47 / 88
第三章
3-13*
しおりを挟む
幼い頃からの婚約者であり、俺が大切にしていたクローディアにはもう一人の婚約者がいる。それは俺が彼女の十八歳の誕生日に、プロポーズをしようと計画していたその日に判明した。
クレイグ・アールベック、彼は俺と同じ位である伯爵家の次男であったが、貴族というよりは商人として生きている。漆黒の髪をした頭の切れる美丈夫で俺より少しだけ背が低い、だがその表情からは何を考えているのかわからない男だ。
「あっ……んっ……、あんっ……はぁっ、あっ……も、もうっ……あああっ!」
今、俺はクローディアの身体を裸にして、そして白く柔らかい双丘を弄ぶ。喘ぎながら顔を左右に振っているから、初めて身体を繋げた時よりは、彼女を気持ちよくさせていると思いたい。
彼女の父であるルートザシャ公爵閣下と話をしていた時、クレイグがやって来てこともあろうに俺を婚約破棄させる話を堂々としていた。クレイグはクローディアの肩にかかる二つの公爵位と、巨大な商会を扱う技術と経験を持っている。
それに比べ、俺には騎士としての矜持しかない。「赤髪のレーヴァン」と、少しは名が知られるようになったとはいえ、それは辺境地でのことだ。
「んっ……はっ……っ……あんっ……んっ……」
既に固く立ち上がっている片方の乳首を咥えながら、もう片方の乳首をつまむ。ピンっと弾けばそれに合わせて身体が飛ぶ。顔を真っ赤にして、その口から出る声は甘い。
「あんっ、も、もうっ!」
執拗に乳首を攻めるが、そろそろ下の茂みにもそっと手を這わせる。悔しいがまだ胸だけではイかせることができない。クリトリスをそっと触ると、その辺りは既にはしたないほどにぐっしょりと濡れていた。
「濡れているね……クローディア」
「はっ、恥ずかしいから、もう言わないで……」
悶えながら痴態を見せる彼女が愛おしい。与えられた休暇は一週間しかない。だが、これまで何度も夢見ていたクローディアをこの手に抱いているのは俺だ。クレイグではない。クローディアはこの俺を選んでくれた。
多分、俺が前線に行くことが決定打になったのだろう。迷いの中にあったクローディアは、俺の時間が限られていると思って迷わず俺を選んだ。もちろん、俺は死ぬつもりなどないから、この決断を尊重して、いや、本当に尊重して彼女を抱いている。どさくさ紛れでは……ない。多分。
ぷくりと立ち上がったクリトリスをピンっと弾けば「うんっ」と言って身体を震わせる。同時にじわっと蜜が溢れてくる。俺の手で感じてイッた、その事実で俺は更に興奮する。ジワリと額に汗が流れるのを感じる。クローディア、もっとお前を啼かせたい。
既に俺の男根が大きく反り上がって存在を主張している。中に入りたい、入りたいと主張しているが、もうしばらく待て、と命令する。童貞を捨てたあの日は、ただ己の欲望のままにクローディアを抱いた。さすがの俺も腰に来るほどに彼女を揺さぶったが、それだけではマズイ。クローディアにも、もっと俺を感じて気持ち良くなって欲しい。
まだ知ったばかりの俺の性交の技術は拙い。だが、一緒に高まりたい。
「もっ……もうっ、そこばっかりいやぁ……レーヴァン」
「ん、もうちょっと」
そう言って口を蜜口にあてて、俺は舌を入れてその秘裂を味わう。じゅるっと滴る汁を吸い上げて、歯を軽くクリトリスにあてて刺激を送る。もちろん、その間にあいている両手は乳房を揉みしだく。
「はああっ……あああああ!あっ、だめっ、だめっ、今イッテるから、もうっ、だめぇぇ——」
ひと際大きく背をのけぞらせて足をピンと伸ばす。プシュッと蜜口から潮を吹いたクローディアは、全身を震わせて盛大に達したようだ。蕩けたような顔をして口を半開きにした彼女は、焦点の合わない目で俺を見つめている。
「はぁっ、はぁっ、……レーヴァンのいぢわるぅ……」
可愛く口を尖らせてこちらを睨むクローディアに、俺は自分の滾りに滾った男根を握らせた。
「ほら、俺も……いいか?」
