太陽と月

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そして未来へ

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『んっ  ふんっ  あぁ  あっ   さく  やっ』

途切れ途切れの陽の嬌声と、くちくちと粘度の高い水音だけが響く寝室。

後孔への刺激を快感として覚えた陽の身体は、すっかり熟し妖艶な色香を放っている。

『朔也、もう入れて』

普段は何かを強請ることなどない陽の願い。すぐに叶えてやりたいと思うが、ようやく指2本を食んだばかりで朔也の剛直など受け入れられるわけがない。

『まだだ』

あやすように髪に額に眦にキスを落としながら、後孔を馴染ませていく。
少しだけ触れる痼にもっとハッキリとした刺激が欲しいのだろう。陽の腰がゆらゆらと揺れる。
陽の細く白い指が自身の茎へとのび、無意識のうちに直接的な刺激を求めているのはわかるのだが

『ダメだ』

例え陽自身であっても、そこに触れることなど許さない。
後孔も茎も触れられるのは己だけ。陽を快感で満たせるのは己だけなのだと、朔也は真剣に思っている。

陽の腕をシーツの上に縫い付け、茎への刺激は今はお預けだ。

朔也が与える刺激だけでなければならない。それだけが陽にとっての快感でなければならないのだ。

いや、違う。そうであって欲しい。

後孔を広げながら会陰への愛撫を繰り返せば、陽の呼吸が早くなる。鈴口には透明な雫が浮かび零れ落ちていく。

指3本を咥えられるようになったところで、少し奥の痼をコリコリと擦れば、一際高い嬌声があがる。

朔也の剛直を咥えさせようと指を抜き去れば後孔は物欲しげにヒクヒクと蠢く。

慣れた手付きでコンドームを被せ、正常位で少しずつ慎重に挿入する。
何度身体を重ねても、朔也が一番に緊張する瞬間だ。
華奢な陽を傷つけてしまわないかと恐怖心が緊張を呼ぶ。

そして陽は知っている。慎重に侵入した朔也の雁首が陽の痼を何度でも刺激してくれることを。
痼を擦られるのと同時に茎の裏側をクチクチと弄られると早々に頂が見えるのだ。

でもやはり朔也は意地悪だ。

あと少しで白濁を放てる。それを期待した陽の身体にグッと力が入る。

その瞬間、茎の裏側への愛撫が止められてしまうのだ。

それを何度か繰り返したところで、陽が本格的にグズり始める。
腹の中で滞る熱をどうにかしたいのだ。

『さくや  ゴシゴシして』

これで茎の裏側を擦れば、間も無く陽は達することができるだろう。

痛いほどに立ち上がった茎を労るように撫でてみる。徐々にスピードを上げれば爪先をくっと丸めた陽が勢いよく吐精する。

ここで朔也も白濁を放てば、陽への負担は少ない。

頭ではわかっているが、下半身はそれほど理性的ではない。

できる限り長く陽の中に剛直を埋めていたいのだ。

陽の吐精が終わったタイミングで陽を横臥させ、後ろから腰を打ち付ける。

こうすれば、陽の茎がもう一度立ち上がることを朔也は知っているのだ。
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