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気を失うほどの快感*
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カチッとスイッチが入る。男を満足させて夢中にさせるのよ、と姉さまは言っていた。
ずりっとルドヴィーク様は横たわると、頭をヘッドボードにもたれかけ肘をついている。目元を赤くした彼は、期待した目をしてこちらを見ていた。
「失礼しますね」
ズボンの腰の部分を持ち、それを下ろす。途中で臀部にひっかかると、ルドヴィーク様は腰を上げて協力してくれた。杭の部分でも止まるが、そこはそっと持ち上げて引き下ろす。
「ひっ」
ブルんっと目の前にあらわれたのは、凶悪な色をした男性器だ。先端は傘のような形をして、赤黒くなっている。血管がぴきぴきと胴の部分に浮かび上がり、表面がごつごつとしていた。
——こんなに、大きいものなの?
大きいだけでなく、太くて反り返っている。先端の割れ目からはたらたらと透明な汁が流れ、竿の方まで濡れていた。姉さまは『アレは大きさだけじゃないのよ、形とかも大切なの』と言っていたけど、この形はどうだろう。
初めて見る男性器を前にして、私はゴクリと唾を呑み込んだ。これから、この熱杭をおっぱいで挟み、彼を満足させないといけない。
——確か、両手でおっぱいを挟みながら扱くのよね……
私は昂った男性器に胸を近づけると、夜着を取り払う。ぷるんとした両方の乳房で包み込むようにすると、顔が男根の先端に近づいた。
もわりと雄の匂いが鼻につく。いい匂いではないけれど、不思議と嫌でもない。既に竿は濡れていたため、挟もうとしたらツルっと滑った。
「きゃあっ」
昂りはべチンと音を立ててルドヴィークの腹に当たる。簡単そうに見えて、これはなかなか難しい。でも、難易度が上がれば上がるほど、挑戦したくなる。
もう一度、とおっぱいで昂りを挟み込む。今度は匂いに気を取られないで、扱くことに集中する。身体全身を使って上下にこすり始めると、「ううっ」とくぐもった唸り声が聞こえてきた。
「気持ちいいですか?」
「……ああ」
可愛らしくない逸物を持ちながら、彼はこちらを凝視しながら顔を真っ赤にしている。——ちょっと可愛い。
私はもっと喜ばせたくなり、胸で挟む圧力を加えて身体をめいっぱい早く動かした。
「っ、くっ……うぁ」
すると突然、ルドヴィーク様は腰をがくがくと下から突き上げるような動きをして、最後に「でるっ」と叫んだ。
何事かと思っている隙に、鈴口から白濁した精がどぴゅっと勢いをつけて飛び出していく。
「きゃあっ」
いきなり顔に白い液体が飛び散り、驚いてしまう。ドクッ、ドクッと昂りは痙攣するように震え、何度も熱を吐き出していた。
——すごい、これが射精なのね……
姉さまは「若いと凄い量の精液が噴火するのよ、でも年をとると勢いも量も少なくなるの」と言っていた。そうだとすると、この勢いは若い部類なのだろうか。ルドヴィーク様はまだかろうじて二十代だから、……多分若いはず。
初めて目にする射精に驚きつつも、顔についた液体を指ですくいとる。それをペロリと舐めると、苦い味が口の中に広がった。
「うっ」
指を舐め終わってルドヴィーク様を見ると、なんと彼は頭を下ろしたまま目を閉じている。
「え、ルドヴィーク様?」
胸は上下に動いているから、息はしている。でも、様子がおかしいと顔を近づけると……
「……気絶してる?」
ルドヴィーク様は意識を失っていた。頬をぺちっと叩いても反応はない。口元に手をあてると息をしている。
「寝ちゃったの?」
動かないところを見ると、発射した興奮を引き金にして昇天してしまったようだ。
——私も突然眠くなることがあるから、同じなのかなぁ……
男性の生理現象はよくわからない。とにかく飛び散った精液を布で拭きとり、顔や胸も綺麗にする。ルドヴィーク様の下穿きを何とか腰まで上げると、上に掛布をかけた。
「よしっ、これで普通に寝られるわよね」
きっと、これまでの疲れもあったのだろう。いくら広い寝台とはいえ、他人と一緒に寝るのは慣れないと大変だ。
——私は、ぐっすり眠れたけど……
彼の寝顔をみていると、どこか可愛らしく感じてしまう。冷徹で敵からも恐れられている辺境伯が、今は無防備な顔を晒している。黒い靄は残っているけれど、きっと私なら後で払うことができるだろう。
そしてこれからは、愛し愛される関係を目指したい。
「ルドヴィーク様、好き」
気持ちが胸の奥から溢れてくる。王都で心も、身体も助けてくれた大切な人。
私は深く眠っているルドヴィーク様の頬にそっと唇を置いた。口と口を合わせるファーストキスは、もっとロマンチックなところでしたいと思いつつ。
でも、こんなにも男らしくて地位もあり、素晴らしいルドヴィーク様であれば、これまで閨の経験も沢山あったことだろう。チクリと胸が痛む。
「上手な女の人もいただろうな……」
それなのに私は『パイズリ』をしてしまった。無事に射精できたけれど、ルドウィーク様はあれで満足してくれたのだろうか……。
まさか、二人とも互いが経験豊富だと勘違いしているとは思いもせず、私は寝室を離れていく。
ルドヴィーク様が一晩中、初めて感じる己の性欲と戦い続けていたことも、初めての射精に気を失うほどの快感を得たことも――私は気がつくことはなかった。
ずりっとルドヴィーク様は横たわると、頭をヘッドボードにもたれかけ肘をついている。目元を赤くした彼は、期待した目をしてこちらを見ていた。
「失礼しますね」
ズボンの腰の部分を持ち、それを下ろす。途中で臀部にひっかかると、ルドヴィーク様は腰を上げて協力してくれた。杭の部分でも止まるが、そこはそっと持ち上げて引き下ろす。
「ひっ」
ブルんっと目の前にあらわれたのは、凶悪な色をした男性器だ。先端は傘のような形をして、赤黒くなっている。血管がぴきぴきと胴の部分に浮かび上がり、表面がごつごつとしていた。
——こんなに、大きいものなの?
