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第8話 幼女巨乳バニーのライカ ☆
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翌朝、ニハルは目をさますと、いつものバニー達が雑魚寝している大広間ではなく、ここがイスカの部屋であると知って、カアッと顔を赤くした。
昨夜、自分がどんな状態だったか、うっすらと憶えている。
イスカに対して、とんでもなく淫らな姿をさらしてしまった。
「ど、どうしよ……」
顔を真っ赤にして、恥ずかしがるニハル。
そのベッドの横で、イスカは床に座り込み、番をしてくれている。一睡もしていないのか、目の下にはクマが出来ている。
「あ、おはよ、ニハルさん」
快活な笑みを向けてくる、イスカ。
その顔を見た瞬間、ニハルは胸の奥からこみ上げてくるものを感じ、目に涙を浮かべながら、イスカの懐へ飛び込んで、思いきりギュッと抱き締めた。
「ニ、ニハルさん?」
「助けてくれて、ありがとう……」
正直、年下の可愛い子、としか思っていなかった。
それが、いざニハルが窮地に立たされると、一転して雄々しくなり、全力で彼女のことを守ってくれた。三歳も下の男の子なのに、この上なく頼りになる。なんて格好いいんだろう。
いままで年上のお姉さんとして、甘やかすつもりでイスカのことを見ていた気持ちが、一気に、激しく変化していくのを感じる。
キュンキュンから、ドキドキ! へ。胸の高鳴りはワンステージ上のものへと昇ってゆく。
(やばい……もうダメ……すごく、好きぃぃぃ……!)
自分の中の乙女心を最大限に引き出されたニハルは、少し体を引き離すと、潤んだ瞳でイスカのことを真正面から見つめた。
「イスカ君……お願い……これからも、私のこと、守ってくれる……?」
「う、うん。僕でよかったら、いくらでも」
「イスカ君でよかったら、じゃないの……! イスカ君じゃないと、ダメなの……!」
もう絶対に離さないぞ、と言わんばかりに、しっかりとイスカの体を掴んだまま、ニハルは顔を近寄せた。互いの鼻先が触れ合わんばかりに、顔と顔が接近する。
そこで、イスカは、ボフッ、と音を立てそうなほどに頬を上気させ、瞳をグルグルと回し始める。
「あ……えっと……きょ、今日も、頑張ろうね、ニハルさん」
そんなイスカのことを見て、ますますニハルは心の底から愛しさを感じるのであった。
※ ※ ※
さて、今日もまたフロアに出た二人だったが、様子が一変していた。
どの卓も勝負を断ってきたのである。
ニハルとイスカが卓に近付くと、静かに首を横に振り、対戦を拒否してくる。
これまでに獲得したコインは、三千三百五十枚。しかし、一等はコインが十万枚必要であり、二等の「雷迅刀」にしてもコインは五万枚必要となる。合わせて十五万枚。とても届かない。
「どうしよう……この調子だと、全然勝負できそうにもないよ」
「大丈夫よ。どこかで、倍率五十倍のギャンブルで勝てば、一気にコインは十五万枚。私達の欲しい賞に、届くわ」
「本当に、大丈夫?」
「私のスキル『ギャンブル無敗』は絶対よ。負けることはありえない」
「ううん、心配なのは、カジノ側がそんなにたくさんのコイン、僕らにくれるのかな、って。イカサマだとか、なんだとか、難癖つけて払わない、とかあるんじゃないかって……」
「そうそう、それなんだけど、私のスキルには特徴がもう一つあってね」
ニハルは人差し指を立てて、ニッコリと笑みを浮かべた。
「負けた相手は、賭けの報酬を絶対に払わないといけない。これを破ることは絶対にできないの」
「え、そんなすごい力が?」
「そうよ。不思議な力が働いて、負けた相手は逆らえなくなるの。だから、カジノ側は必ず私達に報酬を払ってくれるわ」
フロア内を歩き回っているウェイターバニー達は、ニハルの姿を見ると、白い目で睨みつけてきた。
ウェイターバニー達も、奴隷バニーである。ルドルフに食い物にされることもある。そのほとんどが、操を奪われたことだろう。
だから、彼女らは、ニハルに対して、面白くない感情を抱いているようだ。
(何よ、同じバニーのくせして、ここから抜け出そうとしているなんて……!)
