他種族との関わりを断ち、森で暮している。かなり独特の価値観と魔法と言語を操る。今まで俺はお目にかかったことがない。
「そのエルフは、まず予言と占いをおこなって暮したそうです。それが的中! しかもすごい役にたつ! ということで評判になったそうです」
「うん?」
予言、占いはときとして権力者も頼るほど貴重なもので、重用される。そこはいい。けど、エルフが予言と占いを人に対してする、そうやって暮すってのに疑問が。どちらかといえば、魔道士よりもエルフは秘密主義、とにかく排他的なはずなのに。
「そして、領主様がエルフの評判を耳にして自分の元へ招いたそうです。そのときエルフは自分を雇わないかと持ちかけたと。いくつか予言をしたり占ってみせて、領主様も信用されたそうです」
自分を売りこんだっていう点は、もはや置いといて、話の続きを待つ。
「ですが、この街は経済状況が悪く、領主様の懐的な事情で断ったそうです。そのとき、エルフはとてつもない罵詈雑言と呪詛の言葉を残して消えたそうです。それ以来、領主様は倒れられて他にもよくないことが多発しまして。知合いをつうじて私が調査にやってきたのですよ」
「話を聞くかぎりじゃ、そのエルフってろくでもねぇやつだな」
どこからどこまでも、完全なる逆恨みじゃねぇか。
「他にもよくないことって、墓地やあの池で死体が発見されたことか?」
「おお、よくご存じで! そうです。ですが、死体には魔法の痕跡も傷すらもなかったそうです。他にも不審な点があったので。あとでご覧になりますか?」
「いや、いい。しかし、ルナさんは呪いに関して詳しいのか?」
「詳しいというよりも、研究所で担当していたのがまさに呪いだったので。その経験を買われたってとこですかねえへへ。というよりも、ルナでかまいませんよ? ユーグさんのほうが年上ですし」
「そうか、ルナも大変だな。わざわざ田舎にまで出向いて」
「いえいえ。私は今実家で再就職先を探しているだけで、ママ――母がこれを機に見合いをしろとかうるさく言ってきてるのでちょうどよかったのですよ。パパ――父が紹介してくれたので」
「ええ。父の仲がよい方のご婦人のメイドの従兄弟がこちらの執事さんの学友だそうで。それでそのご学友のお父さんのおじいさんの従兄弟のはとこの婚約者が――――」
「うん。とりあえず知り合いを通じてってことだね」
それと、ルナは普段両親をパパ、ママ呼びしているってこともわかった。
「じゃあ俺とルナがあの池で体験したことは」
「はい。呪いです。私も、調査をしているとき、偶然ユーグさん達に遭遇したので驚いちゃいました。運命みたいですね。あはは」
つまり、俺とルナがここに連れてこられたのは、ルナと顔見知りだというだけじゃない。呪いに巻きこまれた当事者だから事情を聞きたいってだけなんだろう。ようやく事態を把握できて肩の荷が下りた。
というか、気軽に運命なんてほざくな。運命ってのは俺とルウが出会ったことをいうんだ。
「てなわけなので、どうでしょうかユーグさん。少し協力してもらえないでしょうか?」
「ああ、いいよ」
「え!? 本当ですか! ありがとうございます、助かりますよ~~~! さすがは魔道士(予定)様!」
「それ褒めてないから。蔑称だから」
というか、大袈裟だな。たかが話を聞かせるのに協力もなにもない。でも、ルナって子はやっぱり感情に正直なんだなって実感できた。
「いやぁ、しかし本当にあるがとうございます。いくら呪いが専門とはいえ、私一人だと難しかったんですよ~。でも、ユーグさんが加わってくれるとあれば百人力です。えへへ」
ん?
