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リノリラさんの手招きの後、5人の子供たちが、中に入って来た。私が学園にいた頃は、確か4人目の子が生まれたばかりだって、聞いていたけど。すごい、5人になっている。
「こんにちは、私はエレノア・ドースです。8歳です。よろしくお願いします」
「はじめまして、ナツキ・ドースです。7歳です。」
「俺はハルマサ、7歳で、ナツキと双子だ」
「僕はアキズキ、5歳だよ」
「最後の子が、フユキシ、3歳になるの。気が付いたら、5人も天使が与えられたわ」
そう言って笑顔で微笑むリノリラさんは、本当に幸せそうだ。この方が、シキズキ先輩の母親代わりとして、幼少時にお世話をした方なのか。5人も子どもを産んでいる方とは思えないほど、若々しくて、美しい。銀色の髪は、シキズキと同じまっすぐなストレートだ。
「あなたが、アユフィーラさんですね。シキズキから、よくお名前を聞いていました。留学中は、特に彼の最終学年の時、お世話になったようですね」
「はい、私が学園の1年の時、先輩は最終学年で。私の方こそ、いろいろとお世話になりました」
「ほんと、わざわざ来てくださったのに。あの子ったら。ごめんなさいね、貴重な休日でしょうに」
「いえ、大丈夫です。研究員として、帝国から派遣されていますが、職場では、なかなか先輩にお会いできないもので。ご自宅まで届けさせてくれれば、確実と思い伺いました」
そう言って、私はイザーク先輩から託されていた、手紙と箱をリノリラさんに渡した。中身が何か、聞いていないけど。きっと、ろくでもないものだ。
「ありがとう、シキズキに渡しておくわね」
「はい、仲良くさせていただいた、もう一人の先輩から預かっていました。懐かしい物が入っていると、思います」
私と、シキズキ先輩と、セリアと、イザーク先輩。毎日のように、食堂でランチを食べた仲だ。
…イザーク先輩のことだから、バイブとか、ローションとか、エログッズのような気がするけど。リノリラさん、中は決して見ないでください。
「もう少し、アユフィーラさんとお話したいのだけど。さ、子どもたちは、家庭教師の先生の所に戻ってね」
そうして、子どもたちが出ていくと、私と二人で話がしたい、と、人払いをされた。
「こんにちは、私はエレノア・ドースです。8歳です。よろしくお願いします」
「はじめまして、ナツキ・ドースです。7歳です。」
「俺はハルマサ、7歳で、ナツキと双子だ」
「僕はアキズキ、5歳だよ」
「最後の子が、フユキシ、3歳になるの。気が付いたら、5人も天使が与えられたわ」
そう言って笑顔で微笑むリノリラさんは、本当に幸せそうだ。この方が、シキズキ先輩の母親代わりとして、幼少時にお世話をした方なのか。5人も子どもを産んでいる方とは思えないほど、若々しくて、美しい。銀色の髪は、シキズキと同じまっすぐなストレートだ。
「あなたが、アユフィーラさんですね。シキズキから、よくお名前を聞いていました。留学中は、特に彼の最終学年の時、お世話になったようですね」
「はい、私が学園の1年の時、先輩は最終学年で。私の方こそ、いろいろとお世話になりました」
「ほんと、わざわざ来てくださったのに。あの子ったら。ごめんなさいね、貴重な休日でしょうに」
「いえ、大丈夫です。研究員として、帝国から派遣されていますが、職場では、なかなか先輩にお会いできないもので。ご自宅まで届けさせてくれれば、確実と思い伺いました」
そう言って、私はイザーク先輩から託されていた、手紙と箱をリノリラさんに渡した。中身が何か、聞いていないけど。きっと、ろくでもないものだ。
「ありがとう、シキズキに渡しておくわね」
「はい、仲良くさせていただいた、もう一人の先輩から預かっていました。懐かしい物が入っていると、思います」
私と、シキズキ先輩と、セリアと、イザーク先輩。毎日のように、食堂でランチを食べた仲だ。
…イザーク先輩のことだから、バイブとか、ローションとか、エログッズのような気がするけど。リノリラさん、中は決して見ないでください。
「もう少し、アユフィーラさんとお話したいのだけど。さ、子どもたちは、家庭教師の先生の所に戻ってね」
そうして、子どもたちが出ていくと、私と二人で話がしたい、と、人払いをされた。
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