(失敗して、一生ルドルフのペットとして過ごすがいいわ!)
そんな声が聞こえてきそうなほど、険悪な雰囲気である。
「ニハルさん、どうして、どこの卓も相手にしてくれないのかな」
「きっと、ルドルフの仕業よ。あいつが私達の昨日の活躍を聞きつけて、裏で手を回したんだわ」
「そんな……! 卑怯な真似を……!」
「だけど、大丈夫。あの子のところなら……」
ニハルは、キョロキョロと周りを見ていたが、やがて、ある卓へと目を向けた。
「あそこ! あのテーブルだったら勝負を受けてくれるわ」
「あの子?」
「見えるかな。あそこ。ルーレット勝負をしているでしょ」
ニハルが指さす先には、ツインテールのバニーガールが、ルーレットでボールを回している。着ているバニースーツはピンク色。身長は低く、まだ幼いように見える。
「彼女はライカ。ああ見えて、凄腕のディーラーよ」
「随分幼く見えるけど、歳はいくつなの?」
「十二歳」
「じゅ……十二歳⁉」
「それでいて、おっぱいの大きさは私よりずっと大きいの。Hカップはあるんじゃないかな。生意気よね」
「あ、いや、その情報はいらないですけど……」
きゃー! と歓喜の声が聞こえた。
ライカがピョンピョンと跳びはねて、ものすごく喜んでいる。動くたびに、ツインテールの髪や、豊満なHカップのバストが、ユッサユッサと揺れる。
それに対して、周りの客達はガックリと肩を落としてうなだれている。どうやら、大敗を喫したようだ。
「ライカなら、私達との勝負を受けてくれると思う」
「どうして?」
「うーん……あまり言いたくないけど……まあ、行けばわかるよ」
なんとも歯切れの悪い物言いで返すと、ニハルは先に立って、ルーレットの卓へと近寄っていく。そのあとを、イスカは追いかける。
「あ! おねーさまぁ!」
ニハルの姿を見かけたライカは、キュピーンと目を光らせ、小さな体を精いっぱい弾ませた。またもや、ピンクのレオタードに包まれた爆乳が、大きく揺れ動く。
「ライカ、久しぶりね」
「ねえねえ、おねーさまぁ! 私のところで勝負するんでしょ⁉ するんでしょ! してってよ! して! して!」
予想以上の熱烈歓迎っぷりに、イスカは目を丸くした。他のディーラーバニー達は、ニハルを敬遠したというのに、どうしてライカはこんなにもニハルのことを受け入れているのだろうか。
「その前に、勝負の条件を聞かせて。あなたのことだから、ただじゃ引き受けてくれないんでしょ」
いつもはあっけらかんとしているニハルが、珍しく緊張した声音を発している。それはなんでだろうか、とイスカは首を傾げていたが、すぐにその答えはわかった。
「もちろん! おねーさまが負けたら、おねーさま、私のペットになってちょうだい♪」
ペット⁉ とイスカは驚きの眼差しで、ニハルのことを見る。
ニハルはため息をついた。
「いいよ、負けたら、なんでもライカの言うこと聞く。専属ペットでもなんでもなってあげるわ」
「やったー!」
とんでもないやり取りが目の前で繰り広げられたことで、イスカの混乱はピークに達していた。
「ニハルさん! そんな簡単に、勝負を受けちゃっていいんですか⁉ だって、もしも負けたら――」
「大丈夫♪」
心配するイスカの耳元へ、ニハルは唇を寄せ、そっと囁いた。
「私は勝つから。絶対に」
その特殊なスキルゆえか、圧倒的な自信を持っているニハル。
だが、自信たっぷりなのは、ニハルだけではない。
ライカもまた、不敵な笑みを浮かべて、ニハルの全身を眺め回している。
「うふふ♪ お姉様の体で、明日からは好きなように遊ばせてもらえるのね♪ 嬉しいなあ♪」
「戦いの条件を決めましょ。勝負の回数は無制限。ただ、私達の目標は、コイン十五万枚なの。だから、カジノが営業終了するまでに十五万枚までに達しなかったら、私達の負けでいいわ。それと、コインが底を尽きた時も、同じく負け」
「えー、そんなのつまらなーい。私が勝っちゃうじゃなーい」