クローディアは恐る恐る握った手を上下に動かし始める。「んんっ……そう、気持ちいいよ……」と伝えれば、「そうなの?」と戸惑いながらも扱いてくれる。いつかこの可愛い口に咥えて欲しいが、それはまた、帰って来た後だ。
ゆるり、ゆるりと扱かれても決定的な刺激にはならない。その間も秘裂に絶え間なく指を添わせて、時々指を入れて抜き差しすると、くちゅり、くちゅりと厭らしい音が心地よく鳴って俺を高める。
クレイグ、彼に負けるわけにはいかない。領地管理では技術も経験も劣る俺だが、この戦争で勝利を掴んでくれば、騎士としての経歴となる。それは武を尊ぶルートザシャ公爵家にとって、何にも代えがたいことだ。
「もう、いいよ」
優しく彼女の手をとって、指を絡めてシーツに張り付ける。十分に蕩けた蜜口に俺は自分の滾りを添わせて、くちゅり、とその先端を沈める。
「愛しているよ、クローディア」
耳元で囁くと身体がビクンっと震える。ぐっ、ぐっと未だ狭い入口に押し込むと、絡みついてくる襞が快感を呼び、俺の射精感を高める。
「くっぅ……うっ、そんなに締め付けるな……」
初めて挿入した時は、この刺激だけで呆気なく俺は果てた。今となっては黒歴史だが、クローディアはそれを嘲笑うことも、早漏という言葉も使わない。何度も身体を繋げた今は、辛うじて保てるようになったが、気を抜くとあまりの気持ち良さにすぐに持っていかれそうだ。
クレイグ・アールベック、彼は俺と同じ位である伯爵家の次男であったが、貴族というよりは商人として生きている。漆黒の髪をした頭の切れる美丈夫で俺より少しだけ背が低い、だがその表情からは何を考えているのかわからない男だ。
「あっ……んっ……、あんっ……はぁっ、あっ……も、もうっ……あああっ!」
今、俺はクローディアの身体を裸にして、そして白く柔らかい双丘を弄ぶ。喘ぎながら顔を左右に振っているから、初めて身体を繋げた時よりは、彼女を気持ちよくさせていると思いたい。
彼女の父であるルートザシャ公爵閣下と話をしていた時、クレイグがやって来てこともあろうに俺を婚約破棄させる話を堂々としていた。クレイグはクローディアの肩にかかる二つの公爵位と、巨大な商会を扱う技術と経験を持っている。
それに比べ、俺には騎士としての矜持しかない。「赤髪のレーヴァン」と、少しは名が知られるようになったとはいえ、それは辺境地でのことだ。
「んっ……はっ……っ……あんっ……んっ……」
既に固く立ち上がっている片方の乳首を咥えながら、もう片方の乳首をつまむ。ピンっと弾けばそれに合わせて身体が飛ぶ。顔を真っ赤にして、その口から出る声は甘い。
「あんっ、も、もうっ!」
執拗に乳首を攻めるが、そろそろ下の茂みにもそっと手を這わせる。悔しいがまだ胸だけではイかせることができない。クリトリスをそっと触ると、その辺りは既にはしたないほどにぐっしょりと濡れていた。
「濡れているね……クローディア」
「はっ、恥ずかしいから、もう言わないで……」
悶えながら痴態を見せる彼女が愛おしい。与えられた休暇は一週間しかない。だが、これまで何度も夢見ていたクローディアをこの手に抱いているのは俺だ。クレイグではない。クローディアはこの俺を選んでくれた。
多分、俺が前線に行くことが決定打になったのだろう。迷いの中にあったクローディアは、俺の時間が限られていると思って迷わず俺を選んだ。もちろん、俺は死ぬつもりなどないから、この決断を尊重して、いや、本当に尊重して彼女を抱いている。どさくさ紛れでは……ない。多分。
ぷくりと立ち上がったクリトリスをピンっと弾けば「うんっ」と言って身体を震わせる。同時にじわっと蜜が溢れてくる。俺の手で感じてイッた、その事実で俺は更に興奮する。ジワリと額に汗が流れるのを感じる。クローディア、もっとお前を啼かせたい。
