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第44話 四人のバニーのエッチな絡み合い ☆

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(早く切り抜けないと……! 僕まで、おかしな気分になっちゃう……!)
 
 気持ち良さから来る欲望に身を委ねそうになりつつも、イスカは残る理性で、懸命に、どうにかしてこの場を脱出する方法を模索している。
 
「イスカくぅん♡ イスカくぅん♡ 大好きぃ♡」
 
 背後からはニハルがしっかりと抱きついていて、離してくれない。
 
そのニハルは、甘い吐息とともに、イスカの耳を夢中で舐め回している。
 
ピチャピチャといやらしい水音がダイレクトに耳に伝わってくるのが、エロすぎて、どうにかなってしまいそうだ。
 
「ん♡ ちゅ♡ ちゅ♡ ちゅうう♡」
 
 正面からは、相変わらずレジーナが、イスカの唇を求めてくる。
 
イスカを見つめる眼差しは、恋する乙女そのもの。切なそうな表情を見ていると、ニハル一筋のイスカでも、グッと迫るものがある。
 
しかも、舌を絡めるほどの情熱的なキス。
 
なかなか終わりが見えない。
 
ずっとレジーナとキスしっぱなしである。
 
ふと気がつけば、イスカは自分から舌を出して、レジーナの唇を求めていた。
 
これでは恋人同士のキスそのもの。
 
ニハルとも、まだここまで熱いキスをしたことがないのに。
 
「ぺろぺろぺろ♡ ふふふ♡ イスカの太もも、汗が滲んでいて、美味しい♡」
 
 クイナは、イスカの脚に舌を這わせており、いまは太ももの内側を舐め回している。その欲望に包まれた瞳は、まっすぐ、イスカの股間へと向けられている。
 
 じっくりと焦らしてから、最後にメインディッシュをいただこう、という魂胆なのだろう。
 
 そうなったら、完全にアウトだ。クイナの舌づかいは、処女であるとは思えないほど巧みで、網タイツ越しでも舐められて気持ちがいい。そんな舌技で、自分の大事なところを舐め回されたら、もう、完璧に落とされてしまうだろう。
 
「ぷあ!」
 
 頭を振って、なんとか、レジーナの唇を離すと、イスカは必死で三人のバニーガール達に呼びかけた。
 
「みんな、落ちついて! こんなことしてる場合じゃないよ!」
「こんなことしてる場合よ♡」
 
 レジーナは妖艶に微笑みながら、顔にこびりついている白濁液を拭い取ると、指先についた液をれろんと舐め取った。
 
「あんん♡」
 
 たちまち、ギュッと目を閉じ、ますます顔を赤らめて、自分の股間を手で押さえた。
 
「やっぱり、これ、媚薬なのね……♡ ニハルも、これをかけられて、エッチになってるみたい……♡」
「じゃあ、解毒しないと!」
「えー、いいじゃない♡ 解毒薬なんてあるかわからないんだし……♡ せっかくだから、楽しみましょ♡」
「あの老人が持ってるかもしれない! 探してみようよ!」
「それより、心ゆくまでエッチして、満足しきるほうが早いわ♡」
「は、早くないよ!」
「あーん♡ もう♡ その堅物なところが、ウザいけど、可愛い♡」
 
 途端に、レジーナは、自分の舌の上に白濁した媚薬をのせると、強引にイスカの口を開けて、キスをしながら、口移しで、イスカの口内に媚薬を流し込んだ。
 
「ん! んぐうう! むぐうう!」
「あなたもこの際、極限までエッチになっちゃえ♡」
 
 たちまち、イスカの体内が燃え上がるように熱くなってくる。ドクン! と下腹部が脈打ち、見る見るうちに元気になってくる。男であることがわからないように、レオタードの下にハイレグパンツをはいて、押さえ込んでいた大事な箇所が、ムクムクとふくらみ、レオタード越しでもハッキリと形がわかるほどになった。
 
「あ♡ あ♡ あ♡」
 
 イスカもまた、媚薬の効果で、頭の中が性欲でいっぱいになってしまう。
 
「ふふふ♡ ニハルの男であるあなたを、私が犯すのも、悪くないかも♡」
「はうう……♡ そ、そんなあ……♡」
「あなただって、エッチなことが出来れば、相手は誰だっていいでしょ♡ 私は経験豊富よ♡ 極上の快楽を味わわせてあげる♡」
 
 それから、レジーナは、再びキスを仕掛けてきた。
 
 今度は、イスカもまた喜んで、自分からそのキスに応えてしまう。唇と舌を深く絡め合わせて、お互いに貪るようにして、濃厚なキスを繰り広げる。
 
「はあ……はあ……♡ レジーナさん……♡」
「大好き、イスカ♡ 本当に、好き♡」
 
 イスカは何もかもがどうでもよくなっていた。
 
 この三人の魅力的なバニーガール達と、ひたすら激しいエッチがしたい。
 
 そんな気持ちで、頭が満たされてしまっている。
 
「ああん♡ レジーナばかり、イスカ君とキスしてずるぅい♡ その唇は、私のものなんだからね♡」
 
 ニハルは背後から、イスカの頭に手を添えて、後ろを振り向かせると、そのまま横から勢いよく唇を重ねた。
 
 ぎこちないながらも、レジーナに負けじと、情熱的な口づけを行ってくる。さすがに恋人同士、お互いトロンとした目つきで、互いの唇を、舌を、一心不乱に吸いまくる。
 
「ううう♡ そんなエロいキス見せられたら、私までしたくなってきちゃう♡」
 
 レジーナはうらやましそうに身悶えしていたが、なかなかイスカとニハルの濃厚キスが終わりそうにないのを見ると、その目を、下にいるクイナのほうへと向けた。
 
 クイナは、イスカの太ももの付け根を舌で攻めているところだったが、レジーナに見られて、
 
「なんだ?」
 
 と顔を上げた。
 
 その唇に、レジーナは、自分の唇を重ねた。
 
「ん⁉ んんん!」
「ちゅ……♡ ちゅ……♡ イスカとエロキスするのが一番燃え上がるけど……♡ 女同士のキスも、悪くないかも……♡」
「や……ちょ……」
 
 媚薬の効果があっても、さすがに同じ女からキスをされるということに、堅物なクイナは戸惑いを隠せずにいる。
 
 だけど、あっさりと、陥落した。
 
「ん♡ ちゅ♡ ちゅ♡ ちゅ♡」
 
 とろけた目つきで、レジーナと見つめ合いながら、肌を重ね合わせて、キスを繰り返している。むしろ、クイナのほうから積極的に求めているくらいだ。
 
 二組のキスの音が、牢屋の中に響き渡っている。
 
 完全に媚薬によって陥落した四人は、もう、エッチなことをするのに歯止めがかからない。
 
 キスだけでは満足できなくなってきた四人は、とうとう、本番へと移り始めた。
 
 イスカが仰向けに横たわり、その腰の上に騎乗位の体勢でニハルがまたがる。クイナとレジーナは、イスカの両脇にくっついて、体をまさぐりつつ、耳にキスをする。
 
「イスカ君♡ もう我慢できないのぉ♡」
 
 とうとう、その時を迎えようとしていた。
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