「どうだか」
ニッ、とニハルは笑みを浮かべた。
昨夜、自分がどんな状態だったか、うっすらと憶えている。
イスカに対して、とんでもなく淫らな姿をさらしてしまった。
「ど、どうしよ……」
顔を真っ赤にして、恥ずかしがるニハル。
そのベッドの横で、イスカは床に座り込み、番をしてくれている。一睡もしていないのか、目の下にはクマが出来ている。
「あ、おはよ、ニハルさん」
快活な笑みを向けてくる、イスカ。
その顔を見た瞬間、ニハルは胸の奥からこみ上げてくるものを感じ、目に涙を浮かべながら、イスカの懐へ飛び込んで、思いきりギュッと抱き締めた。
「ニ、ニハルさん?」
「助けてくれて、ありがとう……」
正直、年下の可愛い子、としか思っていなかった。
それが、いざニハルが窮地に立たされると、一転して雄々しくなり、全力で彼女のことを守ってくれた。三歳も下の男の子なのに、この上なく頼りになる。なんて格好いいんだろう。
いままで年上のお姉さんとして、甘やかすつもりでイスカのことを見ていた気持ちが、一気に、激しく変化していくのを感じる。
キュンキュンから、ドキドキ! へ。胸の高鳴りはワンステージ上のものへと昇ってゆく。
(やばい……もうダメ……すごく、好きぃぃぃ……!)
自分の中の乙女心を最大限に引き出されたニハルは、少し体を引き離すと、潤んだ瞳でイスカのことを真正面から見つめた。
「イスカ君……お願い……これからも、私のこと、守ってくれる……?」
「う、うん。僕でよかったら、いくらでも」
「イスカ君でよかったら、じゃないの……! イスカ君じゃないと、ダメなの……!」
もう絶対に離さないぞ、と言わんばかりに、しっかりとイスカの体を掴んだまま、ニハルは顔を近寄せた。互いの鼻先が触れ合わんばかりに、顔と顔が接近する。
そこで、イスカは、ボフッ、と音を立てそうなほどに頬を上気させ、瞳をグルグルと回し始める。
「あ……えっと……きょ、今日も、頑張ろうね、ニハルさん」
そんなイスカのことを見て、ますますニハルは心の底から愛しさを感じるのであった。
※ ※ ※
さて、今日もまたフロアに出た二人だったが、様子が一変していた。
どの卓も勝負を断ってきたのである。
ニハルとイスカが卓に近付くと、静かに首を横に振り、対戦を拒否してくる。
これまでに獲得したコインは、三千三百五十枚。しかし、一等はコインが十万枚必要であり、二等の「雷迅刀」にしてもコインは五万枚必要となる。合わせて十五万枚。とても届かない。
「どうしよう……この調子だと、全然勝負できそうにもないよ」
「大丈夫よ。どこかで、倍率五十倍のギャンブルで勝てば、一気にコインは十五万枚。私達の欲しい賞に、届くわ」
「本当に、大丈夫?」
「私のスキル『ギャンブル無敗』は絶対よ。負けることはありえない」
「ううん、心配なのは、カジノ側がそんなにたくさんのコイン、僕らにくれるのかな、って。イカサマだとか、なんだとか、難癖つけて払わない、とかあるんじゃないかって……」
「そうそう、それなんだけど、私のスキルには特徴がもう一つあってね」
ニハルは人差し指を立てて、ニッコリと笑みを浮かべた。
「負けた相手は、賭けの報酬を絶対に払わないといけない。これを破ることは絶対にできないの」
「え、そんなすごい力が?」
「そうよ。不思議な力が働いて、負けた相手は逆らえなくなるの。だから、カジノ側は必ず私達に報酬を払ってくれるわ」
フロア内を歩き回っているウェイターバニー達は、ニハルの姿を見ると、白い目で睨みつけてきた。
ウェイターバニー達も、奴隷バニーである。ルドルフに食い物にされることもある。そのほとんどが、操を奪われたことだろう。
だから、彼女らは、ニハルに対して、面白くない感情を抱いているようだ。
(何よ、同じバニーのくせして、ここから抜け出そうとしているなんて……!)
(失敗して、一生ルドルフのペットとして過ごすがいいわ!)
そんな声が聞こえてきそうなほど、険悪な雰囲気である。
「ニハルさん、どうして、どこの卓も相手にしてくれないのかな」
「きっと、ルドルフの仕業よ。あいつが私達の昨日の活躍を聞きつけて、裏で手を回したんだわ」
「そんな……! 卑怯な真似を……!」
「だけど、大丈夫。あの子のところなら……」
ニハルは、キョロキョロと周りを見ていたが、やがて、ある卓へと目を向けた。
「あそこ! あのテーブルだったら勝負を受けてくれるわ」
「あの子?」
「見えるかな。あそこ。ルーレット勝負をしているでしょ」
ニハルが指さす先には、ツインテールのバニーガールが、ルーレットでボールを回している。着ているバニースーツはピンク色。身長は低く、まだ幼いように見える。
「彼女はライカ。ああ見えて、凄腕のディーラーよ」
「随分幼く見えるけど、歳はいくつなの?」
「十二歳」
「じゅ……十二歳⁉」
「それでいて、おっぱいの大きさは私よりずっと大きいの。Hカップはあるんじゃないかな。生意気よね」
「あ、いや、その情報はいらないですけど……」
きゃー! と歓喜の声が聞こえた。
ライカがピョンピョンと跳びはねて、ものすごく喜んでいる。動くたびに、ツインテールの髪や、豊満なHカップのバストが、ユッサユッサと揺れる。
それに対して、周りの客達はガックリと肩を落としてうなだれている。どうやら、大敗を喫したようだ。
「ライカなら、私達との勝負を受けてくれると思う」
「どうして?」
「うーん……あまり言いたくないけど……まあ、行けばわかるよ」
なんとも歯切れの悪い物言いで返すと、ニハルは先に立って、ルーレットの卓へと近寄っていく。そのあとを、イスカは追いかける。
「あ! おねーさまぁ!」
ニハルの姿を見かけたライカは、キュピーンと目を光らせ、小さな体を精いっぱい弾ませた。またもや、ピンクのレオタードに包まれた爆乳が、大きく揺れ動く。
「ライカ、久しぶりね」
「ねえねえ、おねーさまぁ! 私のところで勝負するんでしょ⁉ するんでしょ! してってよ! して! して!」
予想以上の熱烈歓迎っぷりに、イスカは目を丸くした。他のディーラーバニー達は、ニハルを敬遠したというのに、どうしてライカはこんなにもニハルのことを受け入れているのだろうか。
「その前に、勝負の条件を聞かせて。あなたのことだから、ただじゃ引き受けてくれないんでしょ」
いつもはあっけらかんとしているニハルが、珍しく緊張した声音を発している。それはなんでだろうか、とイスカは首を傾げていたが、すぐにその答えはわかった。
「もちろん! おねーさまが負けたら、おねーさま、私のペットになってちょうだい♪」
ペット⁉ とイスカは驚きの眼差しで、ニハルのことを見る。
ニハルはため息をついた。
「いいよ、負けたら、なんでもライカの言うこと聞く。専属ペットでもなんでもなってあげるわ」
「やったー!」
とんでもないやり取りが目の前で繰り広げられたことで、イスカの混乱はピークに達していた。
「ニハルさん! そんな簡単に、勝負を受けちゃっていいんですか⁉ だって、もしも負けたら――」
「大丈夫♪」
心配するイスカの耳元へ、ニハルは唇を寄せ、そっと囁いた。
「私は勝つから。絶対に」
その特殊なスキルゆえか、圧倒的な自信を持っているニハル。
だが、自信たっぷりなのは、ニハルだけではない。
ライカもまた、不敵な笑みを浮かべて、ニハルの全身を眺め回している。
「うふふ♪ お姉様の体で、明日からは好きなように遊ばせてもらえるのね♪ 嬉しいなあ♪」
「戦いの条件を決めましょ。勝負の回数は無制限。ただ、私達の目標は、コイン十五万枚なの。だから、カジノが営業終了するまでに十五万枚までに達しなかったら、私達の負けでいいわ。それと、コインが底を尽きた時も、同じく負け」
「えー、そんなのつまらなーい。私が勝っちゃうじゃなーい」
「どうだか」
ニッ、とニハルは笑みを浮かべた。
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