既に俺の男根が大きく反り上がって存在を主張している。中に入りたい、入りたいと主張しているが、もうしばらく待て、と命令する。童貞を捨てたあの日は、ただ己の欲望のままにクローディアを抱いた。さすがの俺も腰に来るほどに彼女を揺さぶったが、それだけではマズイ。クローディアにも、もっと俺を感じて気持ち良くなって欲しい。
まだ知ったばかりの俺の性交の技術は拙い。だが、一緒に高まりたい。
「もっ……もうっ、そこばっかりいやぁ……レーヴァン」
「ん、もうちょっと」
そう言って口を蜜口にあてて、俺は舌を入れてその秘裂を味わう。じゅるっと滴る汁を吸い上げて、歯を軽くクリトリスにあてて刺激を送る。もちろん、その間にあいている両手は乳房を揉みしだく。
「はああっ……あああああ!あっ、だめっ、だめっ、今イッテるから、もうっ、だめぇぇ——」
ひと際大きく背をのけぞらせて足をピンと伸ばす。プシュッと蜜口から潮を吹いたクローディアは、全身を震わせて盛大に達したようだ。蕩けたような顔をして口を半開きにした彼女は、焦点の合わない目で俺を見つめている。
「はぁっ、はぁっ、……レーヴァンのいぢわるぅ……」
可愛く口を尖らせてこちらを睨むクローディアに、俺は自分の滾りに滾った男根を握らせた。
「ほら、俺も……いいか?」
クローディアは恐る恐る握った手を上下に動かし始める。「んんっ……そう、気持ちいいよ……」と伝えれば、「そうなの?」と戸惑いながらも扱いてくれる。いつかこの可愛い口に咥えて欲しいが、それはまた、帰って来た後だ。
ゆるり、ゆるりと扱かれても決定的な刺激にはならない。その間も秘裂に絶え間なく指を添わせて、時々指を入れて抜き差しすると、くちゅり、くちゅりと厭らしい音が心地よく鳴って俺を高める。
クレイグ、彼に負けるわけにはいかない。領地管理では技術も経験も劣る俺だが、この戦争で勝利を掴んでくれば、騎士としての経歴となる。それは武を尊ぶルートザシャ公爵家にとって、何にも代えがたいことだ。
「もう、いいよ」
優しく彼女の手をとって、指を絡めてシーツに張り付ける。十分に蕩けた蜜口に俺は自分の滾りを添わせて、くちゅり、とその先端を沈める。
「愛しているよ、クローディア」
耳元で囁くと身体がビクンっと震える。ぐっ、ぐっと未だ狭い入口に押し込むと、絡みついてくる襞が快感を呼び、俺の射精感を高める。
「くっぅ……うっ、そんなに締め付けるな……」
初めて挿入した時は、この刺激だけで呆気なく俺は果てた。今となっては黒歴史だが、クローディアはそれを嘲笑うことも、早漏という言葉も使わない。何度も身体を繋げた今は、辛うじて保てるようになったが、気を抜くとあまりの気持ち良さにすぐに持っていかれそうだ。
17
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない
かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」
婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。
もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。
ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。
想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。
記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…?
不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。
12/11追記
書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。
たくさんお読みいただきありがとうございました!
【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる