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おまじない薬
しおりを挟むレオンはアイリスの服を乱暴にはぎ取ると同時に、自分の服も全部脱いでしまった。いつもの貪るようなセックスになるかと思っていたら、レオンはアイリスの顔中にキスを落とし始めた。
「レ、レオン。どうしたの?」
「今日は、お前に俺がどれだけ愛しているか、身体に思い出させる。」
そう言うと、「全身を舐める」と言って、本当に舐めはじめた。最近は前技をさぼり気味だったからなぁ、と呟きながら、足から、腕から、お腹まで舐めた。
「ほら、背中。」
「もしかして、あの日の再現してる?私が、冒険者を辞めるのを決めた日。」
「ん、そうかもな。」
そう言うと、レオンは私を四つん這いにして、お尻を向けさせる。
「ここ、最近は舐めてやらなかったよな、ごめんよ。」
恥穴に向かって、話し始めたレオン。じゅるじゅると蜜を吸いながら、ベロりと舐め上げてくる。
「んん、ああぁぁん、あん。」
いきなり、後ろからレオンの肉棒でズドンと突かれる。挿入るときは、相変わらずだけど、私の身体は、もうレオン仕様になっている。一気に快感と、期待がこみ上げる。
パン、パン、パン、と腰を動かして、突き上げてくる。ハッ、ハッというレオンの吐息も聞こえる。あの時は素股だったけど、今は激しく突いてくる。腰をホールドされているから、衝撃があっても前に倒れこんでしまうこともない。
「レオン、は、はげしぃ。今日、は、はげしーーんんっ」
「あ、アイリス、愛してる。アイリィ、イイ、すげーいい。」
「レオン、レオン、あん、あぁぁぁーーー」
後ろから突かれると、普段は感じにくいけど、今日は丁寧に愛撫されて、感覚が鋭くなっている。レオンもただ突くだけでなく、腰を回しながら角度を変えるようにしているからか、衝撃が身体にくる。
最後は、クリトリスをレオンが摘まんだ瞬間に、アイリスは頂点にいった。レオンの肉棒も、大きくなる。
ドン、ドン、ドンと、それまでになく腰が動かし、レオンもアイリスの中で果てた。
「でる、でてるぞ。はっ、スゲーたくさんでてる。」
最後の一滴も無駄にしたくない、という風にレオンは子種をアイリスの中に詰め込んだ。しばらく、ふたをするんだ、と言って、アイリスの膣の中に肉棒を入れたまま、レオンはアイリスのお腹をさすった。
「これで、子どもができればなぁ。可愛い妻は、夫の傍にいてくれるのかなぁ・・・」
「ちょ、ちょっと!私がまるで、夫を大切にして、いないみたいじゃない!」
「お前なぁ。この3年間、どれだけ一緒にいられたと思うんだ?実習だとか、出張だとか。」
そんな話をしながら、ぐりぐりと腰を動かしていたレオンは、アイリスの中に留まっていた塊が、また固さを取り戻そうとする感覚を覚えた。
「よし、いける。久しぶりに2回戦だ!」
宣言するレオンに、今日はもう、仕事にならないか。まぁ、それもいいか、とアイリスは開き直った。二人の甘い時間は、まだまだ続いていく。これも、おまじない薬の薬効かも、と、ちょっと思ったアイリスであった。
********
その後、私は「ドクター・アイリスの恋のおまじない100%」と、「ドクター・アイリスのちょっぴり☆イタズラ! 3回に1回は自分に返ってくるよ!」の二つを開発した。
恋のおまじない薬は、恋する相手のことを想って飲むと、3回妖力が働き、恋が成就する手助けをする。ちょっぴり☆イタズラは、妖力らしい、小さなイタズラ薬だ。ただし、悪用されても困るので、3回のうち1回は、自分がかかるようにした。そうすれば、無茶なことを祈らないはず。
いたずら薬の実験台第一号も、やはり愛する旦那様だ。
「アイリス、これ、飲まないとダメか?」
「うん。でないと、実証できない。」
「でも、3回に1回は、自分に返ってくるんだろ?」
「そうなの、いたずら薬だけど、相手にいたずらするだけじゃ、面白くないでしょ。それに、どれか一つは自分に返ってくるから、いたずらの内容も、可愛くなると思うし・・・。ダメ?」
「いや、お前にいたずらするのか。―――そういえば俺、いままで散々されてきたよな。お前の妖力で。」
「え?そうだった?」
あまり思い出してほしくない。妖力は、ちっちゃいことしかできないが、割と嫌なことができる。鼻毛が伸びるとか、1円ハゲとか・・・
「これ、夜のいたずらにも使えるのか?」
「ええと、それは・・・どうかな?」
変態皇子が、目を覚まし始めた。これは永遠に眠っていて欲しい。
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