大きいだけでなく、太くて反り返っている。先端の割れ目からはたらたらと透明な汁が流れ、竿の方まで濡れていた。姉さまは『アレは大きさだけじゃないのよ、形とかも大切なの』と言っていたけど、この形はどうだろう。
初めて見る男性器を前にして、私はゴクリと唾を呑み込んだ。これから、この熱杭をおっぱいで挟み、彼を満足させないといけない。
——確か、両手でおっぱいを挟みながら扱くのよね……
私は昂った男性器に胸を近づけると、夜着を取り払う。ぷるんとした両方の乳房で包み込むようにすると、顔が男根の先端に近づいた。
もわりと雄の匂いが鼻につく。いい匂いではないけれど、不思議と嫌でもない。既に竿は濡れていたため、挟もうとしたらツルっと滑った。
「きゃあっ」
昂りはべチンと音を立ててルドヴィークの腹に当たる。簡単そうに見えて、これはなかなか難しい。でも、難易度が上がれば上がるほど、挑戦したくなる。
もう一度、とおっぱいで昂りを挟み込む。今度は匂いに気を取られないで、扱くことに集中する。身体全身を使って上下にこすり始めると、「ううっ」とくぐもった唸り声が聞こえてきた。
「気持ちいいですか?」
「……ああ」
可愛らしくない逸物を持ちながら、彼はこちらを凝視しながら顔を真っ赤にしている。——ちょっと可愛い。
私はもっと喜ばせたくなり、胸で挟む圧力を加えて身体をめいっぱい早く動かした。
「っ、くっ……うぁ」
すると突然、ルドヴィーク様は腰をがくがくと下から突き上げるような動きをして、最後に「でるっ」と叫んだ。
何事かと思っている隙に、鈴口から白濁した精がどぴゅっと勢いをつけて飛び出していく。
「きゃあっ」
いきなり顔に白い液体が飛び散り、驚いてしまう。ドクッ、ドクッと昂りは痙攣するように震え、何度も熱を吐き出していた。
——すごい、これが射精なのね……
姉さまは「若いと凄い量の精液が噴火するのよ、でも年をとると勢いも量も少なくなるの」と言っていた。そうだとすると、この勢いは若い部類なのだろうか。ルドヴィーク様はまだかろうじて二十代だから、……多分若いはず。
初めて目にする射精に驚きつつも、顔についた液体を指ですくいとる。それをペロリと舐めると、苦い味が口の中に広がった。
「うっ」
指を舐め終わってルドヴィーク様を見ると、なんと彼は頭を下ろしたまま目を閉じている。
「え、ルドヴィーク様?」
胸は上下に動いているから、息はしている。でも、様子がおかしいと顔を近づけると……
「……気絶してる?」
ルドヴィーク様は意識を失っていた。頬をぺちっと叩いても反応はない。口元に手をあてると息をしている。
「寝ちゃったの?」
動かないところを見ると、発射した興奮を引き金にして昇天してしまったようだ。
——私も突然眠くなることがあるから、同じなのかなぁ……
男性の生理現象はよくわからない。とにかく飛び散った精液を布で拭きとり、顔や胸も綺麗にする。ルドヴィーク様の下穿きを何とか腰まで上げると、上に掛布をかけた。
「よしっ、これで普通に寝られるわよね」
きっと、これまでの疲れもあったのだろう。いくら広い寝台とはいえ、他人と一緒に寝るのは慣れないと大変だ。
——私は、ぐっすり眠れたけど……
彼の寝顔をみていると、どこか可愛らしく感じてしまう。冷徹で敵からも恐れられている辺境伯が、今は無防備な顔を晒している。黒い靄は残っているけれど、きっと私なら後で払うことができるだろう。
そしてこれからは、愛し愛される関係を目指したい。
「ルドヴィーク様、好き」
気持ちが胸の奥から溢れてくる。王都で心も、身体も助けてくれた大切な人。
私は深く眠っているルドヴィーク様の頬にそっと唇を置いた。口と口を合わせるファーストキスは、もっとロマンチックなところでしたいと思いつつ。
でも、こんなにも男らしくて地位もあり、素晴らしいルドヴィーク様であれば、これまで閨の経験も沢山あったことだろう。チクリと胸が痛む。
「上手な女の人もいただろうな……」
それなのに私は『パイズリ』をしてしまった。無事に射精できたけれど、ルドウィーク様はあれで満足してくれたのだろうか……。
まさか、二人とも互いが経験豊富だと勘違いしているとは思いもせず、私は寝室を離れていく。
ルドヴィーク様が一晩中、初めて感じる己の性欲と戦い続けていたことも、初めての射精に気を失うほどの快感を得たことも――私は気がつくことはなかった。
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