「ただでさえ衛兵の人達が怯えているし、流民とかで調査が難航しているので。でも人手が増えたのがすごい嬉しいです」
きっと、今の俺はニコニコと破顔しているルナとは正反対に、顰めっ面になっていることだろう。話の雲行きがなんだかおかしい。
「あ。でも、そうしたらユーグさんと私でこちらのご領主代理様の謝礼もお抱え魔法士というお話も取り合うことになっちゃいますね。ということは私とユーグさんはライバルに?!」
「うん。ねぇ、なんの話?」
「ほえ?」
いい加減たしかめずにはいられなかった。
「なんの話って、ユーグさんが私と一緒に呪いをとくことについてのお話ですよ?」
「あ、ふぅ~ん・・・・・・・・・・・・・・・」
すさまじいまでの誤解。認識のすれ違いがおきていた。でも、ここで気づけてよかった。
「ねぇ、ルウ? 今日の夕ご飯なんだっけ?」
今までずっと会話に入ることもなく、控えていたルウに尋ねてみた。
「はい。クリームシチューと鮭のムニエルとお義母様はおっしゃっておりました」
「あ~。いいねぇ。じゃあもう遅いし」
「ほえ? え、ユーグさん?」
おもむろに立ち上がった俺を、ただぽかんと見上げるルナ。
「帰ろうか、ルウ」
「え?」
「じゃあルナ、これから一人で頑張ってね」
ぐっ! と親指をたてる。俺にとってなんの得にならない、ただただめんどくさいことに巻きこまれるという危機感が、俺にさっさとここを立ち去れと告げている。今俺はそれどころじゃない。ルウとのことだけに全身全霊、粉骨砕身の覚悟で臨まないといけない。
ある意味この街の呪いより、俺にとっては重要。ルウを優先しない理由にはならない。
「え、ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
ルナの絶叫が、室内に響いたと同時に、出口めがけて走りだした。
領主代理がくるまでの間、俺のことを知っているらしい魔法士が事情を説明をしれくれることになったのだが、その魔法士というのが中々話をしようとしない。がっくりと落ちこんでしまっている。
「うう、まさかユーグさんが私を覚えていなかったなんて・・・・・・・・・・・・そこそこショックです・・・・・・」
「いや、前会ったことあったっけ?」
ガァ~~~ン! とこれ以上ないくらい悲しそうだけど、本当に知らない。記憶のどこにもない。
「私、ユーグさんと同じ研究所で働いていたんですよ?!」
「へぇ。そうだったんだ」
「ユーグさんが牢獄にいるときだって、所長からの決定を教えにきたんですよ!?」
「あ、あのときの」
「おもいだしていただけましたか!?」
「いや、知らない」
「うわ~~ん!」
「ご主人様。そのあたりでもうご容赦して」
だって本当に知らないし。
「うう、では改めましてルナと申します。ユーグさんとは別部門ですけど、研究者をしていました。きちんと覚えてください」
別部門となれば、尚更覚える必要はなかった。所属する部門はそれぞれ求められる知識と経験、研究する内容が違いすぎるから関わることなんて皆無。けど、それを伝えるとまた泣きそうだし、ルウに余計なこと言うなというプレッシャーがあるから。
「私、人に覚えられてなかったことなんてなかったんですよ~? そんなに印象薄いですか?」
とにかく、このルナって子は感情に正直なんだろう。ついさっきまでは悲しそうだったのに、今は不満げに口を尖らせている。でも、ルウ以外の女の子なんてどうでもいいし。覚える意味ないし。というか、たとえ同じところで働いていても自分の仕事で携わること以外考える必要ないし。
「でも、どうしてユーグさんがこちらに? ユーグさんも再就職先をお探しで?」
「いや、俺はこの街が産まれ故郷なんだよ。それで、少しの間実家の世話になってる」
「おやおや~! それはすごい偶然ですね! むしろこれは運命です!」
変なことをのたまうな。運命っていうのはルウと出会ったことをいうんだ。
「実はこの街で困ったことがおこっているのですよ。それで、私は調べている最中でして」
「困ったこと?」
「はい。まさにユーグさん達の身におこったこと。呪いです」
自然と想起していた問題とは根本から異なる事実に、眉がひそまる。
呪い。魔法ではなく、魔力を用いず不幸と災いをもたらす。専門外だし、魔法の研究への応用も利用もできないからスルーしていたものだ。
「きっかけは、二ヶ月前です。あるエルフがこの街を訪れたそうです」
エルフ。人間よりも強力な魔法を扱え、不良長寿な種族。普段は他種族との関わりを断ち、森で暮している。かなり独特の価値観と魔法と言語を操る。今まで俺はお目にかかったことがない。
「そのエルフは、まず予言と占いをおこなって暮したそうです。それが的中! しかもすごい役にたつ! ということで評判になったそうです」
「うん?」
予言、占いはときとして権力者も頼るほど貴重なもので、重用される。そこはいい。けど、エルフが予言と占いを人に対してする、そうやって暮すってのに疑問が。どちらかといえば、魔道士よりもエルフは秘密主義、とにかく排他的なはずなのに。
「そして、領主様がエルフの評判を耳にして自分の元へ招いたそうです。そのときエルフは自分を雇わないかと持ちかけたと。いくつか予言をしたり占ってみせて、領主様も信用されたそうです」
自分を売りこんだっていう点は、もはや置いといて、話の続きを待つ。
「ですが、この街は経済状況が悪く、領主様の懐的な事情で断ったそうです。そのとき、エルフはとてつもない罵詈雑言と呪詛の言葉を残して消えたそうです。それ以来、領主様は倒れられて他にもよくないことが多発しまして。知合いをつうじて私が調査にやってきたのですよ」
「話を聞くかぎりじゃ、そのエルフってろくでもねぇやつだな」
どこからどこまでも、完全なる逆恨みじゃねぇか。
「他にもよくないことって、墓地やあの池で死体が発見されたことか?」
「おお、よくご存じで! そうです。ですが、死体には魔法の痕跡も傷すらもなかったそうです。他にも不審な点があったので。あとでご覧になりますか?」
「いや、いい。しかし、ルナさんは呪いに関して詳しいのか?」
「詳しいというよりも、研究所で担当していたのがまさに呪いだったので。その経験を買われたってとこですかねえへへ。というよりも、ルナでかまいませんよ? ユーグさんのほうが年上ですし」
「そうか、ルナも大変だな。わざわざ田舎にまで出向いて」
「いえいえ。私は今実家で再就職先を探しているだけで、ママ――母がこれを機に見合いをしろとかうるさく言ってきてるのでちょうどよかったのですよ。パパ――父が紹介してくれたので」
「ええ。父の仲がよい方のご婦人のメイドの従兄弟がこちらの執事さんの学友だそうで。それでそのご学友のお父さんのおじいさんの従兄弟のはとこの婚約者が――――」
「うん。とりあえず知り合いを通じてってことだね」
それと、ルナは普段両親をパパ、ママ呼びしているってこともわかった。
「じゃあ俺とルナがあの池で体験したことは」
「はい。呪いです。私も、調査をしているとき、偶然ユーグさん達に遭遇したので驚いちゃいました。運命みたいですね。あはは」
つまり、俺とルナがここに連れてこられたのは、ルナと顔見知りだというだけじゃない。呪いに巻きこまれた当事者だから事情を聞きたいってだけなんだろう。ようやく事態を把握できて肩の荷が下りた。
というか、気軽に運命なんてほざくな。運命ってのは俺とルウが出会ったことをいうんだ。
「てなわけなので、どうでしょうかユーグさん。少し協力してもらえないでしょうか?」
「ああ、いいよ」
「え!? 本当ですか! ありがとうございます、助かりますよ~~~! さすがは魔道士(予定)様!」
「それ褒めてないから。蔑称だから」
というか、大袈裟だな。たかが話を聞かせるのに協力もなにもない。でも、ルナって子はやっぱり感情に正直なんだなって実感できた。
「いやぁ、しかし本当にあるがとうございます。いくら呪いが専門とはいえ、私一人だと難しかったんですよ~。でも、ユーグさんが加わってくれるとあれば百人力です。えへへ」
ん?
「ただでさえ衛兵の人達が怯えているし、流民とかで調査が難航しているので。でも人手が増えたのがすごい嬉しいです」
きっと、今の俺はニコニコと破顔しているルナとは正反対に、顰めっ面になっていることだろう。話の雲行きがなんだかおかしい。
「あ。でも、そうしたらユーグさんと私でこちらのご領主代理様の謝礼もお抱え魔法士というお話も取り合うことになっちゃいますね。ということは私とユーグさんはライバルに?!」
「うん。ねぇ、なんの話?」
「ほえ?」
いい加減たしかめずにはいられなかった。
「なんの話って、ユーグさんが私と一緒に呪いをとくことについてのお話ですよ?」
「あ、ふぅ~ん・・・・・・・・・・・・・・・」
すさまじいまでの誤解。認識のすれ違いがおきていた。でも、ここで気づけてよかった。
「ねぇ、ルウ? 今日の夕ご飯なんだっけ?」
今までずっと会話に入ることもなく、控えていたルウに尋ねてみた。
「はい。クリームシチューと鮭のムニエルとお義母様はおっしゃっておりました」
「あ~。いいねぇ。じゃあもう遅いし」
「ほえ? え、ユーグさん?」
おもむろに立ち上がった俺を、ただぽかんと見上げるルナ。
「帰ろうか、ルウ」
「え?」
「じゃあルナ、これから一人で頑張ってね」
ぐっ! と親指をたてる。俺にとってなんの得にならない、ただただめんどくさいことに巻きこまれるという危機感が、俺にさっさとここを立ち去れと告げている。今俺はそれどころじゃない。ルウとのことだけに全身全霊、粉骨砕身の覚悟で臨まないといけない。
ある意味この街の呪いより、俺にとっては重要。ルウを優先しない理由にはならない。
「え、ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
ルナの絶叫が、室内に響いたと同時に、出口めがけて走りだした。
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